ファン超必見!鬼滅の刃と富山の意外すぎる共通点とは?

アニメ鬼滅の刃

アニメ鬼滅の刃 ©吾峠呼世晴 集英社

※今回の記事は「鬼滅の刃」を読んでから見ることを強くおすすめします

「鬼滅の刃」という漫画をご存知ですか?

原作もアニメも超人気すぎて社会現象にまでなっているほど注目されている漫画ですよね。

ぼくが住む富山県には、鬼滅の刃とちょっと関係があるのではないかと思わずにはいられない町が存在していまして、鬼滅ファンには必見となっております。

その場所は富山県富山市八尾町。おわら風の盆で有名な町です。

それでは早速ですが、以下の画像をご覧ください。

 

おわかりいただけただろうか

 

ではもう少し拡大してみましょう。

 

 

滅鬼!!!!

 

そう、土地の名前が滅鬼(めっき)なのです。

 

滅鬼は人口200人を少し超える程度の小さな町ですが、一体何がどうなったら「滅鬼」などという穏やかでない名前がつくのでしょうか。

その由来、気になりませんか!?ということでちょっと調べてみました。

滅鬼村はもと杉田村の一部であったとされるが、元禄11年(1698)の古田新田高村付改帳(前田家文書)に「めっき村」とみえ、明暦4年(1658)~延宝期(1673~1681)までに成立した新田村として高170石余とある。しかしのちの史料に現れることがなく、やはり杉田村に含まれて記載されているものか。明治2年(1869)に独立して一村となった。

日本地名大辞典富山より

滅鬼はかつて「滅鬼村」だったのですが、明治22年の町村制施行に伴い周辺の20余りの村は「婦負郡杉原村」として合併。

昭和28年に杉原村という名はなくなり、現在は富山市八尾町滅鬼となっています。

滅鬼村の由来とは?

それでは滅鬼の由来に迫ってみましょう。

滅鬼村:元杉田村の小字なりしが弘化元年に至り分かれて一村となれるなり、口碑に曰く當地往古は樹木鬱蒼として生へ繁り晝尚ほ暗き所なり、しかば狐狸ならびに山賊の類此處に住して世人に危害を加へたるが、一と歳ある勇猛の士この土を過ぎ退治せしにより妖鬼滅亡せしとの意より斯く名づけたるなりと。

婦負郡史より

文章がちょっと難しいのですが、別の本にはもう少しわかりやすく記されていました。

この地は昔、樹木が生えしげって昼なお暗いところで狐狸盗賊や山賊の棲家であったが、ある年勇猛の士が通りかかり、人々の難儀を救うためにこれらの妖鬼を絶滅した。
八尾町史より

 

勇猛の士が妖鬼を退治した!!!

 

キタコレでございます!

この伝説はまさに、人外となった鬼を鬼殺隊が退治する鬼滅の刃の世界ではありませんか。

 

さては! もしかして、 吾峠呼世晴先生は富山県出身では!?

 

あ・・・ 福岡県のようです。

 

さては! もしかして、 八尾のおわら風の盆は鬼にやられた人の魂を浄化させるお祭りでは!?

 

あ・・・ 五穀豊穣を願うお祭りでした。

 

シュン・・・

 

てか、勇猛の士強すぎじゃね!? 彼はきっと柱の中でも大黒柱だったに違いありません。

滅鬼の由来はこの説以外にも、近くを流れる神通川の「ドンドコ」(取水堰や落差工を意味する富山の方言)を意味するゾロメキの“メキ”からくるという説もあるようですが、神通川から滅鬼までは800m~1kmほど離れているし、ぼくとしては勇猛の士説を圧倒的に支持します!

滅鬼の刃 聖地巡礼スポット

それではこれより、滅鬼の見どころを順番にご紹介していきたいと思います。どうか来たるべく聖地巡礼の参考にしてください。

滅鬼カラス

滅鬼の信号機の上にカラスがとまっていました。

胸をときめかせながら全集中常中の気持ちで注目していると・・・ 普通にカアアァァ~と鳴いてどこかへ飛んでいきました。

もしかしてこいつなら・・・

さらに近づいてみると無言で飛び去ってしまいました。チッ、しゃべれや。

フラワーパーク

滅鬼にはお店らしいものもないし、田園風景が広がる中に家がぽつりぽつりと存在するようなところですが、滅鬼の信号機のあるところからはとても美しい景色が広がっています。

立山をバックにした朝焼けのなんと神々しいことでしょうか。

しかし北陸の冬はまだまだ寒い。

かすかに吹く風がわずかに残るぼくの温もりを奪い、身体は徐々に芯から冷えていくのです。

ぼくは長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかった。

しかし、何この場所・・・

表向きはフラワーパークということですが、どう見てもこれは鬼殺隊の特訓場。善逸の泣きわめく特訓シーンが目に浮かぶようではありませんか。

滅鬼のりば

店はなくともバスはある。

これは無限バス編に突入フラグか!?

この時刻表は・・・ 利用するにはそれなりの覚悟が必要となる。

進め!!男なら、男に生まれたなら進む以外の道などない!!

男の生きざまに往復きっぷなど存在しないのだ!!

滅鬼用水

一見和やかなこの用水。

しかしよく見ると・・・

滅鬼用水とな!!?

滅鬼は水の呼吸の使い手が多い地域だったのかもしれません。

ま、まさかあちらに見えるお墓は・・・ もちろん普通のお墓です。

村社 神明社

滅鬼には「神明社」という神社があります。

富山県内に数多く存在している神明社ですが、富山県神社誌によると滅鬼の神明社は以下のように記されていました。

神明社

住所:婦負郡八尾町滅鬼字水不足1596(現在は富山市八尾町滅鬼1596)
祭神:天照大神、豊受大神
春祭:4月3日
境内地:468坪
氏子数:27戸

 

由緒沿革:境内樹木老木鬱蒼と茂って相當古社の面影を偲ばれる滅鬼村は、元隣村杉田村の一部を形成していたが、明治二年に獨立したと伝えられている。しかし當社はその以前より奉斉されていたことは本殿内に納め有る木札には「愿應8月の十七年無恙御迂宮任」と記して有り、拝殿に掲揚してある額裏年号に弘化四年八月河越長十良と有るところより歴然と案せられる。獅子舞等あり賑はひを呈する。

富山県神社誌より

少々難解な文章だけど言いたいことはなんとなくわかる。

境内はかつて樹木がうっそうと生い茂っていたようですね。(そんだけかよ)

今はちょっと木々が寂しい感じですが、いつの日か木々で青々と満たされた神明社が見られますように。そして滅鬼神社として聖地巡礼の拠点となりますように。

とりあえずその足がかりとして、滅鬼の由来の看板と賽銭箱の設置とお守りの販売などされてみてはいかがでしょうか。そこそこ人が訪れそうな気はしますけどね。

さて、いよいよ本殿へと歩を進めるわけですが・・・

 

んーーーーー・・・・・・??

 

・・・よし、目に「上弦」は書かれていない。

まあぼくは下弦どころかモブ鬼にすらワンパンでやられる自信ありますけど。生殺与奪の権は他人に握られっぱなしですわ。

 

んーーーーー・・・・・・??

 

ふーーーむ・・・・

このくらいの石すら真っ二つにできないようでは令和の鬼殺隊もまだまだじゃのう。

石鳥居には大正15年5月建之と刻まれているので、大正時代を舞台とする鬼滅の刃とは近い時代ということになりますね。

鬼滅の刃の時代は最終選別あたりが大正2~3年と予想されていますので、それよりはちょっと進んだ年という感じでしょうか。

そして・・・

鳥居越しに謎の通路が見えるんですがあれは・・・??

な、なんなんだ?? ゲームならイベントが発生しそうなこの空間。

まあそれはともかくとして、これらの石すらも割れないとは平成の鬼殺隊も(以下略

滅鬼会館

田んぼと住宅しかないと思われた滅鬼に、ただ事でないオーラを放った建物が存在していました。

あ、あれは・・・ まさか・・・ 憧れの!?

 

産屋敷の館!!?

 

・・・と思いきや

 

 

滅鬼会館!!!!

 

響きかっちょえええ!!!

おや? あそこに見えるのは

 

滅鬼老人会!!?

 

鱗滝さんのような元柱や元鬼殺隊の人たちが夜な夜な集まっているのでしょうか。

ぼくもこっそり混じってお酒を飲んでみたいですが、「お前のような老いた食べざかりは食った分だけ贅肉もつくし太る」と言われるのもショックなので、大人しく家で食べざかります。

滅鬼シルキータウン公園

GoogleMapで滅鬼をストーキングしていたところ、なんと「滅鬼シルキータウン公園」なるスポットを発見!

「滅鬼」の字面のおどろおどろしさと、「シルキータウン公園」のファンシーさが融合し、得も言われぬ微妙な気分にさせられます。

GoogleMapでは上の画像の住宅街の奥(左)に公園があるらしい。

この奥にあるのかあ。

わずか数軒しか建ってない住宅の中に公園があるとはにわかに信じがたいですが、とにかく行ってみましょう。

ありゃっ・・・!?

公園なんてないや~ん!!道間違えたか。袋小路でロータリーになってるところもなかなか見ないですけどね。

でも、裏にもそれっぽいものはないしなあ。

ふーむ、もう一度GoogleMapを見てみるか。

ええっ・・・ まさかそんなっ!!!

 

こ、ここが滅鬼シルキータウン公園やて!!?

 

この公園は全方向に段差があり、子どもやお年寄りには少々優しくない設計となっています。

地元の子どもはここでおにごっこをしたり、かくれんぼをしたりするのでしょうか。

ここで唐突に「シルキー」という単語の意味を調べてみました。

シルキーは「絹のような・すべすべとした・なめらかな」という意味が一般的ですが、実はそれ以外にも「イングランドの伝承に、シルクのドレスを着た何世紀にも続く女の亡霊(妖精ともいわれる)がいて、ドレスが擦れてさわさわと音を立てるためにシルキーと呼ばれている」という意味もあるようです。

 

はあぁ・・・・・ 

 

これは隠されてますわ。

 

血鬼術で隠されてますわ。

 

ここでの鬼ごっこや隠れんぼは、何やら命がけになりそうですね。

 

ということで、この無惨な記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

鬼滅ファンはぜひ富山の「滅鬼の刃 聖地巡礼」に訪れてみてくださいね~!

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コメント

コメント一覧 (10件)

  • もしかして今日の放送の「シューイチ」で、中丸雄一氏がコスプレしてた漫画の事ですか?

  • 富山県富山市八尾って柴田理恵や中井りかの地元ですよね。

    • 駅裏10分さん、こんにちは。
      鬼の住まう悪王寺 VS 勇猛の滅鬼集団
      かあああ~!!たまりまへんな~!!(≧∀≦)

  • 「鬼を滅ぼす」という意味の日本語として正しいのは「鬼滅」ではなく「滅鬼」。「鬼を滅ぼす刀」なら「滅鬼の刃」が正しい言い方。「鬼滅」だと「鬼は不滅」の省略という意味に捉えられてしまう。『鬼滅の刃』というタイトルは現代日本人の語彙感覚が著しく劣化したことを示す象徴。

    • どうも、こんにちは。
      確かに言われる通りなのかもしれませんが、鬼滅の刃は娯楽作品なので、語感を最重視した結果なのかなと。

      作品が面白ければ何でもアリなように、タイトルもなんとなくかっこ良ければそれでいいということなのかもしれませんね。

  • 八尾にある城ヶ山は、龍の八つの尾で龍蟠山と言われていて、八尾小学校の校門の銅像が「玖ノ型 水流飛沫乱」みたいになっていますね。

    校章も龍蟠になっていて、子供たちの体操着のロゴがカッコいいです。

    八尾小学校は屋根が瓦になっていて、城ヶ山公園からのロケーションが美しい。

    春には幻の緑の桜が見れたり、秋の紅葉や、おわら期間には、夜の旧町の盆ぼりなども幻想的です。

    滅鬼だけ行って帰るよりは、城ヶ山公園でコスプレの撮影するとか、鱗滝さんの修行ごっこ(旧アスレチックは使えませんが、傾斜がすごいので、泥だらけになってもいいならめちゃくちゃ楽しい) などなど、旅行のプランに組み込めば、もっと味わえるかと思います。

    都内からだと新幹線で日帰りもできるし、泊まりなら「OYATSU」という宿がおすすめです。

    • 通りすがりさん、こんにちは。
      城ヶ山公園は紅葉や桜の時期に行ったら映えること間違いなしですね。
      あの場所での伊之助のリアルなコスプレは、モノホンかと勘違いされそうですが(笑)
      八尾町は風情との豊かな街なので、やはり町を上げて鬼滅ツアースポットを作るべきかも知れませんね(笑)

      • 私は八尾の滅鬼の近くに住んでいます!前から似てるなと思ってたけど記事にされててびっくりしました(笑)

        • もっちさん、こんにちは。
          記事にした当時はすごく人気がある漫画アニメという感じでしたが、まさかここまでの社会現象になるとは思ってませんでしたねえ(笑)
          地元の人たちは果たしてどんな気持ちでいらっしゃるのか気になるところですね。

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