【黒部ダム】年間100万人!立山黒部アルペンルートの壮大な魅力に迫る

富山県最大の観光地であり、世界有数の山岳観光地でもある「立山黒部アルペンルート」。

日本のみならず、世界各国から年間約100万人が訪れるというこの一大観光地の魅力を、様々な逸話を交えながらご紹介していきたいと思います。

立山黒部アルペンルートとは!?

通常、富山から長野(または長野から富山)へ行くには、新潟県を迂回して行くか岐阜から迂回して行くかの二択になります。

富山の地図

地図だけを見ると、富山と長野は隣接しているように見えるのですが、富山と長野は容易に相なれない大きな理由があるのです。

その理由とは、もちろんこれです。

冬の立山

冬の立山連峰

そう、この3000m級の山々が連なる立山連峰があるからに他なりません。

しかしなんと、無謀にもこの立山を突っきって長野と富山を繋げてしまったのが、この「立山黒部アルペンルート」なのです!

立山黒部アルペンルート

富山方面からは、立山駅→美女平→室堂→大観峰→黒部平→黒部ダム→扇沢→信濃大町と乗り継いでいくことで、富山↔長野間を行き来することが可能となっています。

この立山黒部アルペンルートが作られることになったきっかけは、かの有名な「黒部ダム」(黒部川第四発電所・関西電力)が建設される際、関東方面から資材を運ぶための長野大町ルートが建設されるであろうと予見されたとき、「富山県側からも立山を貫いて長野県側に抜ける立山ルートを作るべきだ」と即座に提唱した人がいたのです。

その人とは、立山町出身の当時衆議院議員で富山地方鉄道の社長でもあった佐伯宗義氏です。

しかし立山は日本の三大霊山の一つに数えられ、昔から神仏が住まう神聖な山として信仰の対象として、人々に守られ畏れられてきた特別な場所でした。

■越中立山開山縁起大曼陀羅

越中立山開山縁起大曼陀羅
画像出典:富山県立図書館

立山衆徒が檀那場で掲げて立山信仰宣教の「絵解き」のため使用したもので、立山開山縁起、立山禅定案内、立山浄土、立山地獄、布橋潅頂会の五つのストーリーで構成されている。

立山曼陀羅には芦峅系と岩峅系などがあるが、本図は芦峅系の図である。裏に「遠州敷智郡引馬城之南米津村磐谷画」と書かれており、遠江国担当の坊(泉蔵坊であろう)に対して同地方の信徒から寄進されたものであろう。

立山曼陀羅のなかでは古色を有する作品で旧富山市立図書館所蔵。昭和25年、平成3年と二度にわたって補修された。
出典:富山県立図書館

修験者たちは主峰の「雄山」に極楽浄土を、硫黄の臭気漂う「地獄谷」に地獄を見出し、「立山を訪れれば現世にいながらあの世を体験できる」と信じられてきました。

江戸時代までは女人禁制であったこの神聖な場所に、そのような大規模な開発を行うという内容は、周囲の大きな反発に見舞われたことは想像に難くありません。

実際、何度も白紙になりかけたとのことですが、北陸電力・立山開発鉄道・富山県・関西電力の4社が協力し合うことにより、富山~長野間の観光ルートを開発するということが正式に決定したのです。

最初に「立山ルートを作ろう」という話が出てから20年もの歳月を費やし、1971年6月に立山黒部アルペンルートが全線開通しました。

もちろん前例などあろうはずもないとてつもない大事業だったわけですが、この工事に携わった人たちの苦闘と情熱と尊い犠牲によって得られたこの素晴らしい観光ルートの魅力を、少しでも多くの人の心に届いてほしいと願ってやみません。

富山駅→立山駅

富山県民であれば自家用車で立山駅まで行けますが、車がない人は電車で行くことになります。

電鉄富山駅↔立山駅の運賃は往復2,400円。

富山地方鉄道車内風景

無料駐車場:900台+臨時600台(混雑時のみ)

無料駐車場・臨時駐車場

自家用車は、立山駅から上へ進むことはできません。

※手荷物や自家用車の回送サービスはあります。

立山駅でチケットを購入

大型連休中は特に行列がすごいことになりますので、並ばずに買えるWEB予約チケットで購入しておくことをおすすめします。

■5月中旬(日曜)のきっぷ売り場(AM7:00)

きっぷ売り場(平常時)

■4月末(月曜)のきっぷ売り場(AM8:00)

きっぷ売り場(混雑時)

このくらいの差がありますので、ぜひWEB予約チケットを購入しておきたいところですね。

ただし、WEB予約チケットで予約できるのは行きだけで、帰りは普通に並んで乗り継いで帰ってくることになります。

立山駅~黒部ダムまでの往復運賃

黒部ダムまでの往復乗車券

立山駅から黒部ダムまでの往復料金は10,790円です。

富山県内を移動するだけでこの料金というのは、富山県民としては正直ビビってしまいますが、これからの貴重な体験を思えば決して高すぎるものではないと思いました。

黒部ダムへはいくつもの乗り物を乗り継いで行くことになるのですが、使用するチケットはこの1枚だけです。

この往復チケットで黒部ダムまでの往復が1回のみ有効となり(発券日含め5日間有効)、乗り物に乗るたびにバーコードでピッとやるだけなのでやり取りはとてもスムーズ。

割引になるお得なキャンペーン

富山県在住の人であれば期間限定ですが、割引制度(大人2割・子供5割)もあるので、利用できるのであればぜひ利用しましょう。

2割~5割って相当違いますよね。

富山県民感謝キャンペーン2018(7/21~8/31)

しかもこのキャンペーン、身分証明書が必要なのは代表者1人だけで、割引はグループ5名が適用されるので、富山県内の人は1人だけでOKということになります。

そして、きっぷを買ったときに窓口のお姉さんから驚きの一言が発せられました。

黒部ダムへの往復にかかる所要時間は約8時間!

お姉さん「黒部ダムの往復には約8時間ほどみておいてくださいね」

えええええ、と怯む我々。4~5時間くらいで行って帰ってこれるのかと思っていましたが、甘かったようです。

実際行って帰ってきたら7時間以上かかりましたので、確かにお姉さんの言う通りでした。

ただ行って帰ってくるだけであればもっと全然早く帰ってこれますが、あちこち立ち寄ったり散策したりしますので、そのくらいの時間になるということですね。

まさに一日がかりの観光です。

ただ、このときは繁忙期だったということもあって、帰ってくるときにかなりの待ち時間が発生しました。

平常時なら、そこまではかからないはずです。

立山駅→美女平駅

立山駅→美女平駅

立山駅から美女平駅へは、立山ケーブルカーを利用して向かいます。

ケーブルカーとは、傾斜角度が30度ほどにもなる山の斜面を、ケーブルで巻き上げることで進む乗り物です。

立山ケーブルカー

乗り物 立山ケーブルカー
区間と標高 立山駅(475m)~美女平(977m)
移動距離 1.3km
運行時間 7分
定員 120名

最大傾斜は31度にもなり、平行四辺形の車両が実にユニークな乗り物です。

立山ケーブルカー車体

立山ケーブルカーの車内風景

雰囲気的にどことなく、富山市内を走る市電(路面電車)の雰囲気に近いものを感じました。

立山ケーブルカーの景色

線路の中間にあるごんぶとのケーブルで引っ張り上げる感じ。

立山ケーブルカーのケーブル

左が上方面、右が下方面へ進むケーブル。

立山ケーブルカーの運転席

運転席はこんな感じになってます。相当に年季が入っています。

この立山ケーブルカーは、かつて黒部ダム建設のとき資材を運ぶためにも使用されていたことから、現在でも荷台が使用できるようになってます。

訪れたときは、この荷台にスキー板やスノーボードなどを乗せていました。

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美女平駅→室堂

美女平駅→室堂

美女平駅から室堂へは、高原バスを利用します。

立山高原バス

乗り物 立山高原バス
区間と標高 美女平(977m)~室堂(2,450m)
移動距離 23Km
所要時間 50分

高原バスは、立山有料道路を50分間かけて上っていきます。

この有料道路は、観光バスと一部の許可車両しか通れないのです。

立山駅近くの桂台~室堂までを通行した場合には、なんと51,820円もの通行料がかかり、これは全国で1番高額な有料道路ということです。

高原バスから見える景色

見える景色は一般道とはまた違い、深く険しい山の中を進んでいくことになります。

称名滝とハンノキ滝

道中には、落差が350mにもなるという落差日本一の滝で有名な「称名滝」を見ることができます。

上の画像からは、滝がVの形をしているのがわかると思います。

このV字の左部分が称名滝で右の部分がハンノキ滝(ネハンの滝)となります。

ハンノキ滝は落差が500mにもなるので、実は称名滝よりもさらに落差があるのですが、このハンノキ滝は雪解けの時期(5月~7月)の間だけに見られる滝なので、落差日本一の称号も得られなければ、称名滝は選ばれている「日本の滝百選」にも選出されていません。

ハンノキ滝さん…(*;ω;*)ブワッ

称名滝(ハンノキ滝)と立山杉はバスも停まってくれるのでしっかり目に焼き付けてください。

立山杉

樹齢200年を越えるブナの原生林の中を走っていると、樹齢300年にもなるという立派な立山杉を見ることができます。

高原バスから見える景色は、まるでこの世とは思えないような別の世界の映像のようです。

美女平から室堂へ至る景色は、その変わりゆく光景が本当に素晴らしい。

日本で最も高い位置に生きる立山杉の原生林とブナ林を超え、弥陀ヶ原へと入ると既にもう森林は発達せず、徐々に湿原が広がっていきます。

湿原

いよいよ湿原と雪の世界へ。

天気が良くて空気が澄んでいれば富山平野も見ることができますよ。

上へ上へと進み標高2,450mの室堂が間近となると、いよいよかの有名な「雪の大谷」が眼前に現れます。

※雪の大谷が見られるのは6月まで

バスから見る雪の大谷

バスの車内は「おおおお~!」という感嘆の声がこだまします。

雪の大谷

雪壁の高さは、その年にもよりますが最大で20mほどの壁になるということで、画像や映像で見るのとはまた違う生の迫力に圧倒されることでしょう。

室堂駅

高原バスの終点、室堂ターミナル。

室堂は雪の大谷だけでなく、みくりが池や散策コース、宿泊施設やキャンプ場に立山登山など、室堂だけでも見どころがいっぱいあるんですよ。

もちろん雪の大谷もこの室堂駅からすぐの場所にあるので、存分に散策できます。

さあ、目的地は黒部ダムなので、さらに先へと進まねばなりません。

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室堂→大観峰

室堂→大観峰

立山トンネルトロリーバスを利用します。

※2019年よりトロリーバスは廃止され、電気バスが導入されます

トロリーバスのトンネルと架線

トンネルの上部に注目!

立山トロリーバス

乗り物 立山トンネルトロリーバス
区間と標高 室堂(2,450m)~大観峰(2,316m))
移動距離 3.7Km
所要時間 10分

トロリーバスと聞いても今いちピンとこないかもしれませんが、このバスは石油燃料ではなく、電車線(架線)から電力の供給を受けて走る電気バスなのです。

かつてこの場所はこのトロリーバスではなくディーゼルバスが走っていたのですが、環境に配慮して平成8年に現在のトロリーバスになりました。

そして、このトロリーバスはいったいどこを走るのかというと、なんとなんと立山の一番高い標高となる3,015mの真下がなんとトンネルになっているのです。

立山トンネル

トンネルになっている部分の標高は2,391m~2,316mですが、立山の一番高い部分の真下にトンネルを貫通させるなんてぶったまげた発想ではありませんか。

この立山トンネルはもちろん日本一高い場所にあるトンネルで、立山黒部アルペンルートの開通工事の中でも特に熾烈を極めた難工事となりました。

立山直下

ぼくは過去に3度ほど立山登山をしたことがありますが、3,003mの雄山でカップラーメンをすすっていた真下では、まさかこんなバスが通行していたなんてまったく想像もしませんでした。

トンネルの中を通行するので走行中の周囲は当然真っ暗なのですが、あるポイントを通過する際に青く光っている箇所があります。

破砕帯通過

立山トンネルは立山黒部アルペンルート開通の最大の難所だった

この青い光のポイントは、破砕帯といって特に工事が難航した箇所なのです。

破砕帯とは岩盤の中で細かく岩が割れ、軟弱な地層から水や土砂が吹き出す断層のことを言います。

 

大量に湧き出る凍てつくような冷水、軟弱な地層が故の崩落、場所によっては2ヶ月経っても1mも掘り進められなかったところもあったのだとか。

度重なるルート変更、何度でも現れる破砕帯、そして50メートルを埋め尽くす崩落。

 

立山は有名な霊山であるということが次第に坑夫たちの心に重くのしかかり、「立山の神様が怒っているんだ」と絶望的な状況だったそうです。

 

予算も工期も予定の3倍を費やすこととなりましたが、薬剤を注入して固めてから掘削するという新技術と坑夫たちの熱意によって、富山側と長野側が無事合意流することができました。

この青い光を見たら、この話を思い出していただければと思います。

立山トロリーバスの車両

乗り心地は不思議な感じでした。

トロリーバスを運転するのに必要な免許は一般のバスと同じ「大型二種免許」に加え、「動力車操縦者運転免許証(無軌条電車運転免許)」という特殊な免許も必要で、法律的には電車と同じ扱いになる乗り物なのです。

乗り心地はもちろん電車とは違うのですが、バスともちょっと違う不思議な感じでした。

立山トンネルトロリーバスが電気バスへ!?

2018/5/30のKNBニュースで、トロリーバスが電気バス化される検討が始まったとうニュースが流れました。

黒部ダム↔長野県扇沢間のトロリーバスは、来シーズンよりい電気バス化されます。

そうなると、立山トンネルトロリーバスは国内唯一のトロリーバスとなるわけですが、「日本で唯一なら、なおいいんじゃね!?」とばかりも言ってられないのです。

部品の確保も難しくなるので、電気バスか無人のバスを導入できるか検討するという話が出ているとのこと。

トロリーバスは立山トンネルを象徴する乗り物なので、できれば残って欲しいとは思いますが、時代の流れというのもあるので致し方ないものもあるかもしれません。

バスなのに電車のような…でもやっぱりバスという独特の乗り心地が実に印象的です。

法令上は鉄道と同じ扱いなので、トロリーバスを運転するには大型二種免許の他に動力車操縦者運転免許証(無軌条電車運転免許)という資格も必要となります。

もしやがて電気バス化されるならば、ぜひ今のうちに乗っておくべきだと思います。

大観峰→黒部平

大観峰~黒部平駅までは、立山ロープウェイを利用します。

大観峰→黒部平

乗り物 立山ロープウェイ
区間と標高 大観峰(2,316m)~黒部平(1,828m)
移動距離 1.7Km
所要時間 7分
定員 80名

大観峰駅には展望台があるのですが、ここにはぜひ必ず立ち寄ってみてください。

展望台からは、インスタ映えの極地ともいうべき絶景が広がっているのです。

大観峰の展望台

画像の中心部分に見える綺麗すぎて雑コラにしか見えない湖が、黒部ダムのある黒部湖になります。

大観峰の観光客
まるでアイドルのような人気っぷり

しかし、この素晴らしい光景をカメラに収めるにはあまりにも視野角が狭すぎるのです。

ぜひご自身の目で、この圧倒的な大自然のパノラマをご覧になってみてください。

謎の山伏
謎の山伏によるホラ貝サウンド

黒部ダムへ行くには、この大観峰から黒部湖へと移動しなくてはいけませんが、いったいどのような方法を用いて移動するのでしょうか。

はい、それはこちらをご覧ください。

ロープウェイ

 

おわかりいただけただろうか

 

わからない?では、もうちょっと拡大してみましょうか。

立山ロープウェイ

そう、これが立山ロープウェイです。

細い赤矢印の指した部分が客車で、太矢印が目的地となる「黒部平駅」になります。

ロープウェイの客車

大観峰駅~黒部平駅までは1.7kmの距離があるのですが、その間には1本も支柱がありません。これはワンスパンロープウェイといって、駅~駅間をワイヤーだけで結びます。

確かに景観的にはそのほうが良いのは間違いないのですが、しかし立山ロープウェイが可動した昭和46年当時にこんなことが可能だったのか、と驚かずにはいられませんでした。

そして、54mmあるワイヤーの太さも、1.7kmのワンスパン方式もまた日本一とのこと。

立山黒部アルペンルートは、まさに日本一づくしですね。

客車のアップ

高所恐怖症の人にとっては辛い7分かもですが、そうでない人にとってはこれまた素晴らしい眺めです。

しかし、このロープウェイの定員が80名…って。

本当にこれに80人も乗るのん?と思わずにはいられませんでしたが、書いてあるからには乗るんでしょうね。

立山ロープウェイの客車内風景

立山ロープウェイで告白・プロポーズを

なんと、この立山ロープウェイでは、告白・プロポーズのお手伝いをしてくれるのです!

通常はすし詰め状態の立山ロープウェイを、告白をしたい人のために貸し切りで運行してくれるとのことなのです。

ここまでしてくれて、「NO」と言える人が果たしでいるでしょうか!?

まあいるかもしれないけど、成功率はきっと上がるのではないでしょうか。特別な告白を考えている人はご一考の価値アリアリですぞ!

黒部平→黒部湖

黒部平→黒部湖

ロープウェイでいよいよ黒部ダムに到着か!?と思いきや、さらにまたケーブルカーに乗ることになります。

黒部ケーブルカー

乗り物 黒部ケーブルカー
区間と標高 黒部平(1,828m)~黒部湖(1,455m)
移動距離 0.8Km
所要時間 5分

やあ、また会ったね。(再び平行四辺形に乗ることになろうとは…)←帰りも2回乗ることになる

黒部ケーブルカーのレール

反対側からもケーブルカーがやってきました。

車輪は左右で違う形になっていて、片方の車輪にのみフランジがあってレールに噛むようになっているので、すれ違いもスムーズに行われます。

黒部ダム到着!!!

長かった……でもすごかった!!!

それだけに、この黒部ダムにやってきた達成感は尋常ではありません。

黒部湖駅から黒部ダムへ

いよいよ黒部湖と黒部ダムが目の前に!

黒部湖

こ……

黒部湖全景

これは………!

黒部ダムの風景

 

黒部ダム

 

黒部ダムの川

なんというスケールのデカさ!!!

この黒部ダムの存在も圧倒的ですが、この場所へと至る道のりがもう富山とは思えない別世界のものに感じました。

……否!!

これほどの深く美しい大自然に恵まれた環境というのは、やはり富山でしかありえないのかも知れません。

富山県民は黒部ダムへ行くの?

富山県民のどのくらいの人が黒部ダムに行ったことがあるのか気になって、Twitterでアンケートを取ってみました。

Twitterアンケート

全91票のうち56%が行ったことがあり、44%が行ったことがないということに。

さらに56%の中には子供の頃に行ったという人が26%いて、大人になって行った人の割合は30%でした。

意外と多くないことがわかる結果だったと思います。

富山県民的に「立山は遠くから眺めるもの」という気持ちがどことなくあって、日々見え方が変わる美しい立山連峰を日常的に見られることで満足してしまい、なかなか立山そのものへと興味が向かないのかもしれませんね。

黒部ダムの展望台

黒部ダムの展望台

黒部ダムには展望台もあります。

しかしこの展望台に行くためには……

展望台に至る階段

さらにまた長く険しい道のりが、あなたを待ち構えているのです。

しかし、ここから見える景色はまた格別なのですよ。

黒部ダムの観光放水
黒部ダムの観光放水

この観光放水が行われるのは6月26日から10月15日までとなっていて、この期間は毎秒10立方メートル以上となる圧巻の放水が行われます。

黒部ダムの年間発電量は約10億kWhで、黒部川全体の年間の発電量は約31億kWhとなり、この発電量は一般家庭にして約100万戸が1年間に使用する電力量にあたります。

貯水量にしてタンカー1,000隻分にもあるこのダムは、昭和31年より建設が始まりました。のべ1000万人にもなる人員と当時にして513億円(現在の金額にすると1兆円を遥かに超える)というとてつもない巨費が投じられ、7年後に完成することとなりました。

その7年間で殉職した作業員は、なんと171名にも及んだという。

171名もの殉職者が出るというのは現代の建設業界では絶対にありえない話ですが、当時どれほどの難工事であったかということが伺い知れるというものです。

この黒部ダムには工事で犠牲になられた人たちの慰霊碑もあります。

黒部ダムレストハウスで食事をしよう

黒部ダムレストハウス

唯一の食事処、黒部ダムレストハウスに行ってみました。

食事だけでなく、B級グルメやお土産、さらに無料の実録映画「くろよん物語」が見られるなど、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。

B級グルメ

黒部ダムレストハウス潜入レポ

黒部ダムレストハウス内観
連休中なのでかなり混んでいました。相席必至!

黒部ダムレストハウスの券売機
食券を買うと自動的にオーダーが入るシステム

黒部ダムレストハウス名物といえばやはりこれ!

■黒部ダムカツカレー(辛口) 1,340円

黒部ダムカツカレー

ご飯がダムのアーチ状になっていて、カレーが黒部ダムのエメラルドグリーンをイメージしたグリーンカレーとなっています。

思ったよりちゃんとしたグリーンカレーで(失礼な)、カツもサクッとして肉も柔らかく、この1,340円という価格は輸送費がとんでもなくかかるであろうこの場所柄を考えると、むしろ良心的な価格ではないかと思います。

黒部ダムレストハウス内から見える景色
この風景を目の前にいただく食事の格別さたるや

ハサイダー

ハサイダー

ご当地サイダー「ハサイダー」のパワーワード感。

このサイダーには、立山トンネルを掘る際に散々苦しめられた破砕帯から湧き出る水が使用されているのです。

くろにょんのあざとい可愛さ

突如黒部ダムに出没したくろにょん。

くろにょん

もちろん一緒に記念撮影が可能で、ころころ変えるポーズがいちいちあざとい!!

ええ、もちろんそんなくろにょんが大好きやちゃ!!///

黒部ダムは見どころいっぱい

黒部ダムは他にも、黒部ダム湖上遊覧船ガルベや散策コースもあるなど、体力の許す限り存分に楽しめる観光地です。

もういちいちスケールがでかくて圧倒されることしきり。

観光遊覧船ガルベ
ガルベとは、黒部の語源といわれるアイヌ語を元にした名前とのこと

黒部ダムから長野へ抜けるには、さらにトロリーバスと路線バスを利用します。

黒部ダム→信濃大町

トロリーバスが16分に路線バスが40分と、立山ルートに比べると大町ルートは乗り換えが少なくて済むので、県外からの観光であれば往復ではなく富山→長野長野→富山のルートが2県の文化に触れることができて、より楽しめるのではないでしょうか。

さあ立山駅へ戻ろう

行きよりも帰りのほうが全然混雑していました。

大型連休中に行ったというのもありますが、1階には並びきれず2回を突きぬけて3階にまでその行列が続いていました。

乗り物待ちの行列
黒部ケーブルカーの待ち人

整理券

早々に渡された立山ロープウェイの整理券。

大観峰に到着してその理由を悟ってしまいました。とんでもない人の数でした。

乗り物街の行列2

大観峰駅で1時間以上の待ちが発生したので、しばしこの地で過ごすことに。

パンパンのポテチ
下界から運ばれてきたばかりと思わし、パンパンのポテチたち

大観峰の観光客

まあパッと見、7~8割は外国人観光客でしたね。

大観峰の記念撮影
半袖ェ……

この撮影スポットでは、目の前にいるスタッフが観光客のカメラで撮影してくれます。

それとは別に、立派なカメラでも撮影してくれるのですが、それは即座に印刷されて別のスタッフが購入するように促してくれます。

うーん、商売上手(笑)

終わりに

ただ乗り物を乗り継いでちょっとだけ散策しただけですが、それなりに体力を消耗するこの立山黒部アルペンルート観光。

帰りのバス車内
帰りのバスでは皆さん爆睡(もちろんぼくも寝た)

しかし、このかけがえのない体験は他では決して味わえないものであり、富山県民どころか日本人、いや全人類が一度は見ておいて損はない極上の体験であると思います。

季節によって見られる光景はぜんぜん違うものがあるので、1度といわず春夏秋と3度訪れれば、もう堂々と立山黒部アルペンルートマスターを名乗っていいと思います。(非公認)

立山玉殿の湧水

立山玉殿の湧水

室堂で多くの人々に親しまれている「立山玉殿の湧水」ですが、これは日本一高い場所で採取される湧水であり、高山で得られる貴重な水源でもあります。

この水は工事中最大の難所であった「破砕帯」の出現によって、当時から現在に至るまでこんこんと湧き続けているのです。

これはもしかすると、苦闘を乗り越えた人々への、立山の神様からのご褒美なのかもしれませんね。

 

たまに耳にする、

 

「富山には何もないよね」というセリフ。

 

この地に訪れた後は、きっとこのようなとこは思わなくなっていることでしょう。

立山黒部アルペンルートは富山県最大の観光地であり、国内外から年間100万人もの人が訪れる全人類必見の山岳観光地なのですから。

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※参考資料:立山黒部アルペンルート公式サイト、天空にかける橋

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