【富山の地酒9選】日本酒好きの富山人が選ぶおすすめの日本酒

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ども、富山人あるのんです。

大地の恵みの豊かな富山。おいしい水が豊富で、酒造りに適した冬の寒さもある。となれば、日本酒もよりおいしくなろうというもの。

「富山のお酒を贈りたいんだけど」

「富山に行ったらどんなお酒を飲めばいいの?」

今回はそんな良質の富山の地酒の中から、個人的な趣味嗜好も交えつつ9種類をご紹介したいと思います。

富山のお酒の特徴

まるで控えめな富山人の県民性を体現したかのように、控えめな味わいの淡麗辛口のお酒が多いです。淡麗旨口と言ってもいいですね。

どちらかというとあまりお酒が主張しすぎず、富山の豊かな肴を静かに引き立てる。そんな縁の下の力持ち的なお酒が多いと思います。

日本酒の種類

普通種
醸造アルコールを白米重量の10%以上(本醸造酒は10%以下)使用しているもの。30%以上使用して糖類や酸味料で味を整えたものを三倍増醸酒という。
本醸造
精米歩合70%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。
純米
精米歩合による規定はない、麹歩合15%以上、アルコール添加なし。
吟醸
精米歩合60%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。吟醸造りにより、香味や色沢の優れたもの。
大吟醸
精米歩合50%以下、麹歩合15%以上、若干のアルコールを添加。吟醸造りにより、香味や色沢の優れたもの。
純米大吟醸
精米歩合50%以下、麹歩合15%以上、アルコール添加なし。吟醸造りにより、香味や色沢の優れたもの。

※「吟醸造り」とは、低音でゆっくり発酵させることで、吟醸香と呼ばれる香りを引き出す製法です。

※特別○○(本醸造や純米など)とは、精米歩合がより高かったり特別な製法であったりと、特別である理由の記載がなされています。

銀嶺立山

北陸最大の酒蔵である、立山酒造。普通酒や本醸造がすっきりして飲みやすくコスパが良いです。特に、今だ「酒は2級酒が一番やちゃ」とか言ってる層には絶大な支持がありますが、居酒屋で燗酒といえば多くが立山を採用しているので、ぼくも日頃大変お世話になっています。

密かに立山の純米酒が好きで、ちょくちょく家飲み用に購入します。純米のコクとほどよい酸味、立山らしい飲みやすさも相まった純米の秀作。

一時期だけ販売される立山特別本醸造金ラベルのクオリティが素晴らしすぎるので、見かけたらぜひゲットしてください。今年も出たらいいな。
http://arnon.jp/tateyama

若鶴

県内でトップ3に入る大きな酒蔵。機械化が進みつつも昔ながらの伝統的な酒造りにも力を注ぎ続けています。

若鶴には苗加屋というブランドのお酒がありまして、蔵の中で-3℃以下でタンク貯蔵を行い、瓶詰、出荷まで冷蔵管理し、取扱店にもお酒の特性を十分に説明して冷蔵保管を徹底するという、こだわりのブランドもあります。

若鶴は全体的には淡麗辛口の傾向にありますが、苗加屋は無ろ過・生酒・原酒という淡麗とは真逆の濃醇なる味わいで、たくさんは飲めないけど旨い酒を少しだけ味わいたいという人にはうってつけのお酒と言えます。

この蔵の大吟醸も気品があって好きなのですが、一方でコスパ酒の辛口玄がまたいいんですよ。熱燗にしても最高です。

勝駒

富山で最も人気が高いお酒。
かつては桶売り(大手へのOEM供給)を行っていたという清都酒造場ですが、今や通販でものすごい値段で取引されています。富山人ですらいつでも買えるお酒ではありません。

その品質の高さの理由のひとつに、酒米の精米歩合の高さ・酒造好適米の使用率・使用する酒米の品質の高さには他の追随を許さないものがあり、ラベルに「富山で一番小さな酒蔵」と、一見謙遜のようにも見えることが書かれていますが、このようなこだわりは小さな酒蔵だからこそ可能なのかもしれません。

この蔵のお酒はどれもおいしいのですが、特に飲んでみるべきものは特別本仕込み(本醸造)と純米ですね。
http://arnon.jp/kachikoma

上品な香りを持ちつつ柔らかい味わいながら骨格のしっかりした絶妙な味わいは、もう見事というしかないですね。純米はさらに酸に力があります。勝駒の特別本仕込みと純米のコスパの素晴らしさが、勝駒の名を不動のものにしたと言っても過言ではありません。

千代鶴

滑川市にある小さな酒蔵。ちょっと驚きの話なんですけど、清都酒造場の勝駒の礎を築いた川原杜氏は、かつて蔵を掛け持ちしていたんですね。毎年、清都酒造場に入る前にこちらの千代鶴酒造で酒造りをしていたのです。

現在は息子さんが杜氏となって精力的に酒造りを行っているとのことですが、この蔵のお酒の品質の高さはこの話と無関係ではないと思います。

どのお酒もいいのですが、純米と純米吟醸が特に好きですね。綺麗なだけでないシャープな旨味。限られた酒屋でしか売られてないので、酒屋や居酒屋で見かけたらぜひ試してみてほしいと思います。

太刀山

親子2人のみで造られているお酒。そのどっしりとした味わいは、まさに造り手そのものの個性。これほど造り手の顔が想像できるお酒も、そうないのではないかと思いますね。

どっしりとした骨太な骨格ながら決してしつこいとか嫌な感じはなく、「あのおっちゃん、最近どうしてるかな」的な、たまに思い出して飲みたくなる味わいなのです。

とりあえず飲んで見るなら純米ですね。大吟醸もオススメですが、大吟醸と聞いて一般に想像する線の細い綺麗なものを想像すると、おっちゃんにマウントとられます。

よしのとも

富山で唯一「醸すお酒のすべてが純米酒」という、純米に強いこだわりを持つ吉乃友酒造。
純米酒本来の旨さ、マリアージュ、飲み飽きしない味わいがこの酒蔵の理念ということもあり、柔らかい味わいで飲みやすく、しっかり米の旨味もあって飲み飽きしない味わいとなっています。料理とも合わせやすく、コスパにも優れている点がまたありがたい。
とりあえず飲んで見るなら純米と特別純米がおすすめ。

よしのとも純
すっきりしながらも、爽やかな酸味と米の旨さが感じられる1本。どことなく新潟のお酒を髣髴とさせるような綺麗な味わい。

特別純米
飲み口は力強いのですが、心地よい酸味とキレの良さがたまらない。

満寿泉

富山を代表する吟醸蔵、枡田酒造店。昭和四十年代半ば、蔵の生き残りをかけて挑んだ吟醸造り。吟醸酒は当時はまだ一般的ではなかったのだけど、親も親族も杜氏だったという三盃幸一氏の醸すお酒が評価されていったのでした。

能登杜氏四天王と呼ばれる氏の醸したお酒は、たんに吟醸香だけ強調したようなお酒ではなく、気品ある香りが全体と調和して奥深い味わいに仕上がっているのがなんとも素晴らしい。とりあえず飲むなら純米大吟醸!…と言いたいところですがお値段もそこそこなので、まずは純米吟醸から試してみるのがいいかも。

この蔵にはちょっと、いや、相当面白いお酒もあるんですよ。なんと、オーク樽で熟成させた日本酒で、ワインというよりはウイスキーよりな感じ。芳醇な樽の香りが楽しめる逸品で、日本酒もワインもウイスキーも好きという人は絶対に飲んでみるべきです。

富山駅横にある「とやマルシェ」内にて試飲ができます。
↓の記事の「海の保存食 つりや 富山駅店」の項目。
http://arnon.jp/hitorinomi

最高級の大吟醸に「満寿泉 寿 プラチナ 純米大吟醸 無濾過 生酒」というものがありますが、天皇陛下が富山に来県された際に、レセプションの乾杯のシーンでこちらのお酒が登場し、通常は杯を持ち上げるだけのところを口をつけ、さらに飲み干されてしまったとのことで、いったいどんな味なのか気になってしょうがありません。いつか飲んでみたい…。

羽根屋

元々は富美菊というお酒を造っている酒蔵でしたが、「羽根屋」というブランドを立ち上げ、このすべてのお酒が大吟醸クラスの造りとのことで、とてつもない手間暇をかけて造られています。

蔵人5人で数々の賞を受賞し、JALファーストクラスラウンジに採用され、首都圏でブレイクするなど、もはや全国区のお酒です。どのお酒も品質が高いのですが、個人的には特別純米 瓶燗火入と純米吟醸煌火(きらび)生原酒がおすすめです。

特別純米
爽やかな風に誘われるような、心地よい透明感。そして後から木漏れ日のように差し込んでくる穏やかな酸味。春の夕映えのように、やさしくあたたか味のあるお酒です。

純米吟醸煌火(きらび)生原酒
「夜空を彩る花火の艶やかな煌めき(きらめき)のようでいて、海のように優しく包み込む」(裏ラベルより抜粋)
すばらしく華やかなお酒です。口の中で煌めくような、それでいて包み込まれるよな旨味。全国にその名を轟かせた1本といえます。

創業400年にもなるという、富山で最も歴史のある蔵、林酒造。メインは黒部峡というお酒を醸しています。
この蔵の「林」というお酒を居酒屋で見かけたものでいただいてみたところ、数年前に飲んだものとは全然違うものになっていました。

これはどういうことかとネットで調べてみたところ、社長の息子さんが現在、杜氏を任されているとのことでした。富山で最年少の杜氏です。
蔵全体で約150石という小さな蔵を、昨年はアルバイト2名とで計3人で醸したとのこと。(Facebookより)
これからばっちり注目していきたいと思います!期待大ですぞ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
日本酒ってなかなか難しいですよね。難しい用語もいっぱいあるし、味も繊細で多種多様。飲み比べれば味の違いがあるのはわかっても、ひとつだけを飲んで判断するのはなかなかに大変なことですよ。好みは分かれるし、「日本酒はあまり飲めない」、または「日本酒は飲めない」という人も意外と多いですしね。

富山のお酒に親しんでもらえるきっかけになれば幸いです。

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コメント

  1. とるきち より:

    日本酒に関しては知識量が違い過ぎて、へぇ〜、そうなんだ〜くらいしか感想が出て来ないのが悔しいですねw

    でも飲んでみたいのがありましたので参考にさせていただきますm(_ _)m

    • あるのん より:

      とるきちさんだと千代鶴とか羽根屋が好きそうな気がするなぁw
      今度飲みに行きましょう~(⌒,_ゝ⌒)

  2. ドリフ より:

    立山酒造はわしでも知ってます!

    嫁がお酒好きなのと義弟が
    酒蔵で働いていることもあり
    ちょこちょこと
    それっぽいお話を聞いたりもします。

    嫁と親父用に今度買おうかなw
    (実家に帰ると
    わしほったらかしで二人で飲んでますw)

    • あるのん より:

      え、まじでwww
      九州にも知ってる人がいたとは驚きです。

      またそのうち立山プレミアムが発売されたら、それ贈ってみるといいかもw
      値段も手頃だし味もいいし。

      ドリフさんおいてけぼり… (ーoー)y~~スパァ

  3. bokuchan より:

    こんにちは。富山もかつては小さな蔵元が沢山あったのですが、後継者不足で廃業した蔵も多くて残念です。近所の蔵は娘4人いたけれども、誰も婿の来てがなく廃業していました。他にも杜氏さんや蔵人さんが出稼ぎにこなくなったのも大きいようです。

    • あるのん より:

      こんにちは(^-^)
      いつもコメントありがとうございます!
      ぼくの地元にも酒蔵があってここで紹介しようと思ったんですが、残念なことに廃業していました(´・c_・`)

      富山では現在代替わりが進んでいますね。若い人たちが最高のお酒を造るために切磋琢磨していてこれからが楽しみですが、後継者が不在の蔵には厳しい現実が待ち受けています。

      我々にできることは、買ったお酒や出されたお酒を噛み締めながら飲むということくらいですかね。ヒックぅ