高岡のLatticework brewingで格別なクラフトビールを楽しもう

こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。

高岡市の金屋町といえば高岡でもっとも古い町並みです。

慶長16年(1611年)、加賀藩の前田家二代目前田利長は領内である砺波郡西部金屋から七人の錫物師を招きます。

その後、鋳物産業が栄え、金屋町が大きく発展することとなりました。

現在では工場の多くが郊外に移転したものの、その当時の町並みは今もなお残されています。

この町の特徴の一つに挙げられるのが、千本格子といわれる縦の目が細かい格子造りの家々。

まるで映画のセットのような雰囲気の町並みの中に、今回ご紹介するお店がひっそりと存在しています。

Latticework brewing

ん、もしかしてあれかな。

えっと、ここ・・・??

観光客と思わしき通行人は皆興味深そうにお店を眺めるのですが、外観からはなんのお店かさっぱりわかないという不思議なお店となっています。

でも店名はLatticework BREWING(ラティスワーク ブリューイング )で間違いない。

では入ってみましょう。

外観からは想像もつかない、古民家とモダンが融合したような空間。

今回も例によってほぼ下調べなしで訪れましたが、このお店はクラフトビールとホットドッグがおいしいという噂のお店です。

テレビや雑誌などで紹介されていたので、聞いたことがあるという人も多いかもしれませんね。

カウンターには椅子がなくスタンディング形式となっていて、奥には座敷がありテーブルが2セットあります。

メニュー

追記:2021年4月再訪時のメニュー

 

追記:2021年4月再訪時のメニュー

ビールは7種類ありましたが、この日はたまたま金屋町のイベント用に種類を揃えていたそうで、普段はここまでの種類はないとのこと。

フードはいかにもビールに合いそうなものばかりで全部気になりますね。

1・金屋エール 500円

スタイル アメリカンペールエール
アルコール度数 5%
IBU 20
MEMO
※IBUとは苦味の国際基準値。しかし大きい数値が高いからといって、必ずしも数字通り苦く感じるわけではありません。

金屋町の格子をイメージしたという定番ビールで、香り・苦味・コクのバランスがよく、これぞまさにうまいクラフトビール!といった飲み心地です。

2・Citrus-ful 600円

スタイル セッション IPA(インディアペールエール)
アルコール度数 4%
IBU 40

初夏をイメージしたという淡くも鮮やかな色の新作ビール。

金屋エールに比べてより鮮やかな香りと苦味がありながら軽快さもあって、まさに初夏にピッタリのビールといえるでしょう。

カウンターも素敵です。

富山では珍しい立ち呑みのお店ですが、スタンディング形式って会話が弾むんですよね。

トルティーヤチップス 350円

サルサソースは自家製。さっぱりとしたトマトの酸味が後を引きます。

このときはマスターや、たまたまお店に来ていたというマスターの奥様から色々とお話を伺いながら楽しく飲んでいたところ、驚きの事実が発覚いたしました。

なんとこれらのビール、マスターが1人で醸造したものなのです。

 

赤枠の1~5までのビールは併設されているブルワリーで醸造されています。

いや正しくは、約1年ほど前にブルワリーができて、今年の1月にこのお店がオープンしたという流れですね。

お店からも見える醸造タンク

そしてさらに・・・

古民家をオシャレに改装したこの店内。

このリフォームもマスターがDIYでやってのけたということです。

ごく一部の複雑なところは職人さんにお願いしたということですが、画像左手前の土壁は素人が塗るには難しいそうで、職人さんから「土壁を塗れれば一人前」と言われたのに綺麗に仕上がってるし、その奥の白い壁の「の」の字模様がちょっとアートっぽくていい感じなのですが、これもご自身が軍手で付けた模様とのことです。

うまいビールや料理が作れて、リフォームまで出来るだなんて・・・

あるのん
いったい天は何物を与えたのん・・・

いや、きっと与えられたものではなく、ご自身で努力された賜物なのでしょうね。

ちなみにビールの名前になっている「Latticework」(ラティスワーク)の意味を聞いてみたところ、『格子』ということでした。

なるほどなあ。英語で格子ってそんな格好いい言い方するのかあ。うーん、どこまでも金屋町!

コニーアイランド 600円

チリソースを乗せた噂のアメリカンドッグ。

これは超うんまそう~~!!

パンのふわふわ食感と具材とチリソースがグルとなって、ぼくのビールを猛烈に消費させにきやがります。

しょうがない、その手にのってやんよ!!

最初は漢らしく手で持ってかぶりついてみましたが、手にソースが付いてティッシュを鬼のように消費するので、紳士淑女はナイフとフォークで食べるのが無難です。

他のお客さんが注文していた「根菜の彩りグリル」や「フィッシュ&チップス」も当然ガン見してみましたが、そちらもすごくおいしそうでした。

3・揺れる思い 650円

スタイル アメリカン IPA(インディアペールエール)
アルコール度数 7%
IBU 37

アルコール度数が7%と高めで、より深いコクが楽しめる一杯。

ホップの華やかさと苦味の複雑な味わいがたまらない。

4・BROWN-nose

スタイル アメリカン IPA(インディアペールエール)
アルコール度数 6.2%
IBU 30

品の良いロースト香を感じつつも、苦味と香りのバランスに優れ、この色の濃さからは想像もつかない上品さとキレの良さがあります。

この飲みやすさはあえて狙って作っているとのこと。

ちなみにbrown noseの意味はご存知ですか?

brown noseとは『ゴマスリ』という意味になりますが、覚えておくとどこかで役立つかもしれませんよ。

なお、なぜ茶色い鼻がゴマスリになるのかはこの富山紳士のブログでは書けません。

5・ウルシバラミカン

スタイル New England IPA(インディアペールエール)
アルコール度数 6.2%
IBU 45

このビールだけ違うグラスに注がれてきます。

グラスの大きさが違いますが量は一緒です。

なぜグラスが大きいかはワインやブランデーが好きな人ならピンとくることでしょう。

このビール、香りがすごいんです!!

まるでグレープフルーツのような心地よい柑橘系の香りがグラスから立ち上ってくるのです。

一口含んでみると口内は素晴らしい香りに包まれ、苦味もコクもしっかりありながら飲みやすさを失っていないのはさすがのクオリティといえるでしょう。

名前が「ウルシバラミカン」となっていますが別にミカンフレーバーが入ってるわけではありません。

こちらで醸造されている全てのビールは麦芽とホップだけで造られています。

Latticework BREWING Tap Houseまとめ

こちらで醸造されるビールは量が多くないので、ほんの僅かの店に卸している他はイベントや店舗で提供されるのがほとんどで、店舗や通販で購入することはできません。

確実に飲む場合は直接このお店に来るしかないのです。しかしそのプレミア感によって、よりありがたみが増すといえるのではないでしょうか。

※追記:現在は店舗で量り売りしてもらえます(0.5L or 1L)

量り売りはこの瓶に詰めてくれます

土曜日は午後11時半から営業していて、昼飲みが出来るというのはかなり大きなポイントです。

いやあ、こんなうまいビールと肴で昼から一杯飲めるなんて、いい時代になったもんだなあと思いますね。そりゃ元号も変わりますわ。

これだけのビールを1人で造り、DIYでリフォームまでして、なんなら店をオープンする際も宣伝なしである日突然オープンさせたかったというくらいにユニークなマスターですが、それを聞くとお店の外観がわかりにくくなってるのも納得というものですね。

しかし話してみるとめっちゃ気さくで話しやすい人なので、女性1人で行っても全然楽しめるお店だと思いますよ。

このうまいビールとフードで、どうか楽しい時間をお過ごしください。

Latticework BREWING Tap House
住所:高岡市金屋町3-15
電話:0766-75-9089
営業時間:火水金18:30~21:30
土・祝11:30~14:30 17:30~21:30
定休日:日・月
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