ども、富山人あるのんです。
11月5日に行われた富山市議会議員補欠選挙。にぎやかだった1週間ですが、今はすっかり以前と変わらない平静さを取り戻しています。
当ブログでは石川ゆうじ氏のインタビュー記事を選挙告示日に掲載しました。
残念ながら結果は最下位ではありましたが、石川ゆうじ氏の個性的な経歴、バックに政党のせの字もないこと、ほぼ1人で行う選挙運動、拡声器や選挙カーなし、選挙資金自腹(税金は使わない)という不利な条件がそろっていての785票はなかなかに健闘したというか、次につながる内容なのではないかと感じています。
このブログで石川ゆうじ氏のインタビュー記事を書いたご縁もあり、選挙のお手伝いをさせていただきました。
といってもインタビュー記事と軽くポスター貼っただけなんですけどね。
でも選挙を候補者側から見る機会ってそうそうないことだと思うんですよ。貴重な体験をさせていただきました。
この記事では選挙期間中にあったできことを振り返ってみたいと思います。
ポスター貼り
ポスターって候補者側で貼らなくちゃいけないんですよ。役所で貼ってくれると思っていた人、手を上げなさい!ハイッ!←
告示日の朝に市役所で受付をすると晴れて選挙運動が可能となり、ポスターを分担して貼りにまわる作業がはじまります。
我々石川陣営は候補者本人を除くとわずかに3~4人。市内572ヶ所をこの人数って、いったい何日かかるねん。
他候補者は圧倒的なマンパワーを用いて早いとこで1日、遅くとも2日で貼り終えていたようです。
しかも、どの陣営も2人でまわっていましたね。オラたちに分けてくれー。
我々は貼り終えるのに4日ほどかかってしまいましたが、さすがに4日もかけてちゃダメでした。
ポスターは見ない人は見ないでしょうが、見る人にしてみたら本気度が伝わりにくいでしょうからね。
選挙にかかる費用
これはけっこう気になるところではないでしょうか。選挙ってとにかくお金がかかるイメージですからね。
一般的な市議会議員であれば200万円~800万円ほどかかると言われています。
内訳は人件費、家屋費、通信費、印刷費、広告費、文具費、食糧費、宿泊費、雑費などですが、石川氏はセブンイレブンでカラーコピーしたポスターと移動費くらいなので使ったお金はなんと数万円となっています。
タスキも100円ショップにマジックで手書きでしたからねw
それとは別に供託金は30万円払っていますが、得票が法定の一定得票数を超えているためこれは返還されます。
ポスターや街宣車は公営というシステムで公費(税金)で賄われるのですが、公費を1円もアテにしないというのが石川氏のテーマでした。
わずか半年の任期の選挙に、1億円以上もの税金が投入されるということで物議をかもしましたが、「税金の無駄遣いは許せない!」と言って当選した議員さんはぜひこの辺りも強く訴えていただきたいと個人的に願っています。
とはいえ、選挙はお金はかかるしねえ。ネット選挙も解禁されてますし、選挙のありかたも今後はお金をかけない方向にシフトしていく必要があるのではないかと思いますね。
街宣車・拡声器なし
選挙期間中では街宣車をいやってほど見かけますよね。各陣営で何台も保有しているように見えますけど、あれって各陣営で1台のみということになってるんですよね。まるでディズニーのミッキーの如しですが、候補者が多いのであちこちで見かけるだけのようです。
石川氏は街宣車も拡声器も使用しませんでした。ぼくの周りからは「夜勤で寝ているのに、うるさい陣営にだけには入れない」とか「塾の勉強に集中できないのでうるさいとこには入れない」という18歳の意見もあったりと、若い世代にはすこぶる不評ですね。
そもそも街宣車は、選挙権のない人や世代を否応なしに巻き込んでしまっているのは問題ではないか、と思うんですよね。早くネットやテレビ中心の選挙運動になることを願っています。
ポスター破り
選挙期間中、貼ったポスターが破れ落ちるという事案が続出しました。ポスターが破れたりしていると市役所や警察から連絡が入るのですが、しかしこれはハッキリ言ってこちらのやり方がまずかったです。
他陣営のポスターは裏面が貼り付けられるようになってて、もちろん完全防水。石川氏のはセブンイレブンのカラーコピーな上に、糊やテープを使わずタッカーやホッチキスで固定していました。なので雨風に弱いのはしょうがなく、ポスターが剥がれやすかったのは完全にこちら側の落ち度でした。
この方法で選挙ポスターを貼ったという実例が県外であったそうなのですが、唯一の誤算が北陸は雨が多い地域だったということですね。
その一方で警察から「ポスターを剥がしている人がいるのではないか」という情報も入りました。確かに同じ場所ばかり破れていたこともあり、自然現象にしては違和感に感じることがままありました。
でもこちらの貼り方にまず大きな問題がありましたので、この件では各方面の方々にご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。
で、以下の画像は剥がれた跡のアップなんですが、
キズが入っていますねえ。まあ多分タイヤに蹴られた石でも飛んできたんでしょう。
一部の地域では、剥がれ落ちたポスターを近くの住民の方が拾って貼ってくれたような跡があったり、地面に落ちたポスターを広げて石で固定してくれていたりと、地元の方の暖かさを感じる一幕もありましたね。
まさかの逆ナン!!?
マジかよ……と思わざるを得ない出来事ですが、石川氏が街頭で1人選挙運動に勤しんでいたところ、羨ましいことに若い女性に声をかけられた……のですが、よくよく話を聞くとなんと、宗教の勧誘だったという。
駅前あるあるとはいえ、この出で立ちに勧誘できるって、宗教ってすげえわ……とあるのんは思いました。
ほんのり物議を醸したインタビュー記事
今回の選挙のために、あるインタビュー記事を書きました。
この記事をアップする前に石川氏本人にまず見てもらいました。石川氏本人には好評で、その後にごく一部の人だけに見てもらったんですが、そこでの記事の評価はぶっちゃけ最低なものでした。
いろいろ言われましたが一言に要約すると、「とてもまじめに選挙を考えている内容ではない」というものでした。他にも「呆れた」とか「腹が立った」という意見もあったようです。確かに選挙のインタビューとしてはありえない内容だろうなということはわかってて書きました。
しかしですね。「彼はこんな人ですよ~」「こんな公約ですよ~」「だから清き○○をよろしく~」なんて記事、ふつう最後まで読んでくれないですよ。自分なら読まない自信があります。
そもそもこの記事は、今回の選挙に行かないであろう人たちに向けた内容だったので、そういう人たちに噛み砕いた表現でいかに訴えかけられるのかを追求してみたつもりでしたが、正攻法に長けた知識をもつ人たちには受け入れがたかったようです。
「賛否あるということは、これは逆に燃えるんじゃないか」なんて不謹慎なことも考えましたが、そもそも「賛」がほぼないために、さすがにちょっと不安になって一部の友人たちにも見ていただきました。
評価はおおむね良好でした。しかしこの人たちはぼくのブログを見てくれている人たちばかり。つまり、ぼくの表現や書きそうなことを知ってる人たちであり、客観的な評価かどうかはまた別ではありますが、でもそれで良かったのです。誰かに背中を押してもらいたかっただけなのだから。
スーパーのおじさん
以前のインタビュー記事の中で、「スーパーにタイムセールをねらって買いに行っていたところ、自分の顔を見たらお店の人が奥に引っ込んでしまう」という内容の記述がありました。
しかし選挙期間中、彼の顔を見たらとてもいい笑顔で積極的に貼ってくれたとのことで、富山の人のもの静かな温かみに感動していたようです。
おわりに
今回の選挙における投票率は26.94%と予想通り低かったですね。いつも選挙選挙うるさいうちの母親も「今回は誰がいいかわからんしいかんわ」とか言ってましたからね。まあ経緯が経緯だし、いたしかたない部分はあります。
投票率が低ければ低いほど組織票を持ってるところが有利になりますよね。そもそも組織票ってなんだよって感じもありますが、ぜひぜひ来年の本選は大荒れになって欲しいと心から願っています。
ではではっ!!
(o゚□゚)o≪≪≪感動したぁ~
「誰がなっても一緒!!」っていつも思うけど・・・・・
でも独占インタビューからも『お堅いイメージ』はなく親近感さえ感じられたよぅ
選挙って『デキレース』みたいっていつもあたいは思うのん!!
新しい風を入れたいねぇ~選挙があるたびにそぅ思うよ
もし!次があるのなら陰ながら応援するよ(〃`ω゚)ノ
ちゃま!あたいに応援資金を(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪
石川ゆうじ君!お疲れ様でした
ありがとう~(ノ´∀`*)
確かにねえ、誰がなっても大差ないじゃんと思っちゃうよね。
しかし間近で彼を見ているとね、常識や慣習にとらわれない強い意思を感じるのよ。富山をよくしたいという気持ちをひしふはしと感じるのです。
今後の活動に期待しましょう!
あーた、それおもっくそ選挙違反やからあかんちゃ~(笑)
おつかれさまでした。
マジレス、というほどでもなのですが。
市町村議会議員選挙となりますと、当選のために必要な得票数・率は、首長選などと違いかなり下がりますので、必ずしも正攻法である必要はありません。特定層に浸透することを重点にするのは、戦術としてはとてもよいと思います。今回はたぶん準備不足です。供託金が戻るレベルの得票があった、ということは、戦い方次第でいけるんじゃないかという可能性は感じますよね。
そう、正攻法である必要は小さいのですが、最低限ここは!というポイントがわかったことが収穫だったのではないでしょうか。例えばポスターは人海戦術です。ええ、先月の新潟県知事選挙でも、ポスター貼りボランティアとか募集してたような…当選した人陣営から…キュルルン(汗)
そんなこんなで。中核市の議会選挙ですから、通常選挙はたぶん今回より厳しい戦いになると思います。でも、こんどは準備期間もありますし。定期的に街頭演説(場所の使用許可とか必要です)して顔と名前と政策、覚えてもらうとか。
キラークラブのドロくさいこうら、じゃない。泥臭い努力が結実する世界かな、なんてことも思うわけです。遠くモガレの洞くつから応援してますよー。
ありがとうございます!
ええ、そうなんですよね。
何もかもが準備不足というか。完全にノーガード状態からのスタートでした。最初一人だけでやるつもりだったらしいし。我々が聞いたのもなんと立候補直前。
選挙戦を終えて、準備の大切さや支援者を集めることの重要性を認識したようなので、次回はもっと上に行けるのではないかと期待せざるを得ませんね。
来年の選挙も熾烈な戦いが予想されますが、やはり政党や組織を持ってるところが圧倒的に強いので、当選ギリギリのラインを狙っていく感じになるとは思います。
何はともあれ歯車は回りました。歯車にしびれクラゲが挟まってないか要チェックですよ~w
あるのんさん、石川ゆうじさん、
お疲れさまでした!
私もお母様同様、「だれに入れればいいか、わからんわ(*´Д`*)」状態で…
でも、今回ばかりは真剣に立候補者見て、
投票しなければ!という
無責任に放置できない選挙でした。
いい歳して、今回の問題がなければ、
何も知らず、
トランプやドゥテルテ並の強面、
中川元市議長の意のまま、議員報酬が60万円から70万円に10万円引き上げる
条例改正案が民意無視で、まかり通る
ところでした。
議長になると、71万5000円に10万円増額
ですから
強欲ぶりが顔にも出てましたが…
呆れます。
富山市議の給与がこんなにいいとは
無知でした。
なんだかんだと、こと細かく税金を徴収
される身としては、ほんと許せなかった
です。
なので、気になる立候補者を検索したところ、
FBやこちらのインタビュー記事を見ることが出来ました。(*^^*)
しかしながら、有権者はやはり
新聞やテレビ、街頭演説での
情報収集でしょうから、
なかなか政策など伝わりにくかった
でしょう。
でも初の試み、立派です。
勇気、度胸、努力を彼から学びました。
富山駅前の写真からも、孤独な闘いが
わかりますが、
宗教に勧誘されるとは。(≧∇≦)
その若い女性の図太さをお手本に、
何事にもめげずに
これからもがんばってほしいです!
(自分も見習いたいと思います。笑)
補欠選挙がきっかけで、あるのんさんの
ブログを知ることができましたし、
富山県民にもかかわらず、
知らないことが多く、とても充実した
ブログに出会えて、
毎日の日常に潤いを与えてくれてます
( ´艸`)
ありがとう
リーブ2…78364さん、コメントありがとうございました!
ある意味今回の不祥事がなければ、すべてがそのままどころか、
議員報酬まで上乗せされていたということですからね。
知らないということは恐ろしいことです。
議会へ足を運ぶごとに4,000円とかありましたからねえ。
市民の血税から賄われているという重みを
もっと強く自覚してほしいものですね。
新聞も選挙公報も見ないという人たちはいっぱいいますよね。
せっかくネット選挙も解禁されていることだし、
そういう層にも考えて選べる余地をもっと増やしていただきたいと思いますね。
今回の選挙に1.2億かかったとのことですが、
もはや今までの選挙のやり方は時代に合っていないと思います。
なくすまで行かなくても今後は迷惑行為をなくすか減らすなどして
ネット中心にシフトしていってほしいと願っています。
宗教の勧誘は最初聞いた時、つい
「ハニートラップか!?」なんて思っちゃいましたよ(笑)
宗教の力は偉大ですね(笑)
ブログを見ていただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
いまだにグレーそうな議員も、
それこそバレなければ、図太くスルーで
涼しい顔してますよね…
しかし、選挙にも行かず、誰が
どんな人物が市議であり、県議であるか
知ろうともしてなかったです。(>_<)
だって、それこそ「誰に入れればいいか
わからんからいかんわ。」で
どうせ、既定路線の出来レース
組織票で決まっとんがやろ~ヽ(`Д´#)ノ
と。
県知事•市長はわかっていますよ!
あ…県知事選も、結果がわかっていたから
行ってませんが。(^^;)
結局は皆同じ穴のむじななのかな。
元兵庫県議の事件と似たり寄ったりの
不正があちこちでもあり、
富山県議や市議は辞職で
警察、検察、税務署からもお咎めなし!
もうやっとれんちゃ~、と嘆きの声が…
だからこそ、今回はいつも通りではない
だろうという期待もあり、投票に前向き
でした。4000円の交通費も廃止になり♪
結果も、今まで通りの顔ぶれではなく、
新しい風が吹き込み、
風穴が開いた気がします。
でも、今回で1.2億の税金がかかり、
また来年も市議会選挙があることは
とてもやるせないです(T^T)
今まで無関心だったことを、反省します。
(´-ι_-`)
無党派層や若年層の支持、投票があれば
鬼に金棒、保守王国富山も変わるのに!
無理難題なのでしょうか…。
バレてもやめなかった人もいますからね。
涼しい顔というか、内心はドキドキヒヤヒヤでしょうけどね。
不正を行っても辞職すれば罪に問われないなんて
万引きしても返せば罪に問われないようなもんですよね。
しかも不正は市民の血税を使用していますから
もっと重いものとして捉えられてもいいと思うのですけどね。
県知事選挙はまあしょうがないですよね。
それでも選挙には行きましたが。
とりあえず不正が発覚しただけでも
ヨシとするべきかなと思いますね。
発覚しないままだったらと思うと恐ろしいことです。
もっともっといろん人に出てきてほしいですよね。
若い人にももっと出てきて欲しい。
もっと投票率が上がって
組織票とかいうものを極限まで薄めてほしいと願っています。
1年前の補欠選挙ではそこそこ志がある人が多かったのですが、今はそのかけらもありません。本当に話にならないです。
trefoglinefanさん、コメントありがとうございます。
候補者全員の平均年齢が56.65歳とのことですが、
もっと若い人たちが出てきて頑張っていただきたいところですね。