【奥飛騨ラーメン八兵衛】神岡町唯一のラーメン専門店の味に唸る

こんにちは、富山人あるのんです。

ぼくの住んでるとこから一番近い隣県といえば、石川県でもなく新潟県でもなく岐阜県なんですよね。

今回は岐阜県飛騨市神岡町にある、某ラーメン店をご紹介させていただきます。

国道41号線を岐阜方面へ走ること約40~50分、神岡町の入り口が見えてきます。

かつて鉱山町だった名残を今もなお感じることのできる神岡鉱業の景観。

「神岡鉱山」と聞くと、富山県民的には四大公害病の一つにあげられる「イタイイタイ病」を思う人も多いかもしれません。

2001年に採掘が打ち切られた神岡鉱山ですが、後に神岡鉱山の地下には「カミオカンデ」や「スーパーカミオカンデ」というニュートリノの観測装置が設置され、ニュートリノの振動の検証に成功した梶田隆章氏が2015年度のノーベル物理学賞を受賞されたというのは有名な話ですよね。

個人的には「コンビニ ニュートリノ」がなくなってしまったのが寂しいところではありますが…

神岡のラーメン店

神岡出身の友人に、現在の神岡のラーメン事情を聞いてみました。

おくだ師

今は「八兵衛」くらいしか思い浮かばないなあ。昔は他に何店かあったけど閉めてしまったんだよね。
そのお店一択というのもすごいw

あるのん

おくだ師

親にも聞いてみた。
八兵衛以外に「じゅん」(夜のみ、昼は喫茶店)、「真ちゃん」(夜のみ、店主のママが指を入れて運ぶから指ラーメンと呼ばれてる。
「おい指入ってるぞ」と言うと「大丈夫そこまで熱くないから」と話したという逸話が残ってるが真偽は定かではない)
指系の話ってわりと昔のお店でよく聞く話だけど、指ラーメンとは生々しいw

あるのん

おくだ師

昔は、味園(みその)、三平、ちんかぶ、かどや、中央食堂、つかもと、知ってるだけでもこれだけあった!
鉱山の衰退とともに人口が減り店もなくなったね😢

※ググってみたところこの他にも「かちや」(夜のみ)、Daiの中華そば(夜のみ)、道の駅宙ドーム神岡内に2店が営業されていました。

※ちんかぶは現在富山市内で営業されています。

友人に聞いてみたりググってみたりしてわかったことは、驚くべきことに現在神岡町で昼も夜もやってるラーメン専門店は「八兵衛」のみということなのです。

神岡町の人口

神岡町はかつて岐阜県吉城群の神岡町でしたが、2004年に神岡町・古川町・宮川村・河合村が統合して飛騨市となりました。

気になる神岡町の人口ですが、最盛期の60年(昭和35年)に27,000人以上もいた人口が、平成27年の調査では8,405人と激減しているのです。

山間に所狭しと建ち並ぶ住宅群もまた鉱山町の名残。

外から見る分にはさほど人口が減っているようには見えませんが、鉛の需要が減ったことによって行われたリストラやその後の鉱山の閉山によって、徐々に人が減っていったのも致し方ない部分はあったのでしょう。

50~60年の間に人口が3分の1に減ってしまっては、社会を構成するあらゆる要素に歪みが生じていても不思議はありません。

奥飛騨ラーメン 八兵衛

今回は数年ぶりとなる八兵衛の再訪ですが、実はさらにその十数年前にも友人のおくだ師に連れられて訪れていたのです。

その時訪れたのがこのお店だったことは実は完璧に忘れていましたが、お酒を飲んだ後にうまいラーメンを食べたという記憶は今も記憶にくっきりと残っています。


川沿いを走り、どこか懐かしさの残る道を走り抜けたところにそのお店はあります。

住宅…!?

…と見せかけて、ちゃんとラーメン店です。

こう見えてこのお店は創業約70年という超老舗のラーメン店なのだそうです。現在は3代目だとか。

専用駐車場はないと思っていたのですが、後から調べたらちゃんとありました。まあ1台だけですが。

なので他のお客さんは、お店の前に駐車してたりしているようです。

メニューと店内

メニューはシンプルなラーメンだけかと思ったら意外とラーメンメニューは多くて、他にもそばやうどん、さらに餃子におでん(冬季のみ)などもあり、飲みに来る人が多いというのも頷けるというものですね。

目の前の棚にはいいちこのボトルキープもあって微笑ましいのですが、画像右上に見える日めくりカレンダーの破壊力たるやかなりのもので、これはポイント高いですよ。

店内はとてもこじんまりとしていて、お母さん一人で切り盛りされています。

お店はこじんまりとはしているものの、座席はカウンター・テーブル・座敷と一通り網羅されているので、お客さんも一人客・ファミリー・カップルと様々な人たちが訪れていました。

ラーメン 600円

神岡ラーメンは高山ラーメンを源流としているのか麺が細い。

細いゆえに麺の茹で上がりも早く、ものの数分でラーメンが運ばれてきました。

スープ

黄金色に輝くスープ。

鶏ガラと鰹を使用したこのスープはとてもあっさりとしているのですが、この味は「あっさりしてる」だけで片付けられるような単純なものではありません。

この曇りのない澄みきった味は奥行きと広がりを感じさせ、味の骨格の確かさを感じ取ることができます。

鶏と魚の繊細なバランスと鶏油の豊かなコクによって、淡くも飲みごたえのある味になっているのです。

ほんのりと上品に漂う魚介の風味がたまらなくて、スープを啜るレンゲが止まりません。

今どきの重厚なラーメンがオーケストラだったとするならば、このラーメンはいぶし銀の魅力を放つ弦楽四重奏的な魅力といえるでしょう。

極細縮れ麺。

この縮れっぷりによってスープがよく絡み、繊細な麺の食味が増すのです。

チャーシュー

脂身の多い豚バラ肉。

薄めにカットしてあり味付けは薄め。脂が強いので、その辺は好みの分かれるところかもしれませんね。

最後の一滴までおいしくいただきました。

まとめ

神岡町に現存する最後のラーメン専門店は、まさに「至高の奥飛騨ラーメン」というべき完成度の高さが保たれていました。

あっさり味のラーメンが好きな人であれば、このラーメンはぜひ食べてみてほしいと思いますね。

この味は後世に残していただきたいと切に願うばかりです。

神岡では他に道の駅宙ドーム神岡」に寄ってみたり、有名な「たからや」のとんちゃんを持ち帰りで購入したりと、ラーメン以外にもグルメなドライブが楽しめるし、紅葉の時期なら景色も素晴らしいので天気のいい週末にぜひどうぞ!

奥飛騨ラーメン 八兵衛

住所:岐阜県飛騨市神岡町船津958-1

電話:0578-82-0267

営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00

定休日:火曜日

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