こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
今回はマリエとやまの6階にある「和食飲楽 だいこくや」へ忍び寄ってみました。
「だいこくや」と聞くと、かつてのシティボーイやシティガールの皆さまは「ああ、総曲輪にあったお蕎麦屋さんね」と思われるのではないでしょうか。
既に総曲輪の店舗は存在しませんが、現在はマリエとやまの6階の「和食飲楽 だいこくや」と、アピアの「麺レストラン大黒や」の2店舗があります。
だいこくやは明治28年創業ということなので、今年2020年でなんと125年にもなります。富山の数ある飲食店の中でもここまで歴史のあるお店もそうそうないのではないでしょうか。
今回いただく予定のメニューは「富山らしいものを食べたい」という人にこそ絶対にオススメです。
富山駅横にはとやマルシェやのれん横丁という飲みスポットがあり、そちらでも富山のおいしいものや富山のお酒をいただくことが出来ますが、しかし今回のだいこくやのメニューほど1つのメニューでここまで富山を堪能できるものはそうないですよ。
和食飲楽 だいこくや
とっても落ち着いた雰囲気のお店で、女性一人でも気軽に入れると思います。
メニュー
そもそも色んなメニューがあるし、新型コロナを意識した期間限定メニュもあったりと、初見であれば迷いに迷ったでしょうが今回は違います。
越中うまいもの膳 1,700円~2,000円
富山のおいしいものを取り揃えたという、ありそうでなかっただいこくやイチオシの御膳。
まずは小鉢が3皿出てきましたよ。
ホタルイカのたまり漬け、バイ貝の煮付け、昆布巻き、白えびの甘酢漬。これぞまさにTHE・TOYAMA!!
たまり漬けはいわゆる「ホタルイカの沖漬け」に準ずるもので、つけ汁が醤油ではなく「たまり醤油」を使用したものですね。
バイ貝は富山じゃ大リーグな食材だし、富山の昆布消費量は日本一チイイイイ!!だし、白えびを商業的にまとまった量が捕れるのは世界で富山湾だけですからね。
いきなし日本酒上等な前菜で「ビールは若干チョイスを間違えたかな?」と思わなくもなかったですが、程なくして御膳が運ばれてきたのでヨシとしよう。
これはいいものだ・・・
白えびのかき揚げ天ぷらのサクサク感が素晴らしい。
天つゆではなく抹茶塩でいただきます。
富山のスーパーではほどほどに定番な白えびのかき揚げですが、さすが飲食店はかき揚げのクオリティが違いますね。
どちらかというと富山で白えびの揚げ物といえば唐揚げのほうはよく見ますが、かき揚げにしたものは富山の飲食店でも意外と見かけなかったりします。
甘えびと昆布じめも富山中の富山。
甘えびがプリッとしてて甘いのはモチのロンちゃんですが、やはり昆布〆が気になっちゃうお年頃。
この魚は富山では「サス」と呼ばれるもので、多分県外の人にはあまり馴染みはないと思いますが、一般的には「カジキマグロ」といいます。
食べ方はフリーダムな感じで。
どちらかといえば昆布から剥がして食べるのが主流だと思いますが、別に昆布と一緒に食べてもオッケーです。
でもせっかく昆布で〆たのだから、まずは身だけを食べて昆布の締り具合を味わってみるのがいいのではないかと思います。
このネバネバがよく締まってる証。
昆布〆をもらったという県外の人がこのネバネバを見て「なんだこれ腐ってるぞ!」と勘違いして捨ててしまったという話を耳にすることがありますが、それはとても悲しいことです・・・
残った昆布ももちろん食べますよ。
バイ貝、いとうまし。
貝から見事にちゅるん♡と取り出せると嬉しくなりますな。
のうかや 630円
これはもう日本酒なしでいただくことなんてできない!
置いてある日本酒の種類は多くはないのですが、すっきりとした辛口が定番の立山や旨口の苗加屋(のうかや)があるのはありがたいですね。
そして富山の中の富山、越中鱒の寿し。
越中うまいもの膳は、ご飯(富山産コシヒカリ)だと1,700円で、ます寿司が2,000円です。
ます寿しを作ってる会社は県内に数十社あり、それぞれ材料や製法に違いがあるため同じものが2つとしてないのが面白いところです。
ケンミンショーでは「富山県民は毎日のようにます寿しを食べている」という誤った情報を全国ネットで垂れ流されていたようですが、一般の富山人は年にそう何度も食べてないのではないかと思います。
ちゃんとしたます寿司ってお安くはないですからね。そりゃあ毎日でも食べたいくらい好きですが、よほどのセレブでないと無理ですね・・・
年に1~2回も買えばけわりと買ってるほうだと思いますが、誰かが買ってきてご相伴にあずかるということもあったりします。
そうしょっちゅう買えないとはいえ、富山県民に「どこのます寿司が好き?」と聞けば、それぞれのマイフェイバリィットを真剣に答えてくれることでしょう。
のんべえ的にはダシが濃い目で嬉しい、野菜の炊合せ。
これおいしいなあ。
これもまたお酒が進むこと請け合いです。
お吸い物はホッとしますなあ。
まとめ
今回ご紹介した御膳は「富山のおいしいものを手っ取り早く味わいたい」という人にはまさにうってつけといえるでしょう。
お店でそれぞれを単品で頼めばボリュームも値段もけっこうなものになりますからね。
そしてこの御膳は「富山にいればそんなんいつでも食べれるし~」と思ってる富山人こそ普段まったく食べてない傾向あるあるなので、地元の良さを再確認するためにも、お酒を飲みながらゆったりといただいてみるのもアリだと思いますよ。
ぼくは富山力を注入したくなったらまたこの御膳をいただきに馳せ参じようかと思います。
和食飲楽 だいこくや
住所:富山市桜町1-1-61 マリエとやま 6F
電話:076-444-5060
営業時間:11:00~新型コロナの感染対策により、当面14:00までの短縮営業
定休日:不定休
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