突然ですが、まずはこちらの画像をご覧ください。
3!
ここにも3!
あっちにも3!
車にも3333!
ラッキーセブンの3が辺りを覆い尽くす。
フリーメーソンの陰謀か!?
いやいや、
長嶋茂雄さんに決まっておるわ!
ども、富山人あるのん@_arnon_です。
富山市の皆さま、もうすっかりお忘れになっていたであろうところ思い出させてしまって申し訳ありませんが、『燃えろ長嶋』『長嶋ラーメン』の名前で有名なこのお店。かつては旧8号線沿いに店舗があったため、道行くドライバーの視線を釘付けにしていました。
どう目立つって、長嶋さんと巨人があまりにも好きすぎて店外からでもわかりすぎるド派手な長嶋アピールには、ぼくの知り合いの巨人ファンですら「あそこはちょっと近寄りがたいね…」とドン引きしていたくらいです。
富山市民に長年思い出をメモリーにしてきたこのお店ですが、2006年に店舗が移転。新しい店舗は幹線道路から外れた目立たない場所だったために、多くの人からその記憶が少しずつ薄れていったのでした。
実際ぼくもこのお店の存在を綺麗に忘れていて平穏な人生を送っていたのですが、最近富山市に引っ越してこられたNさんから「ぜひ調査して欲しい」との依頼を受け、ぼくのトラウマが鮮やかに蘇りました。なんてことしてくれたんだ。
さあでは東京亭呉羽店、ほんの一端のさわりのご紹介、はじまりのスタートです!
東京亭呉羽店
東京亭そのものは富山のあちこちにありますが、東京亭呉羽店といっても大抵の人はピンとこないでしょうね。でも『もえろ長嶋』『長嶋ラーメン』と言えば富山市民には大抵通じると思います。(昭和生まれに限る)
このお店はそのくらいのインパクトがあったのです。
さあ、かつてブイブイいわせていた長嶋ラーメンは現在はいったいどうなっているのか。
以下はの写真は旧8号線から眺めてみた様子です。
なんだかあの一角だけ空気が違う…。
もう強烈ですね。まるで一般人を受け入れない仙人の住まう峡谷のような異世界っぷり。興奮を通り越して、エキサイティングしてきました。
外でこれなら、いったい中はどうなってるんだよ……。
運命の扉が、いま開く………!!
いざ中へ!
軽くめまいがしてきました……。
いや、なんとなく想像はついてたけども。
店のおばちゃん「にぎやかでしょう?(*^o^*)」
賑やかにも限度ってもんがあるわ!!←心の声
ぼく「ええ、にぎやかでいいですねぇ~」←大人
そりゃぼくも長嶋さんは大好きですよ。プレイヤーとしてもすばらしかったですし、数々の珍行動や珍名言にはどれだけほっこりさせられたかわかりません。プロ野球界最後の良心といっても過言ではないと思いますね。
しかし、いったい何がどうなったらこうなったのだろう。
メニューまでもがカオス
このメニューから決めるのは初見ではなかなかに難度が高い。
なので普通のメニューもゲットしてきました。
東京亭は蕎麦屋の系列だと思ってたのですが、メニューを見る限りでは何がオススメなのかよくわからない状態ですね。太字で書いてあるラーメンがそうなのかな。しかし悩みぬいた末、この日は大変に寒かったのでもつ鍋うどん大とライス小をオーダー。
待ってる間もひたすら店内をキョロキョロする不審なぼく。
う~む、しかしすごい……
長嶋さんとSMAPのキムラタロウ君のポスター。長嶋さんの自宅に泥棒が入って翌日株価が大暴落したセコムのCMで共演したときのものかもしれませんね。
ちなみに『長嶋』っていう漢字ですけど、今の今までずっと『長島』かと思ってました。『しま』は、山へんにバードですので皆さまもお間違えなく。
天井に選手たちのサインも飾られていました。
ぼくもやがてのためにサイン練習しとこうかしら。
よっしゃきたきあああ!!アツアツうどんといえば一味です!
ここはもうたっぷりと入れたいですよね。
男だけについている袋を揺らさないようにして一味を振れ!
あとはバァッといってガーンと食べるだけ。
気になるお味は……
んー、いわゆるひとつの普通のお味ですねえ~
価格はリーズナブルなので、「行きたい店があるわけじゃないけど、どこか食べに行きたい」というときにはいいお店だと思います。家族連れで行ってもメニュー豊富なので楽しいと思いますよ。子どもへの心理的影響を考えるとオススメはしませんが。
ライス小もけっこうなボリューム。
日本人は農耕民族として、ディフェンス的な生き方をしてきたからでしょうか。
長嶋看板の商的利用について
こちらのお店では看板やメニューに、ミスターの似顔絵や写真を使用しています。
もちろんこういうことを無断でやるのは完全にアウトです。
なんとこのお店は、長嶋茂雄さんが公認する日本で唯一のお店なのです。
説明しましょう。
ミスターが現役時代キャンプ中に早朝山道をランニングしていると、まだ暗い中沿道で待ち構える人ががいました。「長嶋さんですか?」、最初暴漢かと身構えるミスターにその人はひとことだけ「頑張ってください!」といい、そのまま立ち去ろうとしました。
ミスターは足を止めて「どこから来られたんですか?」と聞くとそのファンは「富山です」と答え、わざわざそれ一言だけを伝えるためにはるばる来てくれたのかと感銘を受けたそうで、この話はテレビでも扱われていました。
そのファンこそが他でもない、東京亭呉羽店のマスターなのです。
その一件からミスターとマスターの交流が始まったのでした。ミスターが試合で富山来県の際はお店にわざわざ寄ったこともあり、そういういきさつから看板の使用も許されるミスターの公認のお店になったということなのです。
なんていい話なんだ!!
※テレビの放映時では唯一ということでしたが、現在がどうなのかはわかりませんでした。
いつまでもアツアツなもつ鍋うどんを食べていると、出前に行っていたと思われるマスターが帰ってきました。既になかなかにいいお歳のようで、もう何年も前に初めての還暦を迎えられたような雰囲気です。とても腰の低い、やさしい感じのお人でした。
どうしても気になること
このあるのん、最後にどうしても聞きたいことがありましてお店の人に聞いてみました。
ぼく「もともと富山の方なんですか?」
このお店のアピールの強烈さは絶対富山県外の人だろう、アピール力に欠ける富山県民にこんなことが出来るはずがない、とぼくは睨んでいたわけですよ。
おばちゃんから帰ってきた言葉は……、
「上市ですね~」(富山県中新川郡上市町)
マ、マジかよ………
生粋の富山県民にこんなことが出来るのか………
あるのんの心に希望の炎が灯されました。
みんないいな!何事もあきらめるな!いいか!人生はGive upだ!!
2016年8月5日追記
「長嶋ラーメン」として長年親しまれてきた東京亭呉羽店は休業となりました。
長い間おつかれさまでした!
【悲報】長嶋ラーメンとして長年親しまれてきた東京亭呉羽店が休業に/富山人の記憶よ甦れ!『燃えろ長嶋』『長嶋ラーメン』っておぼえてる?@東京亭呉羽店 https://t.co/FlQZ8o7wli pic.twitter.com/SfzeIp80c4
— あるのん (@_arnon_) 2016年7月29日
東京亭呉羽店
住所:富山県富山市呉羽町6442−3
営業時間:10:03~21:03
定休日:不明
コメント
コメント一覧 (9件)
あるのんて、富山県民だったんだ〜。へぇ〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
コメントありがと~ん!
あれ?てっきり知ってるもんかとw
チャルシャは名古屋か大阪じゃなかったっけ?
これを機会に富山詳しくなってってね~(* ̄∇ ̄*)
追記ですが、撮影許可はいただいています。
「暗いから電気つけようか!?」とまで言ってくれたおばちゃんありがとう!
とても感じのいいご夫婦なので、皆さん安心して店に行ってくださいヾ(´ー`)ノ
これは濃いですねーーー。
長嶋さん公認ってところが、もう、すごすぎます。
伝説級では?
富山といえば王さんファン(お母様が氷見出身、名誉富山県民でいいでしょう)が圧倒的に多いのではないかと思ってましたが、これはすごいwでもラーメンはあっさり系っぽい雰囲気ですね。
行ってみたいですけど胃袋がいくつあっても足りそうもありません。
コメありりり~ざますヽ(´ー`)ノ
いやもう、伝説というかレジェンドですよねぇ~
王氏の母は富山人だったのか…
いや、知ってたけどね?(;・∀・)
うどんの汁はけっこう濃いめでした。まだ一種しか食べてないけど、大量のメニューを扱う店に共通する「どれもがそこそこ」感は拭えない感じがしますね。
いや、ぶっちゃけ味はどうでもいいんです。ここまでやれればもうあっぱれですわ!!
こんにちわ。なんてことしてくれちゃったNです。
この度は依頼後早々に調査に行っていただいてありがとうございます!
敷居が高くて足がなかなかむかなかったのですが、これでようやく行ける!…となるかとおもいきや逆にさらに遠くなりました…。勇気がない…。
あるのんさんの勇気と行動力には脱帽です!今後も記事楽しみにしてます!
ややややっ……!!
これはこれは、なんてことしてくれちゃったNさん、略して、
なんちゃってNさん、コメントありがとうございます!
さらに遠くなった……(;’A’)ソ、ソンナ…
PTSDになりかけながら調査したのにそりゃあないっすよおおぉぉ!(涙)
とても励みになるありがたいお言葉をありがとうございました!
これからも適当に頑張ります!!
懐かしいです!まぁ、閉店してるとは思ってましたが…
昔、日テレ系の朝の情報番組「ズームイン朝」でも紹介されてた記憶があります。
えぇ、いわゆる地元民ってヤツですよン十年も帰って無いですが
あんころさん、こんにちは。
ズームイン朝でも紹介されていたとは···
今はこういう個性的なお店が減ってきて、それはそれで寂しさもあったりしますよねえ~