ども、富山人あるのんです。
毎年3日間、モーツァルト三昧になる素敵な街が富山県内にあるのです。
そう、その場所は
宇奈月町にある宇奈月温泉街が、モーツァルト一色に染まります。
富山第一銀行も
和菓子屋さんも
本屋さんも
酒屋さんも
そして
カフェ モーツァルト
あ、こちらは通年営業されている老舗のカフェでした。
■限定グッズ
オリジナルのモーツァルトグッズも充実していますよ。
協賛企業の数がすごい
このイベントの協賛企業の数たるや、まさに街をあげての一大イベントとなっています。
画像引用:湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月公式ホームページ
「宇奈月町はモーツァルトの生まれ故郷のザルツブルグに似ている」ということから2010年からはじまったこのモーツァルト音楽祭。
この3日間は、街角で、ホテルのロビーで、足湯の前で、街中のいたるところで演奏が繰り広げられます。
画像引用:湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月公式ホームページ
切れ目が感じられないほどに濃密なプログラム。
時間が被るものもあるので全部は回れません。どこに行こうか迷っちゃいます。
セレネ美術館でも様々な演奏を楽しむことが出来ました。
♪Trois Fleurs♪(ソプラノ)※敬称略
セレネのロビーにて
オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』の二重唱が多く演奏されていました。
♪松田わこ&梨子♪(ピアノ・歌)
ソナタや歌曲やフィガロの結婚の序曲など、心が洗われるような演奏に思わずほっこり。
温泉施設『湯めどころ宇奈月』でも多くの演奏が行われていました。
♪音楽教室 きてぃ・みゅーじっくるーむ♪
♪音育児教室 はぁと・りずみっくるーむ♪(ピアノ・鍵盤ハーモニカ)
モーツァルト晩年の名曲、アヴェ・ヴェルム・コルプスのピアニカ演奏。
いっぱい練習をしてきたであろう子どもたちの一生懸命な演奏は、キラキラと輝いています。
♪濵棟浩人・五十嵐佳美♪(クラリネット)
最晩年の傑作、クラリネット協奏曲をクラリネット2本のみで演奏。
シンプルな編曲の中にしっかりモーツァルトの世界が表現されていて、周囲の時間が止まっているかのような一時でした。
ホテルのロビーでも
♪夜のロビーコンサート ピアノと弦楽による三重奏♪
湯快リゾートのロビーにて。
浴衣を着た宿泊客が行き来する中、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。これが無料で聴けるなんて!
♪室内楽コンサート♪
第一部:ピアノと弦楽による三重奏
第二部:宇奈月カルテット
セレネ4階の大ホールにてワンコインコンサート。(500円)
会場の規模の話かもしれないけど、セレネの座席は奏者から近く、後ろの方でも遠いという感じは全然なかったです。
前日に行われた、歌劇『フィガロの結婚』のハイライト公演もワンコインで楽しむことが出来ました。そのときの第四幕の最後の場面のことですが、そこで演奏が中断され、なんと指揮者の横島勝人さんによる最終場面の解説が舞台上ではじまり、観客一同度肝を抜かれました。
しかし、確かにこの場面は人間模様や状況の把握が大変に難しく、何度も観ているはずのぼくも完全に理解できていません。平手打ちのシーンでは指揮者自らが「パーン!」と手を叩くなど、実にユニークな進行で終幕を迎えます。
そして横島さんは、歌手が歌い終わると拍手をしていたり、終幕時に楽団一人一人と握手をするなど、その温かい人柄にも触れられたとても心温まる公演でした。
翌日のトークショーに行けなくて残念!来年は魔笛の全曲公演を行うそうなので、ぜひそちらを観てみたいと思います。
街を歩くと音楽が聴こえてくる楽しさ
期間中、宇奈月温泉街を歩いていると、あちこちから音楽が聞こえてくるんですよ。
音楽が聴こえてくる方向にふらふらっと寄ってみるのもまた楽しいものです。
宇奈月温泉街に4ヶ所ある足湯も大盛況。
画像ではわかりにくいですが、こちらの足湯は鎖で真ん中が仕切られていて、ホームから直接入れるスペースと、外から入れるスペースに区切られているんですよ。
街を歩いていると、可愛いバスに何度も遭遇します。
低速電気バスEMUは、見かけたらどこでも乗ることが出来て、降りる場所も自由。
期間中はモーツァルトバスとして運行されます。(ナンバープレートの上に注目)
E:笑顔で
M:まんきつ
U:宇奈月温泉
超カッチョイイ特急アルプス号も見られてラッキーでした。
この音楽祭に来てみて思ったこと
『湯の街ふれあいモーツァルト音楽祭』が3日間開催されたうち、今回ぼくは運良く2日間行くことが出来ました。
この音楽祭に今回初めて行ってみたのですが、宇奈月温泉街が想像以上にモーツァルト一色だったということに驚きました。
そして、この素晴らしいイベントに関して一つだけ残念に思ったことがあります。
それは
「宣伝が足りてないのではないか」
というところです。ぼくも友人のTAKも、モーツァルトの音楽が好きになってもう20年以上は聴いているはずですが、ぼくらがこのイベントを初めて知ったのはつい去年のことでした。
ぼくが知ったのは去年のイベントが終わった後で、今年は絶対に行こうと思いつつもうちょっと先かなと思ってたら知ったのがイベントの2日前ほど。危うく行き逃すところでした。
ネットで見てみると、なぜか黒部市のホームページには載ってないし(宇奈月の他のイベントは載ってるのに)、宇奈月温泉街のまち歩きサイトにはイベント情報は載ってないしで、『宇奈月町』でググると、2ページ目の後半に『黒部・宇奈月温泉観光局』というサイトのイベント情報のページでやっと知ることができます。
イベント直前に新聞や情報誌などでも紹介もされているようですが、もっと広く知られてもいい素晴らしいイベントだと思うんですよ。
ぼくは富山市民ですが、2日間宇奈月温泉に行くのはそれなりの労力が必要で、なんなら一泊でもしていったほうがもっと色々楽しめるのではないかと思いましたし、県外の人でもこのイベントに合わせて来てみたいという人は絶対にいると思います。
そういう人たちに向けてもっとアピールしてほしいなと思いました。
特別にモーツァルトが好きとかでなくても、生で聴く演奏はとても魅力的で価値のあるものです。
いちモーツァルトファンとして、いち音楽ファンとして、街中からモーツァルトが聴こえてくるこの素敵なイベントが、もっともっと多くの人々に届くように願ってやみません。
気になる人はぜひぜひFacebookやTwitterでフォローしておきましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。いつも興味深く拝見しております。
私も富山市民ですが、宣伝が足りていないという点で激しく同感します。こちらの記事で初めて、このイベントがすでに終わってしまったことを知りました。
広く県民が目にする広告となれば、新聞広告やTVCMなどでしょうか。
富山は素晴らしい素材があるのに、アピール力が弱いと言いますか、県民性そのままの押しの弱さがネックだと常々思っております。
こちらのブログに大いに期待したいと思います!
IROKAさん、コメントありがとうございます。
広告やCMは確かに効果は大きいですが、
そこまでのお金はかけられない事情もあるのかなと思ったりもします。
ですが、知らない人が多いというのはやはりもったいないわけで、
イベント自体は素晴らしいものですから、
なるべく広く周知するという点が
今後の大きな課題なのかなと勝手に思ったりしています。
来年はぜひ行ってみてくださいね(^-^)