こんにちは、富山人あるのんです。
ウン年ぶりかで近江町市場へ訪れてみたのですが、まさか我々がそれだけで帰るはずもなく足は自然と金沢駅方面へと吸い寄せられていくのでありました。
金沢駅前を歩いてたら気になるお店が色々あるのんねえ~😘 pic.twitter.com/xfMwxQIIbc
— あるのん☃️富山のグルメとブログ (@_arnon_) February 11, 2024
道中不思議な飲み屋ストリートに目を奪われつつも、特に道草を食うこともなく無事金沢駅へ到着。
観光客は少しは戻ってきているのかな?三連休の中日としては人の数はまだぼちぼちといった感じでしょうか。
そして今回もまた金沢駅構内の「金沢百番街 あんと」に立ち寄った瞬間、我々の目は釘付けになりました。
おや!?新しいお店!?
・・・ってか利き猪口を模したデザインの樽酒には大いなる既視感が・・・・
はえ~!!?「石川県小松市にある酒蔵、農口尚彦研究所が手がける立ち飲み食堂&酒屋がオープン」とな!!?
えっ!つまりこれって農口尚彦研究所直営のお店ってことじゃん!!マジっすか!!
ぼくは農口尚彦研究所のお酒はまっさきに買ったし、たまに買ったり昨年末もネットで注文して購入すたりしているほどに好きなお酒です。
しかも!2月9日(金)ってつい昨日のことじゃないですかあ~!!※訪れたのは10日
SAKE食堂 by 農口尚彦研究所
さあ、ではさっそくこの空いているところへ・・・はい!ブッブー!!✗
まずは裏側にまわって注文と会計を先に済ませるのがこのお店のルール。
メニューを最初に決めて支払いを済ませて、はじめてカウンターに立つ資格が得られるのです。
追加注文の際もその都度裏に回ってオーダーと会計を済ませるという多少面倒なスタイルではありますが、立ち飲みとスタイルといいメニューのラインナップといい、あまり長居はせずサクッと利用していくのがコンセプトなのでしょうから、それでいいということなのでしょう。
メニュー
農口尚彦研究所のお酒がこれほど一同にそろっているお店は他に見たことないですから、これは圧巻!
しかもテイスティング3種もスタンダードとプレミアムのものがあったりして、気軽に楽しめる価格帯のものから超高級酒まで幅広く揃ってるのはさすが直営店です。
お店が空いてたこともあり、我々は運良くこの角席をゲットできました。
既にけっこうお腹も膨れてきてるので「能登あおさのポテトサラダ¥480」と、「岩もずく酢¥480」と渋めのチョイス。
ちなみに岩もずく酢のもずくも能登産とのこと。能登産はいいね~!
お酒はぼくが「季節酒 180ml¥1,380」で、連れはここでしか飲めないという「SAKE食堂限定 180ml¥770」をぬる燗で。
季節酒は「今の時期にしか味わえない貴重なお酒」ということなので無濾過生酒とかかな?むふふ♡
ほおおお・・・
上品な香りがあり飲みやすいと思わせといてしっかりコクもあるので、そのまま飲んでもフレッシュで美味しいのに料理とも合わせやすいという二面性を持ち合わせたお酒です。
そして、ぬる燗が・・・まさかのこれ!!
酒燗器!!燗酒がまさかこれで提供されるとは・・・
何を隠そうぼく、これの色違いを持っています。
手に持った部分にお酒を入れて、外側の入れ物にお湯を入れることで自然な温度で温まってくれるのです。しかも結構長く保温が効いてくれるのでゆっくり飲んでいてもずっと温かいというスグレモノ。
酒燗器が常温の状態からだと熱湯一回でぬる燗になり、お湯を一回捨ててもう一回熱湯を入れ直すと熱燗になります。
で、このSAKE食堂限定酒のぬる燗なんですが・・・めっちゃうめえええええよおおお!!!
辛口のお酒ですが口当たりが柔らかく何の対抗もなくするすると飲めちゃいます。
「安い酒をとりあえず燗してみた」ものとは次元の違う味で、これは燗好きの人や手や体が冷えて温まりたい人にぜひ試してみていただきたいですねえ。
お値段も手頃ですしね。ただ果たしてこの酒燗器は何セット置いてあるのやら!?
このぬる燗をいただいて、こういう低価格なお酒もしっかり造る杜氏の農口尚彦さんって本当にすごい人なんだなあと改めて思った次第であります。
で、このあおさのポテサラともずく酢ですが、味付けが絶妙に薄めであることに驚かされました。
もずく酢にしても「酢」要素はほぼ感じられず、うっすらとした出汁の味のほうが感じるくらいです。もずく酢といえば「すっぱ~い!」くらい酢が入ってるものだと思っていましたが、これはなんとも精妙な味付け。
素材がいいので「調味料ではなく、素材とお酒のマリアージュを感じてほしい」というお店側のメッセージなのでは!?と勝手に解釈し、ならばと「農口尚彦研究所の練り粕煮つけ玉子¥200」も追加オーダーしてみました。
こ、これはああ・・・・・
ふ、普通にゆで玉子だ・・・・
汁がまた薄味なのですが、欲を言えば半熟さともう少し何らかの塩味がほしいところかなあ。イメージで言えばラーメン屋の半熟煮玉子の淡めの味付けを練り粕と絡める的な?
そうこうしてるうちに店内はお客さんで埋め尽くされていきました。
このL字カウンターの角席は全体が見渡せることから居心地がよく「上座」とか「玉座」とか言ってふざけてましたが、この席はちょっと特等席感ありますね。
お店の人も皆さん対応が明るく親切でとても気持ちよく過ごすことが出来ましたが、そこでつい調子こいてこんなことを聞いてしまいました。
農口尚彦さんはお元気なんですか?
「もう引退は諦めた」と生涯現役を宣言されている農口尚彦氏ですが、とはいえご年齢的になかなかのものだったはず。
お元気ですよ!お店オープンした日も来られたんですよ!
何ですと!!?昨日来てたらもしかしたらお見かけできたのかも!!?
農口尚彦さんは能登杜氏四天王の中でも「酒造りの神様」の異名を持つほどのお人ですが、その貴重な技術やノウハウは若い世代へと継承されているとのことで、今後も美味しいお酒が飲めることを期待するばかりです。
ちゃんとお酒も買っていけますし──
テイクアウトもできるので旅のお供にも良さそうですね。SAKE食堂特製弁当めっちゃうまそうなんだけどー!!
買ってった!!(先程の近江町で)
ということで、まだオープンしたてほやほやですのでメニューや価格やサービスなど色々変わる可能性あるかもですが、気軽に農口尚彦研究所のお酒が飲めるのは実に嬉しいし楽しい!
さあ~一杯引っかけていきまっし!
SAKE食堂 by 農口尚彦研究所
住所:石川県金沢市広岡1丁目7-1 百番キッチン1階 あんと西1階
営業時間:9:00~23:00(L.O.22:30)
公式サイト
能登杜氏四天王ドキュメンタリー映画:一献の系譜
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