ども、富山人あるのんです。
富山駅前には数多くの居酒屋があります。富山は魚がおいしい土地なので、多くのお店で鮮度のいい魚介類が食べられることでしょう。
では日本酒はどんなものが置いてあるのかというと、多くのお店では富山のお酒を中心に取り扱っているようです。まあそれもそうですよね。
その土地の食べ物にはその土地の酒が合う
長い年月をかけて育まれたマリアージュの妙は、その土地の魅力をより輝かせてくれます。
その一方で、「地元の酒もいいけど、全国のいろんなお酒も飲みたいんだ!」という日本酒好きの人は少なからずいることでしょう。
そこで今回は、富山駅前で全国各地の日本酒が豊富に揃っている居酒屋を3店ご紹介させていただきます。
「そんなんもちろん知っとるわ!」という通な方も多いでしょうが、この記事ではこれから試してみたいという人向けにご紹介させていただきます。
炉端長屋一一(いちいち)
富山の地酒がまず豊富なんですが、全国のお酒も相当に力が入っています。
入れ替えのためのサービス価格のものから有名な高級大吟醸まで、価格帯や選択肢の幅が広い。
こちらの店長が大の日本酒好きということもあり、行くたびに新しいお酒を見かけるので毎回楽しみに訪問させてもらっています。
量が3種類から選べるのも大きな特徴で、
- 1合(大)200ml
- 1合(小)150ml
- ショット60ml
と、「あまり多くは飲めないけど色々試したい」という人にとっても嬉しいシステムなんです。
日本酒だけでなく、焼酎や梅酒や果実酒やアルコール飲料ではない100%ジュース(濃縮還元ではない)にもこだわりがあり、何を頼んでも間違いないですね。
フードメニューは富山の新鮮な魚介類を扱った料理をはじめ、ろばた焼き、鉄板焼き、お食事的なメニューや酒肴に至るまで実に多彩。
毎日更新される「本日のおすすめメニュー」では刺し身や焼き魚や旬の素材が実に豊富だし、「お好み焼き」や「そばめし」などのガッツリ系もすごくおいしいんですよ。
お店の人も対応がよく、どこのどんな人を連れて行っても安心できるお店です。
空飛ぶうさぎ
お店の前にディスプレイされている空き瓶
全国の酒マニアがよだれを垂らしそうな銘酒が数多く揃っています。
十四代・獺祭・田酒・九平次・新政・鍋島・黒龍・磯自慢・豊盃・花巴・日高見・一ノ蔵・出羽桜・鳳凰美田・梵・〆張鶴・緑川・東洋美人・写楽・酔鯨・etc…
日本酒リストがアルバムのようになっていて、初訪問時は無我夢中で眺めてすぎて続けて3回目に読み直そうとしたときに、ついに連れからストップがかかりました。
以前は味見したいお酒があれば試飲させてもらえたんですよね。無料でね。
「試飲を繰り返せば酒代が一切かからないのでは」
と妙案を思いついてしまいましたが、シャイな富山人にそんな厚かましいマネは無理でした。試飲は今もできるのかな?最近行ってないので確認不足ですいません。
フードメニューは一般的な居酒屋メニューも豊富ですが、酒肴的なものがとても充実しています。
「牡蠣の土手煮」「カニとトマトのマヨネーズ」「生うにからすみ」「真いかの粕漬け」「真鱈白子松前焼」「かにみそのタルタルサラダ」など、メニューだけ見ても趣向を凝らしたものであることが伺え、素晴らしい日本酒のラインナップに華を添えています。
酒肆 真酒亭(しゅし まさけてい)
お店の入り口には
「当店には飲酒運転しないことを誓う人だけが入店できます」
「当店では中で喫煙できません」
「既に酩酊の方は入店ご遠慮下さい」
など、先制パンチのような貼り紙が目に入ります。真酒亭のホームページを見てみると、マスターの唯一無二の個性っぷりが赤裸々に伝わってくるというものですが、ぼくも長年利用させていただいているとても好きなお店です。
喫煙に関しては、あらゆる場所が喫煙可能だった時代からこのシステムだったので、ようやく時代が真酒亭に追いついてきたのかなと思っています。
灰皿が置いてある右端の消化器がなんとなくツンデレっぽい気がするのはぼくの願望でしょうか。
店内のBGMには常に落語が流れ、和で統一されたとても落ち着いた雰囲気の店内です。
真酒亭には全国のお酒が数多く揃っていますが、置いてあるお酒はすべて純米酒という点も強いこだわりが感じられます。
「醸造アルコールの入った日本酒なんて日本酒じゃねえ」と思われてるかどうかはわかりませんが、マスターが認めた本物の純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒だけが置かれているのです。
そして日本酒の価格が安いというのも特徴で、元々の値段が安めに設定されているのに、1合のサイズがちゃんと正1合(180ml)なんです。他の飲食店の人が「うちはあの価格では出せない」と言っていました。
多くの飲食店では1合といいながら8勺(144ml)だったりして、ここでも「そんなまやかしは認めない」というマスターの哮りが聞こえてきそうです。
そしてお酒を入れる徳利やお猪口もマスター自作のもの。ステキ!
フードメニューは「すり身揚げ」「しめ鯖」「自家製黒作り」「冬季限定カワハギ肝造り」など、酒肴中心となっていて、ぼくは初めてこのお店で「このわた」という珍味を知りました。
北海道産の素晴らしい本ししゃもも人気メニューなんですが、これを注文すると立派な大きさの本ししゃもの「オス」と「メス」にさらに添え物として「ニセモノ」が出てきます。
ここでいう「ニセモノ」とは普通のスーパーに売られている「ししゃも」と呼ばれている魚のことで、本物のししゃもとは種類の違う魚なのです。
本ししゃもを注文するたびに毎回「はい、これオス、メス、でニセモノね」と指でさして教えてくれるので、ここでも「そんな騙しは許さない」と言わんばかりのマスターの咆哮が聞こえてきそうです。
なんかマスターのことしか書いてない気がするけど、このお店はどちらかと言うとガッツリ食べてというよりは肴をちょいちょいいただきながら日本酒をいただく和のBAR的なテイストです。
飲みがすぎると「はい、これでお酒終わりね」とストップがかかります。酒飲みとしては飲みすぎないのが粋というもの。
そうそう、日本酒は真酒亭オリジナルの「みゃあらくもん」をぜひ飲んでみてくださいね。
ではどうか、あなたにとって最高の日本酒と巡りあえますように( ˘∀˘)
富山の日本酒のご紹介
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