ども、富山人あるのんです。
唐突ですが『富山県推奨とやまブランド認定品』というものをご存知でしょうか。
これは、特に優れた県産品に対し、富山県が厳選して認定したものをいいます。
その数13種類。
認定されたものを見てみると大部分は予想通りのものが多いものの、中には「あれ?これもそうなんだ」と意外に思うものもあるかもしれません。
ぼくは恥ずかしながら、つい最近まで富山県推奨とやまブランドというものを存じませんでした。
富山人の皆さんはいらぬ恥をかかぬよう、今回の記事で答えられるようにしておいてくださいね。
では順番に見ていきましょう。
目次
富山県推奨とやまブランド認定品
ます寿し
ますの寿しは江戸時代より富山藩の献上品として珍重されてきました。
今日においても富山の数ある県産品の中でも特に人気の高いものです。
ますの寿しの数だけそれぞれのお店の伝統の味があり、富山県内でますの寿しを作る会社は40社ほどになるということです。
とやまのチューリップ
富山県内で長年培われてきた品種改良や栽培技術は日本国内でトップレベルにあり、富山県のチューリップの球根の出荷量は全国一です。
年に一度行われる『となみチューリップフェア』は、なんと700品種、その数300万本という日本最大のチューリップの祭典です。
圧巻ともいえるあの美しいチューリップを見るために、期間中は県内外から30万人という人が集まります。
富山干柿
南砺地方では古くから厳しい冬を乗り切る保存食として干し柿作りが行われてきました。
干し柿用の品種『三社柿』を使用し、丹精込めて作られた富山干柿は絶妙な柔らかさと深みのある甘味があり、ビタミン・カロテン・カリウム・食物繊維を豊富に含んでいるので栄養満点です。
お見かけの際は、ぜひお一つどうぞ。
福蜜柿あんぽ柿 富山県産をお歳暮干し柿に。化粧箱 約12個入
大門素麺
「そうめんなんてみんな同じじゃないの?」と思うことなかれ。そういう人にこそぜひこの素麺を試していただきたいですね。
この独特の歯ざわりとコシのある食感をぜひ一度味わってみてください。
大門素麺は年中作られているものではなく、10月~3月にかけて凍えるような寒さの中で素麺づくりが行われます。
大門素麺の産地である大門地区では、かつて60軒以上もの生産者がいたとのことですが、現在では13軒で伝統の味を守られています。
袋に生産者の名前が書いてあるので、見かけたらチェックしてみましょう。
ちなみに大門そうめんは「おおかどそうめん」と読みます。
富山湾のブリ
富山湾のブリは『富山湾の王様』と称されるように、富山湾の豊富な魚介類の中でも頂点に立つ存在です。
特に『ひみの寒ブリ』は一大ブランドとして、全国にその名を轟かせる存在となっています。
10kg級の寒ブリはまさに最高級といえるもので、その身には日本海の栄養をたっぷりと宿し、脂がのった感動的な味わいが楽しめることでしょう。
富山湾のシロエビ
『富山湾の宝石』と称される富山湾の白えび。
白えびのまとまった収穫できるのは抜群の深さをもつ富山湾だけです。
食べ方はそのまま揚げたものが一般的ですが、富山では刺し身も大人気で、独特のねっとりとした食感と甘さが素晴らしく日本酒に合います。
他にはお土産用の白えび煎餅なども有名ですが、富山に来たら必ずこの白えびの刺し身は食べていただきたい一品ですね。
富山湾産ホタルイカ
ホタルイカは春の風物詩。
富山のスーパーではホタルイカが大量に並び、沖漬けや素干しなどの加工品も大人気。
しかしホタルイカの漁獲量全国一位は兵庫県と知ったときは多少頭がクラクラしましたが、まあそんなことはどうでもいいのです。
この味が思う存分楽しめることに変わりはないのですから。
ちなみにブリ・白えび・ホタルイカは『富山県のさかな』に選定されています。
メンタルコミットメントロボット・パロ
「世界一のセラピー・ロボット」としてギネスブックにも認定されているという癒やしのロボットです。
心理的効果、生理的効果、社会的効果の3つの効果があるということで、アニマルセラピーと動揺の効果が見られるというスグレモノ。
CiCに行ったことがある人なら、5階にこのパロがいるのを見たことがあるかもしれませんね。
CiCでは残念ながら動いてるところを見た記憶がありませんが、色んな人から触られまくって若干色づいていることから「きっと富山で一番セラピーが必要なパロ」として、ぼくの心の中で認定されています。
ウォータージェットマシン
スギノマシンが開発した『ウォータージェット加工』は、3000気圧で噴射される超高圧水を利用した技術で、かた~い石をも真っ二つになってしまいます。
切断面が滑らかな上に細かい加工もできるので、複雑な形状の加工も自由自在にこなせます。
富山の自然の恵みを支える、山、川、大地、海。
これら根源となるものが『水』ではないでしょうか。
富山の水がこのような技術に発展していったというのは、富山県民としては感慨深いものがありますね。
富山市の科学博物館がまだ科学文化センターだった時代から、このウォータージェットマシンが展示してあるのでご存知の人も多いかと思います。
井波彫刻品
江戸時代の中期に瑞龍寺本堂が消失し、その再建が行われた祭に京都から派遣された御用彫刻師により、その精巧かつ精密な技術を井波の大工に伝えた技法が井波彫刻として今日まで受け継がれています。
200本以上のノミや彫刻刀を駆使するこの彫刻は、通産大臣より伝統工芸品として指定を受けた富山県を代表する工芸品です。
そして現代ではこれまでの常識を覆すような奇抜な作品も誕生しています。
井波彫刻とギターの融合
これは超COOL!
高岡銅器
高岡銅器は日本国内の銅器の全生産額の約95%を占めるという圧倒的シェアを持っています。
高岡銅器の起源は1609年、加賀藩主の前田利長が高岡城へ入城し、高岡の町を開いた際、町の繁栄を図るために、1611年(慶長16年)に礪波郡西部金屋村(現・高岡市戸出西金屋)から、金森弥右衛門ほか7人の鋳造師を現在の高岡市金屋町に呼び寄せたことに始まる
出典:wikipedia
あのアニメのキャラクターも高岡銅器で制作されています。
み~んな大好き、両さん。
さらにサッカー漫画の金字塔、キャプテン翼も。
皆さんよくご存知の珠玉の顔面ブロック、石崎くん
能作の錫製品
400年もの長い歴史のある高岡銅器の技術から発展した『錫(すず)』を用いた伝統工芸品です。
錫は非常に柔らかく手で楽に曲げることができることから、用途や使う人や次第で独自な形状を楽しむことができます。
能作のぐい呑は形こそ変わりませんが、手に持った感覚や口につけた感触が素晴らしく良いものです。
様々な形をした風鈴もそれぞれに個性があって、どれも音色が大変心地良いんですよね。
工場見学や製作体験(要予約)もできるので、密かに今度行ってみたいと思っています。
とやまの種もみ
富山のお米が尋常ならざる旨さであるということは、富山県民であればよくご存知なんじゃないかと思いますが、密かに種もみの産地としても非常に評価が高く、東北から九州に至る42都道府県に出荷されています。
出荷できる種もみは、主要農作物種子法にもとづくほ場審査、生産物審査、農産物検査法にもとづく農産物検査など、厳しい検査に合格した種もみだけなのです。
さらに、優良種子の条件として以下の条件に基づきます。
・遺伝的な純度が高いこと
・発芽率が高く揃いが良いこと
・実りがよく充実していること
・粒揃いや色沢が良いこと
・病害虫の被害粒や異物異種穀粒が混入していないこと
これらの厳しい条件を満たすために
・土づくり
・種子消毒や病害虫防除の徹底
・こまめな異茎株抜き取り
などがあり、さらに収穫時は
・コンバインや乾燥機も種子専用のものを使用する
などの、終始徹底した品質管理が行われているということで、全国からの種もみ生産委託の6割も受託されているということです。これはすごいことですよ。
まとめ
富山県推奨とやまブランドはいかがだったでしょうか。
「アレが入るならコレが入っても良さそう」的な意見も色々とあるのではないかと思いますが、これらのものは間違いなく全国に誇れるものであり、そしてその他にも素晴らしいものはまだまだあると思います。
このブログを通じてそれらのものをお伝えできるよう、常にアンテナバリ3で頑張っていきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (6件)
ほぼわかりましたが自分は富山の知識が小矢部方面に偏ってまして…
にしても銘菓三国一と反魂丹が無いとはw
小矢部ってめっちゃ最西端じゃないですか。
たまにはもっと中心部に来てくださいよw
大門そうめんは大門町ではなく砺波では?
こ、これは恥ずかしい勘違いをしていました。
記事を書くにあたって改めて確認したつもりでしたが、
どうやら思いこみの呪縛から逃れられなかったようです。
ということで軽く修正させていただきましたm(__)m
俺も勘違いしてました。射水市大門じゃなくて、砺波の大門地区なのですね。勉強になりましたm(__)m
まあ誰でも勘違いはありますから^^←
言われてみれば微妙に違和感はありましたが、砺波にも大門があったんですねえ。
もしかしたら我々以外にも勘違いしてそうな人は多いのかもしれません。(仲間を増やし隊)