こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
昨今のコロナショックにおいて、マスクや消毒用エタノール不足が深刻なものになっていることは、皆さんもよくご周知のことと思います。
マスク不足は氷見市の下着メーカーAtumi Fashonさんが、きっとなんとかしてくれるに違いない!
ブラジャー屋が本気出してみた pic.twitter.com/uDtJwRD7Rx
— Atsumi Fashion (@AtsumiFashion) 2020年3月28日
販売開始とほぼ同時に完売したので、供給は全然追いついてなさそうですが・・・
そして、消毒用エタノール不足は砺波市の若鶴酒造さんがなんとかしてくれるに違いない!
砺波野スピリット77%
「砺波野スピリット77%」という力強い名前の高濃度エタノール製品が、4月13日(月)より販売が開始されます。
さすがは日本酒の醸造所でありながら、北陸唯一のウイスキー蒸留所を持つ会社ですよ。
- 4月13日(月)14:00~発売開始
- 価格は300ml入880円(税別)
- アルコール度数:77%
- 原材料:醸造アルコール、グリセリン
- 医療機関を優先に供給されるため、本数には限りがある
- 消防法により1日に製造できる上限が決まっているため、週あたり約1,000本の製造量となる
- 北陸の医療関係、若鶴酒造令和蔵、とやま地酒本舗蔵の香(とやマルシェ内)、ドラッグストアなどで優先的に販売される
- 発売以降は令和蔵(大正蔵横)で土・日の11:00~14:00~の2回に分けて販売される
少し前まで無水エタノールが500mlで1,000円くらいだったのが、現在購入しようとすると9,000円くらいになっています。
そう考えると300mlで800円は良心的な価格と言えるでしょう。しかも売上の一部は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた取り組みに寄付されるとのこと。
追記情報:令和蔵での販売は人が殺到しすぎて中止になりました。
これからは不定期販売になるとのこと。
「砺波野スピリット77」明日(4/19(日)11:00~、14:00~)令和蔵での販売を取り止めます
ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。
詳細は添付の画像をご覧ください。 pic.twitter.com/Ma50qBpkOQ
— saburomaru_distillery (@SaburomaruD) 2020年4月18日
しかし、令和蔵での販売は中止になったものの、ドラッグストアなどでの販売は不定期に行われているようです。
クスリのアオキで酒造会社の消毒用アルコール買えた!ありがたい❗ pic.twitter.com/cBNFZeYqmG
— SHO🤘🍰🍣🍛🍔 (@dissection92800) 2020年4月21日
なぜ77%なのか
アルコール度数は高ければ高いほどいいのではないか?
どう考えてもアルコール度数100%が最強ではないか?
と、ぼくのような酒飲みの素人はつい思いがちですが、ほぼ100%だとと揮発性が高くなり殺菌する前にアルコールが蒸発してしまうとのこと。
殺菌・消毒効果を発揮にはある程度の水分が必要で、その丁度いいアルコール度数が70~80%ということなのです。
なぜラベルに「消毒用」と書いてないのか?
この製品は酒造メーカーが作ったお酒であって、医薬品や医薬部外品ではないので「消毒」等の文言は使用できませんが、消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用することが可能となりました。
令和2年4月10日付けで厚生労働省医政局より各衛生主管部(局)へ「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」の改定の事務連絡があり、酒類製造業者においても高濃度エタノール製品を消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用できることを記載できる旨が通知されました。
引用:若鶴酒造
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について
つまりこれは、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて厚生労働省が規制をちょっとだけ緩和したことにより、高濃度エタノール製品を消毒用エタノールの代替品として販売することが認められたので、この製品は病院等の手指消毒用アルコールとして使用できます。
(4月10日以前は「消毒用アルコールと同等のアルコール分を含む」くらいにしか表記できなかった)
これは飲めるの?
ぼくがもし手に入れることができたなら絶対に味見してみるつもりでしたが、ホームページに書いてありました。
はい、もちろん飲めます!
原材料には醸造アルコール以外にグリセリンが入ってますが、グリセリンは甘味料・保存料・保湿剤・増粘剤など食品添加物として利用したり、保湿や潤滑剤として医薬品にも使用されています。
しかし、飲んでもOKとはいえど77%もありますから、そのまま飲めば口内は痛くて火が吹くし、身体にも負担が大きいので薄めて飲むべきですね。
でもまあ、飲用なら他にもっと安くて酔える酒はあるので、やはりこの製品は消毒用に使うのが一番かと思います。
全国的にもいくつかこのような試みをされている酒造メーカーがありますが、それによって少しでも助かる人がいてコロナが収束に近づいていってくれるのなら、こんなにありがたい話はありませんよね。
少しでも品薄が解消されるよう期待したいところであります。
コメント
コメント一覧 (2件)
発売日に若鶴酒造さんに人が殺到してしまったようですね・・・(-_-;)
今の北陸三県の状況を考えると、当面は医療機関への販売のみとして、一般へは予約販売のみとしたほうが良さそうですね(-_-;)
どうもこんにちは。
自分の家なら石鹸を使えばなんとかなるので、消毒用エタノールは医療機関や人の多いところを最優先に販売してほしいと思います。
エタノールは手軽で便利なので欲しい気持ちはわかりますが、でもルールやマナーはしっかり守るべきで、人に迷惑をかけてしまうのではいったい何のために買うのかわからなくなるというものではないでしょうか。