ども、富山人あるのん@_arnon_です。
いっぱしの酒飲みを名乗るならば、いつかは通らねばならぬ道が3つあるとぼくは思っています。
Level 1. 酒肴を自作する
Level 2. 酒器を自作する
Level 3. 酒を造る
武道において、「強さへの執着から開放された時、本当の武の道がはじまる」という考え方もあるように、ぼくもそろそろ酒をうまいのまずいのいう段階から卒業する段階なのではないか、と近ごろ思うわけですよ。
執着からの開放と、通らねばならぬ道の2つが交わる点にいったい何が存在するのか。
そのヒントになるものがLevel 2.の酒器を自作することにあるのではないか、とぼくは考えました。ちなみにLevel 3.は純然たる違法行為ですのでやってはいけません。
お酒は嗅覚や味覚を刺激しますが、そこへさらに触覚や視覚要素も加わえることによって、ぼくの長きにわたる酒ライフに新たな境地が開かれるのではないかと思い至ったのです。
そこで今回行ってみたのが、富山市西金屋にある富山ガラス工房。
富山ガラス工房ではさまざまな制作体験コースがありますが、今年1月5日(火)~3月31日(木)までの間オリジナルぐいのみ制作体験というのを行っているんですね。
しかもこの体験プランはオリジナルのぐい呑みが作れるだけじゃなく、さまざまな特典がついてきて大変お得なプランとなっているのです。
特典
・富山の特別瓶詰め新酒(300ml)を参加者全員にプレゼント。
・工房オリジナルの特別色と金箔または銀箔がワンポイントで使用可。
・新酒披露パーティー(3月15日(火)ANAクラウンプラザホテルにて)500円割引券。
・富山の地酒新酒披露きき酒会(3月19日~20日)の優待割引券500円分進呈。
てんこ盛りです!
このぐい呑み制作プランの費用は3,100円なので、これだけついて自分だけのぐい呑みができるのであれば、正直これは安いんじゃないかなーと思いますね。
製作開始!
まず最初に、自分が作りたいぐい呑みのデザインを決めます。紙に鉛筆で実物大のサイズの絵を書くのです。
形を書いたら、次に模様と使う色を決めます。この辺は想像だけではわかりづらいですが、ちゃんと見本があるのでその場で検討することができますよ。色は一部のものを除き、好きな色を好きなだけ使ってもいいとのことです。なんと豪儀なことで。
紙には確か以下のような感じで書きました。色は青を主体とした組み立てにしてみました。
このデザインのポイント
・真夏の海や空を思わせる青
・くびれたウエストの美女を彷彿とさせる流線形
・水玉ぱんつ。
真夏の海辺にたたずむ水着美女への憧れを表現したデザインです。
いざ作業場へ!
実際の作業は隣接するグラス・アート・ヒルズという施設内で制作します。
ガラスの溶解炉があちこちにあります。こりゃすごい空間だ!
作業スペース。何が何やらもちろんわかるはずもありません。
始める前に一通り説明を受けます。まあ聞いても右から左なんですけどね。うまくできるのか不安しかねえわ!HAHAHA!!
ではまず長い鉄の棒の先っちょにドロドロに溶解したガラスを練りつけ、溶解炉内で棒をくるくる回して大まかな形を作っていきます。
なんとなーく、それっぽい感じになってきたかな。
色や模様の元になるものを転がすようにしながらまぶしていきます。
なんだか露店のねり飴のようでおいしそう……(*´д`*)
まあ口に入れたらどえらいことになりますがね。このあるのん、さすがにまだそこまで身体を張る気はありません。いや一生無いけど。
くびれを作っているところですかね。とても重要な部分なので皆様どうかご静粛に!
夏に間に合えこのウエスト!
何度も何度も溶解炉に入れて形を整えていきます。この溶解炉は1,200度以上あるとのことで、熱燗も一瞬でできそうですね!瞬時に蒸発しそうだけど。
いよいよ飲み口部分を広げていきます。
どでかいピンセットのようなものを差し込み、そこから少しずつ広げて回転させていくと口が広がっていきます。
底の平らな部分を作っています。これをやっとかないと、高知にあるような飲み干すまで下に置けない器になっちゃいますから。いくら酒好きのあるのんといえど、日々の晩酌でそれをやるほど自分に厳しくはなれません。
だいぶいい感じになってきました。まあ、進捗状況がさっぱり分からないんですけどね。
そして、なんだかよくわからないうちに終わってました。
出来上がりは1週間後とのこと。楽しみですね~。
そして1週間後
さあ、どんな出来上がりになっているのか……
全員についてくるお酒。日本酒は本来熟成してナンボですが、この時期しか飲めないフレッシュな新酒というのもまた格別で大好きなんですよね。
これも特典ですね。
そしてグラス……
ゴクリ………
うっひょおおおおおおぉ!!!
夏を先取りだぜヒャッハーーー!!!
なんていうか、思った以上に夏でした。
こいつで飲む酒はさぞかし旨えにちげえねえ!!
ふぅ・・・・
う~~ん……不味い!!もう一杯!
いや、ちゃんといただいた日本酒も飲んでみましたが、もちろんめっちゃおいしかったですぞ!MYぐい呑みで飲むお酒はまた格別です!
うまいまずいの執着から一生解放されそうにないあるのんでした。
体験を終えて
まあしかしなんていいますかね。正直なところ、あまり自分で作ったという実感が沸いてこないんですよね。
それもそのはずで、あるのんは添えるだけというか、スタッフの人たちがほぼすべてやってくれるんでぼくは完全にいらない子でした。
でもまあ、せっかくやるからには失敗はないほうがいいですからね。「あうぅ…」とか「ふえぇ…」とか言ってる隙に仕上がっちゃうから楽チンですし、全工程を間近で見られただけでも感慨深いものがありますよ。うんうん(^^)←自分を納得させた
ぐい呑み意外にもさまざまなものが作れますので、ぜひ一度お試しあれ!
富山ガラス工房
住所:富山県富山市古沢152番地
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