【ヤッホーのお店】片町の夜は茶漬けで〆ろ!志な野?ああヤッホーの店ね

金沢随一の繁華街、片町。

人が入り乱れるスクランブル交差点

切れ目なく話しかけてくる客引きのアンちゃん

どこまでも続くタクシーの列

片町の夜のはっちゃけ具合は富山では見られないもので、ぼくはこの賑やかな街が好きだ。

居酒屋をはしごする人たち、カラオケに行く人たち、BARに行く人たち、チャンネーにちょっかい出しすぎて出禁になる人たち、この街では皆目的は違えど同じ場所を共有する同士たちといえるのではないかと思う。

それぞれ目的や思惑はさまざまなれど、最後に行くつく場所はほぼ同じだからだ。

そう、飲んだ後には欠かせない〆をどうするか、これは非常に大きな問題だ。

ラーメン、牛すじうどん、油そば、片町には魅力的な〆のお店は多々あるが、その中でも特に異彩を放っているのがお茶漬け専門店“志な野”である。

志な野という店名より、むしろ「ヤッホーのお店」として非常に有名。

このお店ではお店の人はもちろんのこと、お客さんですら「ヤッホー」としか声を発してはいけないという暗黙のルールが存在するのだ。

華やかで賑やかしい表通りとはうってかわり、裏道に入るとほんのりアングラ感が漂ってこれもまたワクワクする。

夫婦で営まれているこじんまりとしたお店で、カウンターに7人も座ればもう満席になってしまう。

店に入ると、椅子の後ろを通るのもやっとの狭さ。椅子に座るか座らないかのタイミングでもうお茶漬けの具が出てくるので、モタモタしていると最初のヤッホーすら言わせてもらえない。志な野は初心者にそう甘くはないのだ。

この店のお茶漬けは一応、のり茶漬550円、梅干茶漬600円、紅葉子茶漬660円、さけ茶漬け660円、志な野茶漬け760円の5種類があるが、何も言わなければ「志な野茶漬」が出て来ることになる。

しかし「ヤッホー」と言ってもちゃんと志な野茶漬けが出て来るあたり、間違うことがなく初心者にもやさしい。

志な野茶漬けとはいわゆる「全部のせ」的なメニューで、いつでもすぐ出せるよう常に数セット準備されている。この店では志な野茶漬けだけを食べるのもまた暗黙の了解だ。

この後すぐにご飯と出汁が出てくる。

ここで「あれ?ご飯少なくね?」と思ったそこの貴方、志な野は間違ってもそんなあこぎなお店ではない。

志な野のご飯と出汁は、おかわり自由

具は最初の皿だけだが、ご飯と出汁は好きなだけ何杯でも食べられるのである。

急須は超熱いので、やけどに気をつけよう

好きな具を好きなように配置し、自由にいただくのが志な野流。

ご飯がなくなれば茶碗を差し出し「ヤッホー」と言えばご飯をよそってくれる。シャイな富山人には少々気恥ずかしいが、皆それしか言わないので徐々に気にならなくなってくる。

具の配置やバランスを考えるのがまた楽しい

壁には無名人たちの色紙が並ぶ

出汁がうますぎる

「お茶漬け」だけどお茶ではない。そして出汁というより、これはもはやお吸い物である。魚介の上品な香りとうま味がたまらない上に、ご飯が硬めなのでしっかりと歯ごたえも楽しめて具がなくてもおいしい。てか汁だけ飲んでもうまい。

後から出てきた香の物。さっぱりとして歯ごたえもよく、このまま食べてよし、お茶漬けで食べても良しの攻守最強の存在だ。

ヤッ!

我々は「ヤッホー」あるいは「ヤホー」と声を発しているのに、店のおばちゃんは「ヤッ!」としか言わない。店に入ったと行きも、注文を受けるときも、おかわりを提供するときも「ヤッ!」のみ。

以前はちゃんと「やっほー!」と言っていたはずなのだが、これはいったいどういうことなのだろうかと普通は疑問に思うことだろう。

うん、ぼくにはわかる。

「ヤッホー」を長年言い続けた結果、すべてのムダを排し、絶対なる高みへ到達した証ではないかとぼくは考える。コンパクトに洗練された「ヤッ!」は我々素人がそう易易とマネていい類のものではない。

けっして「面倒だから」という理由でないのは明白だ。

志な野は人気店

志な野は人気店。次々と客がやってくる。

「4人なんですけど座れますか?」

おばちゃんは2秒、3秒と間を置き、「待ってもらえれば・・・」と面倒くさそうに答える。もし初めてでこんな対応をされれば「なんて対応の悪いお店だろう」と不快に思ってしまうかもしれないが、それは誤解だ。

うん、ぼくにはわかる。

「ヤッ!」意外のことばを喋らされることは、お店の人にとって美意識に反することなのだ。だからといって、ここは「ヤッ!」だけでも伝わらない。「ヤッ!」だけを言っていたいのに、それ意外のことばを発しなくてはいけない理不尽さや苛立ちがこのような態度に表れるのではないかとぼくは考える。

ちなみに長年通っている連れの証言によると、現在いい感じに隠れキャラ化してるおじちゃんのヤッホーが

「ヤッッッ!!!!」

「ヤッッッ!!!!」

と、まるで悪霊も退散しそうな勢いのヤホー力を発揮していたという。今回はご尊顔をチラ見するくらいしか出来なくて残念である。

まとめ

これらのものは一見素朴であるが、これほど日本人の心に染みわたる食べものはそうそうないと思う。贅沢なひとときを過ごした気分になること間違いなしだ。

この日は3回ヤッホーしたので計4杯食べた。「ちょ、食べすぎじゃね?」と思ったそこの貴方、まだまだ甘いよ。

28杯食べた人がいる。

ヤッホーは地球を救う、といいね。

志な野(しなの)
住所:石川県金沢市片町1-10-10
電話:076-222-0323
営業時間:22:30~翌2:00
定休日:日曜日・月曜日

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コメント

  1. ちゃりおっと より:

    伸〇から昔聞かされたとき、「またネタかよ?!」と思いました。(^^;)

  2. タカキ より:

    我らがガッツ先生だと何杯いけますかね?
    にしてもやっぱり最近お疲れなんですね…
    片町で他に行ったアレなお店の探訪記が丸々書き忘れてますもんねw

    • あるのん より:

      一軒目から行けばガッつ氏なら余裕っしょw
      ええ、そりゃお疲レーターですよ。
      まあ記事にしにくいお店もありますからね。
      あの居酒屋も良かったんですけどね^^
      今度昼王将行きましょうw

  3. アパパネ より:

    『抜けるモンなら抜いてみろ!!』
    あの!大食いチームで乗り込まなきゃなのん(+・`ω・)9

    • あるのん より:

      我々ならもちろん楽勝ですが、唯一問題があるとすればあの時間まで食べないでいることが不可能なくらいですかね(´_ゝ`)

  4. umt より:

    言葉がなくても通じるって…素敵やん。
    お茶漬け専門店なんて近くに無いから新鮮ですわ。

    • あるのん より:

      本当ですね(^^)
      でもお会計のときはちゃんと言わないと
      延々おかわりし続けることになっちゃいますね(笑)