【富山 南京千両】あっさり豚骨に唸る!久留米ラーメンの原点がここに

ども、富山人あるのんです。

当ブログのコメント欄に名前が出た「南京千両」のラーメンが久々に食べたくなったので行ってきました。いったい何年ぶりだろう。

いや別に存在を忘れてたわけじゃないんですが、人気店ということもあってなかなか駐車場が停めづらいんですよね。

相変わらず店の前が車で賑わっています。※駐車場は別の場所にあります

 

いやぁ、それにしてもね

 

 

いつ見てもほれぼれする豪華な暖簾

 

 

正直、富山の飲食店で一番立派な暖簾だと思う

 

 

ほい、もう一丁!!!!

 

暖簾を引き戸に巻き込ませてしまうのは初心者。(だけとも限らない)

 

まさに老舗といった風情に心が落ち着きます。

少しずつ変わりゆく世の中ではありますが、その中で変わらないことの良さやありがたみを感じることができる貴重なお店の一つではないでしょうか。

豚骨専門店にありがちな店内の豚骨臭さもなく、厨房内全体が見渡せる造りもまた独特です。

メニュー

このお店の人気メニューはワンタンメンですが、一番左の焼豚ワンタンに「麺抜きで20円の差?」と謎に思いつつ安定の焼豚ワンタンメンを注文しました。

そう、客もまた変わらない。

焼豚でビールいきたいっすね~

〆にワンタンメンとか最高じゃないですか。

■愛のともしび

余ってる小銭を投入してみた結果、後ほどのコンビニで大きいお札を出す羽目になりましたが、施設の子どもやお年寄りの為になるのならそんな瑣末なことはいいんだ…。

■焼豚ワンタンメン 900円

丼を覆い尽くすチャーシューにワンタンが僅かにチラリ。ワンチラに萌え。

■スープ

豚骨なのに透明感のあるあっさりした味わい。臭みもくどさもなくさっぱりとして、それでいてうま味も感じられます。最後まで飲み干したくなるスープですね。

先代のご主人はかつて久留米で屋台を引いていたという。今どきのこってり豚骨とかけ離れた味なのは、当時そのままの伝統的な久留米ラーメンだという証なのでしょう。

■麺

中細縮れ麺。加水率高めでスープによく絡みます。今の時代からするとかなりやわらかい麺なので、硬めで注文する人も多く見受けられます。

こちらのラーメンはご主人曰く、「伝統的な久留米ラーメンを富山流にアレンジしてある」とのことですが、そのアレンジの部分とはこの麺のことかなと勝手に想像しています。

本場の細ストレート麺を打つ製麺機は今も富山にはなく、富山で博多ラーメンを提供するお店はいずれも博多から取りよせていると聞きます。輸送の発達した現代ならともかく、昭和32年の開業当時に久留米から麺を取り寄せることは現実的ではなかったことでしょう。

しかしそのことが逆に、伝統の久留米ラーメンを富山の麺で食べさせるという、久留米と富山が融合したラーメンがここに完成したと言えるのではないでしょうか。

■焼豚

がっちりとして歯ごたえのある、いかにも老舗のチャーシューといった感じですが、下味がかなり深く染み込んでいて旨い。

脂身感も結構あるけど、味もかなり濃いめなのでご飯と一緒に食べると最高です。

■ワンタン

一個一個かなり大きさのあるワンタン。つるっとしていて具が思ったよりしっかり入っています。

あっつあつを頬張れば、幸せな気分に浸れること間違いなし。(猫舌注意)

まとめ

「南京千両」は元々久留米に存在しているお店で、富山の南京千両とは直接の関係はありません。先代のご主人が富山へ戻って来るときに、屋台仲間だった南京千両の経営者にお願いして屋号をもらったとのことです。

現在の本店と蛯町店はそれぞれ先代の長男と次男の方が継いでいらっしゃいますが、久留米伝統のとんこつラーメンが富山で独自に育まれていったというのも大変に貴重なことだと思います。

これからも、この伝統の味と立派な暖簾を守り続けていってもらいたいものですね。

 

南京千両 本店
住所:富山県富山市元町1丁目3-19
電話:076-421-7097
営業時間:平日11:00~19:30 日祝11:00~20:30
定休日:金曜日

南京千両 蛯町支店
住所:富山県富山市蛯町4-6
電話:076-425-9297
営業時間:平日11:00~20:00 月曜11:00~14:00 日祝11:00~19:00
定休日:不定休

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コメント

コメント一覧 (13件)

  • あっさり豚骨とか完全にツボです♪
    しかも具のワンタンとチャーシューで飲める自分好みですねw
    メンが付いてないワンタンと言うメニューは麺抜きでワンタンがどっさりって事なんでしょうか?

    • 最後に麺で〆たいタカキさんにはたまらないお店ですねw
      臭みとかなくて、豚骨苦手でも食べられそうな味です。
      多分ワンタンが多めに入ってるのだと思われますが、何ぶん変わらない客なのでわからないんですねえ(^-^)

  • こんにちは。ボクの父親がかつてこの店の線路向かいにあるFA機器メーカーに勤めていたこともあり「ラーメン」といえば「南京千両」でした。このFA機器メーカーの周辺は老舗グリルがあったり、このメーカーの購買と中央病院の売店でしか手に入らないパンがあったりで隠れたグルメスポットですね(トンカツ屋は最近廃業したようですが)

    • 確かにこの辺は密かなグルメスポットですね。
      とんかつ店は残念ながら閉店となりましたが、最近新しくできたお店もあるし久々に老舗グリルも行ってみたいですね。
      パンの件は知りませんでした。まさに隠れスポットですね(^-^)

      • 脱線しましたが、父が熱狂的南京千両ファンだったこともあって、ボクのラーメンの基準は南京千両です。店の由来などはこちらのブログで改めて「そうだったのかー」と知った次第です。

        • 小さい頃の味は基準になりますからね~。
          ぼくもこの南京千両からわりと近いとこに住んでいたことがありますが、別のお店のあまりおいしいラーメンじゃない味が基準だったので、大抵のものがおいしく感じます。
          めでたしめでたし!

  • いつも駐禁が怖くて行けなかったんですが駐車場あったんすか…w

    • ええ、ぼくも今回初めて知りましたよw
      路駐のイメージしかなかったですからね。
      でも広い駐車場ではないので厳しいことに代わりはないかもしれません。
      今回はちょっと遠くに停めて歩いていきましたw

  • 南京攻略戦は1937年のことで、久留米の南京千両の開業もやはり同年のことだと、いま調べて知りました。きっと占領は物騒だからめでたい千両に変えたんだろう、と富山の人たちに言うとみんな一様に「えー、そんな昔に豚骨ラーメンあったん?」と懐疑的な反応しかなかったんですが、ネットは凄いなあ。っつか便利だなあ。

    あの暖簾は私も好きです。あれが見たくて行く部分もあるくらい。

  • ぼくも今回調べててとんこつラーメンが意外と古くからあったことに驚きました。
    この久留米ラーメンが後の博多ラーメンの源流であるということや、そのような貴重なラーメンが富山で食べられるというのは何ともありがたみが増しますね(笑)

  • ぐんかんはわいちーんつ、ってじゃんけんした世代だもんで。軍艦ハワイ沈没、ですね。真珠湾急襲成功を祝い喜んでグーチョキパーをこれに絡め纏めるってすごい。と今思いました。

    久留米の豚骨の始めは戦後の物不足からじゃないでしょうか。久留米の南京占領がハマの支那町に学んだのなら戦前にはさかのぼらないと思いました。

  • ごめんなさい、ぐんかんちんつはーわい、でした。西に向けて走る日は近いと思いました。

    • ご安心ください。
      どっちにしてもわかりませんでした!(^_^;)

      とんこつラーメンの発症については諸説ありまして、

      1).長崎ちゃんぽんと関東ラーメンの融合
      2).豚骨を煮出しすぎて失敗したと思いきや飲んだら美味しかったので採用

      のどちらかではないかと言われているようです。

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