こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
『 海 鮮 丼 』
この字面に思わず胸をときめかせる人は少なくないことでしょう。
では「普段海鮮丼を食べますか?」と聞かれたらどうでしょうか。
豊富な海産物に恵まれた富山ですが、普段海鮮丼を食べる機会は意外と多くないのでは?
寿司店は多く有名店もあって人気店は連日賑わっているのに、海鮮丼がいまいちメジャーになりきれてないのはちょっと不思議な気もしますよね。
- 好きなものを好きなペースで食べられる寿司が楽
- 海鮮丼のお店や有名店が少ない
- ボリュームはそこそこで、なかなかのお値段
- 微妙に食べづらい
- なんとなく観光客向け
などなど、考えられる理由はそれなりにあるのかもしれませんが、しかし『丼』の持つ計り知れないパワーは決して侮れるものではありません。
カツ丼、天丼、親子丼、牛丼、うな丼、etc. ・・・
単体では点の輝きだったものが、丼になることで大きな輝きを放つ恒星となって、美味しんぼのアーサーが言うところの「小宇宙」を形成するのです。
ということで今回は、地元富山人に大人気の海鮮丼をご紹介させていただきます。
海鮮屋 まるなん
有名なお店なので知っている人も多いことでしょう。
ぼくはこのお店に初めて入ったとき、とんでもない勘違いをしていたことに気づきました。
その大いなる勘違いとは・・・
そう、メインは魚屋さんなのです。海鮮丼屋どころか飲食店でもなかった・・・。
つまり、大人気の特選海鮮丼が1日限定30食のみの提供というのは専門店ではないからということですね。
ということでこのお店、海鮮丼以外の他のフードメニューは一切ありません。あるのは海鮮丼30食のみ。
そしてここも重要なんですが、蕎麦屋のように海鮮丼の予約(取り置き)ができるので、行くときは必ず予約の電話を一本入れておきましょう。
まるなん TEL:076-428-3002
ランチタイムは11時半~2時ですが、12時頃に行ったら既に売り切れになっていましたので「早く行けば大丈夫やろ」と思いがちなんですが、そこは面倒臭がらずに電話してください。
予約の電話は海鮮丼の予約をしたい旨を伝えて、名前をいうだけの単純なお仕事です。席や時間帯の予約はできないので、無事予約できたらランチタイム内に訪問してください。
海鮮丼目的でまるなんに初めて訪問すると、ちょっと戸惑うかもしれません。
「どこでどう注文すりゃいいのん?」と。
海鮮丼の注文は、まずレジで海鮮丼を予約したことと予約したときの名前を伝えて会計するところから始まります。
海鮮丼の料金は780円です。(税込み842円)
レジで会計するとなぜか2つ渡されますが、多分これは食券本体と予約した順番の札ではないかと思われます。
海鮮丼が出てくるまであいてる席に座って待ちましょう。
座席は全部で20席以上ありますが混雑時は相席必須となりますので、そこは予約が取れた強運同士ということで仲良くやってくださいね。
そして数分後、威勢のよい声とともに海鮮丼が運ばれてきました。
構成は海鮮丼、あら汁、ガリ、わさび。780円でこの内容は十分に贅沢といっていいでしょう。
海鮮丼は他の丼ものと違って冷める心配をしなくていいのがありがたいですが、それでも刺し身とご飯を別々にしたほうが食べやすくはあります。
しかし、やはり丼の持つ大きな魅力は、それを補って余りある魅力にあふれています。
海鮮丼の具は10品目。
内容はその日に入る魚によって変わります。
個人的にはヒラメが好きでしたね。このときのヒラメは養殖とのことですが、くりゅっとした歯ごたえと程よい脂の旨味が新鮮でした。
こぶりながらも程よい味付けのイクラ。
ミョウバンの味のしない、おいしいうに。
これら海鮮の共演を引き立てるのは、酢・・・の入ってない銀シャリ。
そして、このあら汁がまたおいしいんですよ。
豊かなカツオの風味と魚介の旨味が広がります。
だしがおいしい上に、柔らかく肉質の良いあらとすり身が入っていて、なかなか食べごたえもあって満足度は高いですよ。
このときは漁師さんも盆休み中だったそうで、入る魚がかなり限定的かつ高価になりがちな時期に「出せないものは出さない」という割り切りをされているそうですが、このクオリティでこの値段を維持できるのがすごいなと思いますね。
鮮魚や惣菜も大人気
魚にうるさい富山人にも大人気の海鮮丼ですが、まるなんの魅力はむしろ鮮魚コーナーにあると言っても過言ではないでしょう。
スーパーとはまた一味違うラインナップで、どれも間違いなくおいしそうなものばかりですよ。
鮮魚コーナーは早々と売り切れ寸前。
高級ラウス昆布を使用した昆布じめは、お安くはないけどすっごくおいしそうでした。
お惣菜も人気。
加工品も揃ってます。
夕方ごろに再びお店に来てみると、冷蔵庫には予約の刺し身盛りがずらりと並んでいました。
お盆の時期だからというのも少々あるのかもしれませんが、きっと普段から刺し身の予約も人気があるのでしょうね。
地物の野菜も購入できます。
海鮮屋まるなん まとめ
まるなんは海鮮丼もおすすめですが、魚屋としての充実度が素晴らしいです。
魚好きにはたまらないお店なので、ぜひクーラーボックス持参で訪れてみてください。(氷は1人2袋まで持ち帰り可)
ランチは11:30~14:00で、お店自体は10:00~18:00までやってますが、遅い時間だと売る切れてるものも多いと思われますので、できるだけ早い時間に訪れましょう。
この日の戦利品
チューリップ唐揚げ、水タコ炙り刺し身、銀だら。
5日間冷蔵庫で寝かして焼いたら、とんでもないおいしさになっていました。
ご飯やお酒が合うなんてもんじゃありませんよ、奥さん!
この大人気の鮮魚店「海鮮屋まるなん」は、この場所に彗星のごとく現れたわけではなく、かつて富山市内にあったスーパー大丸に入っていた鮮魚店でした。
大丸が閉店したときにその存在が惜しまれ、また経営もスーパーとは別だったことから、その後に独立した店舗を構えたというのがまるなん誕生の経緯とのことです。
そりゃこのお店なら皆から惜しまれますよね。
ぜひぜひ、海鮮丼からの海産物購入で幸せな一日をお過ごしください~!
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