こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
富山市にある「元祖中華つけ麺大王」というお店をご存知でしょうか。
少なくとも30年ほど前には存在していたように記憶していますが、この元祖つけ麺大王は最盛時には全国に250店舗を構える一大チェーン店としてブイブイいわせていました。
元祖中華つけ麺大王は、日本で初めて「つけ麺」の名を用いたことでも知られています。
※日本初のつけ麺店は大勝軒といわれていますが、それは「もりそば」というメニューでした
うろ覚えで恐縮ですが、確か富山店は165店目とかそんな感じだったように記憶しています。
そんな一斉を風靡した元祖中華つけ麺大王でしたが、1日に1店舗増えていくペースだった絶頂期を迎えた後は徐々に店舗数が減っていき、2019年には全国で暖簾分けが9店舗が存在するのみとなりました。
なぜそんなに店舗数が減ったのか。
その理由として、明確なマニュアルを設けていなかったので各店舗で味にばらつきがあったからと言われているようですが、ぼくとしては時代に合わなくなったのではないかと思っています。
今から20年以上前のこと、つけ麺大王好き友人ヒロシに「ここのつけ麺うまいから!」と半ば無理やり連れて行かれたことがあります。
チャーシューメン!
その時のヒロシの微妙な表情は今だ脳裏に焼きついて離れません。
一応言い訳させていただくと、このときのあるのん氏、他意は一切なく素でやっちゃいました。
初めて入った大喜でもメニューも見ずに「チャーシューメン」とか言っちゃったヤツなので、初めて入った店でチャーシューメンを頼んでしまう病にかかっていたのでしょう。
※大喜のメニューは「小・中・大・特大」があるのみ
食べたこともないのにこんなこと言うのもなんですが、衰退したイメージとしては、①麺がおいしそうでない、②ラーメンのようなスープに浸して食べるなら最初からラーメンでいいのではないか、という負のイメージがありました。
しかし最近、ちょくちょく元祖中華つけ麺大王がWEBのメディアに取り上げられているのを見て、今も存在しているということは何か進化しているのかもしれないと思い至り、行ってみることにしました。
元祖中華つけ麺大王 富山総曲輪店
元祖中華つけ麺大王はこの綺羅びやかなネオンがなんとも目を引きますね。
このデーハーなネオンは当時アイデアマンだった社長のアイデアによるものとのこと。
最近見た、半地下なんちゃらとかいう映画をなぜか思い出しつつ階段を下っていきます。
変わらない、この風景。
内装は昔見たままのちょっとレトロな中華料理店という雰囲気ですが、店内は綺麗に保たれていて清潔感が感じられます。
メニュー
麺メニューが豊富ですが、昼間営業していないことや、中華メニューも豊富な上に飲み放題やお疲れ様セットなんてのもあったりして、どちらかというと中華居酒屋や〆のお店という立ち位置なのかなと思いました。
つけ麺メニューは通常のつけ麺、野菜つけ麺、味噌つけ麺、チャーシューつけめん、大王つけ麺などがありますが、せっかくなので大王つけ麺にしたい・・・
けど、大王つけ麺は1,100円と最も高額なので少々怯まざるを得ません。
そこで店員のお姉さんに聞いてみました。
完全に「背中を押して欲しい」聞き方です。
彼女が「はい」というだけで間髪入れずに「じゃそれで」と言いたくて手ぐすねを引いて待ち構えています。
どうやら中国系の方のようで、意味がよく伝わらなかったもよう。
もう一度同じ質問をしてみたところ
どう転んでも大王つけ麺食べる気満々だったので台本通りの注文になりました。
注文後、女性店員さんとマスターによる中国語の会話が始まります。
1対2・・・ こちらがやや不利と思われた状況で、新たなお客さんが入店してきました。
「クク、これで2対2のイーブン・・・」とほくそ笑みましたが、そのお客さんと思わしき女性はするすると厨房に入っていき、3人での中国語の会話が始まりました。
1対3かよ・・・ 抜群のアウエイ感を醸し出しながら待つことしばし、野菜を炒める激しい音が店内になり響き食欲が最高潮に達したころ、いよいよ注文の品が運ばれてきました。
大王つけ麺 1,100円
こ、これが大王つけ麺・・・
今どきのつけ麺とは明らかに異なるビジュアルです。
このタレがなんなのかお姉さんに聞いてみたところ、意味がよく伝わらなかったようでさらにもう一度聞いてみると・・・
ほお、これは醤油らしい。
こちらのほうも一応聞いてみたもののちょっと話が通じなくて断念しましたが、恐らくは割りスープなのでしょう。
つけ麺というより見た目が完全にラーメンしてます。
限りなく五目ラーメンっぽいですが、こう見えてスープはしっかり濃いめになっていたりするのでしょうか。
ふ・・・ 普通の濃さだ・・・
てか、今どきの醤油ラーメンのスープとしてもあっさりめかもしれない。
しかし麺は、昔見たときよりもかなり進化してるっぽい。
これはおいしそうな麺。
麺を浸して・・・
うーむむむ・・・・・??
麺はコシもあるしプリプリしておいしいのだけど・・・
麺の温度は熱くも冷たくもなく人肌ほどで、弾力ある麺にあっさりスープが負けてしまっている。
そ・こ・で!!!
醤油とやらを投入してみましょう。
まずこの味だけ味わってみるとさすがに醤油まんまではなく、醤油を出汁でといたような味でした。
これをスープに投入すると、富山ブラックラーメンのようなしょっぱさになりましたが、かえしが弱いからなのかそれでもしっくりときませんでした。
そ・こ・で!!!
スープ割りと思わしきものを味見してみたところ・・・
お湯!!?
出汁感のないお湯と思われるスープ割りを投入し、濃くなりすぎたスープを割ってみます。
もはや何がなんだかよくわかりませんが、この調整は素人にはなかなか難度の高い所作といえるかもしれません。
しかしこの野菜はシャキシャキしてとてもおいしい。スープに埋まった野菜を口に運ぶと、明らかにスープよりも熱々でした。
元祖中華つけ麺大王 まとめ
20ウン年越しに初めて食べたつけ麺は、麺のクオリティ以外は昔の印象どおりの味だったといわざるを得ません。
初見から抱いていた「セパレートにしただけじゃないの?」という印象は現在も拭えませんでした。
東京の総本店など店舗によってはかなり気合の入ったつけ麺メニューもあるようですが、こちらの店舗はラーメンも食べられる中華居酒屋という立ち位置のお店なので、つけ麺はさほど重要視していないのかもしれません。
他のお客さんが食べていた青椒肉絲や油淋鶏をチラ見どころかモロ見してみましたが、すんごいおいしそうだったので今度はぜひ飲み放題でウハウハしてみたいと思います。
元祖中華つけ麺大王 富山総曲輪店
住所:富山市総曲輪2丁目3-2
電話:076-493-8818
営業時間:月~木17:30~3:00 金・土17:30~4:00
定休日:日曜日
コメント
コメント一覧 (2件)
ここは前の店主さんの頃は本当に美味しかった。
前の店主さんが体調悪くされ一時閉店していたのを
今の店主さんが引き継がれたのですが、
何か趣が変わってしまって、しばらく行っていないです。
いや、味が不味いとかじゃなくて、昔の味がよかったな〜って。
通りすがりのサラリーマンさん、こんにちは。
かつての店主さんは体調を悪くされていたのですね。
確かに以前行ったときは中国語は聞こえて来なかった気はします。
でもでお店が存続しているというのは、それだけでも素晴らしいことであるように思います。
明かりが消えたままというのはやはり寂しいですから。
今度また行ってみたいと思います!