【追記】2021年の新月情報あります
ホタルイカたちが大量に浅瀬に押し寄せるという、世界でも富山湾だけに見られる摩訶不思議で神秘的な現象の「ホタルイカの身投げ」について今回まとめてみました。
ホタルイカの身投げを捕りにいくには若干の予備知識が必要なので、ぜひこのページでチェックしていってくださいね。
目次
この身投げの時期になると、身投げを見にきたりすくい(捕り)にきたりする人が県内外からたくさんの人が訪れます。
もし可能ならば、ぜひ一度は見ておきたい神秘的な光景です。
と言っても、「時期であれば富山湾ならいつでもどこでも見られる」といったような簡単なものではありません。ぼくも数年前に何度か行ったときは全部ハズレでした。
これから「身投げを見に行きたい」、さらには「ホタルイカをすくいに行ってみたい」とお考えの人は、今から挙げていくポイントを参考にしていただけたらと思います。
ホタルイカすくいに行くときのポイント
見に行くときのポイント
- 時期は3月~5月
- 時間帯は21時くらいから翌未明にかけて
- 場所は四方・水橋・魚津がメジャー
- 月の前後2日間が狙い目
- 雲や雨や風はあまり関係がない
- ライト(懐中電灯)必須
- じっとしていると体が芯から冷えていくので防寒対策必須
すくいに行くときのポイント
- 3~4匹くらいの少ないときに捕ってはいけない
- いっぱいいても捕りすぎてはいけない
- バケツを2つ持参する。
- 網を用意する
- 手が冷たくなるので手袋必須
1. 時期は3月~5月
なぜこの時期かというと、産卵の時期だからです。「ホタルイカの身投げ」とは、産卵しに浅瀬にやってきたホタルイカが産卵を終えて力尽き、砂浜に打ち上げられた様子のことをいいます。
2. 時間帯は21時くらいから翌未明にかけて
夜9時くらいから現れるときもあるし、12時に現れるときもあるし、3時に現れるときもあるということで、この辺はベテランでも読めないとのこと。自然界が相手なので辛抱強く待つしかありません。
3. 四方の漁港と八重津浜が一番人気。
どこに出現するかは日や時間帯によってまちまちなので運の要素が入りますが、八重津浜と四方漁港がお互い近いこともあって1番人気といえるでしょう。
他には水橋や魚津などの漁港もホタルイカすくいのスポットとなっています。
県内外から多くの人が訪れるので、天気のいい日などは車の数も相当なものになります。
4. 新月の前後2日間が狙い目
これ特に重要です。二重丸しといてください。テストに出ます。
理由は詳しいことはよくわかっていないんですけど、月が出ているとホタルイカは浅瀬にやって来ないのです。
なので新月(月と太陽が重なって隠れる)の日の前後2日間が最も出現する確立が高くなります。
2024年初旬の新月情報
- 2月10日(土) 7:59
- 3月25日(月) 15:59
- 4月24日(水) 8:48
- 5月23日(木) 22:52
5. 雲や雨や風はあまり関係がない
新月であれば、少々の雨風でもさほど影響はないとのこと。
6. ライト(明かり)必須
夜の海は周囲に電灯でもない限り、明かりがないと真っ暗です。
月明かりやスマホや懐中電灯のライトでは全然弱く、しかも片手がふさがってしまうので万が一転んだり落としたりしたときが悲惨。
なので、なるべく強い光がほしいところです。
ガチ勢は発電機+投光器を持参していますが、普通はなかなかそこまで出来るものではありません。
そこでオススメしたいのが、ネットで話題になった『トモライト』。
元々夜釣りのために開発された商品とのことですが、強烈な発光により点の明るさはもちろんのこと、周囲の海面の様子もよくわかるのでホタルイカも発見しやすくなること請け合いです。
7. 防寒対策は必須
冬は過ぎ去ったかもしれませんが、夜はまだまだ冷えます。しかも何時間もいるとなると徐々に体が芯から冷えていきますので、防寒具やカイロ対策は絶対に必須です。
8. 3~4匹くらいの少ないときに捕ってはいけない
ホタルイカが浅瀬に産卵しにくるとき、最初に1~3匹ほど現れます。これはできればすぐに捕らないようにしてください。なぜなら、最初のこの3~4匹こそが斥候の役割を果たしているからなのです。
この斥候役のホタルイカが戻らないと、産卵しにやってきたホタルイカたちは産卵しに浅瀬に現れません。なので、ここはは捕りたい気持ちをグッとこらえ、ホタルイカが群れをなしてくるのを待ちましょう。
とはいえ、一匹でも見つけるとついつい嬉しくて捕りたくなっちゃうんですが。一応そうものだということだけでも頭に入れておいて下さい。
9. いっぱいいても捕りすぎてはいけない
ホタルイカが浅瀬にいっぱい現れると、嬉しくてついついいっぱい捕ってしまいます。捕ろうと思えばいくらでも捕れてしまうので、そうなるのもわかろうというもの。でもちょっと待って下さい。
浅瀬(砂浜は特に)に現れたホタルイカはその殆どが砂を噛んでいます。砂出しをしようとしても時間が経つと弱って死んでしまいますので、死んでしまうと砂出しは不可能。なので、あまりたくさん捕り過ぎると砂出しが追いつかないということになっていきます。食べたい分だけを程々に捕りましょう。
ホタルイカを食べるときは、生のままでいただくのはやめましょう。寄生虫がいますので。熱を通すか冷凍してからがいいですね。
今日ファミマで立ち読みしてたら「ホタルイカの生食は寄生虫を摂取し大変危険」と描いてあって、「美味しんぼ」で獲れたてのホタルイカを生きたまま食べて「生きた宝石を飲み込んでるみたい」みたいの言ってた回を読んだことのある僕は大変な衝撃を受けた
— シキヒラタダ (@S_hiratada) 2012年11月23日
ちなみに、この身投げにやって来たホタルイカたちは全部メスです。
ハーレムっすよハーレム。よりどりみどりやないけ。このビッグチャンスにオスはいったい何ボヤッとしてるのかと思ったら、既に交接で力尽きて海底に沈んでいるとのこと。せつねぇ…。
10. バケツを2つ持参する
ホタルイカから砂出しを行うためのものです。両方に海水を入れ、まず片方だけにホタルイカを入れます。
すると垂直になって泳ぐので、しばらく泳がせた後もう一つのバケツに移しかえます。この時点でほぼ砂出しが終わっていますが、念には念をいれてさらに少し泳がせれば砂出しは終わりです。
ちなみに料理店関係者もよくこの身投げを捕りに来ているそうで、この砂出しを念入りに行っている様子を伺うことができます。お店でホタルイカを出して、万が一にも「ガリッ」となるわけにはいきませんからね。
あと、遠方からであればクーラーバックは必須ですね。
11. 網を用意する
100円ショップの網でも一応なんとかならないこともないので、とりあえず網は持って行きましょう。
12. 手が冷たくなるので手袋必須
防寒具には頭がいっても、手袋までには気が回らなかったりということもありますよね。場所が砂浜だったとしても、さすがに素手ではしんどすぎます。
富山のホームセンターですべて揃う
ホタルイカのシーズン中、スーパーセンターシマヤ豊田店と立山店のチラシにはホタルイカを捕りに行くためのセットが紹介されています。ビギナーはこういうところで揃えるのが楽チンかと思いますね。
ポイントは以上ですが、ここで素朴な疑問。
砂浜がホタルイカまみれにならないの?
ホタルイカの身投げが大量に発生したとき、砂浜がホタルイカの死体で埋め尽くされないのかちょっと気になりませんか?でもそんな光景、見たことも聞いたこともありません。
実はですねぇ……
たくさんのホタルイカたちはスタッフ(鳥)がおいしくいただきました。
しかも鳥は生きているものから狙っていくそうです。かしこ~い!!
さあ、これらのポイントを押さえてライバルにぐんと差をつけよう!!
コメント
コメント一覧 (8件)
ホタルイカの身投げの月の件では諸説あって
・月明かりに惹かれて寄って行き、浜まで来ない(黄色系の光を見ると寄るのだとか)
・月明かりがないので自身の方向を見失い、結果浅瀬と気付かずに身投げになってしまう
説がありますね。新月じゃなくても曇天の時にもよく揚がりますが月は凄く関係してますね。
ガキの頃に目の前の海でよく獲りましたわw
とるきちさん、コメントありがとうございます!
要約すると、とるきちさんが月明かりの美人に惹かれて寄っていくような感じですかね^^
そう、新月じゃなくても出るときは出ますがどの日に出るかまったく読めないので、出たら超ラッキーな感じですかね~。
で、子供の頃、生で食べたのん?(゜▽゜*)
生で食うとか寄生虫怖くてないっすわw
個人的には茹でる際に醤油を少し多めに入れて炊き上げ、茹でたひともじを添えて辛子酢味噌ですかね^^
とるきちさんのクソg…可愛らしいお子さま時代にも寄生虫のことはわかってたんですね。雁屋哲さんも知らなかったのにさすがです^^
ひともじって、富山じゃなかなか聞かないですよね。ぼくのクソガキ時代、夏休みに人文字の練習させられた辛かった日々を思い出しました。なんちゅうことをしてくれたんや。
ここに記載されてる方法で砂抜きしても簡単に抜けませんよ
わかってる方は堤防で採るんですよ
富山県民さん、こんにちは。
確かにツイッターに流れてくる画像を見てると、食べるメインの人はそんな感じですね。
飲食店の方もよく捕ってらっしゃいますから、どうせ捕るならやはり堤防になりますよね。
どうもありがとうございます。
コメント失礼いたします。
月の満ち欠けの項目ですが、2月24日(土) は満月です。
今月の新月は明日10日となっております。
恐らく、他の月も満月の日にちになっているかと思いますので書き直したほうが無難かと。
Dさん、こんにちは。
ご指摘ありがとうございます!
さっそく修正させていただきました。