こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
高岡市に今も残る古い町並みは、古民家ファンにはたまらないのではないでしょうか。
高岡市金屋町
金屋町近くには商業で栄えた商人の町「山町筋」があり、現在においてもその伝統は息づいています。
山町筋
左の洋館っぽい建物は富山銀行本店なんですよ。最初見たときは「なんで洋風なんだ(笑)」と思ったものですが、これは大正時代に建てられた県内唯一の洋風建築で、それはそれは貴重な建物なのです。
東京駅の設計をした辰野金吾による監修のもと、清水組(現清水建設)の田辺淳吉が設計したとされています。
「赤レンガの銀行」として地元民からも親しまれており、2019年にはこの本店が移転することが決まっていて、現建物は高岡市に譲渡される予定とのこと。
今回はこの辺りをちょろっと散策してきましたので、例によって飲み食い中心でお届けしたいと思います。
山町ヴァレー
山町筋で文具商を営んでいたという旧谷道家を改修し、2017年に商業施設「山町ヴァレー」となって生まれ変わりました。
この山町ヴァレーには蔵を改修したお店が8店舗あり、個性豊かなお店が揃っているのです。
今回は昆布締めとクラフトビールが楽しめるお店「CRAFTAN(クラフタン)」に入ってみました。
越中風雅(ペールエール)800円
フルーティーでしっかりとした味わいも楽しめる。
すりみ揚げ定食(ピクルス付) 1,000円
調理が全体的にとても丁寧というか、素材をあまりいじらずにそれぞれの持ち味を活かした上での繊細さを感じます。
とろろ昆布はすりみ揚げにかけられていて、小鉢に入ったとろろ昆布はお味噌汁の中に投入します。
ピクルスは酸っぱくなくてとても食べやすい。
そして、ご飯が土鍋で炊かれているんですよ。おこげも付いててこれがまたすんごくおいしい。
昆布締め盛り合わせ定食 1,500円
昆布締めは野菜、お肉、お魚で構成され、どれも素材の味が生きていて味わい深い。
魚は元々が上質のものだし、ローストビーフの昆布締めは柔らかくはないけど噛みしめると旨味がにじみ出てくる。鶏肉はしっとりしてておいしい。
そして何よりあなどれないのが野菜の昆布締め。それぞれの個性を打ち消すことなく昆布の旨味が加わり、野菜嫌いの人でも食べられそうにクセのない旨味ある味わい。
心のこもった料理に気持ちが満足すること請け合いです。
CRAFTAN(クラフタン)
住所:高岡市小馬出町6 山町ヴァレー 弐の蔵
電話:090-6276-9034
駐車場:9台
営業時間:11:30~14:00(ランチ)
18:00~22:00(ディナーLO21:30)※ディナーは木~月
定休日:なし
ブーランジェリーグランオム
山町ヴァレーと同じ道沿い、歩いて2~3分ほどの距離に評判の良いパン屋さんがあります。
「ブーランジェリーグランオム」というお店ですが、バリバリ富山人には舌を噛みそうな店名です。
初めて行くお店なので一応GoogleMapに入れてみたのですが、「目的地に到着しました」と言われて360度見回してみましたが、どのお店なのか瞬時に気づけませんでした。
こちらがそのお店。
看板もあるのやらないのやらわかりづらい・・・と思ったら、ちゃんと外に看板が出ていました。
側溝の際に立ててありましたが、やはり気づきにくいと思われます。
ということでお店に入ってみると…
こ、この配置は斬新すぎませんか・・・
といっても、壁面やレジカウンター付近にもパンは並んでいます。
「なるべく品数が多く見えるように」という心理の真逆を行くこのスタイルは、「パンは種類ではなく質で勝負するべし」という決意の現れのようにも感じます。
お値段を見てみると、その殆どは200円以上するので確かにお安くはありませんが、どのパンからも強いこだわりが感じられるのです。
この高級路線っぷりは高山の有名なパン店「トラン・ブルー」をどこか彷彿とさせます。
このお店はハード系のパンをメインに提供しているお店で、富山県産コシヒカリ玄米と塩昆布が入ったバゲットが特に人気とのことなので聞いてみたところ既に売り切れでした。
塩昆布入りバゲットは11時くらいに焼き上がるそうで、この日訪れたのが既に13時くらいだったので確実に買うならもっと早く行く必要がありそうですね。
どれもおいしそう!
パン・アラ・ビエール 280円
マッシュポテト入りの生地にサラミとスモークチーズを入れて、表面にはビールとライ麦で作ったアパレイユをトッピング。
パンシュー 280円
ベーコンとジャガイモをエスカルゴバターで焼き上げたパンシュー。
具だくさんでおいしい~!
※エスカルゴバターとはエスカルゴに使用するバターのことでエスカルゴは入っていません
食べた人の話によると、中尾清月堂の餡を使用した「くるみあんバター」も非常に美味だったとのこと。
次回は早く来て塩昆布入りバゲットをゲットしたいところ。イートインもあるので、お店で食べることも出来ますよ。
ブーランジェリーグランオム
住所:富山県高岡市守山町38-1
電話:0766-22-1688
営業時間:11:00~19:00(売り切れ次第閉店)
定休日:火曜日・水曜日
木田芳香園
山町筋を離れ徒歩で約10分ちょい、御旅屋通りを抜けたところに有名な大仏様がおわします。
日本三大大仏を自称する「高岡大仏」です。
「自称」というのは、かの有名な奈良の大仏、鎌倉大仏が日本の大仏界のツートップであることは疑いようもありませんが、もう一つの大仏は諸説あるとのことで世間的には認知されていないとのこと。
とはいえ、高岡大仏は高岡銅器の職人の魂の結晶というべきもので、その端正な顔立ちから「大仏界のハンサムボーイ」と呼んでいるのはぼくだけかもしれませんが、1933年に歌人の与謝野晶子が高岡を訪れたとき、高岡大仏を見て「鎌倉大仏より一段と美男」と評したとされたことから「端正な顔立ちの大仏」とは言われているそうです。※wikipedia情報より
また、雪が降ると大仏界のハンサムボーイは給食当番をさせられるようです。
大仏が給食当番してる
息子よ、警報とか出てて不謹慎なんだけど、お母さん今日一番笑ったわ pic.twitter.com/GQV3YJzl14
— たかやま (@chee147cm) 2018年1月12日
さて、このようなチャーミングな高岡大仏ですが、この高岡大仏の目の前にはお茶屋さんがあります。
見た目から伝わるこの老舗感たっぷりのお店ですが、このお店の「抹茶ソフト」がおすすめなのです。
ソフト1食分に一服分のお抹茶が入っているという。
抹茶ソフト 300円
おおお……抹茶だ。
まさにお抹茶!!
お抹茶だけど、3回回さなくてもいいんです!
味はまったく違和感ないどころか、ソフトの新たな世界を感じさせる逸品でした。
4月下旬~10月上旬までの期間限定とのことなので、今年はもう厳しそうですね。
その他のおすすめお菓子
抹茶モチどら焼や、抹茶クリーム大福もおいしそう!
野田の黒棒は買って食べた人の話を聞くと、とても美味でお酒との相性も良かったそうです。確かに黒糖焼酎とかすごく合いそう。
また来年、抹茶ソフトを食べに行きます!
木田芳香園
住所:高岡市定塚町1200
電話:0766-24-0120
営業時間:月~土9:00~19:00 日祝9:00~17:00
定休日:水曜日
駐車場:なし
まとめ
他にも面白そうなお店やおすすめのお店はあるのですが、今回はこのような感じでご紹介させていただきました。
これならサクッと無理なく回れるし、食べ歩きが好きな人ならきっとこの楽しさをわかっていただけるのではないかと思います。
高岡周辺には面白そうなお店はたくさんあるので、またの機会に訪れてみたいと思います。
それではまた!
コメント
コメント一覧 (2件)
あるのんさん、現地情報を有り難うございます。
年輪ピックで富山県に行きます。
高岡は40年前に仕事で三年程内免に住んでいました。
6日はチーム7人で高岡遊山します。弓道を古城公園で始め、神奈川代表として再び高岡へ
故郷に帰る気持ちです。
素敵なお店、是非、チームメイトに味わってもらいます。
アンクル健一さん、富山県へようこそ!!
以前高岡に住んでおられたのですね。
40年前と比べて風景がどう変わっているのか、そしてまた風景の変わってない部分を見るのも楽しみなところではないでしょうか。
久々の高岡を、チームメイトの方々とともに満喫していってくださいね。
コメントありがとうございました!