焼鳥って日本酒に合うと思いますか!?
まあ、そりゃ合いますよね。
焼鳥の味つけとか日本酒のタイプとか色々あると思いますが、合わないということにはなかなかならないと思います。
じゃあ・・・
もし「焼鳥専用の日本酒」があったなら、もっと合うのでは!?
いやいや・・・そんなものが世の中にあるなんてさすがにねえ・・・
94(きゅうじゅうよん)
ありよったああああ!!!
そのお酒とは京都市伏見の玉乃光酒造株式会社が販売している「94」。(きゅうじゅうよん)
94は「くし」を意味していると思われますが、瓶にデカデカと掲げられている最高97.8%はまさに焼鳥との相性度で、思わず「残り2.2%は何なんだよ・・・」とツッコミたくなるほどの細やかな数値が明確に表記されているのです。
正直、97.8%って・・・こまかっ!って感じですが、何を以てこの数字が言い切れるのかというと、この日本酒は焼き鳥など串料理とのマリーアージュを追求した日本酒で、味の判定には人の味覚を再現したAIを用いられているのです。
これはオモロイ~!
この94の味の判定には、慶應義塾大学とAISSY(株)によって共同開発された味覚センサー「レオ」が使用されています。
芸術同様、味覚などの官能的なジャンルは今も人間サマだけの特権かと思っていたのですが、思ったよりも時代は先へ進んでいたようですね。
味覚判定の結果によると焼き鳥は塩味よりもタレ味、冷酒よりも冷や(常温)<燗酒という感じで、温度が上がるほどに相性度が増していくとのこと。
実際に飲んでみた
まずはそのままで。
うーん・・・・?
良くいえばカドのない味、悪くいえば無個性。
精米歩合60%の純米吟醸とのことですが吟醸的な要素は特に感じられず、ぶっちゃけぼくとしては純粋に味だけでオススメできるお酒ではないかなあと。
が、しかし・・・!!
このお酒は「串料理とのマリージュを追求した味」というコンセプトなので、実際に串物と合わせずに結論を出すことなど許されていいはずはありません。
ファミマの焼き鳥 もも・かわ(タレ味)
おおっ・・・!!?
確かに、これはなかなかいい。脂とタレの味を受け止めてくれる感がかなりある。
なるほどなあ~・・・とはいえ、これではまだ97.8%の真髄には辿りつけていない感じ。
やきとり・お惣菜 はなまる(上市町パル)
味つけにタレ要素があって個人的にリピート率の高い焼鳥なんですが、残念ながらマリアージュからはちょっと遠ざかってしまった感があります。
ということは、これはガッツリとしたタレ味のほうがより合うのでは?と思い、ぼくの知り得る限りでもっとも濃ゆいタレ味の焼鳥と合わせてみることにしました。
やきとりSASAKI(大沢野店)
個人的にはテイクアウト率で1~2を争う焼鳥です。
このタレならすごく合うのでは?これで合わなかったらもう知らね。
ああっ・・・、これはあ!!!
この焼鳥、めっちゃ94に合いますや~ん!!!
焼鳥をタレに絡めて食べつつお酒を飲むと、お酒の味がクリアかつ鮮明になって一本芯の通ったふくよかさが感じられました。
今回いただいた焼鳥はすべて熱燗も試していますが、このSASAKIの焼鳥が一番冷やにも熱燗にも合いました。
レオ様もおっしゃるように、このお酒には塩味よりもタレが合うという結果が出ているので、できるだけ濃ゆいタレ味の焼鳥と合わせてみると最適なマリアージュが楽しめると思いますね。
あとがき
日本酒好きとしては「串料理とのマリアージュを追求した日本酒」という突き抜けた商品はすごく面白いと思うのですが、一方で「好きな日本酒で飲むのが一番のマリアージュ」という思いもあります。
個人で楽しむのなら周りがどう思うかなんて関係なく自分が楽しめればなんでもいいわけですが、こういう尖った商品が存在しているというのも日本酒という業界の成熟度や面白さが垣間見えるというものです。
このお酒に関しては、欲をいえば「もうちょっとお酒そのものが美味しければなあ」とも思うのですが、このチャレンジ精神は大いに評価されていいと思っています。
このお酒を販売している玉乃光酒造は他にも「29」(にじゅうきゅう)という肉に合う焼酎も販売していて、そっちの味もすごく気になるところ。
もし購入できたなら何の肉と合わせるのか考えだして、仕事が上の空になること請け合いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
焼き鳥はチューハイ(氷結レモン無糖)か、芋お湯割りダヨー
さらに、言うなら 日本酒にいちばん合うのは味噌汁の具か、おでんのつゆダヨー レオさんにティーチしたってヨー
YASさん、こんにちは。
焼き鳥はビールチューハイハイボール日本酒ワインなど、なんでも合いますからね。
味噌汁の具におでんの汁とはなかなか渋いチョイスですね。でもそれをレオさんに教えたらレオレオ詐欺になりませんか?大丈夫ですか?