ども、富山人あるのんです。
魚津市って密かに飲食店が充実してますよね。
特に魚津駅前周辺は飲み屋の数が人口比率からすると全国でもトップレベルの多さということで、いつか駅前も攻めたいなと思いつつ十数年。
いつまで経っても実現に至りそうにありません。
今回は魚津市のトラディショナルな中華そばが食べられる2店をご紹介したいと思います。
今どきのこってりラーメンもいいけれど、たまにはあっさりラーメンというか昔ながらの中華そばが恋しくなるんですよね。
やまや 周辺の散策
駅前からほんの少し外れた場所に商店街があります。
新宿!?
気持ちシャッター率が高い気がするのは多分日曜日だからでしょう。
新宿のすぐ近くにはさらに
ザギン!?
ま、まあ日曜日ですから…
この銀座商店街のすぐ横にそのお店はあります。
手打ちラーメン やまや
この店構えである。
いつ見てもただモンじゃねえ…
ほい、もう一丁!
中華そばマニアにはたまらない渋さ、最高じゃないか。
暖簾はお店の心。
たとえ店は古くとも、このキレイな暖簾を見れば店主の熱意、心意気が伝わってくるというものです。
いざ、中へ。
店内がまた独特の造りでありまして、縦に細長いんですよね。一番奥には座敷もあります。
えっと、メニューメニュー。
遠い・・・
壁にしかメニューが書いてないので、座る席によって難易度が増します。
では無難にいつものアレにしよう。
待ってる間に店内を見渡すのもまた楽しいものです。
サイン色紙が飾られているのも老舗店ならではですね。
まだこのジュースあったんだね…
おかもちなのか麺を入れる箱なのかよくわからないけど、博物館直行の予感だけはします。
さあラーメンがやってきました。
■中華そば 並650円
限りなくシンプルでありながら、洗練された様式美のようなものを感じます。
■スープ
あっさりしてなめらかな味わい。ほどよい塩分もあり、ついつい次へ次へ啜ってしまいます。
■麺
中太縮れ麺。
このラーメンはこの手打ち麺が主役なのではないかと思います。
通常の麺に比べて色がほんのり黒っぽい感じがして見た目にも独特。
そして食感が見た目よりもかなりもちっとしていてなかなかこれは食べごたえありますね。
かといって主張しすぎもせず、麺だけが浮くこともなく、あくまで中華そばの名脇役としての調和が図られています。
■チャーシュー
特に味付けがしてあるでもなく、特にトロトロなわけでもなく、でもこれがなんだか具合がいい。
いや別に無理に褒めようとしてるわけではなく、このような昔風の中華そばには着飾らない普段着の味が合うのかもしれない。
T・N・S (Two Noren System)
久しぶりのやまや、堪能しました。
さあ、お店を後にしましょう。
入ってきた方向とは反対に進むぼく。
もう一つの暖簾をくぐると
そこにはもっと激シブな出入り口が存在してました。
四十萬 周辺の散策
やまやからほんの少し歩けば海が見えてきます。
こちらのお店を訪れるのは実は今回が初めて。
ぼくはこの辺の土地勘はある方だと思ってましたが、このお店の情報を聞いたとき、「え、そんなとこに飲食店あったっけ?」とにわかに信じがたいものがありました。
◆しんきろうロード
見えそうで見えない蜃気楼。
所狭しと並ぶ住宅の隙間を進んでいきます。
海岸沿いって道が細くて住宅が密集しているんですよね。
やっと車が1台通れるかどうかの細い道です。
この歪な道路もいい味出てます。
ちょっとした迷路を進んでいるかのような気持ちになり、少年の心を忘れないぼくとしてはちょっとワクワクするところです。
こんな細い路地を見つけると、思わず覗いてみない訳にはいかぬ。
にゃっ!?
にゃんとっ!!
いやぁ、いいものを見せてもらったぜ。
しかし本当にこんなところに飲食店があるん…?
おお・・・ここかぁ。
これが魚津の最終兵器と呼び声の高い(今考えた)大衆食堂四十萬か。
大衆食堂四十萬(シジマ)
これまたシブい店構えだねぇ。
鉄板・・・
鉄板モノも出来るの?と思ってメニューを見てみた結果。
1ミリもかすらない模様。てか鉄板あるのはこのテーブル1台だけでした。
いや~この雰囲気もまたいいですなあ~
おっと、何にするか決めなきゃ。
「食堂にありそうなメニューを思いつく限り挙げよ」と聞かれて答えたメニューが全てありそうな品揃え。
ふふ、決められない日本人なめんなよ。
しかしこれはマジで迷う……と思いきや、
ほう、五目中華とな!?
カロリーまで表記してあるなんてこの手のお店では意表をつかれた感じですが、メニューの「クセになる旨さが続きます」にもやられてこのメニューに決定いたしました。
店内を見渡すと、やはりサイン色紙が並んでいます。
こちらのお店をウド鈴木さんがレポートしたというご縁があったとのことですね。
■五目中華 780円
野菜がたっぷり入ってます。その量なんと130g!(ちょっとピンとこないけど)
■スープ
6時間煮込まれているというスープからは鶏がらの香りが漂います。
このスープを口へ運んでみると、塩味ベースの超さっぱり味。やまやもあっさりしてますが、これはそれをさらに上回るあっさりさで、まるで淡雪の如し味わいです。
これほどさっぱりしたスープも珍しいと思いますね。
■麺
細縮れ麺。
さっぱりしたスープの味に似つかわしい軽やかな麺。
■謎の具
ん?
こ、これは・・・
もしや・・・
キターーー(゚∀゚)ーーー!!!
ラーメンに半熟卵なんて家でしか食べたことなかったかも。
いやあ、スープの塩っけもマイルドなのでついつい飲み干してしまいました。最初はめっちゃスープが熱々なので猫舌の人は注意してくださいね。
何これ食べていいのん?(シャイな富山人だからスルーせざるを得なかった)
まとめ
どちらのお店もそれぞれに特徴があり、この独特の魅力がなんとなく伝わったのなら幸いです。
まだ行ったことがないという人、または久しく行ってないという人は、ぜひ休日を利用して見えそで見えない蜃気楼を求めながら老舗のラーメンを食べに行ってみてはいかがでしょうか。
魚津グルメ、奥深きかな。
店舗情報
※両店舗ともに駐車場なし
手打ちラーメンやまや
住所:富山県魚津市真成寺町2-17
電話:0765-22-1059
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜日
大衆食堂 四十萬
住所:富山県魚津市諏訪町13-22
電話:0765-22-1581
営業時間:11:00~15:00
17:00~20:00
※当分の間は昼間のみ営業とのこと
定休日:金曜日
コメント
コメント一覧 (6件)
最初の中華そばは完全に自分の理想形です。
昼間に瓶ルービー飲んでからこの中華そば食べたら1日幸せですよね♪
自分は癖強いのですが食の好みは癖の無いシンプルなのが好きなのですw
瓶ルービーからのメンラーが似合いすぎるお店ですね。
またタカキさんの背中がぴったんこそうな雰囲気も○。
しかしメニューをよく見てみたら、ルービーとか酒類は無い模様…
駐車場困難地の取材お疲れさまです。
しかし、何故、やまやはワンタンメンでないんだろう、
四十萬は海岸線から入っていくんだろう、
というのは些細なこと。
大事なのはその店と地元の人とのつながり。
四十萬で店のおばちゃんが父子連れの子ども(小学校低学年?)の方に
「この人(父親)もあんたのくらいの時からおじいちゃんに連れられて
この店来とったがよ。」なんて言っている風景の積み重ねがこういう
店の背骨。
だから建物は古くても掃除はきちんとしてあるし、味も守られてる。
五目中華の味だけに感激(若しくは無感激)していく一見さんでは
たどり着けない力があるのですよね。
とはいえ、駐車場には悩む。
大通り?からだとそれこそ車置くとこがなさそうだし、何より海岸線からのほうが味があるじゃないですか(笑)
祖父から父へ、父から息子へ
いいですね、素敵です。
他のものも試してみたいですが、やっぱり五目中華にしちゃうんだろうなあ~
やまやの車置いとくところはもっと悩みますね。商店街の駐車場はあるけど、停めていいのか悪いのか……(それでも結構歩きます)
これが噂の…!
話には聞いていたのですがこんなお店だったんですね、参考になりましたw
ええ、噂の例の…ですよw
この辺何度も通ってるはずなんですが、気づかなかったですねえw
今度ぜひ行ってみてくださいね~