【大門素麺】その歴史150年!砺波市大門地区伝統のご当地グルメ

こんにちは、富山人あるのんです。

富山の2大乾麺と聞いて何を想像しますか?

富山では有名なので県民にはご存知の人が多いと思いますが、1つは氷見の「氷見うどん」、もう1つは砺波の「大門素麺」(おおかどそうめん)です。


スーパーやおみやげコーナーでもおなじみ

150年の伝統の味 大門素麺

砺波市大門地区の「大門素麺」は、江戸時代後期から伝わる伝統の名産品です。

この地域で作られる素麺は、もともとは農家の冬の副業として加賀藩から伝わった素麺の製法が村内に広がっていったものですが、最盛期は60軒以上の生産者がいたものの現在では13軒ということです。

この素麺が作られる期間は決まっていて、10月から3月という厳しい寒さの中で行われます。気温が低く空気が乾燥しているこの時期が、この素麺づくりに適した気候であるというのがその理由とのこと。

大門素麺づくりは機械化が進む昨今においても、その多くの工程は手作業で行われます。

作業は気温が低く湿気の少ない深夜からはじまる厳しいものですが、1人ではできない作業なので生産者13軒のうち11軒は、夫婦の共同作業によって営まれているとのこと。

生産者家族の阿吽の呼吸と、地元庄川の伏流水や鉢伏山から吹き下ろす寒風によって、なめらかでコシの強い大門素麺ができあがるのです。


画像出典 wikipedia

多くの素麺は棒状の束にまとめられていますが、大門素麺は全国的にも珍しい丸まげ状になっています。これは北前船で運搬の際、俵に詰めて荷崩れしないための工夫と言われています。

ちなみに「丸まげ(髷)」とは、江戸時代から明治の一般的な既婚女性の髪型のことを指します。


丸髷:画像出典 wikipedia

大門素麺は富山のスーパーやおみやげコーナーでもおなじみですが、自分で茹でる際には事前に2つに割っておくことをお忘れなく。

それをしておかないと、ひたすら長い素麺が出来上がってしまいますからね。

大門素麺 ご当地グルメ化

砺波飲食店組合では2010年頃から大門素麺のご当地グルメ化を目指していて、砺波市内の飲食店43店舗(2011年情報)で、それぞれの大門素麺オリジナルメニューが楽しめるようになっています。

大門素麺ご当地グルメマップ
画像出典:http://www.e-tonamino.com

元のPDFファイルはこちらからご覧いただけます。

上の画像は2011年5月時点の情報ですが、一部のお店では現在扱ってないメニューもあり、事前に電話で確認してから行くのがおすすめです。(メニューがなくなってもホームページが修正されていない場合もあるので)

大門素麺を食べに行ってみた

夏になると母上によって大量生産されるなど、何かと家で食べる機会の多い素麺でありますが、大門素麺ほどのビッグネームになると地元の飲食店で食べられるというのはありがたいことですよ。

砺波育ち

焼肉など肉系の料理が有名な人気店ですが、しっかり大門素麺や大門うどんも食べられるというのはさすがJA系の直営店です。

梅紫蘇素麺定食がこのお店オリジナルの大門素麺メニューとなっていますが、ぼくにとっては久々の大門素麺なのでまず基本の味を確認しておきたいと思います。

冷やし素麺定食 750円

大門素麺に、小鉢・揚げ物・ミニサラダがセットになったものです。

大門素麺

見た目にはごく普通の素麺です。

 

ところが・・・!!

 

ツルッとした舌触り、もちっとして弾力のある噛みごたえ、軽快なのどごし、久々に食べた大門素麺はやはりおいしい素麺でした。

大門素麺はこのコシの強さが最大の特徴であるといえるでしょう。

極寒の厳しい環境の中、手間ひまかけた作り手の辛抱強い仕事がこの味を生んでいるのだなと思うと、感慨深さもまたひとしおではありませんか。

めん食堂 川なべ

お次は「めん食堂 川なべ」というお店にやってきました。

お店に入った瞬間、原寸大トトロよりもさらにでかいタヌキが待ち構えていました。

これは室内の信楽焼としては日本最大のものだそうです。

蕎麦やうどんのメニューは麺を大門素麺にすることができます。

このお店では大門素麺MAPにあるオリジナルメニューが食べたかったのですが、残念ながら既にメニューからはなくなっていたので、せめて夏らしいメニューを注文してみたいと思います。

茄子の煮浸しと柔らかニシンの甘露煮 大門素麺 1,100円

茄子はとろっとろで、身欠きニシンのこってりとした甘さと、さっぱりした素麺とのコントラストがなんとも新鮮です。

つゆは上からぶっかけてもよし、つゆにつけて食べるもよし。

ぶっかけると全体が淡い味わいになるし、つゆにつけると強めの味で楽しめます。

つゆの味はお店によって違うので、その違いを楽しむのもまた面白いと思いますよ。

大門素麺、やはりうまし。

大門素麺 まとめ

■ご当地グルメとしての大門素麺

そのまま食べてもおいしい大門素麺ですが、飲食店のオリジナルメニューがどれもおいしそうで気になるものばかり。

しかし、長らく情報が更新されていないということは、そのメニューが今も本当に食べられるのか、あるいは新たなメニューが開発されているのかは我々にはわかりません。

ご当地グルメを目指すのであれば、鮮度の高い情報は宣伝の大きな助力となるのではないでしょうか。

■大門素麺の購入

大門素麺は安い買い物ではないかもしれませんが、それだけに惜しまない手間暇と品質は担保されていると思いますし、袋の1つ1つに生産者の名前が記されていることからも、品質に対するプライドや自信が感じられます。

きちんと水切りして冷蔵庫に入れておけば翌日でもおいしくいただけるし、寒い季節にはにゅうめんで食べるのもまたおすすめです。

砺波の人と風土が育んだシンプルで奥深い大門素麺が、どうかより多くの人に楽しんでもらえますように。

砺波育ち

住所:富山県砺波市宮沢町3-11

電話:0763-34-4141

営業時間:11:00~14:30 17:00~22:00(LO21:00)

定休日:第3水曜日

めん食堂 川なべ

住所:富山県砺波市三郎丸331-1

電話:0763-33-5632

営業時間:11:00~15:00 17:30~20:30

日・祭日 11:00~20:30

定休日:火曜日

8 COMMENTS

しんいちろ

昔 砺波市の国道359号沿いに「あたりや食堂」というドライブイン風なお店がありまして 此方で何度か頂いたことがあります。

「んなモン ウチで茹でれば?」という輩が周りでも多数を占めますが
お店で頂く素麺は間違いなく美味しいと思います。

返信する
あるのん

しんいちろさん、こんにちは。
今回行くお店を調べるにあたって、味のある雰囲気のあたりや食堂が気になりましたが既に閉店されていてとても残念でした。

素麺は夏バテで食意が落ちたときにもさっぱり食べられるありがたい食材ですが、確かに「素麺は家で食べるもの」という意見は多いと思いますね。

お店で食べる素麺は、既製品ではないつゆや具、きれいな器やお店の雰囲気など、お店で食べる素麺は家とはまた違ったおいしさがあると思いますし、大門素麺は主役を張れる存在だと思います。

返信する
匿名

富山の冬って乾燥してるかな?してないと思うのだけど。
表日本の皆さんが「冬は乾燥の季節」って言っているのを、無批判に受け入れてしまったのではないかな?

返信する
あるのん

確かに冬の湿度は低くなく、乾燥とひとくくりにしたのは言いすぎでした。
冬の山がきれいに見えるのは空気中の水分量が少ないことも関係していますので、まったくの見当違いということではないように思いましたが、そもそも日照時間が短いのでやはり平均湿度は高めです。
大門素麺づくりで昔ながらの天日干しを行う生産者が現在1軒だけありますが、天気が良く湿度の低い朝に行うとのことです。

返信する
気配り上手は床上手

その昔、芦屋雁之助の『裸の大将』に大門素麺が舞台になった回があって細川ふ〜みんが素麺を作るという熱演も胸にしか目に行かなかったのが懐かしいです

返信する
あるのん

気配り上手さん、こんにちは。
裸の大将は好きでよく見ていましたが、そのような回があるとは知りませんでした。
見れなくて残念です・・・

男子ならFカップについ目がいくのは致し方ないことと思いますよ。
本当見れなくて残念です・・・ いや、素麺の話ですからね?(-_-;)

返信する
匿名

こんばんは。この時期はツバイソを素焼きにしたやつで出汁をとり、醤油と味醂で味を整えためんつゆで素麺を食べてました。20年前の思い出です

返信する
あるのん

どうもこんにちは。
出汁から作るとはなかなか粋ですね。20年も前の思い出ということは、そのときの素麺はさぞやおいしかったのでしょうね。

返信する

コメントを残す