こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
このあるのん普段はなかなか北信越から出やがらないタチですが、今回は某有名オンラインRPGのオフ会に参加するために超久々に大阪の野に降り立つこととなりました。
オフ会ではとても楽しいひとときを過ごさせていただいたわけですが、密かに大阪行きにはもう一つ大きなミッションが隠されていたのです。
大阪のたこ焼きとお好み焼きって本当にうまいの?
大阪といえばたこ焼きやお好み焼きが有名なのは、全国の多くの人がよく知っていることだと思います。でもぼくは思うんですよ。
「言うても粉もんでしょ?そんな差ある?」
値段から考えれば別に高級な材料を使ってるわけではないだろうし、製法もそんな大きな差があるのかねえ?
だって、ちょっとした工夫や手間で格段においしくなるなら全国に広がるっしょ!?
といきなり挑戦的ですが、本当に大阪のたこ焼きとお好み焼きはおいしいのかを真剣に味わってみたいと思います。
「サンプルが少ねえぞ!」とか「他にもっといい店あるんや!」という意見は当然あると思いますが、自分の中で合点がいくかどうかというところが重要だと思ったので記事にさせていただきました。
今回の記事はたこ焼きのみの特集で、お好み焼きは次回を予定しています。
大阪駅のホームに降り立った瞬間、うっすらといい出汁の香りが漂ってきました。しかしこの場所は多くの人が入り乱れる広大な駅のホーム。目に見える範囲にはもちろん飲食店などありません。
ははあ、これはアレか。海外に行って空港に降り立つと「その国の匂いがする」というやつやな。
と勝手に納得し、真っ先にお目当てのお店へと向かいます。大阪駅周辺だけでも膨大な数の飲食店があり、たこ焼きの名店と呼ばれるお店もいくつか存在しています。
最初の目的地は駅のすぐ横なので完全に舐めきってましたが、その広大さと人の多さに方角すらわからなくて絶望しそうになりましたが、Googleマップを見ながらなんとかたどり着くことが出来ました。
目次
会津屋 梅田店
大阪駅に隣接した食を中心とした専門店街「梅三小路」を抜け、外に出てすぐのところにそのお店はあります。
一見どこにでもありそうなたこ焼き屋といった感じ。
しかし、この会津屋はなんと「たこ焼き発祥のお店」であり、会津屋の本店とナンバ店は『ミシュランガイド京都・大阪2018』のビブグルマンに選ばれ、グルメ漫画「美味しんぼ」にも取り上げられたという超有名なたこ焼きの名店なのです。
このお店のたこ焼きの唯一無二な点は、ソースもマヨネーズも付けずにそのまま食べるたこ焼きが看板メニューで、創業85年という長い年月から鑑みてもポッと出の奇をてらったものとは次元の異なるものといえるでしょう。
会津屋 たこ焼の値段
元祖たこ焼き | 12個入 550円 | 20個入 900円 |
元祖ラヂオ焼き ※注文焼き |
12個入 600円 | 18個入 900円 |
ネギ入りたこ焼 ※注文焼き |
12個入 600円 | 18個入 900円 |
明石焼(だし付) ※注文焼き |
12個入 700円 | |
ラヂ玉焼 ※注文焼き |
12個入 700円 | |
ネギ玉焼 ※注文焼き |
12個入 700円 | |
ネギ盛りたこ焼 | 12個入 650円 |
ここはもちろん「元祖たこ焼」しかありませんよね。
でも注文は12個からということで、これからも食べ歩くことを考えるとちょっと怯みました。
たこ焼きは持ち帰りも人気ですが、もちろん店内でもいただくことができます。
外待ちも発生するほどの人気っぷりですが、常にたこ焼を作っているので持ち帰りだとスムーズに購入できていました。
■12個で130kcal!!?
えっ!?まじで!!?
マジで12個で143kcalしかないのん!!?このお店が近くにあったらダイエットが捗りそうです。富山店はよ!
注文すると5分ほどでたこ焼が運ばれてきました。
ほおお…これが。
大きさはちょっと小さめで一口サイズ。
その身はこんがりきつね色に焼かれ、ソースやマヨネーズがないということ以外にもかなり特徴的なビジュアルをしています。
大きさの比較画像(わかりにくい)
ああ、すごくあっさりした味ですね。外側はサクッとやさしい食感で、和風だしと醤油で味付けした上品な味。
そして外側からほんのりとお焦げの風味が漂って、ちょっと昔のお菓子っぽい雰囲気を醸し出しています。
中はとろっとして最初はかなりあつあつなのですが、後半はちょっと冷めてくる感じです。
もっともこのたこ焼きは冷めてもおいしいと言われているので、それはそれでアリという仕様になっているのですね。
会津屋 梅田店 総評
あっさりしたおいしさの奥に歴史の重みが隠し味となって、初めて食べたこのたこ焼きからなんともいえない懐かしさを感じました。
ただいくら一口サイズとはいえ、1人でこの数はさすがに後半飽きがくるんですよね。
そういう人は他のたこ焼きメニューも充実してるのでそちらにするとか、色々食べられるバラエティセットにするとか、他の人とシェアしたりするといいのかなと思います。
バラエティセットは複数の種類のたこ焼きを組み合わせられるけど、量がさらに多くなるので複数の人でシェァするのに向いていますね。
一人用のバラエティセットがあれば色々楽しめていいのになあと思いました。
会津屋の元祖たこ焼は、ぜひ一度は食べておくべきたこ焼きだと思います。
はなだこ
次は梅田へと向かいます。といっても大阪駅のすぐ横なんですが。
しかしそれですら方角がよくわからないので、またもやGoogleマップさんの言いなりに。いや、一応これでもぼくは方向音痴ではないつもりなんですが、生粋の富山人にはちょっと難易度高すぎです。
新梅田商店街へとやってきましたが、この「新」という冠に騙されてはいけません。
この絶妙な場末感。小さな飲食店がひしめき合う光景は、まさに混沌としてカオス。
立呑みのお店、朝から超満員の飲み屋、大行列ができるお店、狭すぎて肩と肩をぶつけながら杯を傾ける光景に、思わず瞳が少年のように輝いてしまいますね。
「もうここを出たくない、いやむしろここに住みたい」と、あるのん氏による魂の独白がこだましたのであった。
この魅力的な新梅田食堂街のすぐ入り口に目指すお店があります。
この列!!!…と言っても、本当に並んでるのは全体の半分ほどで、奥のほうの列っぽく見えるのは立ち食い専用イートインスペースとなっているのです。
このはなだこも超人気有名店。
食べログの口コミ数が「495件」と恐ろしいことになっていることからもお察しかもしれませんが、「このお店のたこ焼きが一番好き」という地元の人も多いようで、『ミシュランガイド京都・大阪2018』のビブグルマンにも選ばれています。
はなだこ たこ焼きの値段
たこ焼き | ネギマヨ |
6個 450円 | 6個 550円 |
8個 600円 | 8個 700円 |
10個 750円 | 10個 850円 |
味はどちらのたこ焼きも、ソース・ポン酢・だし醤油・塩・スパイシーな塩ダレから選ぶことができます。素焼きもおいしいとのこと。
さっそく行列に並んでみたところ、回転が早いのかすぐに注文が回ってきました。
やはりここはノーマルなたこ焼き(6個入)をソースでいただきます。
注文すると整理券を渡されます。
整理券を貰った人は食べてる人の後ろへ奥から詰めて並び、番号を呼ばれたらその位置へいっていただくという「いかに少ないスペースで多くの人を効率的にまわすか」という非常に合理的な手法が取られていました。
ちなみにゆっくり食べたいので「持ち帰りで」と言ってみたところ、「この周辺では飲食できませんがよろしいですか?」と言われ、イートインで食べることにしました。
確かに他で食べてる人は見かけなかったので、皆さんマナーいいのねと感心したところであります。
見ためには普通のたこ焼き。(そりゃそうか)
さっそくたこ焼きを口へ運んでみると……
あっつーーーい!!!!
確かにこりゃうめえええ~~!!てか、たこ超でっけえええええええええ!!!!!!
中はとろりとしていて超あっつあつ。そこには巨大なたこが入っていて、たこを噛みしめるとさらに熱いナニか(水分?)がほとばしり、さらなる熱さを体感することができます。
だって、たこコレだぜ……!?
「たこ焼き」の名に偽りのない見事なたこっぷり。
味は出汁がきいているところにソースとマヨの三重奏が見事なハーモニーを響かせてくれます。
はなだこ 総評
外も中もふわりトロトロのたこ焼は、噂に聞いていた大阪らしい王道のたこ焼といえるのではないでしょうか。
ただ、このたこは生だこを使用しているとのことで贅沢で派手ではあるのですが、これだけ大きいとちょっと食べにくさがあるのは否めないと思います。
「それも含めてこのたこ焼が好きなんだ!」という人は多いでしょうから、それも含めてこのはなだこの魅力なのだと思います。
流れ作業的に食べるのもまったく落ち着けなかったですが、多分それは慣れで克服できるのかもしれません。
よく見たらビールとかあるので知ってたら頼みたかったですが、でもやはり飲んでいても「さっさと飲まなきゃ」的な意識が働いて落ち着かなかったでしょうね。
となり家
今回予約したビジネスホテルの場所があろうことか歓楽街のど真ん中。
ホテルの真横には無料案内所があり、その隣には1時間2,000円なるホテルもあったり。いやいや、そういうの求めてないから!(* ̄p ̄*)
夜ホテルに戻ろうと歩いていると10mおきに「いいお店あるよ」と色々寄ってくる。
それらのお店には目もくれなかったぼくですが、ホテルの近くで思わずふと立ち止まったお店があります。
ほおお、とっても賑やか。
お店の中は空いているのにあえて外で飲んでいる人たちもいる。うーん、いいね!楽しそう~
ほほー、たこ焼きは持ち帰れるのか。
こういう普通っぽいお店のたこ焼きは果たしてどうなのかがとっても気になってきました。
よし、ホテルに持ち帰って食べることにしよう。
となり家たこ焼の値段
たこ焼き | 6個 350円 |
おろしポン酢たこ焼き | 6個 600円 |
パクチーたこ焼き | 6個 600円 |
ネギ塩たこ焼き | 6個 600円 |
明石風出汁たこ焼き | 6個 600円 |
お好み焼きはスッピンなら400円からあります。豚玉で680円、豚イカ玉で780円、ミックスで980円ですね。
やはりここもノーマルなたこ焼きを注文。
もちろん注文が入ってから焼きはじめます。店内で焼きあがりを待ちますが、この待ってる時間ってのはすごくワクワクしますね。
出来上がりまで約10分ほどでした。そこから徒歩20秒ほどのホテルに着き、さっそくビールと共にいただきましょう。
まさかとは思うけど、その間に冷めてたりはしないよね?
形はパック型にプレスされていますが、さて気になるお味は・・・?
んっ・・・!?
何これ。。。たぷたぷすぎて箸で持ち上げられねえ!!!
超柔らかすぎて、写真撮るのに移動させるにも一苦労です。
そしていよいよ口へ運んでみた結果・・・
う、う、うめええええええ!!!!
マジかーーっ!!?
はなだこのたこ焼きよりもさらにとろりとしていて「これもう飲み物じゃね?」と思わずにはいられませんでしたが、もちろん柔らかさだけでなく味も最高!
ソースとマヨは控えめなので出汁の旨さが際立っているし、たこはなかなかの大きさながら食べやすさが保たれていています。
そして懸念していた温度は超激アツでまったく問題なく、はふはふと啜るように食べてはビールを流し込む「このひとときが永遠に続いたらいいのに…」とため息を漏らしながら至福の瞬間を噛み締めていました。
となり家 総評
偶然発見したお店ではありましたが、そのお店でこれほどおいしいたこ焼きが食べられるとは思いませんでした。
大阪恐るべしやで。。。
富山でこういうお店があったら絶対流行ると思うんですが、どなたかやってくれませんか?(笑)
たこ焼き編 総括
聞いていたとおり、大阪は本当にたこ焼き屋とお好み焼きが多かった。
石を投げたら喫茶店に当たる愛知、石を投げたら接骨院に当たる富山と言われるように、石を投げたらたこ焼き屋に当たる大阪であることを実感し、大阪のたこ焼きはうまかったということは紛れもない事実であると確信しました。
これまでとろとろのたこ焼を食べたことがなかったのですが、富山では焼きたてアツアツのたこ焼きを食べることすら簡単ではなく、そもそもアツアツでないたこ焼きは論ずるに値しないと思っていますので、今回これほどおいしいたこ焼が食べられたというのは本当に嬉しくて幸せでした。
後編となる『【きじ総本店&塚本】大阪のお好み焼が本当に美味しいのか試してみた』の記事もあります。
店舗情報
大阪玉出 会津屋梅田店
住所:大阪市北区梅田 3-2-136 梅三小路内
電話:06-6346-3444
営業時間:平日 10:00 – 22:30 土 10:00 – 22:30
日祝 10:00 – 21:30(季節により変更あり)
定休日:年中無休
はなだこ
住所:大阪府大阪市北区角田町9-26 大阪新梅田食道街1F
電話:06-6361-7518
営業時間:10:00~23:00
定休日:年中無休
となり家
住所:大阪府大阪市北区兎我野町10-6 平田第二レジャービル1F
電話:06-6361-6676
営業時間:17:00~翌3:00
定休日:不定休
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