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【中華料理 東華園】少年時代の味を懐かしんだ青年はやがて中年となって

ども、富山人あるのんです。

ぼくは小学生の頃に、2~3年ほど富山市清水町に住んでいました。

かつてその近所には、豆腐店や銭湯や貸本屋などがあったものですが、今ではごくわずかのお店が残っているだけとなっています。

その当時住んでいたところから、徒歩数十秒の距離に「かめだ酒店」や「有澤清風堂」などがあって、特にかめだ酒店は日常での買い物はもちろん、友人らと一緒にさんざん笑いながら飲んだRCコーラやTOM’Sの味の思い出は、今でもぼくの宝物の1つです。

当時はTOM’Sのミルピーをよく飲んでいましたが、このミルピーとはカルピスのような味でした。

価格は確か70円くらいなのに量が多くて、我が家のカルピスよりも濃い味でとても重宝していました。


画像出典:トンボ飲料

そして、徒歩1分ほどの距離にあった飲食店が今回ご紹介する「中華料理 東華園」です。

中華料理 東華園

何しろ家から近かったものですから、少年時代では最も多く利用していた飲食店です。その節は本当にお世話になりました。

家から近かったので出前を頼むことも少なくなく、時には小学生のお子様1人で出前を頼んだという珍事も見受けられました。

もしその当時のぼくにひとこと言えるのなら、「自分の足で食べに行けやこのクソガキが!」と小突きたい気持ちでいっぱいです。調子こいててすいませんでした。

当時はラーメンと麻婆豆腐丼をよく食べていましたね。

特に麻婆豆腐丼は味が濃くてボリュームもあり、育ち盛りのぼくにはピッタリの一品だったのです。いやもう懐かしすぎますね。

中学生になって引っ越してしまったので行くことはなくなってしまいましたが、社会人になってからふと思い出して行ってみたことがあったのです。

ラーメンを食べて、「ああこの味だ、懐かしい」と懐かしく思っていたところ、

お父さん「お客さん、昔よく食べに来ていたよね」

と話しかけてくれたのです。確かによく行っていたけど、まさか小学生の自分を覚えてくれていただなんて思いもよらないことでした。

 

…あれから20年(きみまろ風に)

 

最近、友人から「東華園の麻婆茄子がうまいそうですよ」と話題を振られ、また他所からの口コミの話題を見て、「そういえばすっかりご無沙汰だった。これは行かねばなるまい」という強い意思のもと、東華園に行くことを決意したのでした。

駐車場は4台分

お店から110mほど離れた場所に4台停められる駐車場があります。

富山にしては小さい駐車場ですが、そもそも東華園はご夫婦2人だけで経営されているお店だし、キャパも15人でいっぱいいっぱいな感じなので、ここに停められない時点でお店は混んでいるものといえるでしょう。

「ラーメン」ののぼりが目印。

この駐車場から約50mほどの距離にお店があります。お店と駐車場が離れているというのは富山では珍しいですが、昔ながらの住宅地なので余ってる土地なんてそうそうないんですよね。

昔からまったく変わらぬ佇まい。

いや変わったと言えば、年数が経ちすぎて色合いが淡くなっていることくらいでしょうか。

久しぶりすぎてちょっと胸がドキドキしますね。不整脈でなければいいのですが。

かつての雰囲気そのままの店内。

壁のメニューは綺麗ですが、他の部分からは年輪の深さが伺い知れます。

席は4人がけのテーブルが2つ、相席上等の6人がけの丸テーブル、1人座ったらいっぱいいっぱいなカウンターと、店内はかなりこじんまりとしています。

メニュー

メニュー多い!そして、カウンターのメニューは油でギトギトでした。いや、これがいいのです。老舗の中華料理店はこうでなくっちゃね!

このメニューには書いてないけど、お得なセットメニューも豊富なんですよ。

ミニセット定食

メイン料理+ミニラーメン+ミニライス(おかわり無料)+漬物

Aセット定食

メイン丼(ミニ)+ミニラーメン

Bセット定食

メイン丼(ミニ)+ミニラーメン+選べるミニ料理(+400円) 

これはもう、満足満腹間違いなしの充実っぷりではありませんか。

このお店の1番人気のメニューは「麻婆茄子」とのことです。かつて麻婆豆腐一択のぼくでしたが、時代の流れに沿って麻婆茄子をいただいてみることにしてみます。

ああ、お父さん…

白髪も増えてお歳を召されてはいるものの、精力的な様は衰えることを知らず、昔の面影が感じ取れました。

むしろお母さんのほうが、当時のままのイメージだったのでびっくらこいたくらいです。

麻婆茄子あんかけ焼麺 800円

うっわ!この茄子の存在感ぱねえ!!

餡の色合いと、とろみ具合も旨そうな予感しかない。

なにしろ麻婆系のメニューは小学生以来なので、興奮が隠せません。

レンゲでも持ち上げるのが困難なほどのとろみ。

うおおおおお!!!

この甘辛く濃厚な味わい!!

懐かしいいいいいい~~

ミニと謳うのは謙遜か!?と思うほどにボリュームを感じるライスでこれをいただきます。

このミニライスは昼も夜も付くサービスメニューですが、ミニライスは付けないようにもできます。

他の女性客には「ライス付けます?」とお母さんが聞いていました。(ぼくは聞かれなかった…)

餡の絡んだ麻婆茄子にご飯が合うのは間違いありません。

茄子も1個1個が大きくて餡がよく馴染んでいます。

そして麺!!

焼麺(やきめん)というだけあって、ところどころパリパリになった麺とこの餡がまたこれが妙に合うんです。

麺とご飯は同じ炭水化物同士。

餡・麺・ご飯は相なれぬ三角関係かと思いきや、餡をたっぷり絡めた麺とご飯がまた相性抜群なのです。


薄い本出るか!?

餡がねっとり絡みつくので、麺を引っ張り出すのも一苦労。

いや~うまいなあ~。これは高級店ではむしろ作れない老舗個人店ならではのおいしさといえるでしょう。

麻婆茄子麺 800円

人気の麻婆茄子をラーメンに投入しちゃうだなんて!

「この麻婆茄子を汁に浸してしまうのはもったいないなあ」と、ちょっと後ろ髪ひかれながらいただいてみると……

「あれ?スープの味うすい!?」

と最初思ったのですが、時間をかけて食べ進めていくと麻婆の味やひき肉から旨味が溶け出し、スープに旨味が染み渡っていくのです。

やはり茄子たっぷり!

麺は中華料理店っぽい中華麺。

穴開きスプーンでひき肉と餡を拾っていくスタイル。

これがまたおいしくて楽しい~!!

中盤から後半にかけてはスープがとてもいい味になっていて、もちろんこれを完飲しないはずがありませんでした。

食べ終えて

この記事を書くために昼と夜に1回ずつ行きましたが、いずれも人が多くてほぼ満席状態でした。

夜は開店直後に行ったのに、続々とお客さんがやってくるのです。

目立たない場所にあるこの小さな中華料理店が、昔と変わらず多くの人が訪れていることに驚きと嬉しさがこみ上げてきます。

さすがに年月が経ちすぎているのでぼくの顔を覚えられてはいませんでしたが(ドラマを期待していた人すまねえ)、また近い内に懐かしのラーメンと麻婆豆腐丼を確かめに行かねばなりません。

ノーマルで2つは結構きついけど、ミニなら全然行けるね!

清水町史上最大のハイライト

ところで皆さん、この数十年の中で清水町一番のハイライトといえばやはりこれです。

なんと、母校の清水町小学校が…

スーパーになってりゅううううう!!

母校が跡形もなく消え去ってしまうというのは実に悲しいことです。

かめだ酒店で購入した80円の芋焼酎でヤケ酒の夜。

かつて、70円でジュースを買っていたキトキトの少年は、今や80円の芋焼酎を飲むギトギトの中年へと成長していました。

そしてぼくは「我ら清水っ子の精神は永遠に不滅です」と、声を大にして言いたい。

東華園のお父さんとお母さんに、かめだ酒店の店長さんも、どうか末永くお元気で!

皆さんにとっての思い出のお店はありますか?久しぶりに顔を出してみてはいかがでしょう。

中華料理 東華園
住所:富山市清水町3-6-4 
電話:076-422-4534
営業時間:11:00~14:30 17:00~20:00
定休日:月曜日・第2火曜日

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コメント

コメント一覧 (10件)

  • 完全に僕好みなのは言うまでも無いですねw
    いくら高級な材料を使い匠の技で調理しようが行き着く先は思い出の味が勝ちますよね♪
    てかあんまり安い酒飲んだら身体壊しますよ^ ^

    • ですねw
      変わらないことのありがたみを噛みしめることが出来る貴重なお店です。
      タカキさんがいうと重みが違いますね…^^;

  • 大昔行ったことある店でした。懐かしい。
    ぼくは幼稚園ふくめ、通った学校はすべて今でも現存するので恵まれてるんだなあと思いました。まちなかの小学校は統合されましたものね。母校が無くなるってなんかツライっすもんね。思い出消されたようで。
    ぼくにとってのこういう店は今「コルカタレストラン」になってる「中華料理やまと」です。駄菓子屋はもう無くなりました。その辺に昔は「プリンスホテル」というレジャーホテルがあり、ニュースで「赤坂プリンスホテル」が出て来るたびに「あそこの本店かな?」と思ってました(^^;)違うと知った時の驚き・・・
    ぼくも三歳まで過ごした駅裏を今度徘徊してみようと思いました。良い記事でした。ありがとうございますm(__)m

    • 転校してきたので2年ほどしかいなかったとは言え、卒業した学校というのは一番思い出に残りますからね。
      ちなみに、通ってた中学校もなくなるという衝撃の話も聞いたことがありますが、今の所大丈夫なようです。
      中華料理やまと懐かしいですね。ぼくはゲームセンターヤマト派でしたが…w
      久々に思い出した懐かしのお店があるのなら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

  • 友人Aです^ ^
    まさか既知のお店どころか思い出のお店だったとは(笑)
    人の出逢いとは数奇なもので面白いですなぁ( ̄∇ ̄)

    • 友人Bです^^
      この度は思い出させてくれてありがとうございましたw
      今度ぜひ行ってみてくださいね!

  • よくブログ拝見させていただいてます☆
    私も地元が清水町です!
    かめだ酒店、有澤清風堂、東華園…!!!
    かめだも徒歩1分ほどだったので小さいときおつかいでかめだにたばこと味噌を買いに行っましたw
    たぶんめっちゃご近所さんだったのですねw
    東華園はよく食べに行ったり出前してました~
    まさか今こんなに人気店になるとは思ってもいませんでした(^O^)

    • おじゃるるさん、コメントありがとうございます。
      おおお、おじゃるるさんも清水っ子でしたか!w
      ほぼ間違いなくご近所さんだったのでしょうね。
      となると、もし歳が近ければ一緒に集団登校してたかもしれないってことですよねw

      いやあ、久々に行ってみたら東華園は本当に人気店でした。
      お店が小さいというのもあるかもしれませんが、行きやすい場所とはいえないのに幅広い年齢層の人々が利用していて、とても嬉しく思いました。
      近くの清水湯はとっくになくなってしまいましたが、東華園は長く続けていただきたいものですね(^o^)

  • 中学時代、ある第2土曜日の部活動の後に顧問の先生が東華園のタンメンをご馳走してくれました。

    出前ならではの少しのびた麺と柔らかい野菜、優しいスープの味は今でも忘れられません。

    25年前の青春の味ですね。

    • どうもこんにちは。
      それはまさに青春の味ですね。
      ウチでも出前をとっていましたが、少し伸びた麺がよくわかりすぎます(笑)
      もし行ける距離に住んでいるのであれば、久しぶりに行って見られてはいかがでしょうか?
      きっと心は25年前にタイムスリップすることでしょう。

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