【石川雄士(ゆうじ)】異色な経歴をもつ個性派候補者に独占インタビュー!富山市議会議院補欠選挙

富山市民どころか全国のお茶の間の皆さまを呆れさせた、あの一連の不祥事は記憶に新しいところだと思います。

忘れるも何も、富山市議会議員による政務活動費の不正請求が次々と発覚した「ドミノ辞職」はごくごく最近のこと。

なんと、辞職者その数12名。

不正が発覚したにもかかわらず辞職していない議員もいますが、辞職者12名と元々の欠員1名の計13席の座をめぐって、いま富山市議会議員欠選挙の戦いの火蓋が切られたのであった!

そしてこの熱き戦いに、あるひとりの男が名乗りをあげた。

無所属新人。

これまで政治活動の経験はなし。政党への所属歴もなし。

市内のガソリンスタンドに勤務しているという、過去の経歴からしても異色中の異色、石川ゆうじ氏にお話を伺ってきました。

石川ゆうじ候補者(43)

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arnon
「石川さんこんにちは、本日はよろしくお願いします」

yuji
「よろしくお願いします!」

arnon
「さっそくですが、石川さんはこれまで政治とは無縁のユニークな生き方をされてきたと伺っていますが、これまでいったいどんなことをされてきたのでしょう」

yuji
「まず大学時代になりますが、関西大学のプロレス研究会に入ってたんですね。リングネームは獣人サンダーバーゴンでした」

arnon
「バーゴン!?」

yuji
「昔のテレビで放映された川口浩探検隊に出てきた猿人バーゴンのことで、先輩が名付けてくれました。プロレスは笑いを取っていくキャラクタープロレスだったんですけどね。けっこうウケてたんですよ。

※参考:バーゴン時代の石川氏

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グレたザンギエフにしか見えない件

yuji
「その後は、卒業旅行エアーチケットだけ買ってアメリカへ行ったんですが、ある日テキサスでバイクで車と車の間をぬうように走ってたら突然サイレンが鳴り響いたんですよ。

警察だったんですが、警官が2、3人勢いよく飛び出してきて眉間に拳銃を突きつけられて、「お前何人だ!」って。ボンネットに両手つかされて、足を蹴り上げられて足広げさせられてポケットのものぜんぶ出されて」

arnon
「ええ~!?危険人物に見えたんですかね?」

yuji
「自分は日本人だ!」と言ってもぜんぜん信じてもらえなくて。パスポート見せてやっと信じてもらえたんですが、パトカーの中で両サイドに警官がいて「あの走り方は違反なんだ」って言われて。

arnon
「ひどい、交通違反の対応じゃない(笑)」

※参考:当時のパスポート写真

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何人!?

arnon
「おまわりさん、いい仕事したよ」

yuji
「その後ひき逃げにあって肩が外れて腕はズタズタになるし、チケットは大阪に送っちゃうしで散々でしたがなんとか帰ってこれました」

arnon
「よく生きて帰ってこれましたね」

yuji

「その後、卒業してからは芸人になりたくて、水商売や肉体労働をしながら模索してたんです。吉本興業の梅田の劇場で進行係をやりながら、何度か舞台に立たせていただきました」

arnon
「さらに、俳優としての活動もされていたとか」

yuji

「時間はかかりましたけど、やっと病気も治って、その頃に自主制作の映画を観る機会がちょいちょいあったんです。観ているうちに「これ、自分らでも撮れるんじゃないか?」と思って友人に声をかけたのがきっかけで、自主制作の映画を撮るようになりました。

ハタチくらいによく観ていた映画の監督が富山で撮影するというので、そのエキストラのオーディションに行ったんですね。そしたらどう伝わったのかわからないですけど、なぜか撮影スタッフで参加することになりまして(笑)」

arnon
「ちょっと意味がわからないですね(笑)」

yuji

「ええ、実はあとから「キミはキャラが濃すぎてエキストラでは使えない」と何度もいわれまして(笑)まあでも少しずつちょっとした役が貰えるようになって、富山で撮影された「人生の約束」ではセリフ付きで出させていただきました。」

arnon
「人生の約束って、豪華キャストで話題になってた映画ですよね!すごいじゃないですか。しかし、キャラクタープロレスに吉本興業に役者ですか。これまでおはなしを聞いていて、石川さんはお笑いに対する思い入れが強いんだなあと感じました。それが今どうして政治なんですか?」

yuji

「ぼくが中学生から高校生くらいのときのはなしですが、親父の暴力がひどくて家庭が荒れていたんですね。布団にもぐって怯えながらテレビを見ていたんですが、ダウンタウンさんや志村けんさんにとても救われていたんです。それで自分も、人を笑わせられる人間になりたいと思うようになりました」

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yuji

「しかし家庭は荒んでいく一方だったので、大学進学となったときに「こんな街すててやる!!」と大阪に出ていったわけなんですが、2000年の正月に突然たおれちゃいましてね。脳腫瘍でした。

それがきっかけで富山に戻ってきたんですが、富山の空気のきれいさ、水のうまさに感激しまして。この美しい立山と日本海にはさまれた富山のために、何か自分ができることはないだろうかと考えるようになりました。

もともと遠い親戚に政治家がいたもんですから、子どもの頃から政治というものはわりと身近に感じていたんですね。富山に戻ってきたことがきっかけで、少しずつ自分の政治への関心が高まっていったんです。

自分の中では「50歳になったら立候補しよう」というのがあったんですが、例の政務活動費の不正請求の報道に腹がたって腹がたって…。それで「もう今しかない!」と思いたって今回立候補させていただくことになりました」

arnon

「では、その政務活動費の不正請求についてはどう思われますか?」

yuji

「号泣議員で有名になった事件がありましたが、あの事件ではじめて「政務活動費」って何?ってなった人も多いと思うんです。あの事件以来、兵庫県は政務活動費に関して日本一厳しい県と言われていますが、富山もこうなってしまった以上、みんなが関心を持つようになりましたので、監視できる体制を強化するべきですね。

議員報酬10万円アップさせる条例案が6月に可決して、その後この不祥事を受けて撤回されました。議員報酬アップの理由というのが「生活が苦しい」「今の金額では活動できない」「なり手がいない」なんて言ってましたけどね」

arnon
「そんなこと言ったら、みんな生活は苦しいですけどね」

yuji
「ええ、ぼくもよく近所のスーパーに夜8時くらいに行くんですよ。半額になるので。あんまりよく行くんで、お店の人に顔を覚えられちゃいましてね。ぼくの顔を見るとシールを貼るのをやめて奥に引っ込んじゃうんですよ」

arnon
「今ちょっといいはなしを聞くモードになってたのに…」

「なんかやらかしたんじゃないですか?」

yuji
「やらかしてません!!(笑)」

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arnon
「それで、この選挙用のポスターなんですが、「古い政治家は去れ!」なんて刺激的なキャッチフレーズが入っていますが、石川さんが市議会議員になって一番やりたいことはなんですか?」

※参考:選挙用ポスター

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yuji
「そもそも、選挙や政治の旧態依然とした金のかかるシステムが諸悪の根源というか、それこそ地方議会の存在意義そのものが問われている状況だと、ぼくは思っているんです。

イギリスみたいに議会民主政の地方議会は日中働いている人たちが夜に集まってきて、もう交通費しか出ないような無報酬で動いて、そんな活動を続けられたサッチャーさんやメージャーさんが首相になってたりするので、そういうのが理想かなと。

それと、本会議や委員会に出席したら交通費に4,000円支給されるというのもありましたね。そもそもガソリン代なんてそんな何百円もしないでしょう。けど、これもいろいろ批判をあびて廃止する方向になりましけど、今回の不祥事がなかったらこの4,000円はそのままだったし、議員報酬も10万アップしてたんですよ。おかしいじゃないですか。

それを結局飲み代とかにあてたりするわけでしょ?別に飲むなとは言わないけど、飲むなら自腹きれって話ですよ。我々含めた市民も、もっと怒らないといけないですよ」

arnon
「ほんとそうですね。でもなかなか怒って立候補はできないですけど」

yuji
「誰かがちゃんとNOを突きつけないと!「あ~もうそろそろ大丈夫かな~もうほとぼり冷めたかな~」ってなっちゃうでしょ?お金をかけなくても選挙や政治はできるんだよ、ということを突き詰めていきたいなと。

街宣車がいくらまで、ポスターがいくらまで、ウン十万まで使って良くて当選したら公費で賄われるとかありますけど、いやそうじゃないだろと。大金を使わなくても主義主張があって、支援してくれる人や投票してくれる人がいれば、悪い状況も市政も変えることができるんだよ、ということを体現してみたいというのがテーマなんです」

arnon
「石川さんは、街宣車も使わないと伺いました」

yuji
「だってあれ、うるさいだけで迷惑でしょ。ぼくが子どもの頃に熱出して寝てたら近所に街宣車が来てずっとうるさくされて辛かったのを覚えてます。平日の日中の住宅街にやってきて居座られて、夜勤の人とか寝れないですよ。街宣車が来たらぼくは「こいつには絶対入れない!」と思っていたクチなんで」

arnon
「でも田舎だと、「オラとこに来んようなヤツには入れん」とか、「ようこんなとこまで来てくれて~あんた気の毒な~」なんてのがあるじゃないですか」

※気の毒な=富山弁で控えめなありがとう

yuji
「そうなんです。お年寄りは積極的に選挙に行かれるのですが、街宣車は使わないと決めたし、でも拡声器で叫ぶのも違うかなと。自分で選挙用のポスターを貼りいったり、街頭で静かに淡々と語りかけたりして、激しくはないけど静かな青い炎を燃やしていこうかなと。

このやり方が正しいかはわからないというか、見る人が見たら失笑モノかもしれないんですけど、自分が一番やりたいやり方でやってみようということで決めました。全国には同じようにひとりでやった方もいらっしゃるので、そういった方のやりかたも参考にしつつ、この選挙戦を戦っていきます」

arnon
「がんばってください!期待してますよ。本日はありがとうございました」

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「ありがとうございました!!」

石川ゆうじ氏の公約

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 石川ゆうじの公約
『笑顔あふれる富山』


笑顔の絶えない街にしたい

~本当に住みやすい街に!~

(1)議員定数の大幅削減
これにより財源創出、(2)(8)(9)(10)にまわす。

(2)自治会長の権限強化
真の地方自治として、自治会長や町内会長の権限を強化。報酬制にする。

(3)収支の完全可視化
いったい何にお金がかかるのか実証実験をします。全部公開したいと思っています。

(4)政務活動費の廃止
(5)百条委員会の設置
このふたつは言うまでもないです。不正議員には去っていただきます。

(6)観光振興
富山ロケの映画撮影に参加した経験とレンタカー業で働いた経験を活かします。

(7)若者の自殺予防活動・不登校・ひきこもり対策
自分がそうだった経験から、ぼくにしか出来ない仕事だと思っています。

(8)若者の雇用創出

(9)義務教育の完全無償化
(10)子供の医療費完全無償化

安心して子を産み育てられる街にします。他の自治体に出来てこの市に出来ないわけはないと思います。

(11)独り暮らしの高齢者の孤独化の防止
96歳の祖母とふたり暮らしです。

選挙にいこう!!

とりあえず、ぼくが言いたいこと。

みんな、選挙に行こうぜ!!!

…うん、約半年の任期のためだけの選挙なんて、そもそもがバカらしいのはよくわかります。今回の選挙に1億円もの血税が使われ、来年の4月の選挙にもまた1億円が使われるという事実に納得する市民はそうそういないでしょう。

しかし、選挙に行かぬものに政治を語る資格なし。

富山市議会議員は現在27名。平均年齢は現時点で60.85歳。当選回数は3回が17名、2回が4名、1回が6名。非常にベテランさんが多いことがわかります。

このような状況では古い慣習を排したり、新しいことにチャレンジする情熱やパワーに欠けるのではないか。そう思わずにはいられません。彼ならば、石川ゆうじ氏ならば、常識や慣習や派閥にとらわれない自由な発想や行動力を発揮してくれるのではないかと期待せずにいられません。

11月6日(日)が富山市議会議員補欠選挙の投票日です。ぜひぜひ投票所へ足を運んでください。あなたの投票はたかが一票ではなく、されど一票でもなく、大いなる一票となるのです!

新しい市政のありかたを、我々も考えていかなくてはいけませんね。

ちょっぴり嬉しいオマケ 其ノ一

今回の選挙運動期間中にもし石川氏を見かけたら、「バーゴン!」と声をかけてあげてください。きっと素敵な反応が見られますよ。(勝手に書いちゃった)

さらに嬉しいオマケ 其ノ二

そしてなんと今回、ある有志の手により石川ゆうじ氏のミニゲームが制作されちゃいました。

今のところPC専用なので、残念ながらスマホでは動作しません。
パソコンの環境がある人は、ぜひご覧になってみてください。

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※音が出るので音量に注意してください

選挙ポスター掲示板との熱きバトル勃発!!
あるのんでございます! あるのんでございます! 皆さまに、ブログ閲覧のご支援の、最後のお願いにあがりました! おっ...

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コメント

  1. アパパネ より:

    (ノ≧∀)ノファイトォ─────!!石川ゆうじさん 

  2. ゆるゆるマリンスライム より:

    いいですねーこの方。公約に人柄がにじみ出ています。

    なんとしても当選していただきたいですね。
    というわけで、ゲーム、5回くらいプレイしました。
    面白いです(`・ω・´)ゞ

    • あるのん より:

      候補者本人もポスター貼りに行ってますが(富山市は広い)、近所の人たちの温かい反応によりテンションが上がっているようです。

      ゲームを遊んでくれてありがとうございますw
      ちなみにこのゲームを作ったのは、かのヒロシですw

  3. 近藤睦月 より:

    このブログを見て石川ゆうじ候補に投票させていただきました。
    あと5票で最下位回避だったので残念無念です。
    政務活動費0など一部、私の考えとは異なる公約もありましたが、組織力も金もない石川氏が立候補するのは私が立候補するのと同じようなものだと思い投票しました。
    考えようによってはなんのバックもなくあの短期間で750票近くとったのはすごいと思います。

    • あるのん より:

      近藤さん、どうもありがとうございます!
      石川氏は後ろ楯も拡声器も街宣車もなく、スタッフも素人ばかりが数人、そして26.94%という低い投票率のなかで785票というのは、最下位ながらなかなかに重い結果なのではないかと感じています。

      反省点や今後の課題も多いですが、彼にはまた次回も挑戦していただきたいと思っています。本当にありがとうございました!

  4. 78364 より:

    私も、こちらのブログがきっかけで
    石川ゆうじ氏に清き一票を投じました!

    最下位とはいえ立派であり、供託金も
    すべて返還される一定の票数を獲得した
    だけ、素晴らしい実績だと思います。

    その彼を自らをインタビューし、
    ブログにインタビュー記事を掲載した、
    あるのんさんも、とても素晴らしい人物
    です!ありがとう(^_^)

    • あるのん より:

      0120-78364さん、コメントありがとうございます!

      どうもありがとうございました。
      初出馬で、あの準備期間で、あのスタイルでと考えると、
      なかなかの実績といってもいいのかもしれませんね。

      供託金は戻ってくるので、かかった費用は本当にポスター関係と移動の交通費くらいでしょうか。ぜんぶで数万円で、税金のお世話にはならず自腹とのことです。

      今度は次回に向けて活動していかなきゃいけないですよね。まずは知ってもらわないことにはワンチャンもありませんからね。

      いやあ…そんなぼくなんか何もしてないですよ~(*´ω`*)モットイッテ! モットイッテ!