こんにちは、昼飲みブロガーあるのんです。
皆さん、昼飲みは楽しんでいますか?お天道様の恵みを感じながら飲むお酒は最高ですよね。
時間を気にすることなく楽しめて、公共交通機関もバッチリ利用できて、早め帰宅に早め就寝で翌朝の目覚めもスッキリ。
昼飲みのデメリットがあるとすれば、飲めすぎてストップするタイミングが難しいことと、飲み代の支出が大きくなってしまうことくらいでしょうか。
ということで今回ご紹介するのは、富山市で新たな昼飲みの聖地となるべく『スルタンのおきにいり』というお店です。
スルタンのおきにいり
場所は富山市中心部の西町にあります。
富山市西町 西町河上ビルの1階と聞いて「ああ、あそこかー」と分かる人がいたら逆にビビりますが、今や行列店となったスズキーマや酒飲みクラスタにおなじみの葷酒山門が入っているビルです。

ちなみにこのときは『新しいお店ができた』ということだけがわかっていて、なんのお店かはまったく知らないという状態でした。
時間は14時ちょっと前。

ほう、こちらのようですね。
うん・・・なんのお店がまったくわからぬ!
扉が開いていたので店内を怪しげに覗き込んでみたところ、何やら豊富なメニューとお酒が飲めるっぽい雰囲気ということで、とりあえず入ってみることにしました。
お店を切り盛りするのは店主のなおもんさん。ワンオペということでカウンター6席のみのこじんまりとしたお店です。

メニューを一通り眺めてみると、どうやらトルコ料理のお店らしい。
へええ~!トルコ料理の居酒屋だなんて超珍しない!?
話を伺ってみると、なおもんさんはトルコに1ヶ月間ホームステイをして現地の料理を学んでこられたほどのトルコ好きであり、「昼飲みはお酒が3割増でおいしい~」とおっしゃるほどに昼飲みをこよなく愛するお人でもありました。
そんな方がお店を開いたなら、確かにこのようなお店になるのもうなずきトリオ以上に頷けるというものですね。
スルタンのおきにいりは水~金は17時から営業で、土日は12時から営業されています。
トルコ地図
トルコと聞いてぼくが知っているのは、トルコ料理が世界三大料理と呼ばれていることと、皆さんよくご存知のエルトゥールル号のエピソードくらい。
世界三大料理というわりにはトルコ料理ってあまり聞かないし、富山でも食べられるお店は少ないしで正直世界三大料理ということに対して懐疑的でありました。
そう、この時までは・・・・

まずは駆けつけ一杯。最初はトルコ産のスパーリングワイン。
残念ながら一本入れたわけではなく、この後のお客さんが飲む予定があるからということで未開封のものを開けていただけました。ラッキー!
すっきりした辛口で実に飲みやすいですな~

トルコのビール。ビンのままグビグビとやっちゃいます。
ピルスナーらしいあっさりとした飲み口で、人や食べ物を選ばないであろうクセのない飲みやすいビールです。
メニュー


迷ったらとりあえず『昼飲みセット』がオススメとのことですが、でも色々味見もしてみたい・・・
メゼ盛り合わせがめっちゃ魅力的なんですが、メゼ盛りは限定夜メニューだそうで。う~ん、超迷う・・・
そんな迷えるマトンの我らに対し、特別に盛り合わせを出してくれることになりました。めんどくさい客ですいません・・・
ちなみに『メゼ』とはスペイン料理でいうところの『タパス』になります。
「タパスってなんぞや?」と聞かれれば「トルコのメゼですね」と答えるしかありませんが、真面目に答えるとメゼとは小皿料理のことです。
ちょっとずつ色んな料理が食べられるので、お酒を飲むときは特に重宝しますね。
なおもんさんがトルコ滞在時のこと。お店で大量の小皿を差し出されたときに、その中からいくつかを選ぶのですが「ぜんぶ食べたい!」と思うほどどれも魅力的だったそうで、確かにぼくも決断する自信がまったくありません。
メゼ盛り合わせ

ぬおおおお・・・!?こ、これは——
見た目に味の想像がつかなさそうなのばかり。
料理も一つ一つ説明していただきましたが、もちろんこの酔っぱらいに全部覚えるのは無理ゲー。もちろん酔ってなくても無理ゲー。
ニンジンのタラトル、クスル、トルコ風ポテサラなどなど、見たことも聞いたこともなくて興味深すぎますが、味付けは濃すぎず薄すぎず日本人の口に合う味付けになっていて、気持ちがほっこりする家庭的な美味しさです。
全体的にヘルシーだし、これはおかわりしたいくらいですねえ。個人的には、小皿に入ったオリーブ的なものが味わい深すぎてめっちゃドツボでした。
カマボコやゴマのよごしなど、他のメニューにもちょいちょい富山の郷土料理的なものが見られるのは、富山好きでもあるなおもんさんのこだわりといえるでしょう。

トルコ産の柔らかく飲みやすい赤ワイン。
セマさんのひき肉ケバブ

席に座ってからずっと眼前におわすこやつが気になりすぎる・・・カレーのようなスパイシーな香りが店内に広がっています。
これが何なのか聞いてみると、なんと「自家製ケバブ」とのこと。
ケバブと聞くと、横に回転しながら肉を包丁で削ぎ落としていくドネルケバブを想像してしまいますが、トルコではケバブの種類が100種類以上もあるそうです。
ちょ、あーた100種類て・・・世界三大料理と言われる秘密の一端が垣間見えたような気がしました。

ということで、セマさんのひき肉ケバブを一人前いただいてみることに。
オーブンで温めてから提供されましたが、スパイスが効いててめっちゃうまいなー!大きなひき肉がごろごろに入っていて、画像以上にボリューム感があります。
セマさん、あなたは一体何者なんだ・・・
さあて次なるお酒として、ここは当然アレにいくっきゃないっしょ!

そう、ラク!!・・・とやら。
見たことも聞いたこともないトルコ定番のお酒とあらば、好奇心がくすぐられないはずはありません。
ラクはブドウの蒸留酒ということですが、それってグラッパではないのか?と思いつつラクの大をオーダーしてみました。
水割りで飲むのがトルコ流とのことでそれに倣ってみましたが、グラスに無色透明のラクを半分注ぎ、そこへ無色透明の水を注ぎ入れた瞬間・・・!!
白く濁ったーーー!!!

まるで実家のカルピスのような色合いですが、トルコでは「獅子の乳」と呼ばれているとのこと。
元々のアルコール度数が40%ほどあるので、かなりパンチがあります。なのでトルコでは水割りにしてさらに水と交互に飲むそうです。
味はこれまでに味わったことのない独特の風味がありますが、これはアニスというセリ科のハーブの香りで、興味のある人はぜひ飲んでみてほしいと思いますね。
ちなみに『YENİ RAKI』は『イエニ ラク』と読み、イエニというブランドのラクというお酒という意味になりますが、トルコ語では『I』を『ウ』と読むので、もし周りで「ラキ」と読んでる人がいたならしっかり指摘してマウンティングしましょう。
スルタンのおきにいりというお店
今回は用事の途中で立ち寄ったのでこれにてお会計となりましたが、他の料理もめっちゃ気になるものばかり。

このパンどろぼうも気になるんだよなあ。匠のネーミングセンスよ。
トルコはパンの消費量が世界一で、二位に倍ほどの差をつけてぶっちぎりなんですが、このお店のパンはわざわざこのお店用に焼いてもらっているそうで、そんなんもうパンからして美味しいの確定じゃないですか。
普段スイーツとかあまり食べないのに『お酒に合うレモンチーズケーキ』なんて言われたらそそられるし、他にも店名を冠する『スルタンのおきにいり』は絶対に食べてみたいですねえ。
羊肉を使ったトルコの宮廷料理ですってよ、奥さん!
ちなみに世界三大料理というのは宮廷料理が発展した国であるというのも、その理由の一つになっているようです。
さらに『夏の定番 ジャジュック』というのもさっぱりわからなくて興味津々だし、これは次回が楽しみで仕方ありませんな。

飲んでいてふと気になったんですが、6席あるカウンターの形状を記号で表すと『 ̄\_』みたいな形をしているんですよ。カウンターって普通まっすぐじゃないですか。
不思議な形状だなあと思って聞いてみると・・・なんと店主お手ずからのDIYによって作られたという事実が発覚しました。
さらにさらに、お店の天井は最初低かったのだけど「圧迫感がある」ということで自ら天井部分をぶち抜いてリフォームしてしまったという。
なんという情熱と行動力・・・
店主のなおもんさんはとっても快活な方で、初めて訪れても一人で訪れても安心して楽しめること請け合いですぞ。
もちろん予約も可能で、4人からの予約でお店が貸し切りになります。
- 昼飲み
- トルコ料理
- 未知の味に対する好奇心
- なおもんさん
このワードのどれか一つでもピクッときたら、まずは行ってみるべし!
スルタンのおきにいり
住所:富山市西町6−4河上ビル1F
🈺水~金17:00~23:00
🈺土12:00~23:00
🈺日12:00~17:00
公式Instagram
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