こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
本日12月1日より発売となった富山のあるお酒が話題になっています。
今季の「やらかし」第一弾!。
今年デビューした富山米新品種『富富富(ふふふ)』https://t.co/Z9383QP0pD
皆様が炊いているお米そのままを原料にしての、本数限定発売。
リリースは12月1日です。容量 720ml
希望小売価格 2000円(税別) pic.twitter.com/GZrxX7qHp7— 玉旭酒造有限会社 (@Tamaasahi_Owara) 2018年11月27日
「富富富」というお米ですが、今年から正式に一般販売された富山ブランドのお米で「冷めてももちもちしていて甘くておいしい」と大変に評判なのです。
その話題のお米でさっそくお酒を作ってしまったのだから、それは注目を浴びようというものです。
しかもこのお酒、普通の日本酒ではなく「酒母絞り」というとても珍しいものなのですよ。
酒母とはいったい何かというと、お酒を三段仕込みで増量して力強く発酵させる元となる小さなお酒のことで、まさに「酒の母」というべきもの。
味は甘味と酸味が強く、日本酒としてはアルコール度数が低く白ワインっぽくなるのが特徴です。
玉旭酒造からは既に「MOTHER」や「ECHOES」という酒母絞りのお酒が販売されているので、そのノウハウを活かしての醸造ですからどんな味になっているのかお酒好きの人にも気になるところではないでしょうか。
本日の発売日の時点で蔵元での直接販売分は既に予約完売しているほどに注目を浴びているお酒ということで、販売店に行って購入してきましたのでさっそくレポートしていきたいと思います。
玉旭酒造「富富富」純米酒
容量 | 720ml |
希望小売価格 | 2,000円(税別) |
精米歩合はなんと91%!
近年では高精米のお酒が多い中、あえて「普段食べているお米」と同じ精米歩合にしているのです。にくい!
※食用米の精米歩合は90%~92%(wikipedia出典)
アルコール度数は12度ということで、酒母絞りはどうしても低アルコールになります。
麹や米に酒母を加えて3回に分けて発酵させることで、20度近くまで強力に発酵させるのが本来のやり方なのです。
気になる「富富富」純米酒の味は!?
さて、お酒を眺めているだけでは記事になりません。
購入したからにはちゃんと味見をしなくてはいけませんね。では明るい時間から失礼します。
すっぱーーーーい!!
酒母絞りは酸味が強くなるのは知っていましたが、今までに飲んだことのある酒母絞りの中でも突出した酸っぱさです。
甘辛の指標となる日本酒度は-36前後ということなのでかなりの甘口のお酒ということになりますが、実際はそこまで甘い感じはなくさっぱりとした自然な甘さです。
※日本酒度は-が大きくなるほど甘口、+が大きくなるほど辛口になります
このお酒お口に含むとまず強めの酸味が立ち上がり、軽やかで品のある甘みは端正さを感じます。
日本酒的な部分はスッと消えていきますが、酸味の余韻が残るあたりはまさに白ワイン的な要素を感じますね。
「富富富」純米酒データ
アルコール度数 | 12度 |
精米歩合 | 91% |
日本酒度 | -36前後 |
酸度 | 6.0前後 |
※玉旭酒造Twitterより引用
すべての要素において通常の日本酒とはかけ離れています。
平均的なところでいうと、アルコール度数は15~18度、精米歩合は65%(吟醸酒は60%~40%ほど)、日本酒度は0.0~+5.0、酸度は1.3~1.5くらいといわれています。
この数字からもまさに規格外のものであるといえますね。
料理との相性は!?
せっかくの機会なので料理とのマリアージュも確認しておきたいと思います。
醸造元自らが「今季の「やらかし」第一弾!」と言ってるほどなので、そう真剣になってあれこれ言うのは無粋というのは重々わかった上での検証です。
いや~、ブロガーも楽じゃないっすね~^^
刺し身
お酒の酸味が勝ちすぎて、刺し身の繊細な味は活かされないかな。
でもお酒の中身はしっかり日本酒なので、ワインにように魚介類の味と喧嘩するようなことはありません。
イカの黒作り
黒作りとは、イカの身と内臓とイカスミを和えて発酵させた富山名物の珍味です。
苦手な人は苦手だろうなと思う個性的な味ですが、この独特の味がまたクセになるんですよね。
このお酒とは正直合うというほどではないものの、やはり喧嘩はしないのでイケるっちゃイケます。
KIRI
あ、これはなかなかいい~!!
元々キリも酸味のあるタイプのチーズなのでかなり合いますね。
とはいえ、お酒の方がやはり酸味が強いのでちょっと勝っちゃう感じではありますが、もっと酸味の強いタイプのチーズがあればさらに合うんじゃないかと思いました。
ふう・・・記事のためとはいえ味見も楽じゃないよね、と思ったその刹那・・・
カラ~~ン
すいません、やっぱり単に昼間から飲んだくれたいだけでした。
富富富のお酒は、日本酒がそれほど得意でないという人にも日本酒通にも興味が沸く楽しいお酒だと思います。
「え!?こんなお酒あるんだ!!」
とか
「あ、知ってる!!これ気になってたんだよね!」
など、富山の人たちにとって話題性十分なお酒には間違いありません。
売り切れる前に取扱店に足を運んでゲットしておきましょう~!
富山での取扱店
(順不同)
- 大和富山店
- リカーショップよしだ(富山市アピア内)
- リカーポケットみずはた(富山駅北)
- 酒匠 田尻本店(富山市東岩瀬町)
- 石坂善商店(富山市中央通り)
- あらせ酒販(富山市大沢野)
- 立山酒店
- 石川酒店(富山市北新町)
- リカーハウス小林(富山市西長江)
- エスポア大崎(魚津駅前)
- ととやま(富山駅前CiCビル)
- とやま地酒本舗 蔵の香(富山駅とやマルシェ内)
- D&DEPARTMENT TOYAMA(県民会館1F)
- 富山空港売店
- 水口酒店(富山市水橋)
- まるまん酒店(滑川エール内)
- いけじりの酒店(黒部市宇奈月温泉)
- イオンとなみ
- イオン高岡
- エスポアなかやす(高岡駅南)
- 富岡屋(高岡駅クルン高岡内)
再販情報
2019年2月1日から800本限定で再販されるとのことです。
確実に手にいれたい人は早めの購入をおすすめします。
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