【なごみ家こだま】地元民に愛されし福井名物が堪能できる居酒屋＠福井市

こんにちは、富山人あるのんです。

見知らぬ土地に行くというのはちょっとワクワクしませんか？

ぼくはもちろん「この土地にはいったいどんな美味しいものがあるのだろうか」ということしか頭に浮かびませんが、今回は福井市に行ってまいりましたので忘備録として記事にしていきたいと思います。

なごみ家こだま

さっそくとある居酒屋に目をつけたあざといあるのん氏。

福井駅からは遠からず近からずという絶妙に観光客が訪れにくそうなお店に立ち寄ってみました。

その土地のうまいものを知るには地元の居酒屋に入るのが手っ取り早いですからね。

今回訪れた「なごみ家こだま」というお店は地元では評判のお店らしい。

お店に入ったその刹那、店内に飛び交うのはネイティブな福井弁。ぼくは普通に標準語っぽい敬語で話してるのでアウエー感ぱねえですが、まさに「THE・地元居酒屋」という感満載で実にいい雰囲気です。

お通し

まず出てきたのがお通し。これは見るからにしっかりしてますよねえ！

既製品とか出されるとガックリきてしまいますが、お通しがしっかりしてるお店にハズレなし！

これは期待に胸が高まろうというものです。

メニュー

本日のおすすめの「地元感」と「季節感」の数え役満っぷりがすごい。

グランドメニューも地元感もりもりな感じで魅力的だなあ。

まずは赤鶏たたきおろしポン酢。￥1,320

赤鶏は福井産･･･というわけではないですが、わしゃあ地鶏のタタキとやらが純粋に食べたかったんじゃい！

淡白な味わいですがおろしポン酢がきいててこれは実にバッチグー！お皿や盛り付けの彩りも素晴らしい。

生ルービーの次は翠ジンソーダの濃いめ(+100円)。

この濃いめいいなあ。ロックのようでいてソーダのシュワシュワ感も楽しめるという僕得な仕様。

そしてお次は刺し身盛り。￥1,760

内容は多分左からカンパチ、マグロ、ヒラメ、福井サーモン、甘えび、水ダコの6種。

一人前の刺し身盛りとしてはなかなかにいいお値段ですが、その分確かににいいものが詰まっています。

中でも特に印象的だったのがこちら──

はい、この福井サーモンです。

福井県が平成26年より養殖を開始したという福井サーモン。20℃以下の海水でしか育たないと言われるトラウトサーモンですが、福井の海は温度が低めということでサーモンの養殖に適した環境とのこと。

あえて肉厚に切ってありますが脂のノリがすごいわりにはくどさも臭さもなく、この肉厚さともっちりとした食感と上質の脂が得も言われぬラグジュアリーな味わいを醸し出しています。

恥ずかしながらこの瞬間まで福井サーモンという単語を知らなかったのですが、長野県には信州サーモンや信州大王岩魚があったりするし、我が富山県もうかうかしてられぬ･･･　

刺し身には福井のお酒「白龍」が抜群に合います。

この白龍が個人的にとても気に入っていて福井には黒龍という有名な日本酒もありますが、「香り黒龍、味白龍」という単語が脳内を駆け巡りました。

以前から「白龍と黒龍は何か繋がりがあるのかな？」と思っていたのですが、地元の人に聞いてみると全く関係はないそうです。

そして、福井といえばコレ！！

はい、純けいちゃんですよね。￥550

全国3000万人の秋吉大好きっ子におなじみ「純けい」ですが、純けいは秋吉のみならず福井においては欠かせない食材とのこと。

他店で聞いた情報ですが「純けいは福井のスーパーでは必ず売っている」そうで、富山でいうところの「サスの昆布じめ」みたいなポジションでしょうか。

秋吉は北陸のみならず他の県にも店舗がありますが、東京とかの都会の秋吉で「あ、この人福井の人だ」と一発で地元バレしてしまう注文方法があるそうなんですよ。

それはいったい何だと思いますか？

正解は･･･焼き鳥を10本単位で注文するということです。

なるほど･･･「5本ずつやて！？豪快に10本単位で頼むのが越前っ子なんじゃい！」･･･と言ってるかどうかは知りませんがぼくはそれを聞いた翌日、秋吉のお膝元である福井市の店舗にさっそく立ち寄り、他のお客さんが注文する様子を肴にルービーを流し込んでいました。

 

すると──驚きの結果に！！

 

誰も10本単位でなんか頼んでないやん･･･

 

 

それって、わいだけやん･･･

 

という結果でしたがネットで調べたら10本単位というのは確かに本当のようで、東京のお店とかだとついテンションが上ってより高い福井力を発揮してしまうのかもしれませんね。

──話が逸れましたが、このお店の純けいは弾力がある素材をあえて肉厚にしていますが、ジューシーで味つけもすこぶるグッド！よき純けいでした。

そして、珍味三種盛￥650

いったい何が出てくるのかお見合いの時のようにドキドキしましたが（したことないけど）、三種盛りの内容はイカの塩辛・葉わさび・チャンジャでした。

へしこや汐雲丹と比べると福井要素は少なめなものの、どれもとっても良き珍味だったことをここに報告しておきます。

酒が足らぬ･･･

終わりに

福井名物がいっぱい楽しめてどれもクオリティが高く、他のお客さんとのやりとりを見るにまさに地元民に愛されていてとても雰囲気のいいお店でした。

福井駅から車で7分ほどの距離ですので、福井のおいしいものが食べられる地元の居酒屋をお求めの人は車やバスでワンチャン狙ってみていただけたらと思います。

話は再び純けいに戻りますが、福井に住んで既にホニャララ年になるという友人T氏に「純けいって元々福井で親しまれてきたからスーパーや秋吉で定番なのか、それとも秋吉で人気が出たからスーパーでも買えるようになったのかどっち？」という内容の質問をぶつけてみました。

すると･･･「え･･･わたくし、昔から住んでたわけじゃないですし･･･」

と言い訳されてしまいましたので、もしご存知の人がいましたら教えて下さい。