小谷村の日帰り旅行記第二弾
この日訪れた小谷村では、ちょうどおたり新そば祭りの真っ只中。となれば、いつものお店以外にも他のお店も試したくなるというものではござらんか。
あるのん人生初、蕎麦屋のはしご
「なんかクチコミサイトで評価がいいらしいよ」ということでセレクトされた「そばや蛍」。これがまあ実にとんでもないお店でした。
とんでもない理由その1.
とんでもない山奥
道なりに進むと看板があるので、その通りに細い道へと入って坂を登っていったのですが、これがとんでもない道でした。車1台がなんとか通れるほどの細い道なのですが、ガードレールもない断崖絶壁のような道を400mほど走らされるハメとなりました。
「ああ、あのときは向かいから車が来ませんようにという頭しかなかったですね」とはあるのん談。ここで写真を撮る余裕はとてもありませんでした。
しかし皆さまご安心下さい。最初の看板を通り過ぎたところから行ける別のルートもあります。
この場所からだと細い道を入って上へ約100mのところになります。こっちからならまだ一応普通に入っていけますのでおすすめ。あのルートは初見殺しすぎる。
おほ、何やら見えてきましたよ。
古い民家を改装した店舗とのこと。蕎麦屋さんあるあるですね。
おおっ、あれかあ~
うーむ、まごうことなき民家度120%ですな。
とんでもない理由その2.
山奥でとんでもない行列
開店は11時なので11時を目指して行ったんですけど、ちょっとだけ11時をまわっていました。着いたときはもう満席で、さらに10人以上の待ち状態となっています。ほえ~こんな山奥でねえ。
待っている間、どんどん人が増えていきます。数えてみたら一番多いときでなんと、40人ほどのお客さんが外で待っていました。このあるのん、蕎麦屋で並んだのも、山奥のお店で並んだのも人生初でございました。
唯一の救いは、お店の人に名前と人数を伝えておけば列に並ばなくてもいいので、周りの風景がのどかなので写真を撮ったり眺めたりしながら過ごすことができ、それはそれで貴重な時間が過ごせて良かったです。
店内に入れるまで一時間かかりました。
とんでもない理由その3.
とんでもない満足感
外から見た感じよりも店内は広そうです。
メニュー
蕎麦は二種類から選べます
深里:そば殻も一緒に石臼で引き込んだ粉で打ったもの
蛍の緑:そば殻を抜いて石臼で引いた粉で打ったもの
そして蕎麦の量が他のお店よりも1.5倍ほどあるということです。小盛りにもできます。
さあて、んじゃあ何にしようかねえ。
◆十割そば 880円
蕎麦は二種類からって言っといてからの十割そば。だ、だって蕎麦祭りだけの期間限定だっていうんだもん…クスン
まずは蕎麦の匂いをかいでみる。鼻腔を抜ける爽やかな秋の香り。やっぱ新そばはいいねえ~。
そしてこちらのつゆ。濃さは控えめながら芳香な出汁の香りがすばらしい。この香り高い蕎麦との相性は抜群です。
舌触りも滑らかで軽快に箸がすすむ。このボリュームは大正義っすね。
このかまどで蕎麦が茹でられていて、下に薪が入るようになっています。
◆深里 780円
ツレが頼んでいたものがこちら。そば殻が入っているので、やはり蕎麦の風味が強い。
そして追加で注文したものがこちら
自分でスリスリくるみダレそば+180円
すり鉢のくるみを自分で潰してダレと混ぜていただくという趣向です。これは珍しい。
くるみとごまを十分にすりつぶし、みそを入れ、さらに最後につゆを入れます。
これすごい力いる。ゴマすりの得意なお父さんにやってもらいましょう。
はい、ではあらかじめ作っておいたくるみダレを使用しましょうね。(嘘)
ぐぬぬ…、こ、これは激ウマすぎる!ごまの風味、みそのコク、つゆの豊かな味にくるみの旨味が加わって、やまだかつてない味わいに無我夢中になること請け合いです。
え…?これで蕎麦の繊細な風味は楽しめるのかって?
蕎麦の風味は母なる自然へと還ったのです。
サイドメニューも魅力
この他に天ぷらの盛り合わせもあります。どれもこれも気になるけどぜんぶは無理なので、どれかひとつだけ頼むとしたらこれかな~。
◆さしみこんにゃく 580円
自家製のこんにゃく。
想像してたのよりめっちゃでかい!やわらかい!プルンプルン!
箸で切れるほどにやわらかいこんにゃく。斬鉄剣とはいったいなんだったのか。
そしてこんにゃくの風味はあるけど、ぜんぜん臭くないですね。これはこんにゃくが苦手な人でも食べられそうな味。これは正直、今まで食べたこんにゃくで一番おいしいものでした。
◆なめこ汁 190円
ちょっとちょっと!テーブルの横にこんなんあるんですよ!
囲炉裏の中のなめこ汁。なめこは集落で育てた原木なめことのこと。
これを食べないとか嘘でしょ!
おいちいいいいいぃぃ
この汁の味となめこは、まさにこの地域でしか食べられないスペシャルな味わいです。
まとめ
うん、こりゃあアレだわ。
そりゃあ人も並ぶわ!!
現役の黒電話も空間にピタリとハマっている
2016年の営業は11月20日をもって終了とのことなので、この記事を見てまだギリチョン間に合うという人は、ピンポンダッシュの勢いでお店に行ってみるのもいいかもしれません。
しかし、くれぐれも崖から落ちないように気をつけてくださいね。
そばや蛍
住所:長野県北安曇郡小谷村大字中土16588
電話:0261-85-1810
※席の予約はできません
※蕎麦の売り切れはないとのこと
営業時間:木金月11:30〜17:00 土日11:00~17:00
定休日:火水(営業する日もあり)
店内禁煙
コメント
コメント一覧 (4件)
このお値段でこの内容は凄いですな!
蕎麦もコンニャクもナメコ汁も全てがレベル高いですね♪
この蕎麦は最初はツユに付けずに食べてみたいすな。
ええ、すべてが最高でしたよ(^^)
もちろん最初は何もつけずに食べますね。
塩とかあれば塩でも食べてみたりして。
でもって、こちらのつゆがまた最高なんです。
タカキさんもたまには小矢部から
アッチ方面へ足を伸ばしてくださいw
ぷるるんぷりぷり~~コンニャクがいいね!イイネッ
長野かぁ~遠い(ノロ≦*)
お会計の時は、おざぶに座ってするのん?
残念ながらコラーゲンではありませんことよ?
え、遠い?なあに、富山と長野は近いぜよ!
変わらん変わらん!!www
おざぶw
何その育ちの良さそうな呼びかたw
そうね、だいたい座ってたね~
黒電話こっち向いてるから鳴ったら思わず取ってしまいそう…