富山で創業100年を超える造り酒屋「富美菊酒造」。この蔵の羽根屋ブランドは、全てのお酒を大吟醸と同じ造りで醸しているということでも有名な人気のブランドです。
そんな富美菊酒造から、今回とんでもない限定酒が販売されました。
その名も「Haneya Trial 10」。(羽根屋トライアル10)
これはなんと、精米歩合が10%のお酒で、180ml(一合瓶)で1,816円(税抜)もするお酒なのです。
1,800円といえば、720ml(4合瓶)なら割といいお酒が買えてしまうお値段なのでちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、精米歩合10%のお酒なんてそうそう飲める機会はないですから、一合瓶のお試しサイズで販売してくれたというのは良心的ではないでしょうか。
「精米歩合」というのはどれだけお米を削ったかという割合で、米は削れば削るほど雑味のないきれいな味になるということですが、高級な大吟醸酒でもせいぜい40%~35%くらいまでです。(これでも十分すごいけど)
一般的に精米歩合35%の大吟醸酒は720mlで4,000円~5,000円くらいが一般的ですが、羽根屋トライアル10が35%の3倍の価格とまでいかないのもまた良心的ではありませんか。
羽根屋トライアル10 生原酒 |
原材料名 |
米(国産)、米麹(国産) |
精米歩合 |
10% |
アルコール度数 |
16% |
内容量 |
180ml |
裏ラベルにはお米の種類までは書いてないので、恐らく高級な酒米を使用しないことでコストカットされているのでしょう。
では、早速飲んでみたいと思います!
羽根屋トライアル10 生原酒
せっかくのいいお酒なので、ここはやはり肴にもこだわりたいところ。
富山の冬の味覚のキング「氷見寒ぶり」の刺し身を合わせてみます。
裏ラベルの情報を見て「きっとこんな感じのお酒かな~」と、味を予想するのを密かな楽しみにしている日本酒通の人はきっと少なくないことでしょう。
イメージした味に近ければ心の中でドヤ顔だし、全然違ってたら「んなもんラベルなんかで味がわかるわけないじゃん」と開き直るのです。
このお酒はラベルの情報は少ないものの、精米歩合が10%であることや生酒であることで、ぼくもなんとな~く味の想像をしちゃいますね。
微かに青冴えた酒色。
おおっ・・・!?
予想してなかった芳香たっぷりの上立ち香。とってもいい香りがします。
ということは、味は・・・・・
口当たりがとっても滑らか、かつまろやか。何の抵抗もなく口内に溶け込んでいきます。
そして急速に立ち上がってくるフルーティーな芳香と生酒のフレッシュ感。
豊かな果実味があり、ナシやバナナのような香り、トロピカルなゴージャス感も感じさせます。
酸味は穏やか、全体的に辛口ではあるものの若干の甘みも感じられます。
とってもきれいなお酒なので、飲みこんだ後のキレの良さもありながら余韻も楽しめる。
生酒でこれほど洗練された味になるとは・・・
ちょ、めっちゃ旨いじゃないか!
というか酒がうますぎるので、逆に肴を合わせにくいタイプじゃん・・・
もっとひたすら水みたいなお酒を想像してたので、予想は完全にハズレました。
んなもんラベルで味がわかったら苦労しねえよ。
氷見寒ぶりはもちろん絶品でしたが、無理に肴に合わせようとしないほうがいいかも・・・(笑)
何しろ180mlしかない貴重なお酒ですから、食前か食後にお酒単体で味わったほうがより純粋に楽しめるのではないかと思います。
どうしても食べ物に合わせるのなら、フルーツやさっぱりした野菜スティックなどがいい気がしますね。
羽根屋トライアル10 まとめ
個人的には、もう少し香りを抑えめにしたほうが精米歩合10%の繊細な味がより生きるのではないかと思いましたが、その辺はそれぞれ個人の好みがありますからね。
この羽根屋トライアル10が素晴らしく美味しいお酒であることは間違いないので、日本酒好きの人にはもちろんのこと、富山のお土産としても最適なのではないかと思います。
ただ今回のみの数量限定品ということで出荷本数もそう多くはなさそうなので、気になる人は即ゲットしておくことをオススメします。
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