『半兵ヱ』といえば徹底的に昭和をイメージした居酒屋で、一度お店を見た人であれば、あの強烈すぎる昭和っぷりは瞼に焼き付いて離れないのではないでしょうか。
ぼくも今までに何度か訪れたことはあるのですが、いつも2人で利用していました。
半兵ヱはメニューが実に豊富なのですが、2人だけだと注文する量と内容はどうしてもオーソドックスになりがちです。
今回始めて大勢で利用してみたところ、楽しいものや不思議なものなどいろんなものが楽しめたので、今回はそれらの珍しいものを中心にをご紹介してみたいと思います。
安くて楽しい昭和居酒屋
2人だけで行ってたときはカウンターのみの利用だったわけですが、今回は数人で訪れたということで始めて個室を利用しました。
いや~これがまあ楽しいんですよ!
半兵ヱは個室を利用せよ!
2階の通路は、昭和の町並みを模していて不思議な感覚になりますね。
見覚えのある人には懐かしく、まだ生まれてなかった人には新しい、随所に遊び心を感じさせる楽しい空間となっています。
壁一面に昔の広告がズラリ。
個室は一つ一つ違う作りになっているようで、それぞれの部屋のテーマに沿ったインテリアとなっています。
この部屋は商品の広告を集めたものですね。よく見ると今も売られている製品もあったりして時代の流れを感じとることができます。
これはまた違う部屋。
ヒーローもので統一されていますね。
ちゃぶ台の部屋も楽しそう!!
(STOP!!ちゃぶ台返し!!)
メニュー
料理メニュー
飲み物メニュー
照明が暗い上に反対側が透けてて見づらいことこの上ないですが、メニューの種類の多さはわかっていただけるかと思います。
とにかく単価が安いので、あれこれ頼んでも1人2,000円超えるのはなかなか大変。
つまり、気になるものは片っ端から注文していきましょう。
■ノザキコンビーフ 390円
あれ!?確かコンビーフってけっこういい値段してなかったけ?
そう、ネットでふんわり話題になってたノザキコンビーフの自虐キャッチコピーの…
「ぶっちゃけ肉より高い」
はなんぼなんでもぶっちゃけすぎじゃないかと心配になりましたが、普通に買うのとそう変わらない値段で食べられるというのは本当に薄利多売なんだな~と思いますね。
久々に食べたけど(高いから)うまし!マヨがめっちゃ合うね。
■お好み焼き 200円
これはめっちゃボリューミー!!
そして具材が豊富。安いからって全然しょぼくない。さすがに肉こそ少ないけど、その他の具が充実してるので全然気にならない。
これで200円だなんて本当に薄利多売なん(略
■ハムカツ 1枚180円
チープで旨いつまみの代表格ハムカツさんです。
二度漬け禁止!…とは特に言われなかったけどソースにたっぷり浸し、そしてそれをいっきに喰らう。
これがあれば、ルービーやボールハイは際限なく飲めそうな気がしてくる。
■カエル 片足290円
「カエル1つください!」
とお店の人に言ったところ、「1つだと片足だけなので、2つ頼んだほうがよりカエルっぽいですよ」と粋な返事が返ってきたので、ここは当然2つ注文。
見るからにカエル…
確か鶏肉のような味と聞いたことはあるけど…では気になるお味は・・・
う、うまい!!!
筋肉が発達してるからなのか、食感は鶏のササミほどパサパサしてなくて、ねっとりとした食感が上質な鶏肉を思わせます。
これは確かに、かつて日本が食用として輸入したというのもわかろうというものです。
足も手羽と思えばどうということはない。(可食部分は少ないけど)
ゲテモノ?系は他にもあるのん
イナゴ(佃煮)、ざざむし(佃煮)、メダカなどもあり、試しにざざむしを注文したところ残念がらこの日は売り切れでした。
まあ、ざざむしもイナゴも昔食べたことがあるので、個人的にはさほど抵抗はなかったりします。
■ソフト麺 200円
「給食にソフト麺が出たかどうか」
論争はこれからも永遠に続くものと思っていますが、こちらの麺は柔らかく上品な感じがしますね。給食のはもっとやぼったいうどんのようなものだったように記憶しています。
そしてソースはもっとわざとらしいナポリタン系だったと思いますが、これって地域差ってあるのかな?
■大塚のボンカレー辛口 290円
今はスーパーなどでも驚くほど多くの種類のレトルトカレーで溢れていますが、かつてはレトルトカレーといえばボンカレーでしたね。
ああ、ボンカレーなんて何年ぶりに食べただろう……
さらに、『辛口』と謳いながらまったく辛くないという昭和仕様なところがまた懐い。
「やったね王さん、明日はホームランだ!」
半兵ヱは飲み物も面白い
どの居酒屋にもある定番のドリンクもきっちりおさえつつ、他のお店では見たことも無いメニューも各種揃っています。
■幻のお酒 ホイス 290円
ホイスとは焼酎とホイスキーなるものを混ぜ合わせたもので、ウイスキーのような味になりハイボールっぽい楽しみ方が出来るというもので、ホイスキーとはハイボール界のホッピーのような存在なのです。
つまりホイスとは、ハイボールの元祖となったものだそうです。
飲んでみると、まあ味は確かにハイボールっぽいけど… けど、ハイボールのほうがおいしいかも(笑)
まあこれは味がどうとかでなく、そういう時代があったんだなと風情を楽しむものですね。
■やかん酒 590円
これは安っぽ……庶民的だなあ~!!!
親しみが湧くというものですね。
■チューダー 290円
まずこれを注文したとき、お店のお姉さんから逆に「チューダーってなんですか!?」と真顔で聞かれてしまった・・・。
うぬはまんが道を知らぬのか。
©まんが道(藤子不二雄A/中央公論社)
かなり甘い…
だが、それがトキワ式。(かどうかは知らぬ)
その他も面白くておいしいお酒あるのん
コーシー焼酎やチョコミルクは、思ったより飲みやすくてどれだけでも飲めそうなやばいやつでした。
他にも、毒々しすぎる色をした恐怖のニッキ水、浅草の有名な電氣ブラン、かつてワインと言えばこれだった赤玉ワイン、粉末ジュースのシャンペンソーダ宙ハイなど、どれを頼んでも盛り上がること間違いなしでしょう!
〆も食べよう
飲みといえば〆は必須。半兵ヱでは〆になりそうな食べ物も色々あるので悩みましょう。
今回ぼくが選んだのはこちら。
鍋!?
そう、中身は・・・
■チキンラーメン 280円
今までで一番うまいチキンラーメンでした。
ごっつぁん!!!
まとめ
安くて懐かしくてとっても楽しい半兵ヱ。ぜひ色々と頼める人数で訪れてみてください。
親しい人となら間違いなく盛り上がれるし、もしそうでない人とでもこの場所なら和気あいあいとなること請け合いです。
二次会で行くのもいいと思いますね。
懐かしくも新しい薄利多賣半兵ヱで、過ぎ去りし昭和に思いを馳せながらホイスやポンハイなどをガンガンあおっていきましょう。
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