小谷村の特産品『山ぶどうのお酒』と『蜂のお酒』を飲み会に持っていった結果

先日、長野県北安曇郡小谷村へと遊びに行ってきました。

どこを向いても山しかない小谷村

このあるのん、ただ蕎麦を食べて帰ってきたわけではありません。

ちゃーんと飲み会のために、小谷村名物を仕入れてきましたよ。

山ぶどうのお酒

 

山…ぶんどのお酒？

裏ラベルにも公式サイトにも「山ぶどうのお酒」と書いてあるのに。

ネットで調べてみた結果、「山ぶんど」とは小谷村の方言で山ぶどうということなのでした。はい、一瞬でも誤植を疑ってすいませんでした。

原材料名が山ぶどう・醸造アルコール・糖類ということなので、ワインのような醸造酒ではなく、梅酒などの果実酒のカテゴリーですね。

まずは匂いを嗅いでみましょう。

うっ、濃厚な紹興酒のような香り。この時点でかなりマニアックなお酒であるということが容易に想像つきました。梅酒やビワ酒のような上品で飲みやすいものを想像していたので、いきなし不意打ちで右ストレートをもらったかのような気持ちです。

飲んでみるとやはり匂いの通りの味というか、野趣あふれる紹興酒のような味わい。「ぶどう」という名前から連想するような爽やかさは微塵にも感じられません。

親になんとかお願いしてガンプラ買ってきてもらったら、モビルフォース ガンガルだったくらいの衝撃でした。

 

※参考画像：1980年ごろ、全国の少年たちを絶望のドン底に叩き落としたモビルフォースガンガル

 

他ではちょっと味わえないストイックなまでの骨太な味わい。これを飲み会の場で披露すれば、場はきっと盛り上がること多分間違いなし！

 

山ぶどうのお酒 600円 300ml

蜂のお酒

もうひとつは蜂のお酒。

 

蜂のお酒って……？はちみつ？

いえいえ、山ぶどうのお酒ですらあれだけの個性です。そんな甘いもののはずがありません。

 

 

※昆虫 閲覧注意

 

 

ヒェッ！

なんと、まんまスズメ蜂を漬けたお酒なのです。

どよめく一同。

続いて「まじかー！！」「本当に蜂なんかー！！」と周囲はもう大騒ぎさ。

ふふっ、期待通りの反応にあるのん思わずニンマリ。

 

しかし、虫を漬けたお酒なんてぼくも他の人たちも初めての体験なので、味の想像がまったくつきません。

であるならば、ここはやはり頼れる漢チャーリー石川氏に毒味テイスティングをしていただきましょう。チャーリー石川氏による小細工なしの素の反応をご覧ください。

原材料は、蜂・醸造アルコールのみ。醸造アルコールに味はありません。ということは、酒の味は完全に蜂のみに依存するという、なんとも小細工なしのマッチョなお酒ではありませんか。

 

チャーリー石川氏の表情は真剣そのものだ

 

 

見た目は完全に白ワインであるが、果たしてお味は…

 

 

さあ、テイスティングの本番はここから

 

 

たんねんに舌で転がし、鼻から息を抜き、余韻へとつなげていきます

 

 

え……その表情……

 

 

 

 

 

まるで無垢なる赤子の泣き顔のよう

 

 

 

はい、悶絶するくらいおいしいようなので、我々もいただいてみましょう。

 

見た目は白ワインなんだけどなあ。

まず匂いを嗅いでみましょう。焼酎のようなアルコールの香りの中に不思議な野性味を感じます。それほど嫌な感じがしないのは、さっきのぶどうのお酒に比べるとおとなしい味わいだからかもしれません。

 

そしてお味のほうは……

 

こ、これは……

 

純粋な味の焼酎と野生の味が混在するような味。昆虫を漬けるとこういう味になるのかあ…。特に嫌な味ではないのだけれども、好んで飲む味でもないなあという感じでしょうか。

このお酒からは、スズメバチの小さい体に秘めた大いなるパワーを感じとることができます。これを飲みすぎると、もしかしたらその夜はみなぎってしまうかもしれませんね。

ほんのり苦く、自然の厳しさがいっぱい詰まった味。

小谷村名物「ぶどうのお酒」と「蜂のお酒」で飲み会を盛り上げませんか！？

さらに場を盛り上げたいという欲張りでチャレンジャーなあなたには、以下のようなおすすめのお酒もあります。

 

蜂のお酒 600円 300ml

小谷村道の駅

 

 

小谷村のさまざまな特産品が売られていて、食事もできて、いろんなものが試食できるのが嬉しいこちらの道の駅小谷。

数々の試食を見るたび「日本酒飲みながら試食してぇ…」と思ってしまうあるのんでありますが、今回ご紹介したぶどうのお酒も蜂のお酒もこちらの道の駅で売られています。

ほいで、さらなる刺激を求める方向けのお酒がこちら。

マムチラッ

 

まむし酒です。そのお値段、なんと1升で16,200円(税込)ですｗ

 

このまむし酒には小谷で採れたマムシが丸々1匹入っているんです。体長70センチほどのマムシを数カ月絶食させたものを、生きたまま焼酎に漬け込んであるというもの。

 

数ヶ月絶食させるのは体内のものを吐き出させるためですが、それでも生きているだなんてなんという生命力でしょう。まむし酒は昔どこかのお店で飲んだことがありますが、その凝縮された野生の味わいにマムシの強力なる生命力を感じずにはいられませんでした。

 

ここぞという時の飲み会において、ぶどうのお酒→蜂のお酒→まむし酒という演出をしたらなば、その日の飲み会の主役の座はあなたのものになればいいね。