こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
魚津市と滑川市の境目くらいの国道8号線沿いに、小さいけどやたら気になる看板が存在します。
そば処 くぼ多
日曜日だけやってます
めっちゃ気になる・・・・
この道路って周囲になんもないから、ついつい看板に目がいってしまうんですよね。
看板を横目にすること数十回・・・ いやもっと? ついに満を持して立ち寄ってみることにしました。
8号線から山側へ入るとすぐに田園風景が広がるのですが、魚津平野もちょこっと見えたりしてそこそこにいい景観です。
その景色に溶け込むようにそびえ立つ、納屋・・・
もとい、手打ちそば専門店「くぼ多」はそのようなところにあります。
「手打ちそば」ののぼりがもしなかったなら気づくのは困難を極めることでしょう。
そば処 くぼ多
駐車場は敷地内に6台ほど停めることができます。
ぼくが訪れたとき駐車場にはギリギリ停めれましたが、待合室はすでに満席。
やはり皆あの看板が気になっていたとしか思えませんね~。
いや・・・ 開店してもう10年ほど経過しているので、そんなニワカはきっとぼくくらいかもしれません。
冷蔵庫の右横にあるボードに名前を書いたら、茶でもしばきながらご歓談ください。
このお店はご主人・奥さん・娘さんと思わしきご家族で切り盛りされています。
接客を担当するのは奥さんですが、待っている間にも何気ない一声かけていただいたりと暖かな人柄がうかがえて、より気分が高揚しようというものです。
いいお酒があるなあ~・・・ゴクリ まあ今回は飲めんけども。
いよいよ中へ通されると、元が納屋とは思えないような素敵な空間となっていました。
4人がけのテーブル席が3つ、カウンターが3席分のみの小さなお店ですが、皆さんとても楽しそうに食事をしているのが伝わってきます。
店内には著名人らの色紙も。
メニュー
「先週のベスト3」のメニューが書いてあるので、なかなか参考にしやすいのではないでしょうか。
お店の人にもおすすめを聞いてみたところ、まだ12時半くらいだというのに十割りそばがあと1食だけということだったので十割りそばにしました。
こちらの蕎麦は外一※と十割の2種類があっていつもはどうなのかわかりませんが、この日はそれぞれ異なったそば粉が使用されていました。
※外一=使用するそば粉と小麦粉の割合が10:1のもので、内一(9:1)の九割そばよりもさらにつなぎの割合が少ない。
蕎麦ガチ勢の人は両方を食べ比べしてみるのも楽しいでしょうね。
ただ十割りそばは早く売り切れてしまうので、確実に食べるなら早めの訪問を心がけましょう。
十割り田舎そば 1,000円
運ばれてきた蕎麦からは、清々しい蕎麦の香りが立ち込めます。
なるほど、これが夏の新そばの香りか。
田舎そばということなので、色は若干茶色がかっていて麺は微妙に太め。
塩もついてくるので、最初はこれでいただいてみました。
塩だけ舐めてみたら、これがまたいい塩なんですよ。
水っぽさがまったくなく、角の立ったシュッとして端正的なフォルム。
歯ごたえもなかなかで、蕎麦の香りや食感を存分に楽しむことができます。
汁は濃いめの醤油を使ってると思うのですが滑らかさがあって、出汁のまろやかな旨さとあわさり蕎麦のおいしさをより引き立てています。
ゆるゆるっと薬味も投入していきます。
ワサビのすりおろしも細かい部分と荒々しい部分があるのもまた楽しい。
箸休めのきゅうりの漬物が、心安らぐひとときになります。
そばの〆はやはりそば湯で。
ふぅ~っと一息ついて余韻に浸ります。
どうもごちそうさまでした!
そば処 くぼ多 まとめ
日曜だけの限定営業ということは、他にちゃんと生業をもっていて蕎麦は趣味が高じたものということなのでしょう。
しかし、大の男の趣味というのはときにとんでもないパフォーマンスを発揮するのです。
「蕎麦屋をやりたい」とご主人が言われたときの奥さんの反応が野次馬的に気になるところですが、すてきなご家族に囲まれながら、ご主人が追求する本物の蕎麦を存分に振るう楽しさが伝わってくるような、そんな蕎麦屋さんでした。
てなわけで、日曜日は魚津へGO!!
そば処 くぼ多
住所:富山県魚津市吉野215
電話:090-2373-2189
(なくなり次第終了)
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