こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
黒部市に今話題のつけ麺店があるということで、ちょっくら行ってまいりました。
そのお店は「昆布水つけ麺」が看板メニューということで、一所帯あたりの昆布消費量が日本一の富山県民としては気にならないはずはありませんよね。
黒部市といえば「名水」も「昆布」も有名ですが、こちらのお店で使用する水には井戸水を、昆布は生地の「四十物昆布」から仕入れたものを使用しているということで、まさに黒部という地にふさわしいつけ麺といえるのではないでしょうか。
目次
和のらぁ麺屋 麺と和と、
お店は黒部市田家新の交差点近くにあり旧8号線沿いに面しています。以前は「エスエル」というラーメン店が入っていた場所です。
カウンター9席、小上がり×2というこじんまりとしたお店ですが、スタイリッシュで内装には清潔感が感じられます。
駐車場
店舗正面と隣の敷地が駐車スペースになっていて、店舗正面に5~6台、隣接駐車場には6台駐められます。
店舗正面駐車場は仕切りの枠がなくスペースも狭めなので、駐めるのが難しそうだと思ったら最初から隣接駐車場に入るのがいいと思います。
独特のシステム
何の前情報もなしに行くと独特のシステムに戸惑うことになると思います。
お店に入ったら、入り口すぐ左の用紙に人数を記入し、番号札をゲットしてください。
車の中で待つ場合は電話番号も記入しておきましょう。
店舗内は待ちスペースが少ないので、主に店舗の外や車の中で待つことになります。でも列を作る必要がないという利点があるので、雨や雪の日などにはとても重宝するシステムだと思いますね。
Wi-Fiも完備しているので、待ち時間は有意義に活用していきたいところ。
そして、いよいよ自分の番号札が呼ばれたら席につくのですが、各席に設置してある注文票に食べたいメニューのチェックを入れ、記入し終えたらレジで会計を済ませます。
会計時にどの席の注文なのかがわかるようになっているので、2人以上で訪れていたとしてもそれぞれの席の注文票に記入しましょう。
メニュー
メニュー構成はつけ麺とラーメンの2枚看板で、他には各種トッピングや鶏そぼろご飯などがあります。
日によって変わる席数
ぼくが訪れたとき「席に座ってから注文票に記入」となっているのに、小上がりが空いたままになっていて座っていいのか悪いのかわからず混乱しましたが、これはスタッフさんの人数によって開放される席数が決まるということを後日知ってやっと納得しました。
1人体制時:窓側カウンター6席
2人体制時:カウンター全席9席
3人体制時:上がり席8席、カウンター全席9席
※小さなお子さん連れの場合は小上がりへ
この情報はインスタやツイッターで毎日告知されているとのこと。
昆布水つけ麺 贅 ¥1,200
フラッグシップメニューである「昆布水つけ麺 贅」に鶏そぼろご飯(130円)を追加してみました。ミニサラダは先着20名までのサービス品。
最初に野菜を摂っておくことで血糖値の上昇を和らげることができ、よりヘルシーに罪悪感なく食事を楽しむことができます。
具沢山で食欲がそそるビジュアル。
通常のつけ麺は水けを切ってあるのに対し、このつけ麺は「昆布水」が重要な役割を担っているのでうっすら色のついた水分に浸っています。
昆布水つけ麺の美味しい食べ方
食べかたもですが、食材へのこだわりっぷりもまた半端ないですね。
・水
名水の里黒部の井戸水
・昆布水
地元「四十物昆布」から仕入れる天然利尻昆布
・鶏スープ
宮崎県産「桜姫」を中心とした国産鶏
・醤油ダレ
堀河屋野村の三ツ星醤油
・鶏油
九州のブランド鶏「みつせ鶏」
・ネギ
京都の九条ネギ
・塩
キリバス共和国のクリスマス島の塩
・ワサビ
本わさびと西洋わさびの良いとこどりな甘みが感じられるもの
・麺
国産「春よ恋」を使用したシクヤ製麺の麺。塩とかんすいはモンゴル産
・お米
富山県産てんたかく
かつて医療従事者だったという店主の「医食同源」へのこだわりが具現化されているのでしょう。このこだわりっぷりは「食べる前から美味い」と脳がジャッジを下しちゃう系ですよね。
まずはそのままで
麺を持ち上げてみると、とろみがすっごい絡んできていつもの2割増しほど重たく感じられます。
ピント外しちゃったけど、レンゲからしたたるドロリとした昆布水。そして、昆布水にとけこむ気泡。
昆布は目にこそ見えないけど、昆布のとろみや味わいはそこにバッチシ存在しています。
まずはそのままで食べてみると、昆布水のやさしい旨味と全粒粉の豊かな麺の香りが調和し、もちもちとした食感がなんとも官能的です。
麺は富山のラーメン好きにはおなじみのシクヤ製麺のもので、国産小麦はるゆたかの改良品種「春よ恋」が使用されています。
次は塩で、さらにその次はわさびも入れて
塩やワサビを足していくと、旨味や味わいがより引き立ちます。
いよいよスープに投入!
見た目には普通のラーメンスープのよう・・・だけど?
あら・・・ いいですね~!!
スープ自体は鶏だしのきれいな味わいなのですが、そのままで飲むにはしょっぱすぎる程度にはつけ麺のスープらしくなっています。
これに麺と合わせてみると素晴らしく上品な味わいですが、昆布のグルタミン酸と鶏のイノシン酸による旨味の相乗効果は、足し算ではなく掛け算となって増幅されていきます。
見た目にはわりとスッキリした感じに見えるスープですが、画像のように結構な量の鶏油(チーユ)が使用されていて、これによって味に広がりと深みがもたらされています。
レアチャーシューは2種類あって、贅にするとそれぞれ1枚ずつ多く入ります。
とっても柔らかですが、これだけだと塩味が足りないのでスープにくぐらせて食べましょう。塩やワサビなどをつけてみるのもいいと思いますよ。
煮玉子はとろりとした半熟加減はばっちしで、めっちゃ味濃いめ。これはご飯かビールが欲しくなるところ。
鶏そぼろご飯 ¥130
もちもち感は感じられませんでしたが、とてもさっぱりしていて上品な味わい。
昆布水つけ麺の〆
味変アイテムは、クリスマス島の塩、レモン果汁、ホワイトペッパーの3種。
昆布水つけ麺の最後は昆布水をスープに入れてかき混ぜて飲むのがオススメとのことですが、これだとまだかなりスープがしょっぱいので、レンゲの中に昆布水を入れてちょっとだけスープを足して飲むというのもアリだと思いますよ。
まとめ
このお店のこだわりの食材や食べ方を体験してみて、つけ麺というよりは蕎麦の世界観に近いものが感じられました。
「昆布水つけ麺」というジャンル自体は全国的には珍しいものではなく、近年は都会で注目を集めているようですが、この昆布水つけ麺は富山県民にとってとても斬新ながら親しみやすく感じられるものだと思います。
つけ麺といえば「動物・魚介系の旨味を徹底的にひねり出して凝縮させた」的な強いスープが多いと思いますが、これなら子供からお年寄りまで幅広く楽しめると思うし、女性のお客さんが多かったのも納得の一杯でした。
次回はぜひ鶏清湯らぁ麺を食べてみたいけど、昆布水つけ麺の誘惑に打ち勝つ自信はちょっとありません。
どうもごちそうさまでした!
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