【幵(けん)】桜木町にOPEN!1杯に50gの煮干しを使用した煮干ラーメン

ラーメン屋が新規オープン!

富山のラーメン好きな男衆たちはこのワードに胸がときめくものです。

少なくともこの富山ではラーメン屋の新規オープンというイベント発生率はそう高くないので、ラーメン好きにとって新しいラーメン屋というのはめっちゃ気になるし、普段の何気ない会話のネタにすると周りの食いつきが違いますよね。

富山の新規ラーメン店は噂界のちゅ~るといっても過言ではないでしょう。

食べた人がそのお店を好意的に伝えるか否定的に伝えるかは、口コミで来店が増えるかどうかの需要な要素ですが、それ以前に人にはグルメ信用スコアというものがあり、「この人がおすすめするなら信用できる」とか、「この人とは味覚が合わないしなあ」と信用されないことがあります。

都会の事情はわかりませんが、ネット全盛の今も口コミの影響というものは地方では計り知れないものがあると思います。

ラーメン店ってそれぞれが様々な工夫を凝らしていますが、客の立場からすると結局は2つに分かれるんですよね。

もう一度行きたいか、そうでないか。

話題になるし興味もあるから一度は行くけど、また行きたいと思うか人におすすめしたいかは全く別の話になるのです。

幵外観

ということで桜木町に新規オープンしたばかりのラーメン店「幵」。

幵ってなんて読むのん?

干しが2つでニボシ!?・・・なんて思ってましたが、幵は「けん」と読みます。

幵は5月9日にオープンしたばかりですが、その時期はよりによって富山で最もコロナが猛威を奮っていた頃で、かつ桜木町と言えば富山最大の歓楽街であり、新型コロナの影響をモロに受けてしまった街。

そもそも新型コロナがなかったとしても桜木町は無料の駐車場がなく、有料駐車場はあるものの一方通行だらけの道の中を進むか離れた駐車場に駐めて歩くかの二択になります。

富山の他のラーメン店と比べるとハードルは低くはないですが、昼間営業もしているのでぜひこのお店にたどり着いていただきたいと思います。

幵 メニュー

ラーメンメニュー

看板メニューの煮干しラーメンの他に、醤油・味噌・塩・まぜそば・ざるらーめん・ブラックらーめんなど、古今の流行りメニューが網羅されています。

具が一切ない「かけらーめん」があるのもなんとも桜木町的ではありませんか。

しこたま飲んだあとは体に優しいラーメンなのは間違いないですよ。(確信)

トッピングと一品メニュー

トッピングメニューも充実しているのも現代的ですが、追いニボ(煮干し増し)ができるのも面白いですね。

ドリンクメニュー

一通りのアルコールメニューが揃ってるのもさすが桜木町といったところでしょうか。

まずは一品メニューでちまちま飲んで、〆にラーメンというのが王道スタイルといえるでしょう。

幵内観

店内はソーシャルディスタンスが意識されています。

席数はL時カウンターが6席、6人がけテーブル×2という構成。

細麺・太麺が選べて、大盛り無料

ラーメンメニューは(まぜそばとざるらーめん以外は)細麺か太麺かを選ぶことができ麺の大盛も無料という嬉しいシステムです。

大勢で来ても一人ひとり細かく聞いてくれるので、酔っぱらいとしてはつい「面倒だからいいと思うものを持ってきてや」と思いたくなる人もいるでしょうが、楽しいラーメンライフを満喫したいのであればここは慎重に考えたいところ。

「煮干しらーめんはどちらの麺がおすすめですか?」とお店の人に聞いたら、細麺がいいとのことだったのでぼくは「煮干しらーめん・細麺・麺の量普通」に決定いたしました。

煮干しラーメン 880円

煮干しらーめん

具はメンマ、圧巻のバラチャーシュー、すりおろし玉ねぎ、糸唐辛子という構成ですが、一見スープに浮くコショウのように見えるものはすべて煮干しです。

具については申し分ないのですが、全体が近似色というか、看板メニューとしてはもう少し彩りがあってもいい気はする。ま、酔っぱらいにはおいしければいいんですが。

煮干らーめんのスープ

ラーメン1杯に50gもの煮干しを使用しているだけあって煮干し感はかなり強めですが、全体的にはかなり淡く繊細な味わいです。

煮干しの風味を最大限に活かすための味の構成というのでしょうか。これ以上薄いと物足りないし、これ以上濃くすると繊細な煮干しの風味が損なわれてしまう。

食べてみて、そんなこだわりが感じられした。

煮干しらーめんの細麺

確かにこのスープと細麺の相性はバッチグーでした。

麺はなめらかな舌触りで、噛むとぱつっと心地よい歯ごたえがあり、のどごしもすこぶる快適。

太麺

ちなみに太麺だとこんな感じ。

太いだけでなく縮れてますね。まあ結局は好みですから、好きなものを選べばいいのです。

バラチャーシュー

このチャーシューはインパクトがありますよね。やってないインスタ映えも間違いなしです。

食感はとろとろというよりはカリカリ系な感じです。

ブラックらーめん 880円

ブラックらーめん

富山ブラックラーメンは黒くてしょっぱいというイメージが強いですが、決してそんなことはなくブラックラーメンを出す店がもし100店あったなら100店の味があるのです。

色も真っ黒だったり淡めだったり、味もしょっぱかったりマイルドだったり、飲み干せるスープだったりしょっぱすぎて無理だったり実に様々。

ちょっと味見させてもらいましたが、これはかなり強い方の味です。最初と最後にスープを飲んでみましたが印象は変わらず、醤油感が強いだけでなく味そのものが濃いので、最近では珍しいガチンコなブラックラーメンと言えるでしょう。

チャーハン 500円

この場に屈強な男達が6人いたこともあり、「味見したい」という誰かが発したセリフに乗っかってノリだけで注文してみました。

チャーハン

これはうまそう。

こ、これも濃ゆい~!

先程のブラックらーめんを彷彿とさせるような味の濃さです。

チャーハンを食べて初めて「チャーハンを白い飯で食べたい」と思った瞬間でした。

両さんの「チャーハンライス」にやっとぼくも追いつけたようです。(結局試してないけど)

ご飯はパラッとはしていませんが、ちびちび食べればいい肴になること間違いなし。

幵 まとめ

世の中には煮干しが凝縮したようなセメント系というラーメンもありますが、そこまでいくとぼくはちょっと苦手で、このくらいのほどよい濃さの気持ちよく食べられる煮干し感が好きです。

とはいえ、今回の煮干しらーめんに関しては「酔ってから食べるラーメンという前提」としては、もうちょっとこってりしていたほうが広い意味で満足感が高められる気はします。

(酔って食べるラーメンとしては重たくないので、これがいいという意見もあるでしょう)

しかし、現代のゲームやソフトがアップデートが前提の作りであるように、現代のラーメンもまたブラッシュアップされていくものだと思うので、これからの進化にもぜひ期待したいところです。

場所が場所だけに客を選ぶというのもあるかもしれませんが、桜木町ってそこそこおいしいラーメン屋があってもあまり長く続かないというイメージがあるので、このお店はぜひ長く営業して広く愛されるお店になっていただきたいですね。

 

次回はぜひ煮干しで固まるくらいの追いニボをしてみたいと思います。(セメントの話はどこいった!?)

 

幵(けん)

住所:富山市桜木町11-12 1F

営業時間:11:30~14:00 18:00~

閉店時間
平日3:00(LO2:30)
週末5:00(LO4:30)

定休日:不定休

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