こんにちは、富山人あるのんです。
ひょんなことから愛知県豊橋市に滞在することになりまして、「もう二度と来ることないかも」と思うと、足は自然と豊橋駅前に向かっていました。

とはいえまったく土地勘もありませんし、駅前周辺はお店も多いということでさてどうしたものかと思っていると、とてもいいものを入手できたじゃない。

『豊橋飲食店ガイド 2025』これはありがたすぎる・・・しかも冊子持参で特典付き!
ということで、ピンときたお店に突撃してみることにしました。
豊橋駅 東口エリア周辺

ほう・・・

ちょっとオシャンティすぎる・・・
いなかっぺあるのんにはちと場違いなエリアを通り過ぎ、やがて景色はローカル感あふれるものへと移り変わっていきます。

うん、こっちのほうが落ち着くなあ~
べっぴんや

ガイドブックに載っていたお店にやってきました。
カウンターが5席なのでちょっと厳しそうな感じですが、一人なんとか入ることができました。奥にはお座敷もあります。

ありがてえ・・・キンッキンですよ。

牛ホルモンの唐揚げ。
ありそうで意外と見かけないメニューですが、これうまいな~!!
牛ホルモンのコリコリ感と、とけ出す脂の旨味がたまりません。唐揚げの衣もあるのでかなりこってりはしてますが、冷たいビールが脂を洗い流してくれます。

おお、新鮮な刺し身三点盛りとな!――と思ったらすでに品切れ。

お次に福田港直送『しらすおろし』をいただきました。(生ビール二杯目)
福田港がどこかわからないけど、この書き方だと地元の人には伝わるのでしょうから近隣の港ということなのでしょう。
自分が飲食している間、次々と電話がかかってきたりお客さんがやってきたりしては断られていたので、人気店なんだなあ~入れて運が良かったなあという感じでした。
ご夫婦お二人で営業されているお店ですが、とても気さくで親しみやすい方たちで人気があるのも頷けるお店でした。
べっぴんや
住所:愛知県豊橋市駅前大通3丁目118
電話:0532-54-3740
🈺16:00~22:00
水曜定休
海鮮炉端 花せん
大通りから外れた薄暗い夜道を歩いていると――

こ、これは・・・!!
風情ある店構えにビビビときてしまったので、思わず入店してみたところ――
「今いっぱいで~!席が空きましたらお電話しましょうか?」
おそらく人気店であろうことはお店の外観から伝わっていましたが、どうしても入ってみたかったので電話番号をお伝えしてお店を後にしました。
ということで、周辺のお店をチェックしたりウロウロと過ごすことしばし。駅前ということで、お店もいっぱいあって活気があって、なかなかに楽しい散策となりました。
お店から電話があったのは40~50分後くらい。

いやあ、もう付き出しから最高じゃないですか。
超スピードメニューの『メヒカリの唐揚げ』も気になったんですが、メヒカリは道の駅で缶詰を購入したのでここでは控えました。
メヒカリとは太平洋側に生息する、脂がのってて美味しい深海魚とのこと。近年になってその価値が高まってきたというのも、なんだか富山のゲンゲっぽくてちょっと親近感あります。

まずはアナゴの天ぷらをば。
衣は固めなんですが、天つゆがめっちゃいいお味でビールが進みますな。
その日オススメの黒板メニューには、各種刺し身や海鮮系のメニューがずらりと並んでいまして、やっぱ何種類か食べてみたいので刺身の盛り合わせをチョイス。

どれも素晴らしくおいしくて思わず富山人もにっこり。
黒板メニューに昆布締めがあったり、日本酒メニューに富山のお酒があったりと、大将は富山とゆかりがあるんじゃろか?と気になったものの、あまりに忙しそうすぎて話しかけそびれました。

滞在している間、電話や来訪が途絶えることはなく、その度に「今いっぱいで~空いたら電話(略)」というやりとりが聞こえてきて、直接お店にやってきたのはちょっと無謀な行為だったんだな・・・ということを痛感させられた次第です。
後日、別のお店で隣のお客さんと話す機会があったんですが、『べっぴんや』に行ったと伝えるとちゃんとご存知でしたし、こちらのお店のことも「え~っと・・・海鮮炉端の・・・なんてお店だったかな・・・」と言うと、「花せん!?」と出てきたのでやはり有名なお店なんですね。
2人以上で来てじっくり飲んでみたいお店でした。
海鮮炉端 花せん
住所:愛知県豊橋市駅前大通1丁目68
電話:0532-55-0825
🈺17:00~0:00
吉田製麺
終バスの時間が刻一刻と近づく中、ラーメンくらいなら・・・ということで近場のお店に寄ってみました。

鶏白湯ラーメンがメインのお店。券売機で食券を購入し、しばし待ちます。

スープはクリーミーでくどさもなくスッキリめな味。
麺は細めで弾力がありしっかりスープと絡む自家製麺。
チャーシューはデフォで2種類乗っていて、どちらも柔らかく丁寧な調理っぷりが感じられるおいしさです。
ただ一つだけ気になった点は、先客のロットのときもスープを泡立ててから提供まで時間がかかっていたので、スープがぬるめだったということ。
吉田製麺
住所:愛知県豊橋市駅前大通1丁目32
電話:0532-74-3216
🈺11:00~15:00 17:00~0:00
豊橋駅 西口エリア周辺
後で改めて豊橋駅駅周辺の飲み屋街をチェックしてみると、ぼくが巡った東口エリアの反対側になる西口にも飲み屋が色々あるではないか!
ということで後日、豊橋駅へ再訪。

ほうほう、ここも楽しそうなエリアではないか。

むしろこじんまりとしたお店が立ち並ぶこっちのほうが性に合ってるかも。
日の丸や
外から見たら満席っぽく見えましたが、ギリギリ入れてラッキー。
1階はカウンター席が8席。2階は個室になっていて10名まで入れるとのこと。

エビスビールが嬉しい。

ビールのお供ということで、まずは手羽先揚。甘すぎず濃すぎずの絶妙な塩梅。これはうまいな~!

名物という自家製飛龍頭(ひりゅうず)。あっさりしていながらしっかりうまい!

オリオンビールもあったり。グラスが必要か聞かれましたが、このまま直に飲むのがこっち流らしい。
地元の流儀に倣って中瓶をグビグビっといきましたが、考えてみれば小瓶はともかく中瓶を直で飲むのは多分はじめてかも。
日の丸やといえば看板にも書いてありますが、鯨の刺し身も名物なのでもちろん食べない道理はありません。
ホワイトボードには刺身盛りは3種書いてあったのですが、この日は赤身と本皮の2種盛り。
富山ではクジラ肉をお店で見かけることがちょっとないので、これは楽しみです!

これもうまいな~!クセも臭みもない、魚とも畜肉とも違う味わいがあります。
何年か前に県外でクジラ肉の加工品を買ったことがあって、ちょっとクセが強すぎて食べきれませんでしたが、この刺し身は大好きですね。

「どれもすごく美味しいです」・・・と他のお客さんも言っていたように何を食べても美味しいし、お店の人が積極的に話しかけてくれたり、隣のお客さんたちも気さくな人たちばかりで楽しい一時を過ごさせていただきました。
日の丸や
住所:愛知県豊橋市花田一番町189
電話:090-9198-9494
🈺火~金17:00~23:30
🈺土15:00~23:30
🈺日15:00~22:00
月曜定休
鳥やす
焼き鳥大好きマンということで、煙の匂いに吸い寄せられるように入店。


このお店もほぼ満席でしたが1席だけカウンターが空いてたので入れました。どのお店もギリギリすぎるけど、ここは日頃の行いがいいからということにしておきましょう。
座席はカウンター6席、4人がけテーブル×1、2人がけテーブル×2という、こじんまりとしたお店です。

う~ん、付き出しがしっかりしてるというか手間がかかってますねえ。付き出しのうまい店は無違いない。
しかも焼き鳥に使う鶏肉は『綿爽どり・名古屋コーチン』ですよ!・・・と言ってみたものの、名古屋コーチンはともかく錦爽どりとは?
木酢液を添加した特別な飼料で育てられ、皮が薄く脂肪が少ない、鶏特有の臭みが少ない肉質が特徴の銘柄鶏
ほうほう、それは楽しみですねえ。

上からナンコツ、ハツ、せせり。
・・・やはり、ここの焼き鳥はただ事ではない。
肉厚ながら火を通しすぎず、炭火の香りが食欲をそそる、食べれば食べるほどに次の一串が食べたくなる焼き鳥です。
基本塩のみというのも、肉質に自信があるからこその選択ですよね。
そして・・・・・このお店には、なんと『鳥刺し』とやらもあるらしい。ゴクリ・・・
それは食べてみなきゃいかんでしょう!――と思って注文したら、品切れ。トホホのホ~
でも『鳥モモのタタキ』なら出せるとのことで、それはぜひぜひ食べてみたいじゃない!

何コレうまそうすぎる・・・てか無茶苦茶うますぎる・・・
皮のコリコリとした弾力と柔らかな肉質。ポン酢ダレのさっぱりした味が鳥の味を引き立てます。
もっともっと色々食べたいけど、時間もお腹も今夜はこれが限界・・・・
本日はどうもごちそうさまでした。
―― あれから1日後 ――

「あたい、来ちゃった・・・」のノリで再訪。女将さんもぼくを覚えていてくれてました。
てか、またもや付き出しがすごすぎる。

この鳥刺しがどうしても食べてみたかったので感無量です。
ゴマ油のタレがかつての牛レバーを思い出させてくれて、もう涙が出そうですよ。

そして焼き鳥もまた最高すぎる。
レバーと皮がタレ焼きというのがまたいい。レバーも肉厚なのにしっかり柔らかくて絶品ですな。

自分的には過去イチでかい、つくね串。

もうビールだけでは受け止めきれねえ・・・

これだけでかいのに味が単調にならないところがすごい。

そして串も追加せざるを得ない。ささみは肉厚なのに超絶に柔らかい。
隣のお客さんが「この辺で一番うまい焼き鳥のお店」という話をされていたのが聞こえてきましたが、超わかる・・・超にわかだけど・・・
いやあ・・・もう心から満足しました。マジで来てよかったあ~
このお店の焼き鳥を食べて焼き鳥の奥深さを再認識されられましたし、焼き鳥という素晴らしい文化がある日本を誇りに思わざるを得ませんね。
とっても快活で親近感しかない女将さんと、職人気質な大将・・・と思いきや、しっかり愛想もいい大将がきりもりする素敵なお店でした。
鳥やす
住所:愛知県豊橋市花田一番町189
電話:0532-43-5207
🈺水~土17:30~22:30
🈺日17:00~22:00
月・火定休
ラーメン居酒屋 アサヒ

締めの一杯が食べたい・・・ということで西口通りを離れ、再び東口側へ行ってみたところ「味噌ラーメン」の看板が。
お店は路地裏っぽいところにあり、入ってみると年季の入った激シブな店内で、ここで飲むのも楽しそうだなあと思ったものの、ここはさすがにラーメンだけにしとかねば。

味噌ラーメンを注文すると「水?」と聞かれて、ほんのり罪悪感を抱きながらお冷をいただきました。

おおお!?
なるほど・・・こっちの味噌ラーメンは赤味噌なのかあ。赤味噌の味噌ラーメンは初めてかも。かなり新鮮に感じますね。
富山じゃ赤味噌の味噌汁ですらなかなか見かけることがなく、赤味噌は苦手という人は少なくありませんが、ぼくは好きです。

町中華的なほっこりとする味ですね。野菜もいっぱい入ってて嬉しい。
どうもごちそうさまでした!
ラーメン居酒屋 アサヒ
住所:愛知県豊橋市駅前大通1丁目10
電話:0532-53-1772
🈺水~金17:00~23:30
🈺土~日16:00~23:30
月曜・火曜定休
豊橋駅周辺のソロ飲み歩きは、とっても楽しくて美味しくて貴重な体験となりました。
いつの日かまた来れたらいいなあ。
ということで、飲み歩きの参考にしていただければ幸いです!
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