こんにちは、富山人あるのんです。
ある日のこと、ふとシースーをベーターしたくなりました。
富山は海産資源に恵まれていることから寿司屋も多く、どのお店もしっかりおいしい上に昼はお得なランチセットもあったりしますよね。
皿に盛られた色とりどりの寿司を目の前にすればテンションはアゲアゲで、「富山に住んでてよかったああ」と思える瞬間の一つではないでしょうか。
今回はせっかくだから行ったことがないお店に行きたいな~・・・せや!とばかりに訪れてみたのがこちら。
はい、富山きときと空港です。
おや・・・!?
とやま鮨 富山空港店 たねや
以前は「廻転 とやま鮨空港本店」だったのが、現在は「とやま鮨 富山空港店 たねや」という店名に変わっています。
たねや・・・ とは果たして!?
- ネタ:富山で水揚げされた新鮮な魚が中心
- 昆布ガリ:2種類の昆布とガリを合わせたとやま鮨オリジナル
- 酒:店主自ら試飲して選んだ富山の地酒。
- シャリ:富山のコシヒカリを使用した独自配合の酢飯
- 醤油:富山特有の甘口醤油でとやま鮨のネタ・シャリに合うオリジナル醤油
- お茶:射水市創業130年の藤岡園の協力にて提供
- 心:「まだまだ修行中の身ではありますが、真心を込めて握ります。」
う~ん、これは期待に胸が高まりますな!
暖簾をくぐると、大将の威勢のいい掛け声が店内に響きわたります。
お店に入ると目の前にはこの字カウンターがあって、かつては寿司が回っていたのであろうレーンは完全に沈黙していて、お手拭きとか皿とか置かれていたりします。
皿が回らない理由は聞かなくても明白ではあるんですが、実際に寿司を食べてみるとその理由は自信から確信へと変わりました。
店の奥にはテーブル席もあり、その奥にはさらに個室もあります。
メニュー
どうやらおまかせの握りがオススメのようです。予算や食べたい量で細かくセレクトできる選択肢の多さはありがたい。
おまかせだけでなくもちろん1貫単位でも注文できますし、定番メニュー以外にもその日のオススメメニューがありますので、アラカルトで攻めたい人には見逃せませんね。
地酒の充実度もすばらしくて県内の銘柄がほぼすべて揃っていますし、種類だけでなくかなりコアなお酒もあったりします。
車で来てしまったのが実に悔やまれます・・・
しかし、どれにしようかなあ~・・・めっちゃ悩む。でもせっかくいいお店に来たんだから、お店が心から自信があるものを食べてみたいなあ。
・・・ということで!
特上握り10貫に決めました!
普通に昼めし食べるつもりが4,950円って・・・「宝くじにでも当たったのか!?」とお思いの皆様、どうかご安心ください。まったく買っていません。
特上握り10貫 ¥4,950
しばし待っていると、小皿を手渡されました。・・・あれ!?
メニューの写真では大皿に一気にぜんぶ乗ってくるかのような雰囲気でしたが、実際は一皿ずつの提供のようです。
確かにそのほうがワクワク感が増すし、食べるのに時間がかかって寿司が乾くこともないですからね。
えっ・・・!?
いきなり本マグロ!!!?
普通マグロって中盤から終盤に出すのでは?食べてみるとすごいネットリ感があって脂ものって旨味も濃厚。
魚というよりは和牛に近いものを感じるというか、こういうちゃんとしたマグロの寿司って普段なかなか食べないからとても美味しかったです。
こんな本マグロを一発目に出してしまうとは、この後がより楽しみになってきよったわい。
左からノドグロ、氷見ぶり、紅ズワイガニ。
ネタがどれも大きくて分厚くて、一口で食べきるのが難しい。
このノドグロは脂のノリがすばらしいのですが、炙ることによって適度に脂が落ちる上にたいへんに香ばしくなります。分厚いのに柔らかくてめちゃうま!
ちなみに醤油は既に上から塗られているのもありがたい。ネタを醤油皿につけようとするとシャリが崩れたりすることもあるし、かといって回ってない寿司屋で上から醤油をかけるのも粋じゃないよなあとも思うので。
氷見のぶりのうまさは格別。
寒ぶり宣言が終わっても富山なら美味しいぶりが食べられます。
このカニは・・・ 流石に一口で食べるのは無理!!(笑)
なのでちょびちょびつまみながら食べるのですが・・・ なんで酒飲めないんやあああ!!!(涙)
次なる皿は、
ねっとりとした質感と味わい深さがたまらないヒラメの昆布じめと、魚編に春と書く本さわらの炙り。
早春の味覚の炙った香ばしさと、玉ねぎ醤油による三重奏のおいしさにうっとり。
なんで酒がないんや・・・ いやメニューにはバッチリあるんだけども。
この昆布ガリはお土産店でも販売されているほどのこだわりの一品。
次なる刺客は軍艦三種!
ぬほおおおおおお!!!
きたああああああ!!!!
いや~この白えびちゃんはねえ~、殻をむくのがめっちゃ大変なんですよね~。やったことないけど。
殻をむくには一度冷凍にしなきゃいけないんですが、軍艦にこんな気軽に大量に乗せていい代物ではないのです。
海苔ではなくおぼろ昆布シートで軍艦にしてあるのもナイス。
そしてリーゼントみたいなカニ味噌は安吉のもので、このお店でしか提供されていない貴重なものとのこと。
酒ぇ・・・
おお・・・ なんと立派な白子ちゃんでしょうか。
「白子が苦手でも、当店の白子だけは食べられるというお客さんもいるんですよ」と語る大将。これほどの質の白子を寿司で食べたのは初めてで、ぼくもテンションが上りました。
・・・・ (察して)
お吸い物も昆布を使用してるのが富山的でほっこりする味です
これで終わり・・・!?いや、まだ9貫のはず・・・
大将秘伝の16技巧
大将「最後の一貫は仕事をさせていただきます」
おお・・・ ラスト1貫はなんか趣向があるらしい。めっちゃえやん!!オラ、ワクワクがとまらねえぞ!!
すると、出てきたものは・・・
普通のイカの切り身のようだ・・・ が?
「ゴオオオオオオオ!!!!!」
おもむろにフォークを炙りだす大将。あ、炙る対象が違うのでは・・・ という心配は御無用!
炙ったフォークでイカに焼きを入れていきます。辺りには「ジュー!」という音が響きわたり、イカを焼いた香ばしい匂いが漂ってきました。
「はい、つくしです」
見た目がつくしに似ていることからそう名付けられたという。ねっとりと香ばしいイカは、演出も合わさって得も言われぬ旨さを醸し出しています。
まさにラストを飾るにふさわしい仕事を見せていただきました。
ちなみに今回のこの技は全国でもこの大将だけが披露しているオリジナル技法なのだそうで、このような技法がぜんぶで16あるとのこと。
まさに「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」の世界ですが、きっと女子も大好きなはず。技巧ぜんぶ見てええええええ!!><
まとめ
寿司が見事で美味しいのは見たとおりかと思うんですが、大将の気さくっぷりもまた半端ないというか、一見客のぼくに仕入れのこととか裏話的なことも話してくれたりして、味もお腹も心も大いに満足させていただきました。
まさに7つの心に偽りなしとで、味わいは極楽でしたがお酒が飲めないのはある意味生き地獄的なところもあったりしたので、次回はぜひ自家用車以外の手段で訪れたいと思います。
ほほう、バスはあるのだな・・・(ニヤリ)
本日の内容には大いに満足したのですが、帰り際に大将が「今日は雪でシケ気味だったので、天気のいい日ならもっと色々ありますからまた来てください」と。
富山は低価格で食べられる寿司店も多いのですが、このお店のようにそれなりのお値段を支払えばさらなる領域のお寿司が満喫できてしまうので、富山湾の幸や富山の地酒を心ゆくまで楽しみたい人はぜひ訪れてみてくださいね。
ぼくはいつの日か「大将に全てお任せ」でその身を委ねてみたい思いでいっぱいですが、万馬券でも当たらないとなかなかなあ~。
馬券買ったことないけど・・・
とやま鮨 空港店 たねや
住所:富山市秋ヶ島30
電話:076-428-0070
営業時間
11:00~15:00(14:20最終入店)
17:00~20:00(19:20最終入店)
定休日:水曜日
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