どうもこんにちは。
昨年末と今年のGWに訪れた大阪で、すっかり大阪流たこ焼きに魅せられた富山人あるのんです。
大阪で何店か食べ歩いて思ったのは、たこ焼き文化的に富山は今ひとつであると言わざるを得ず、大阪のたこ焼きのとろとろさは富山では味わったことのないもので、ぼくの中では『大阪たぷたぷ系』と勝手に呼んでいます。
富山:凝縮した強い粉感。そもそもアツアツで食べられるお店が少ない。
大阪:外はふわふわ。中は汁気たっぷりで熱々とろとろ。
前回大阪に行ったときは富山の友人ヒロシも一緒だったんですが、ぜひ大阪のたこ焼きを試してもらいたかったんですよね。
そこで、たまたま入ったフレンチバルのシェフにオススメのたこ焼き店があるか聞いてみたところ、あまりに畑違いすぎるのかちょっと困惑気味に教えていただいた近場のたこ焼き店に行ってみました。
うん、超うまかったね!
シェフは店名すら存じてないようでしたが、行ってみたお店は大阪の名に恥じない絶品のたこ焼きで、ヒロシも「今までの人生で一番うまいたこ焼きだった」と言っていました。
これだけうまい大阪のたこ焼きなので、なんとか自宅でも作れないものかとググってみたところ、たこ焼き界でも有名なライターのヨッピーさんが記事にしてるではないか!
このあるのん、たこ焼きを自分で焼くのは串カツの田中で1回あるほどには慣れているつもりですが、大阪流のとろとろのたこ焼きを焼くのはちょっと自信がありません。
今回は厳しい戦いになることが予想されます。
■材料
たこ焼き粉100g
水300cc
卵1個
青ネギ
紅しょうが
あげ玉(天かす)
真だこ(茹で)
青のり
鰹節
オタフクソース
■材料(2人前)
たこ焼き粉100g
濃いめにとった出汁500cc
卵3個
青ネギ
紅しょうが
あげ玉
真だこ(茹で)
青のり
鰹節
オタフクソース
オイスターソース
水のかわりに濃いめの出汁を使用し、一般のレシピよりも水分量を多くするのが最大の特徴です。
『粉100gに対し出汁500g』というのがかなり重要なキモらしく、これ以上出汁が多いと固まりづらく綺麗に丸めるのが難しいとのこと。
自信がない人は出汁400gくらいでやってみるのがいいそうですが、ぼくはまったく自信ないのに出汁500gで挑戦してみることにしてみます。
材料の調達
田舎のスーパーだったので少々不安でしたが、スーパー1店で全て揃いました。
オイスターソースを使うとコクが出るとのことでちょっと迷ったけど、今回はたこ焼きそのもののクオリティに注力したかったのでオタフクソースのみにしました。
強めの出汁をとって、
混ぜ合わせてこのように。粉に直接出汁を入れると固まってしまうので、出汁に粉を入れるようにしましょう。
ここで重要なのが、出汁はしっかり冷ましてから粉を投入すること。でないと出汁の熱で粉が固まってしまいますからね。
・・・と偉そうに言ってますが、説明書はあまり読まないタイプのぼく、そのことに気づかず熱いまま投入してしまっていました。テヘペロ
たこ焼き祭りスタート
このときの時間は19時半くらい。さあ、楽しい宴のはじまりだ!
他のメンバーが酒や会話に興じる中、
ぼくはあるのん専用、特設たこ焼きスペースにてたこ焼き職人見習いに勤むことにします。
初期ロット
箸で寄せ、竹串で丸めにかかります。(金属の串は素人だと鉄板を傷つけてしまうかも)
うーん、初期ロットはかなりの失敗。
見た目ほどに焦げた味はしなかったけど、結構しょっぱかった・・・
ここに懺悔しますが、「最初から塩味がついてたほうがいンじゃね?」と出汁に白だしを投入してしまい、焼く前に味見したときはさほど塩味は感じなかったのに、焼いて凝縮したせいか出来上がりはかなりしょっぱくなってしまいました。
作ったことがないものをいきなりアレンジしてしまうメシマズの典型のようなダメっぷりですが、次回からは大人しくレシピ通りにやってみることにします。
セカンドロット
中はとろとろながら外側はまあまあの仕上がり。前回に比べると味は一気に良くなったものの、まだ色が黒いかなと。
特に焦げた味はしないけど・・・ しかし、こんなものではまだまだ全然ダメだ!!
そんなぼくの葛藤を知ってか知らずか、幾度と訪れるヒロシの妨害・・・
挫けそうになりながら、人の温かい心に励まされて・・・
あるのんの凝り性に火がついた!!!
サードロット
これはキターーー!!!!
焼き加減に細心の注意をはらいながら、完成したたこ焼きはふわふわでとろとろ。
「はふはふほふほほはへふふはふへほふ・・・」
口にほうばると、もう熱々すぎて10秒以上は言葉になりません。
これはかなりうまく出来たのではないかと思っていたところ、言語を取り戻したばかりのヒロシがおもむろに拍手しだしました。
ヒロシ「これはまさに大阪で食べたたこ焼きの味だ!」
やった・・・ わいはやりきったんや・・・
これはもはや、富山暫定1位になってしまったかもしれない・・・
これで会社を首になっても、この世界でなんとかやっていけそう!!
そう勘違いするほどにおいしいたこ焼きができあがりました。
しかし問題点というか、課題はまだまだあります。
一番重要なのがひっくり返すタイミング。
ヨッピーさんのレシピによると、中にまで熱が通りきらないうちに強火で一気に焼き上げるとのことですが、元がかなりシャバシャバなのでなかなか思ったようにひっくり返らないんですよ。
強火のままひっくり返るまで待つと最終的に外側が強く焼き入ってしまい、これは技術の問題なのか、機材の問題なのか、材料の問題なのか、もっと別の要因なのかがちょっとわかりかねました。
これがわかれば、ワンチャン屋台デビューもありえるかもですね。
そしてもう一つ。
レシピでは『ゆでダコ』を使用するように書いてありましたが、スーパーでは『蒸しダコ』しか置いてなくて「まあ、おんなじだろ」と舐めくさって使用してみたところ、蒸しだこだと固くなりすぎてゴムみたいでおいしくなかったです。
そういえば大阪の名店『はなだこ』のタコは、超でかかったけど生っぽいタコを使ってたなあ。
てことは小さく切れば生のタコでもいけそうな気はするけど、他のサイトを見てみるとどこも茹でろと書いてあるしなあ。
はなだこで使用されるタコ
ファイナルロット
一夜にして大阪風富山©ぼてやんを手にしてしまった富山人あるのん。
残念かなタコがなくなってしまったことから、残っていた刺し身の鯵やら水ダコやらチェダーチーズやら入れてもうやりたい放題に。
たこ以外でいい変わりダネが見つかれば、屋台もより繁盛しますからね^^
至高の一玉が完成。
「そんないいものをたこ焼きに使うなんて」と怒られるかもしれませんが、いい魚をリーズナブルに販売することで有名な『黒崎屋』の水ダコを使用したたこ焼きはまさに絶品でありました。
味は最高だけど・・・でもちょっとこれは屋台で売るにはコストがなあ~・・・ボソッ
さあ皆のもの!!
至高のたこ焼きが出来たぞ!!!
しかと味わうがいい!!!
気がつけば、時間はもう23時・・・
図らずもヨッピーさんの記事と同じオチになってしまいました。
まとめ
材料に特別なものは何もありません。
このレシピは焼きかげんが最大のポイントになると思われますが、そこを乗り切れればすごくおいしいたこ焼きになり絶対に喜ばれるはずです。
もちろん大阪のお店で食べたものには遠く及ばないものの、それでも大阪以外で食べたたこ焼きの中ではこれまでに体験したことのない食感と味でしたので、ぜひこれを皆さんのご家庭でも試していただけたらと思います。
これは絶対に盛り上がりますよ~!!
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