ども、富山人あるのん@_arnon_です。
「富山って見るとこあるのん?」
県外からやってきた人からちょいちょい耳にするこのセリフ。
あるよ!めっちゃありまくりよ!
ということで、今回ご紹介するのは特におすすめの観光名所と、「そこまで時間がかけられないんだよな~」と忙しいあなたのために、ほんのり観光気分を味わえるプランを考えてみました。
富山といえば天然のいけすと言われる海の幸に目が行きがちですが、どっこい海アリ、山アリ、世界遺産アリと、見るべきところはたくさんありますよ。
目次
富山の観光
ホタルイカ海上観光
春の味覚ホタルイカ。ホタルイカというだけあって青く発光するイカなのですが、このホタルイカ漁を見学に行く観光船ツアーが滑川市で毎年行われています。
要予約で受付が午前2時半~2時50分と低血圧の人にはちと辛い時間帯ですが、他ではけっして見ることのできない貴重な光景です。
期間:3月20~5月8日くらい(毎年変わります)
ホタルイカの身投げ
「観光船まではちょっとなぁ」という場合、「ホタルイカミュージアム」というのもありますが、もし車があれば「ホタルイカの身投げ」を見に行くのもいいかもしれません。
浜へ産卵しにやってきたメスが力尽きてそのまま浜へと打ち上げられる「ホタルイカの身投げ」といわれるものですが、身投げのシーズンは県内外からやってきた人たちで漁港や海岸が賑わいます。
期間:3月~4月末くらいまでですが、必ずしも見られるわけではありません。そして時間帯は早くても夜の9時とか10時。遅ければ深夜の2時~3時とかになるうえ、必ずしも現れるわけではないのがまた難易度を高めています。
蜃気楼
魚津市で見られる蜃気楼ですが、地元民でもそうそう見られるものではありません。気候的な条件により蜃気楼の出現が期待される日は、数多くのカメラマンたちが集まってきます。
蜃気楼には上位蜃気楼と下位蜃気楼があります。下位蜃気楼は、11月~3月の間の気温が低く視界が良ければ毎日のように見ることができ、これはぼくも見たことがあります。いつの日か、年に数回しか見られないという上位蜃気楼を見てみたいものです。
世界遺産 五箇山 合掌造り集落
富山県内で人の住む地域としては、特に山深い場所に位置する五箇山合掌集落。共に世界遺産に認定されている岐阜県白川郷と富山県五箇山は、日本でも有数の豪雪地帯なのです。
厳しい冬をのり切るため、先人の知恵がいっぱいつまった合掌造りは圧巻のひとことです。
五箇山に含まれる利賀村は蕎麦どころとして、とても有名です。そして、船でしか行けない秘境の一軒宿「大牧温泉」もまた有名。
さらに、日帰りでも気軽に入れる「天竺温泉」も利賀村の魅力のひとつです。
雄大な大自然を眺めながら入る温泉は、外界の不満やストレスなど軽く吹き飛ばしてくれるに違いない。三蔵法師も思わず湯船へダイブすること間違いなしだ。
※湯船に飛び込んではいけません
となみチューリップフェア
毎年春に行われる国内最大級のチューリップの祭典。なんと700品種、その数300万本にもなるチューリップを見に、県内外から期間中30万人もの人が訪れるという。大花壇、フラワーヒル~花の大谷、水車苑、オランダ風花壇などがあり、各種イベントも実に盛りだくさん。
期間:2017年の開催期間は4月21日~5月5日の予定。
国宝 瑞龍寺
富山県高岡市にある曹洞宗の仏教寺院。
総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂が重要文化財に指定されていて、仏殿、法堂、山門の3棟は平成9年に国宝に指定されました。これは過去から現在においても富山県内で唯一の国宝です。
高岡に行ったらぜひ食べていただきたいのが、吉宗のカレーうどんですね。
やすらぎ庵のランチもおすすめですよ。
おわら風の盆
富山は祭りが盛んです。「富山のお祭り100選」なんてのもあるくらい、年中どこかでなんらかの祭りが行われています。そんな富山県の数多き祭りの中でも、風流の極みというべき祭りが「おわら風の盆」で、全国的にも大変に有名です。
あるとき、知り合い同士がおわらの話をしていたんですよ。
A氏「おわらって何がいいが?」
地元八尾町在住B氏「わかんないす」
ぼく「おいおい!お前ら何言っとあんよ!」
A氏&B氏「じゃ、おわらってどこがいいの?」
ぼく「ぐぬぬ・・・・」
ちょっといいことばが思いつかなくて、この夜枕を涙で濡らしてしまいましたが、これはまあ実際に見に行かないとこの良さはわからないもんですよ。
周囲の趣ある風景、五穀豊穣を願う男性の力強い踊り、女性のどこか艶っぽいしなやかな踊り、情緒ゆたかな民謡、見物客との一体感。
特に民謡がいいですね。今にも魂の糸が千切れそうなせつない伴奏がたまらないです。パターンは単純ながら音は深い。そして唄が高いキーで長く伸びることから、日本の民謡の中でも屈指の難曲とされています。
期間:9月1日~3日(8月20あたりから前夜祭もやってます)
黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)
黒部峡谷の雄大な大自然の中を、トロッコ電車がのんびりと駆け抜けます。宇奈月から終点の欅平まで全長20.1kmあり、片道1時間20分かけて進むのです。どんな映画よりも、どんなCGよりも壮大な美しい映像に圧倒されますよ。
さあ、短くて長い冒険の旅のはじまりだ!!
トロッコ電車は電車に乗るだけじゃなく、レストランやお土産処もあるし、旅の疲れを癒やす露天風呂や足湯がいくつもあります。さすがは富山最大の温泉地である宇奈月温泉郷といったところでしょうか。
そしてなんと、野生のサル専用の橋もあるんです。
■サル専用橋
運休期間:12月~4月
宇奈月は富山県最大の温泉地なので、宇奈月温泉に宿泊とのセットで楽しむのもいいですね。なんなら、トロッコ電車に乗ってそのまま温泉宿に宿泊するのもアリですよ。トロッコ電車でしか行けないという、まさに秘境中の秘境宿。
立山黒部アルペンルート
富山最大の見せ場は、何と言っても3,000m級の山々が連なる広大な立山連峰にあるといえます。これを見ずして富山を見た気にならないでいただきたい、と言いたいです。
立山黒部アルペンルートとは、富山地方鉄道の立山駅と長野県大町市の扇沢駅をむすぶ交通路の総称です。自家用車では行けないため、さまざまな乗り物を乗りついで行くことになります。
例えば、富山が舞台になったアニメ“クロムクロ”の中で、研究所の拠点となって注目を浴びた日本最大級のダム「黒部ダム」がありますが、こちらに行くには次の乗り物に乗っていく必要があります。
富山駅→地鉄の電車(ここまでは自家用車でも行ける)→立山ケーブルカー→立山高原バス→立山トンネルトロリーバス→立山ロープウェイ→黒部ケーブルカーという、観光乗り物のオールスターの共演といった趣で、国際的にも大規模な山岳観光ルートとなっています。
■立山(黒部)ケーブルカー
立山駅から美女平までの標高差500mを一気に駆け上がります。平行四辺形のかわいいヤツ。
■高原バス
美女平から「雪の大谷」で有名な室堂まで、標高差1,500mの高原を進みます。観光ガイドつき。
■雪の大谷
■立山トンネルトロリーバス
室堂から大観峰までの標高2,450mまで走り抜けます。
このトロリーバスですが、見た目はバスだけど、扱いは鉄道の一種なんですねえ。かつてはディーゼルだったのが環境に配慮してトロリーナス化されました。2本のポールで架線から電気を得て走るという、まさに鉄道のシステム。でも見た目はバス。もう意味わからん!とりあえず乗ってみて!
このトロリーバスが走ってるのは立山トンネルと長野側の関電トンネルのみという、日本でも唯一の乗り物です。
■立山ロープウェイ
出典:http://www.kurobe-dam.com/index.html
標高差500mを進む立山ロープウェイ。これ、何人乗りに見えます?「うーん、4人くらい?いや、やっぱ6人かな?ええい、もってけドロボー!8人やああ!!!」とか思うでしょ?なんと、定員80人!!
そして、支柱のないワンスパン方式としては日本一の長さなんだとか。ちょっと想像のつかない規模ですね。これはもう乗るしかないよねえ…チラッ
立山登山コース(雄山)
室堂ターミナルから気軽に行ける立山登拝道コースも人気です。登りの所要時間は2時間くらいです。(下り1時間40分ほど)
■室堂ターミナル
■みくりが池
■雷鳥沢の紅葉
もはやこの世のものとは思えない絶景ではありませんか。これ、生で見たらどうなんでしょうかねえ。ぜひ見てみたらいいと思うな~チラッチラッ
■山頂の雄山(3003m)
運休期間:11月30日~4月中旬頃
称名滝
落差日本一ということで有名な称名滝。
アルペンルートの高原バスからも遠目にチラッと見えますが、間近で見ることもできますが、これはもう圧巻というほかないです。離れていても細かい水しぶきが飛んでくるので、ぼくが行くと天パの髪が濡れてよりくるくるになること請け合いです。
道路閉鎖期間:冬期(11月末頃~4月下旬頃)
時間に余裕のない人向け プチ観光
「丸一日どころか半日もかけられないよ」
「行く季節も選べないし、車もないよ」
「夜は居酒屋に行くから、それまで空いた時間はどこに行けばいいの?」
富山駅周辺に限定すると、駅周辺にはサウナも漫画喫茶もなく、それほど選択肢は多くありません。
とりあえず飲む
旅の鉄板ですね。夜も飲むけど、昼も飲む。いいね!最高だね!
富山駅周辺で、昼からやってる飲み屋特集
富山駅周辺でおすすめの居酒屋5選
新しくできたばかりの富山駅敷地内にある「さかなや撰鮮」で好きなものを買ってそこで飲むといいうのもおすすめです。
高志の国文学館
富山駅から歩いて15分ほど。富山県ゆかりの作家や作品を気軽に楽しんだり、学んだりできる施設です。常設展示や企画展示もありますが、なんといっても魅力なのが、誰でも無料で見ることのできるライブラリーコーナーです。
富山県にゆかりのある小説や漫画や同人誌など約2,000冊が、このオシャンティーな空間で存分に楽しむことができます。
ぼくはここで藤子不二雄A先生の「少年時代」を全巻読ませていただきました。タケシ強キャラすぎるわ。
おすすめ 富岩水上ラインめぐり
富山駅北から歩いて5分の場所にある『環水公園~岩瀬カナル会館』までを船で行き来する観光コースです。個人的におすすめなので、この富岩水上ラインを楽しむためのプランをご紹介します。所要時間ですが、全体で3時間ほどあれば一通り見てまわれます。
往復ともに利用すると時間がかなりかかるので、富山駅の北口から出てすぐの場所からポートラムに乗っちゃいましょう。
■ポートラム
この未来的でナウい路面電車に乗って、始発の富山駅北から終点の岩瀬浜まで一気に行っちゃいます。乗車料金は一律200円で、終点まで24分かかります。日中は15分に1本の間隔です。
もし時間に余裕があれば「東岩瀬駅」で降りて、古い町並みを散策するものいいかもしれません。
個人的におすすめなのが「丹生庵」という蕎麦屋なのですが、非常に残念なことに現在休業中とのことでした。
かた茹での蕎麦が実にいい感じなんですよ。蕎麦は二八と十割から選べるし、お店のすぐ目の前にある酒蔵「満寿泉」のお酒が、どれでも200円で飲めちゃうのがまた最高なのです。
なので、もちろん普段なかなか飲めない大吟醸から飲むビンボ臭いあるのんですが、また塩ウニやたたみいわしで飲みたいものですなぁ。
田尻酒店もおすすめです。見たことのない冷蔵設備と品揃えに圧倒されること間違いなしです。
●終点 岩瀬浜駅に着いたら
そこからカナル会館まで徒歩約1~2分です。看板もあるので迷うことはないでしょう。
売店やレストランもありますが、すぐ道路を挟んで向こうの「ベーカリーみや」でパンをつまむのもいいかもしれない。売り切れ必至のお店なので買えるかどうかは運ですが。
では終点岩瀬浜から環水公園を目指して、富岩水上ラインに乗りましょう。費用は片道1,500円です。
※運休日もあるので、事前に要チェック
※園内周遊プランもあるので、さらに時間がないという人はそちらを利用するのもいいです
乗る船は3種類から選べます
一番未来的でカッチョイイ「fugan」、fuganを妬んでそうな「sora」、一番ちっちゃくてお風呂に浮かべられそうな「もみじ」。
今回はsoraに乗りました。
川オンリーかと思ってたら、激しく海ですた。
消防船発見!船が火事になったら砲台みたいな部分から水が放出されるとのこと。ガイド付きなのはありがたや。
か、かわいーーっ!もみじ萌え~
■水のエレベーター体験
運河の途中、国内最大級の「水のエレベーター」と称される中島閘門に到着。一旦停船し、水位を調節して進むことになります。
ここで全員が降り、小屋のような建物へ案内されます。この建物こそが『中島閘門操作室』です。
※岩瀬~環水公園のコースは中島閘門操作室の見学はありません。
※もみじは中島閘門操作室まで
このとてつもなく頑強そうな操作盤で、水位を調節していたとのこと。
しかしこの立派な操作盤は現在では機能していないとのことで、本体はなんとこちら
なんということでしょう。本体と思っていたのがただのダミーだっただなんて…。ダイの大冒険のキルバーンを思い出しました。
みるみる水位が下がっていきます。もみじちゃん危ない!!
無事脱出。めでたしめでたし。
再び航行中、憧れのfuganに抜かれました。ギギギ
今に見ておれ…。
謎の誓いを立てるあるのんであった。
片道の航行は1時間10分。いよいよ終点が見えてきました。
富岩運河 環水公園
そう、「世界一美しいスタバ」と称されたことで有名な富岩運河環水公園です。
美しいのはもちろんスタバだけではありません。全体的にとても洗練されて垢抜けた美しい都市公園で、富山県が大事に育ててきたというのがよくわかります。犬の散歩、ジョギング、家族連れ、カップル、大道芸人など、日々多くの人たちで賑わっていますよ。
以前は公園内にテーブルや椅子が置いてあったので、そこに酒や肴を持ち込んで飲むというのをちょいちょいやっていました。隣に現れたカップルが秋吉(焼き鳥)のテイクアウトと瓶ビールを何本も持参してきたのを見て、なんか負けた気になったのを懐かしく思います。
テーブルや椅子がなくなったのは残念ですが、景観やゴミなどの問題から致し方ないことだったのかもしれませんね。
ちなみにこの環水公園のリカーポケットみずはた(酒屋)には、富山駅では売ってないお酒の「勝駒」や「千代鶴」など、貴重なお酒が置いてあったりするので日本酒好きは要チェックですぞ。
※いつもあるわけではありません
おみやげ
基本的にお土産は富山駅の敷地内にある「マルシェ」、「さかなや撰鮮」、富山駅向かいのCiCビル1Fにある「ととやま」でほぼ揃います。西町・総曲輪周辺なら「富山大和」の地下食品街が充実しています。
さかなや撰鮮:鮮魚、海産物加工品、食事
ととやま:特産品、伝統工芸品、薬、お酒など
とやマルシェ:各種特産品、食事、居酒屋など、駅周辺では最大規模
とやマルシェの飲食店は、回転寿司の「すし玉」と、「白えび亭」の白えび天丼が行列のできる人気店です。
さらに「西町大喜」が入っているのも見逃せませんね。元祖富山ブラックとして有名なラーメン店ですが、その手加減のないしょっぱさには賛否あり。もし味が好みでなかったとしても話のネタにはなることでしょう。
あと密かに、とやマルシェの深層水ソフトが濃厚でうまい。
■ますの寿し
ますの寿しは富山を代表する特産品のひとつ。しかしその数が多すぎて、その中からひとつを選ぶのはなかなかに困難です。「とやマルシェ」や「ととやま」にもいろいろ売っていますが、売店には売ってないものであえておすすめを3つ挙げるとすれば、
このあたりが地元では有名ですね。右へ行くほど入手困難っぽいです。数日前からの予約が必須になってくるレベル。
まとめ
とりあえずこんな感じでしょうかね。他にもあるといえばいろいろあるんですが、限られた時間の中では行くところもできることも限られてきます。車がないとなると、やはり富山駅前周辺が何かと都合いいんですよね。
富山は車社会ですが、主なる観光地へは公共交通機関でだいたい行けちゃいますし、レンタカーを借りれば行動範囲がグッと広がります。けど、雪道を運転したことない人は冬は避けたほうが無難です。
とりあえず何か思い出したらしれっと追加するかもしれません。さらにもっとコアな情報をお望みならば、このブログをどうか隅々まで読んでみてください(笑)
ということでまた!
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして
月影ベイベという漫画でおわらを知りました
漫画では八尾の美しい景色と言葉におわらが調和してとてもきれいでした
本当にあんなにたくさんの若い人が踊ってるんですね
YouTubeで動画を見ましたが
艶のある踊りと哀しげな唄にジンときてしまいました
編傘で口元しか見えないのも雰囲気があって素敵です
地元の方はあまり意識されないようですが、伝統が途切れず受け継がれるのってすごいことですね
今年もコロナで中止になりましたが、来年こそは見に行きたいです
みくりさん、こんばんは。
おわらを知ったきっかけが漫画というのは富山県民としても嬉しい限りです。
「お祭り」といえば派手で賑やかしいイメージがありますが、
このおわら風の盆はその対局にあるものと言っても過言ではなく、
ゆったりと流れる静の情緒は、真に筆舌に尽くしがたい魅力に満ち満ちています。
画像や動画もいいものではありますが、実物はさらにもっと素晴らしいので、
ぜひ開催されたときには訪れてみてくださいね。