こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
本来であれば、1月15日(金)から『ゆるゆるマチネタめぐり とやまの新酒を飲み歩き!』の企画がスタートするはずでした。
この企画は何かというと、富山の提携飲み屋さんによる必殺の酒肴と富山の新酒がわずか1,000円ポッキリで楽しむことができ、スタンプを集めていくと素敵なプレゼントもゲットできるというもので、毎年楽しみにしていた人も多かったのではないでしょうか。
しかしいわずもがな、富山では新型コロナウイルスのロードマップがステージ2に引き上げられている状況ですので、残念ながら中止になってしまったのはやむを得ないことなのでしょう。
が、しかし・・・!!
企画は完全に消えてしまったわけではありませんでした。一部の有志らが立ち上がり、ごく一部のお店でそれぞれ独自の「ほろ酔いセット」を用意してくれたのです。
それはもう行ってみるしかないじゃないか!
Googleスプレッドシートで独自のスタンプシートを作成し、既にウッキウキのあるのん氏。
※上記のお店は富山市内限定な上に、2月6日時点での情報なので現在はもう少しお店が増えています。
- 海の神山の神 本店(富山市)
- 海の神山の神 駅前店(富山市)
- 富山炙(富山市)
- 醸家 (富山市)
- しずく (富山市)
- ごんべい舎 (富山市)
- 新 (富山市)
- 靜月 (富山市)
- あら川(富山市)
- あらさん(富山市)
- 風の北前や (富山市)
- 浜焼きと御酒 磯炙 (富山市)
- 花より魚 (富山市)
- 越中舞華 (富山市)
- 酒と魚とラーメン おかめん (黒部市)
- ぜんろく (魚津市)
- 酒蔵 盛盛 (高岡市)
和洋旬菜 新(あらた)
気持ちとは裏腹になぜか足は熟女キャバクラに向かいたがってはいたものの、もちろん2階に直行しましたからね。
- 勝駒のしぼりたて1合
- 小バイ貝の煮つけ
- ホタルイカの沖づけ
- カニ味噌
きわめて富山的な王道スタイルの酒肴。
どれも素晴らしく日本酒に合うんですが、カニ味噌にはカニの身肉も入ってて鮭いくら丼のようなゴージャス感を感じさせます。
まあ丼ではないけども。食べるというよりはいつまでもちびちび舐めながらビンボ臭くいただくのがあるのん流。
ちなみにカニ味噌という食べ物は、人間でいえば肝臓にあたる部位になるそうです。
しぼりたての『かちこま』は、荒々しさの中に勝駒らしい気品のある味が奥行きを感じさせます。
これで終われないのもあるのん流
「こんなん酒足りるはずないやろ」とばかりにお酒をさらに追加して、そうすると肴が足りなくなって・・・のエンドレスに陥るのもまたあるのん流。
むちゃくちゃ日本酒に合うバイ肝串。
これもおすすめ、白エビのアヒージョ。
出し巻き玉子はハーフサイズも選べます。(画像はハーフサイズ)
汁気たっぷりの出汁がきいた味は胃袋にも優しい。
どうもごちそうさまでした!
和洋旬菜 新(あらた)
住所:富山市新富町2-4-22 2F
電話:076-442-5655
営業時間:17:00~0:00(LO23:00)
金・土曜・祝前日17:00~1:00(LO0:00)
定休日:なし
醸家
- とやまの新酒を1種選べる
- いのししジャーキー
- 甘えびえびみそ
- 数の子松前づけ
- あんばやし
う~む、どれも日本酒に合いすぎて困った・・・←嬉しい
松前づけ以外は馴染みのないものばかり。甘えびえびみそのプリプリ感とねっとりとした味噌のコクは病みつき確定。
そして、いのししジャーキーが殊の外日本酒によく合うんですよ。
玉旭BLACKにして正解じゃったわい。
お酒はこの6種類の中から選べます。お酒はその時々で変わるらしい。
そして、この次に富山の郷土料理あんばやしさんのご登場・・・ のはずなんですが、運ばれてきたものは食べ物ではありませんでした。
そう、あんばやし名物ルーレット!!!
針を回して止まったところの本数だけもらえるという、懐かしの屋台システムがここに継承されていました。
少年時代を思い出してまたテンションあがりましたが、めっちゃ少ない本数だったときを思い出してテンション下がりました。
気になる今回の本数は・・・ 10本でした!うむ、なかなかいいじゃない。これがもし3本だったら枕を涙で濡らすとこだったからね。
甘からい味噌とコンニャクの相性は不変のもの。
屋台のときと比べて田楽みそのクオリティは高められていますね。けど、昔のは昔ので良かったけどね。
お酒が足りなくなることは必定だったので、『とやま3種飲み比べ』を追加で。
三笑楽は力強く、千代鶴はバランス型、羽根屋は華やかな香りと、どれもぜんぜん個性が違っていてとても楽しい飲み比べでした。
日曜日は店主のみの営業ということで特別メニューとなってます。
うーん、あれを注文してみたいなあ・・・ めっちゃ気になる・・・ しかし日本酒に合うんだろうか・・・
ぼく「これって日本酒に合いますかね?」
店主「合いまくりです!!」
ぼく「じゃそれを!!」
ということで出てきたのが、シカ肉のタタキ。
塩と胡麻油のさっぱりとした味付けが、繊細なシカ肉の味を引き立てています。
確かにこれは日本酒に合いますわ~!ジビエと山のお酒である三笑楽のマリアージュは後光が差しています。
一心不乱にシカ肉を貪っていたとき、事件は起こった・・・
お店のお姉さん「さっきのあんばやしが一本少なかったのでどうぞ~!」
ぬおおおっ!?ぜんっぜん気づかなかった。後で画像を見返したら確かに9本だった・・・ けど、なんて正直なんだ!(笑)
さらに店主に色々とお話を伺っているときに、おもむろにスタンプカードを渡されました。
富山の新酒を飲み歩き!のスタンプカードを独自で作ったとのこと。どこかの誰かさんみたいなことしてるなあ~とそのスタンプカードを見てみると・・・
なんと、もうリーチに!!!
あと1店行くだけでスタンプカードがコンプリートしてしまいます。ゆとり仕様はスタンプカード界にも進出したということなのだろうか?
「しずく」は「醸家」の姉妹店になるとのこと。これはもう次回行くしかないね。
どうもごちそうさまでした!
浜焼きと御酒 磯炙(いそあぶり)
磯炙のほろ酔いセットは2種類あって、どちらにするかを選択できます。
カニセットと富山セットがあるのですが、小鉢・ホタルイカ沖漬け・白えび素揚げの富山セットは先ほど行ったお店と少し被るし、ここはやっぱカニセットっしょ!
- 新酒1合
- ズワイガニ丸ごと1杯甲羅焼き
カウンターに座ったのですが、カウンターにも各席にコンロが設置されています。これがまさか後で大活躍することになるとは誰が想像したでしょうか。
付き出しが出てきました。お麩を煮たものですが、まるで富山ブラックラーメンのお株を奪うようなしょっぱさです。ちびちびお酒を飲みながらいただくとしますか。
「ほろ酔いセットだけでのご利用はご遠慮ください」ということなので、付き出しは別料金になるのかな。
いよいよカニが運ばれてきましたよ。
こ、これはしゅごい~っ!!!
うんめえええ~!!
脚肉のむき身のありがたさは格別なものがありますね。
面倒くさがりなこともあって、普段はあまりカニに執着しないあるのん氏ですが、このズワイガニ丸ごと1杯甲羅焼きは否応なしにテンションが上がります。
お酒は幻の瀧のしぼりたて。キンキンに冷えてやがりまして、カニとの相性は抜群です。
さて、ある程度食べたらいよいよ乗せちゃいますか~
生でも食べられるカニをあえて甲羅焼きにしてしまうのです。なんという贅沢!こんなことが許されていいのでしょうか。
身の下にもぎっちりと身が詰まっています。
身をほじほじしながらじっくりと食べることができ、まさに酒の肴としては最高オブ最高と言わざるを得ません。
爪肉ももちろんほじほじしちゃいますよ。
まだいける・・・ まだ戦える・・・
まあ、このくらいで勘弁してやんよ。
しかし、これで終わりではありません。むしろ、ここからが本番と言っても言い過ぎではないでしょう。
それは・・・
はい、カニの甲羅酒です。
追加注文した立山の熱燗を甲羅に注ぎ、アチアチになったら飲み頃。
これが、むっちゃうますぎる!!!どのくらいうまいかというと、甲羅酒を肴に熱燗がおいしく飲めてしまうのです!
酒を肴に酒を飲む。酒飲みとしてこんな最高なことがありますか。
興奮をしずめるため、さっぱりとした漬物盛りを追加。
どうもごちそうさまでした!
浜焼きと御酒 磯炙(いそあぶり)
住所:富山市新富町1-3-2
営業時間:月~土17:00~24:00(L.O.23:00)
日17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:不定休
大衆割烹 あら川
- 新酒ぐい呑2杯
- イカの塩辛
- げんげの吸い物
- 玉子とほうれん草のぎんろう巻
- 生わかめの酒盗のせ
まず出てきたのは満寿泉と千代鶴の新酒。
こ、これは・・・!?
なんかすごいぞ!!!
あら川の魚介は富山湾の天然物だけを扱っていることで有名ですが、自家製の珍味においても実に手間隙かかっていることは酒好きの間でよく知られています。
まずイカのぷりぷりとした弾力からして違いますよ。
いいイカを使って仕込まれたこの絶品イカの塩辛を食べて、以前氷見の漁師にツテのある人が手作りで作ってくれた絶品イカの黒づくりを思い出しました。
そして、このげんげの吸い物のなんと豊かな味わいか!
げんげって優しくて上品な味の出汁が出るんですが、なぜげんげでこの味が出るのか聞いてみたところ・・・
大将「げんげってあまり出汁が出ないんですよ。だから煮干しと昆布でも出汁をとっています。他の素材とはものすごく合うんです。」
ほほう・・・ げんげってそれだけでいい出汁が取れるものだと思ってたけど、あら川クオリティとしては少々弱いということなのかな。
しかし、煮干と昆布とげんげでこれほど豊かな味になるとは、げんげの親和性の高さというか可能性の豊かさに改めて驚かされました。
「ぎんろう巻」って聞き慣れない言葉というか初めて聞いたけど、ほうれん草と玉子を醤油に漬けた鮭の身で巻いたものです。
蒸し上げているのでほろほろに柔らかく、味も抜群でお酒に合う逸品です。
そして・・・ 生わかめの酒盗のせ!?
えっ!? 酒盗のせ!!?
思わず聞き返しました。ぼくの知ってる酒盗とは全く姿形が異なりますからね。
上に乗ってるパラパラのものは確かに元はあの酒盗とのこと。
あのしっとりとしてコリコリしたものをすり潰してフードプロセッサーにかけて酒盗ひと瓶に対して玉子を6個ほど入れて丁寧に炒って・・・ 他にも工程があった気がするけど、ぼくのオツムじゃとても覚えきれませんでした。
つまり、そのくらいの手間暇がかかっているということです。
貴重なタッパーの中も見せていただきました。
ここまで変わり果てた姿になっても、豊穣な海の幸の香りが穏やかに漂ってきます。
この酒盗にわかめがよく合うとのこと。しかもちゃんと生のものじゃないとダメなんですって、奥さん!
なので、まさに今しか食べられないスペシャルな珍味となっております。まああら川の酒肴はすべてがスペシャルなんですが。
もちろんお酒を追加したことは言うまでもありません。どうもごちそうさまでした!
さいごに
皆さんはどのほろ酔いセットが気になりましたか?
え・・・? 全部!?
はい、正解!!大正解で~す!!
ほろ酔いというか、既にもろ酔いのあるのん氏でした。
それにしても、どのお店のセットも必殺の酒肴と呼ばずにはいられない高いクオリティのものばかり。
大勢で集まるのは無理でも、この機会に一人で静かに楽しんでみるのはアリではないでしょうか。
一人飲みをしたことがないという人も、この機会に一人飲みデビューしてみませんか?
この企画をいつまで続けるかはもちろんお店によってまちまちでそのときの状況次第ということなので、行くときは問い合わせしてから行くのが間違いないかと思います。
そして提携店が増えていく・・・
楽しみがまた増えたというものですね!(ニッコリ)
ではどこかのお店でお会いしましょう~!!
コメント
コメント一覧 (2件)
カニむかんでもいいで磯炙!! 甲羅酒で日本酒をのむとは 大喜をおかずに末弘軒を食べるようなもの ヤッベ
わがYANAGASE(YAS)にも触らんでも食べられるカニねーかなー
300円upくらいで剥いといてくれんかなぁ 回転寿司のうえだけ4カンぶんとか
YASさん、こんにちは。
カニの甲羅焼きは実に食べ応え抜群でした。
もう何度でも毎日でも食べたいですね。
YAS家ではきっと優しいパパさんが喜んで剥いてくれますよ^^