やっぱ長野に来たら何を差し置いても信州の郷土料理でお酒を飲まなくちゃいけないですよね。
長野駅前をふらふら徘徊していると、ちゃ~んとそれっぽいお店が色々あるじゃないですか。郷土料理が食べられそうなお店が。
が、しかし・・・
入る店入る店がことごとく満席で、ついには完全なる居酒屋難民になってしまいました。
かといってせっかく他県にまできてチェーン店という選択肢はないし・・・
ということで駅前界隈の徘徊2周目へ突入。さっき通ったときは「只今満席です」と張り紙してあった気がするお店が、今はそれがないようなので突入を試みてみました。
門前酒場 山里
「いらっしゃいませ!カウンターへどうぞ~」
やったあーー!!!
「ジビエ料理と信州の郷土料理」が自慢のお店ということでとても楽しみです。
メニュー
う~ん、確かに・・・!
信州っぽいものがずらりと並んでいてこれは迷いますな。
お店の人から「山賊焼きとジビエと蕎麦が当店のおすすめです」と教えてくれたので、ここはその通りに進めていきたいと思います。
もうなんか付きだしから凝ってますね。これは名店の予感しかない。
名物 松本山賊焼き¥1,100
山賊焼きとはにんにくを効かせたタレに鶏モモ肉を漬け込み、片栗粉をまぶして揚げたものです。
これはナイスビジュアル!
信州名物の山賊焼きは松本市や塩尻市が発祥とされています。
「山賊焼き」の名の由来はご存知ですか?由来に関しては諸説あるのですが「山賊らが農家から鶏を強奪したときに作ったとされる調理法に由来」・・・なわけはなく、「鶏を揚げる」→「とりあげる」→「山賊」というダジャレ説もあったりして面白い。
この山賊焼きは外側はバリバリ食感で中はふっくらジュースィーな仕上がり。味付けもほどよく濃くてビールの減りがえぐいです。冷めてもバリバリなので一人でもゆっくり楽しむことができました。
道産子馬刺し ¥1,500
こちらの馬刺しは「一頭買い」という豪快な仕入れで提供されています。
しかも「道産子」は北海道で飼育されている日本固有在来種で「血統登録付き和種」という貴重なものです。
一頭買いだから提供できる希少な部位もあるということですが、今回はごくノーマルなロースをいただいてみました。
皿に乗っている小皿に注目。
ごま油・・・ではなくて、これマー油なんですよ。もちろんこのお店の自家製のものです。
「まずはマー油だけで食べてみたください」と言われたので、馬刺しをマー油に浸していただいてみると・・・
「んまああああ~~!!」
肉質の良さもさることながら、このマー油との相性はまさに神がかっています。
マー油そのものには匂いもなく味も澄んでいて、これだけを舐めると「何かの油?」みたいな印象ですが、馬刺しと合わせると旨味がグッと引き立ちます。
ステーキを焼くのに牛脂を使うと旨味や風味が増すような感じかもしれませんね。
馬刺しには芋焼酎が合う。
何を隠そうこのいも焼酎、信州産なんですよ。芋焼酎ってほぼ鹿児島と宮崎なのかなと思ってましたけど、信州の芋焼酎と道産子の馬刺しは完璧な組み合わせでした。
信州サーモンと大王岩魚の刺身盛り ¥1,100
信州サーモンに大王岩魚!
これも食べてみない訳にはいかないでしょう。
信州サーモンは長野県水産試験場が約10年かけて開発したというマス類の新しい養殖品種です。
長野県水産試験場のサイトを見てみると「肉質」のコメントに「いつも変わらず肉厚でおいしい」と短い中に熱烈なアピールが組み込まれており、これはもう期待するしかありません。
大王岩魚はこれまた長野県水産試験場が開発した新たな養殖品種で、刺し身でも食べられる上に孵化から3年で通常の岩魚の倍ほどの大きさになるという岩魚です。
確かに岩魚とは思えないほどに大きな切身ですよね。
いや~もうこんなん美味しくないわけがないじゃないですかあ~!!
信州サーモンはキメ細やかでありながらしっかりとした肉質で、味わいも豊かながらしつこくない脂感がいいですね。
大王岩魚ももちろんくさみ要素などなく、通常の岩魚と比べるとしっかりとした脂がありつつもさっぱりとした味わいです。不思議に口溶けがよくするっと口の中で消えていくような感覚に包まれます。
なるほど~、海のない信州でこのような名物が誕生したというのは大変に意義のある試みですねえ。
〆の小さい手打ちそば ¥550
ネーミングがいいですよね。酒好き蕎麦好きなら、お腹がいっぱいでも食べたくなるってもんですよ。〆のラーメンよりもぜんぜん健康的ですしね。
ほほー、かなりの細切りですがしっかりコシもあり蕎麦の風味も豊か。これは大好きなタイプの蕎麦ですよ。
「〆の小さい手打ちそば」ということからか、お腹が膨れていても食べやすい長さにカットしてあります。
このそばつゆがまた素晴らしく芳香でしょっぱ過ぎず、これも大好きなタイプのそばつゆです。
今回長野でいただいた蕎麦の中では一番好みの蕎麦でした。
ということで、「信州そばと信州のそば焼酎のお湯割りを合わせる」という粋な飲み方を実践・・・してみたのだけど、これがめっちゃアルコール度数たけえええ!!
調べてみたら35度もあったので思わず蕎麦湯を投入し、図らずも「信州そばと信州のそば焼酎のそば湯割り」というより粋な飲み方を満喫してしまいました。
信州最高っす~!!
まとめ
苦労してやっと入れたお店がこのような楽しいお店でとってもラッキーでした。
何度でも訪れてみたいと思える魅力たっぷりのお店で、お腹も減ってればもっと色々食べてみたかったのが唯一悔やまれるところ。
ランチメニューもあるし、祝前日・金土日は通しで営業されているのでいつ行っても楽しめること請け合いですね。
どうもごちそうさまでした!
– To Be Continued –
門前酒場 山里
住所:長野県長野市南長野1418-1
電話:026-217-2901
営業時間:11:00~15:00 17:00~23:30
※祝前日・金土日は通し営業
定休日:無休
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