ども、富山人あるのんです。
最近ネットメディアでも取り上げられたことにより、界隈ではこの話題でもちきり…かどうかは存じませんが、今回はとあるブツを食しに行ってみたいと思います。
その場所は北陸自動車道上り線、富山県滑川市にある有磯海SA。
こちらはレストランあり、フードコートあり、ファストフードのテイクアウトコーナーあり、富山の海の幸山の幸が盛りだくさんのスーベニアショップありと、富山のおいしいものが豊富に揃っていて人気の高いSAなのです。
場所は滑川市の有磯海SA(上り)
今回の目的は………
全国のSAの中で、一番豊富な品揃えだというますの寿司…
ではなく、テイクアウトコーナーのこちら↓
ます寿しフライ!!!
この発想はなかった!!
いや、仮に思いついたとしてもこの実行はなかなかに難しい。というのも富山県民にとってこの商品から受ける印象は実に複雑なものがあるからです。
なぜなら……
鱒の寿司は使用されるお米や鱒、ご飯の炊き方や酢飯の配合、ますの酢締めや水や笹にいたるまでこだわりのある商品だからです。
そしてこだわりは素材や味つけのみならず、鱒の厚みや並べ方にまで至るなど、ます寿し店ごとに伝統の味が存在し、長年の経験を積んだ職人によって真心を込めて作られているのです。
そんなますの寿司を揚げちゃう!?
いやいやいやいや!!
もしぼくがそれを思いついてブログの記事にしたら炎上…はないにしても、富山県民からは確実に冷ややかな目で見られであろうことは想像に難くありません。
ます寿しフライに使用されるます寿しは、きっと大量生産されたもので職人の手作りのものでないと思われますが、それでも富山のタブーに切り込んだこの勇気は賞賛に値するかもしれません。
ということで、こちらのテイクアウトコーナーで購入。
揚げたてです!
■ます寿しフライ 300円
ぅおおおぉ………
こ、こんな…
こんな変わり果てた姿になっちまってえええ( ;∀;)
見た目はなかなかの薄衣っぷり。このっさん、寒いがにそんな薄着で大丈夫ながけ?
ではいただきます!
実食!!
ん・・・
揚げたてのカリッとした食感が心地よい。
そしてその後に押し寄せるほんわかとした酸味と甘み。そう、揚げたての酢飯の味です。
うん、まあとびっきりの味というわけではないけど、思ったよりまともな味というか普通においしい。
けど、ここである違和感に気づきます。
ん…?
あれ?
ます・・・は一体どこに?
ここからさらに食べ進めてみよう。
おわかりいただけただろうか
よく目を凝らすと、うっすらと鱒のようなものが確認できます。
ますの食感はほぼ感じられないものの、一応ますの風味は感じられる。(気がする)
総評
意外性という点ではとても面白かった。
まろやかな酸味とほんのりとした甘みによる、この新鮮かつ滑らかな味わいからは、この商品が単なる奇をてらっただけのものではないことが伺えます。揚げたてをいただけるのもポイントが高い。
一方で、ますの存在感が希薄でこれでは、ます寿しの酢飯フライという印象も拭えません。
今のままでは「一回食べればいいか」となってしまうことは必至で、もうちょっとだけ値段が上がってでも、しっかりした「ます感」を出してリピートに繋げていってほしいと思いました。
とまあ、ちょっと辛口だったかもしれませんが、でも今回は何よりこのチャレンジ精神を評価させていただきたいと思います。
常識の壁を打ち破った富山!
なんだかワクワクするワードではありませんか。
レオ○レスなら壁5枚は余裕です。
有磯海SA(上り:米原・高山方面)
住所:富山県滑川市栗山字松ヶ窪2913-10
E8 北陸自動車道
コメント
コメント一覧 (8件)
こ、これは新しい…けど複雑な心境ですね…
職人さんの血と汗と涙の結晶があああ( ;∀;)
多分手作りのます寿司ではないでしょうけどw
なるほど! 自分は肯定派です♪
固定観念を捨てたこういう柔軟な発想が無いとヒット商品は誕生しないと思います。
本当そのとおりだと思いますね。
さすがに職人さんの手作りを揚げてしまうわけにはいかないでしょうけどw
鱒が落ちてったか、入れ忘れたがやろ!?
うっすらと鱒のようなものは確認できました。
元々ますの寿司の状態でしょうから入れ忘れはないと思いますし、落ちるということも考えにくい気はしますねぇ・・・
某ロケットニュース記事では鱒の身が付いてたので、あるのんさんのんだけハズレだった模様です。
リンク先を見ると確かに鱒が確認できますね。
まさか原価率が高すぎてコストダウンだったり…w