ども、富山人あるのんです。
昨日5月27日(日)、富山の酒と食の一大イベント「バッカスとやま」が開催されました。
富山の名だたる醸造所や飲食店が集結したこのイベントは、富山でも特に注目度の高いイベントだったのではないでしょうか。
ということで今回は、このイベントがどのようなものだったのか酔っぱらい視点でご紹介していきたいと思います。
会場は砺波の油田駅前にある、若鶴酒造です。
若鶴酒造は、酒楽塾・酒楽倶楽部・蔵祭り・eスポーツイベントなどでぼくもたびたび訪れていた酒蔵ですが、まさかこの場所でこのようなイベントが開催されるなんて誰も予想だにしていなかったことでしょう。
事前の告知によると、乾杯が10時40分ということなので、事前に写真も撮っておきたいしということで早めの出発。
ぼくが乗ったのは富山駅8時57分発~高岡駅9時15分着の電車だったので、かなり時間には余裕がある……と思っていました。
目次
シャトルバスを活用しよう
高岡駅からは城端線で若鶴酒造が目の前の油田駅まで行けるのですが、高岡駅から無料のシャトルバスが出ているのでそれを利用しない手はありません。
9時30分出発の第一便がすでに激混みでした。
第一便には乗れないか!?と思ったけど、補助席まで導入したことでギリギリ乗ることができました。
このあるのん、補助席なんて小学生以来で密かにちょっとワクワクしたけども、両隣が女性だったのでなるべく触れないように気を使っていたことをここに付け加えさせていただこう。
会場入り~戦いはすでに始まっていた
会場入りしたのが9時50分。
乾杯までまだ50分もあるわけですが、既に多くのお店ではもう酒も食べ物も購入出来る状態となっていました。
気持ちを観察モードから狩りモードへと切り替えていきます。
この時点ではどのお店も並ばずに買えたんですよね。そう、このときまでは……
お酒やフードの購入はバッカス単位
お酒やフードの購入に必要な券は、入り口で前売り券をチケット12枚綴りのチケットに交換します。
前売り券¥2,500・当日券¥3,000
そのうちの一枚は「専用グラス」との交換になります。この専用グラスでないとお酒を購入することができないので、実質11枚ということになりますね。
お酒やフードの料金はこのバッカスで支払うのですが、ものによっては2バッカス(チケット2枚)だったり、3バッカス(チケット3枚)だったり、あるいはそれ以上のものもあったりします。
ライブや抽選会やセミナーも行われていましたが、密かに大人気だったのが蔵見学や蒸溜所見学です。
これは時間が決まっていて、先着順で整理券が配布されるということだったことから並ぶ人が徐々に増えていきました。
ぼくもせっかくだから見てみようかなと思っていたのですが、その時点で並んでいる人の多さを見るや、
「うん、今日はただ酒と食を楽しもう」
そう心に誓ったのでした。
宇奈月ビールと専用グラス。
会場の人が増えた頃はビールの行列がすごくて、購入に心の折れた友人もいたりするなど購入するのが困難な状況になっていきました。
10:40~乾杯!!
若鶴酒蔵の稲垣氏に続いて、桝田酒造店の桝田社長による乾杯の音頭が!
この場所でというのもレアケースですが、「普段ビールは飲まない」という桝田社長が手にする城端麦酒の「グレートブルー」の絵面はまさにレア中のレアといえるでしょう。
乾杯の頃には既に凄まじい人の多さとなっていました。
酒とフードを楽しもう
五箇山の地酒、三笑楽の横には気になるものが…
三笑楽専用おつまみ盛り合わせ!?
「専用」とまで言い切るそのこだわりには感服せざるを得ませんね。
三笑楽専用 おつまみ盛り合わせ 3バッカス
「醸家」提供の、ふきのとうみそとブルーチーズ、五箇山いのししのジャーキー、わさび菜のおひたし、セミドライ明太子のセット。
これがもう最高すぎました。
どれも酒飲みのハートを槍でひと突きしてくるものばかりですが、特にいのししジャーキーが印象的でしたね。
野趣味を残しつつ、食べやすくて絶妙な柔らかさ。これリピートしたいのん…
そして、別のお店で売ってたいのししがまた魅惑的!
砺波・井栗谷のいのししを純米大吟醸の酒粕に漬けて炭火で焼いたという凄まじい一品もありました。
これは酒粕と肉の個性がうまく調和して美味でした!
さらに別のお店では…
「猪肉焼き」や「なまず」なんていう富山じゃ珍しいものもありました。
2018年はイノシシブーム来るか!?
さば燻製サンド(ピクルス) 2バッカス
このボリューム!そして燻製さばの圧倒的な存在感が素晴らしい。
お腹も満たされる上にしっかり肴としても機能していました。
さすが燻製の名店「つりや」。
盛り合わせもさすがの出来栄え。
城端麦酒のクラフトビール4点セット。これは色々飲んでみたい勢には実にありがたい。
魅力たっぷりのライブ
屋外ステージのライブは、生きたサウンドによる素敵なBGMとなっていました。
大正蔵では屋内でのライブも行こなわれていましたが、そちらは聞きそこねてしまいました。(酔っ払いなので)
牛すじの塩煮込み 2バッカス
「酒菜工房だい」の牛すじ煮込み。
丁寧に下処理された牛すじと、一点の濁りもない澄み切った汁の旨さはお見事という他ありません。
あまりにもお酒が減りすぎるので、唯一現金でお酒が買えるコーナーで1本ゲットすることに。
こ、これは迷う…
素敵なラベルに惹かれて銀盤に。
経営が変わってから2年ほど経った銀盤ですが、以前より攻めの姿勢が強く感じられ、お酒もより魅力的なものになったように思います。
お昼頃にはフード店だけでなくお酒にも列をなす盛況っぷり。
この旨そうなオーラがヤバいヤングコーン。
いや~お酒だけじゃなく、これだけ素晴らしい富山の食も楽しめるだなんて!
この人の多さを見て、「富山にはこういうイベントを待ち望んでいた人がいっぱいいたんだなあ」としみじみ思いますよ。
おわりに
真っ昼間にお日様の下で飲むお酒のうまさったらありませんよ。
こんな素晴らしいイベントを開催していただいて本当にありがとうございました。
開催第一回ということでぽつぽつと課題は感じられたものの、次回はよりブラッシュアップされていることでしょう。
無料のシャトルバスはありがたかった
新潟淡麗にいがた酒の陣を知ってますか?
比べるのも野暮な話かもしれませんが、新潟には「新潟淡麗 にいがた酒の陣」というお酒のイベントが毎年2日間行われています。
新潟県内から90蔵の参加、2日間で述べ14万人(2018年)を超えるというとてつもない規模のイベントなのです。
■2013年にいがた酒の陣の会場の光景
ウン万人の酔っ払いが一堂に集結する凄まじいイベント
酒の陣は既に知名度も高いことから、全国からツアーで訪れる人も多いこともあって、このとんでもない来場者数となっています。
ぼくは5年ほど前に、にいがた酒の陣に参加したことがあるのですが、これは確かに素晴らしいイベントでした。
でも今回バッカスとやま2018に参加してみて、規模こそ違うものの内容そのものでは負けていないなと思うのです。(勝ち負けであってはならないと思いますが)
- 会場が酒蔵
- ライブ・蔵見学・セミナーあり
- 太陽の下で飲むお酒は最高!(天候次第?)
- 椅子とパラソルの組み合わせも最高!(数に限りあり)
- 普通に食べ物が買える(酒の陣は行列で心折れた)
- 富山のお酒はうまい!(新潟のお酒もうまいけど)
- 富山の空の下で富山の味とお酒を堪能しまくった!
今回のバッカスとやまというイベントが「終着点をどこへ持っていくのか」ということは、これからおいおい決めていくのか既に決まっているのかはわかりませんが、今回参加してみて「まず富山の人に富山のお酒と食をより深く知ってもらおう」という強い熱意を全てのブースから感じられました。
富山県内外の人が楽しみにしていた「タナバタビアフェスタ・トヤマ」もなくなって、ビアフェスタロスが続いていた富山でしたが、このような素晴らしいイベントが富山県内の企業が集まって開催されたことをとても嬉しく思っています。
このイベントはこれからじっくり育てていって、できる限り長く続けていっていただきたいものですね。
来年の開催を心より期待していますよ!
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