ども、富山人あるのんです。
世界遺産に登録されている五箇山合掌集落には、年間約80万人(H27年)が訪れるという。
東海北陸道が2000年に開通し五箇山インターが出来たことで、秘境感があった五箇山も随分と気楽に行けるようになりました。
合掌造り集落がユネスコの世界遺産に文化遺産として登録されたのは、富山県の五箇山と岐阜県の白川郷の2箇所です。
これらの地域は日本有数の豪雪地帯とのことですが、この合掌造りには豪雪地域を生き抜く昔の人の知恵が今もなお受け継がれています。
この合掌造り集落は、国内では他に類を見ない茅葺きの家屋が建ち並ぶ、大変に貴重な貴重な集落なのです。
目次
富山県には合掌造り集落が2箇所ある
五箇山の合掌造り集落は菅沼合掌造り集落(9棟)と、相倉合掌造り集落(23棟)があります。
平成6年:重要伝統的建造物群保存地区に選定される
平成7年:相倉合掌造り集落とともに世界遺産に登録される
菅沼合掌造り集落
菅沼には合掌造りの民家は9棟あります。
秋の菅沼合掌造り集落
映画の撮影が行われてました
お土産や民芸品のお店にも趣があります
冬の菅沼合掌造り集落
◆塩硝とは
菅沼集落では古くから、養蚕や塩硝作りなどの仕事が生活の糧となっていました。
『塩硝』とは黒色火薬の元となるもので、『煙硝』ではなく、あえて『塩硝』という名をあてがった秘匿感からも察するに、この塩硝作りは製造や輸送に至るまで秘密裏に加賀藩まで送り届けられていたのです。
まあ人里離れた忍者の里みたいな土地ですからね。外界から遮断されたようなこの土地は格好の密造場所であったのでしょう。
そういう背景があったことから五箇山は加賀藩の庇護を受けることができ、立派な合掌造り家屋を建造し維持することが可能だったのですね。
菅沼の商業施設
塩硝の館(大人300円・小中学生150円)
加賀藩政300年にわたって製造されてきた塩硝づくりが見学できる
五箇山民俗館(大人300円・小中学生150円)
先人の知恵の結晶といえる生活用品の200点を展示
五箇山 合掌の里
食事・休憩・お買い物。宿泊ができる
土産・食事処 天ぷら与八
旬の江戸前天ぷらがお一人1,620円より楽しめる
おみやげ かっぱ
五箇山ならではの工芸品の販売
食べ処 吾郎平
岩魚、山菜、五箇山豆腐などの郷土料理が味わえる
土産・お休み処 あらい
食事・休憩・お買い物ができる
茶房 掌(てのひら)
お好みのコップを選び、コーヒー・抹茶・そば団子などが楽しめる
詳しくは菅沼合掌造り集落 公式WEBサイトでご覧ください
住所:富山県南砺市菅沼436
※駐車場には協力金500円がかかります。
営業時間:
4月~11月 8:00~17:00(入場は16時まで)
12月~3月 9:00~16:00(入場は16時まで)
※日没後~早朝の立ち入りはご遠慮下さいとのこと
年中無休
問い合わせ先:菅沼世界遺産保存組合 0763-67-3008
相倉合掌造り集落
菅沼には合掌造りの民家は23棟あり、40名が生活しているという。
今回は連休を利用して相倉合掌集落を訪れてみたのですが、本日は大変に気持ちのよい晴天に恵まれ駐車場は大入り。
半分ほどは県外ナンバーの車でした。
保存協力金500円も気持ちよく支払えるというもの
やたら見晴らしが良くて気持ちのよい道を歩きながら集落を目指します。
途中、もう5月だというのに道の脇にはまだ雪の塊が残っていて、五箇山の冬の厳しさを窺い知ることができます。
集落まで徒歩にして数分。
風が吹くと、春をいつまでも惜しむように桜の花がひらひらと舞い散ります。(まだ桜の花が見れるなんて!)
こちらに住んでいる人からすれば普段と変わらない日常の中に、国内外から多くの観光客が自分たちの生活圏内に入ってくるわけで、我々には測れない苦労があるのではなかろうか。
そんなことを考えながら歩いていると、民俗館に伝統産業館、お土産屋や食事処が4箇所、民宿も7箇所あったりと、「観光客バッチ来い」の態勢なんですね。
これも民宿
あれも民宿
それも民宿
あまりにも立派な茅葺屋根の家屋にまず目を奪われますが、端に洗濯物が干してあるのがなんとものどかというか、生活感があるというか、親しみを覚えますね。
ええ、こちらももちろん民宿です。
このような風情と趣の結晶のような土地で、静かな一夜を明かすのもいい体験になるのでしょうね。
お土産処も充実しています。
食事もできることから、大勢の観光客で賑わっていました。
こちらも大人気
冷水垂れ流しのラムネが飲みたい
特産品が勢揃い
数々の民芸品も見ているだけで楽しい
そして、最も賑わっていた飲食スペース。
そばとうどんが多数を占めるシンプルな品揃え。
ごちゃごちゃなんでも置きすぎないのが、またいいのかもしれませんね。
養蚕・民具・写真展示館「勇助」
右の建物が展示館「勇助」になります。加賀藩の宮大工が手がけたという渾身の一棟。
入館料に300円(大人)かかりますが、ちょっと覗いてきました。3階建です。
■1階
合掌造り家屋において囲炉裏はマストアイテム。
いつでもお茶が飲めるようになっています。
■2階
一瞬本物の蚕や人と思ってドキッとする人も少なくないのでは?
こちらは養蚕の様子を再現したものですが、やたらリアルなのは蚕以外は本物を使用しているからかもしれませんね。
この他にも昔の生活用品や大工道具なども展示されています。
相倉集落の四季折々の風景、相倉のあゆみや歳時記などがパネルで解説されています。
■3階
2階から3階へは忍者屋敷を彷彿とさせる勾配のある階段を上ります。
ほぼ屋根裏なんですが、写真などが展示されていました。
ちなみにこちらの「勇助」ですが、展示館としてだけでなく民宿でもあり、“1日1組限定”という一生に一度は泊まってみたい夢の宿泊が可能です。
夜の散歩はさぞや神秘的でしょうなあ。
相倉集落 全景撮影スポット
なに!?そんな素敵スポットがあるなんて、それは行ってみないわけにはいかんでしょう!
徒歩でほんの数分、ゆるい坂を登ったところにあります。
上へ、上へと
そこにも素敵な光景が広がっていました
この素晴しい景観は、ぜひご自身の目で見ていただきたい。
ちょっとしたハイキング気分が楽しめます。
五箇山の合掌集落には何年ぶりかで訪れましたが、とてもいいところです。
ここには、普段我々が過ごす忙しい日常を持ち込むことは出来ない。
どこまでも穏やかな空気と深い緑。何だか力を貰った気がしました。
相倉の商業施設
合掌茶屋 相倉屋
お食事・民芸品・お土産
お土産 庄八
民芸品・お土産
茶店 まつや
お食事・お茶・お土産
勇助
展示館(大人300円・小人100円)
お食事・民宿
長ヨ門
民宿
庄七
民宿
三五郎
民宿
与茂四郎
民宿
五ヨ門
民宿
なかや
民宿
相倉民俗館・相倉伝統産業館(大人200円・高校生100円・小中学生50円)
旧尾崎毛家の住まいそのままに民俗資料などが展示されています
詳しくは相倉合掌造り集落 公式WEBサイトでご覧ください
住所:富山県南砺市相倉611
※駐車場には協力金500円がかかります。
集落内禁煙(指定の場所でのみ喫煙可)
※日没後~早朝の立ち入りはご遠慮下さいとのこと
問い合わせ先:菅沼世界遺産保存組合 0763-66-2123
その他の見どころ
国道156線沿いにはいくつかのお土産店や飲食店、合掌造りの家屋も見かけることができます。
車を走らせていると、ふと、ある看板が目に入ってきました。
シマヤ!?
スーパーセンターシマヤが五箇山にあるのん?
100m先ってすぐじゃん!
そこで我々スタッフが目にしたものは…
バ、バラエティショップシマヤ!!?
てか看板のロゴがまんま一緒なんですけど、これ大丈夫なんですかね…。
平家どうふ ねこのくら工房
伝統的な五箇山豆腐が、こちらで製造販売されています。
ああっ!
椅子ににゃんこ様が!!!
と思ったらぬいぐるみでした。
チェッ…
平家あげを購入。
厚みがあって味わい深く、どっしりとした食感が楽しめます。油揚げ好きにはたまりませんね。
県指定有形民俗文化財 流刑小屋
流刑小屋とな!?
お、あれか!?
この五箇山は場所が場所だけに、加賀藩にとって流刑人を送り込むのには格好の土地だったのでしょう。
元禄3年(1690)から嘉永六年(1853)の163年の間に、流刑人が24名送り込まれてきたという記録が残っています。
いかにもな佇まい。
この流刑小屋で亡くなった人はきっと何人もいることでしょう。その中にはひょっとしたら冤罪で押し込まれ、非業の死をとげた人もいるかもしれません。
強い無念の情が、今もなお怨念となって彷徨っていたりするのだろうか…。
小屋の中心から左下部分にある四角い穴をご覧いただきたい。
この穴を覗いた者は、冥界への片道切符を手にしてしまうのだろうか。
顔を近づけると、冷たい風が頬を撫で回す…
おわかりいただけただろうか
では輝度を高くしてもう一度ご覧いただこう
ゴクリ・・・・・
やたら身なりのいいお武士さんの食事風景でした。
この流刑小屋の中にあってもピシッとした身なり、そしてこの正義感の強そうな顔、これは間違いなく冤罪の匂いがします。
ちなみにこの流刑小屋は昭和5年(1769)に火事で消失し新築。流刑小屋廃止後は民家の一部として使用されていましたが、昭和38年に豪雪で倒壊。
しかしこの流刑小屋は全国で唯一の民族文化財であるため、昭和40年に復元されました。
てことは、亡霊なんて最初からおらんかったんや!
食事にも最適!道の駅上平「ささら館」
充実の特産品や民芸品、特産物などが販売されている道の駅上平ささら館。
こちらは食事もお勧めで、水槽からあげたてのいわなを食べさせてくれる『旬菜工房いわな』というお店があり、行列のできる人気店です。
透き通るようなピンク色、厚めながらやわらかい身、甘みすら感じるその味わいはぜひ食べてみるべき逸品です。
詳しくはこちらの記事でご紹介
まとめ
五箇山の合掌集落では豊かな自然に囲まれながら、昔ながらの生活が営まれています。
そこにいると不思議な感覚に包まれ、なぜか懐かしい気持ちになるのは、この歴史ある風土や生活様式が我々日本人のDNAに訴えるものがあるからかもしれませんね。
さあ、この貴重な世界遺産を心ゆくまで堪能しに行きましょう!
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コメント
コメント一覧 (6件)
\\\\(۶•̀ᴗ•́)۶////ワァァァッ
あたいの行きたいとこランキングの中にあるところや!!
行くなら絶対冬って思ってたけど写真見てたら初夏のころもいいかもぉ♪
『ところてん』が食べたい(ノ≧ڡ≦)
他のランキングも気になるところですねえ~w
ふれあい石像の里?( ´,_ゝ`)
冬景色も趣があるだろうけど、初夏も爽やかで良かったよ。桜が咲いてたらなおいいだろうねえ~
ところてんとはまた渋いね!
あたいは五箇山豆腐をいただきたいっす~( ☆∀☆)
下梨にシマヤがあるのは知ってました。
ですが、今なお存在し、営業していることには驚きました。
これを知ったのは、「かいこと」(北日本放送、2018/01/21に放送)でのひとコマ。
お兄さんが今は巨大化したスーパーセンターシマヤの社長とのこと(知ってましたが)で、ロゴが同じところに納得です!(問題なしです)
昭和50年、旧小杉町太閤山に現社長がリビング島屋をオープン(会社紹介より)したのが始まりで、いろんな商品が並んでいて、当時中学生の私にとって楽しい思い出が詰まったお店でした。今もシマヤへはたま~に行きますよ。。
コメントありがとうございます!
ええ、テレビで放映されていたようですね。驚きましたよ。
そういうことであれば法的な問題はないのかもしれませんが、紛らわしいは紛らわしいですねw
思い出の場所が今もなお健在というのは嬉しいものですよね。
今さらですが、
シマヤさんのお店は、多分法的には問題ないだろうけど、パクり疑惑があります。
スーパーセンターシマヤとジョイフルシマヤです。
スーパーセンターという名称はこの近辺ではホームセンタームサシのアークランドサカモトのお店の名前に似てます。スーパーセンタームサシってのが新潟、石川に計5店あります。
また、ホームセンター界の巨人と言われるジョイフル本田があります。北関東を中心に展開されてます。
この2社の店舗名から名前をとったのではないか?、という疑惑があります。
そして、お店の中はプラントさんと提携というw
ピカードさん、こんにちは。
なんだか複雑な様相を呈していますね(笑)
関係ないけどスーパーセンターシマヤ立山店とプラント3ってすごく似てませんか?(笑)