こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
立山町の芦峅寺といえば穴場スポットのまんだら遊苑、落差日本一の称名滝、立山黒部アルペンルートの入口となる立山駅があったりと、深く厳しい自然と共存し合う地区であります。
自然が豊かなだけに山の幸に恵まれていそうな芦峅寺ですが、今回は芦峅寺の郷土料理がお手軽に食べられて満足度の高い『まんだら食堂』をご紹介させていただきます。
ランチ郷土料理 まんだら食堂
厳しい自然はときに牧歌的で我々の心をなごませてくれますね。
この豊かな自然に恵まれた地区にそのお店はあります。
中心に『まんだら食堂』という看板が見えるのですが、いざ中へ入ろうとするとこの建物は『立山芦峅ふるさと交流館』というところのようで、実際玄関で靴を脱いで中へ上がると、飲食店というよりはまんま地区センターな雰囲気です。
この芦峅ふるさと交流館は元々飲食店ではなく、親交や交流を深める施設ということなのでそういう作りなのも納得というものでした。
そしてさらにその元々は保育園だったとのこと。
かつての『交流室』がそのまま食堂として使われています。
まんだら食堂というだけあって、壁の四方には立山曼荼羅の絵が飾られています。
これはもう、まんだら食堂と親和性の高い『まんだら遊苑』とセットで行くしかないのではないかと思わざるを得ませんね。
まんだら食堂のメニュー
いかにも素朴な食堂らしいラインナップですが、この中でひときわ輝きを放つ『郷土料理 あしくら御膳』にしてみようと思います。
あしくら御膳 1,500円
交流室のすぐ横の部屋が厨房かなと思ってたのですがそうではなく、廊下を挟んだ斜め向かいの部屋で料理を作っているようで、そのあたりも交流センターらしいなとほのぼのした気持ちになります。
いよいよ料理が運ばれてきたその瞬間、驚きすぎて声になりませんでした。
まるで山菜のオーケストラといった趣の重厚な御膳っぷりに衝撃をうけました。
なんと11品目もありますが驚くべきは種類の多さだけでなく、それぞれのボリュームがまたすごいんですよ。
芦峅寺の郷土料理
かっつる
かっつるとはじゃがいもの甘辛煮。これはほっこりするおいしさ。
つぼ煮
このつぼ煮は江戸時代に芦峅寺の宿坊が立山登拝する人に出したという芦峅寺特有の精進料理です。
名前の由来は、この料理がつぼ椀で出されていたことからとのこと。
このつぼ煮は乾燥こごみを戻し、油揚げ、人参、里芋と一緒に煮込んだもので、こごみから出る出汁が実に滋味深い味です。
画像を見ても分かる通り、具が外界に露出するほどにぎっちり詰まっています。
焼きつけ
ふーん、お饅頭かな?・・・と何気なしに食べてみると、これまた驚きました。
けっこうな歯ごたえがあり、ぎっしりと中身の詰まった凝縮感がすごい。
じっくり噛んで味わっていくと、上品な味噌の味がなんとも優しく口内に広がっていきます。
焼きつけはよもぎと餅粉を味噌と砂糖で味付けしたもので、素朴ながらとても心あたたまる味です。これはうまいなあ~!
思わずお店のおばちゃんに「これすごいお酒に合いそうですよね」と酒脳丸出しの発言をしてみたところ、
ぼくの理論に間違いはなかったことが図らずも証明されてしまいました。
山菜は全て地元のものを使用
コシアブラの天ぷらもおいしい
天ぷらは塩でいただきます
山菜は乾燥させておくことで保存がきくし、旬の山菜の天ぷらでは春の息吹を味わうことができます。
食事は順調に進み、そろそろご飯がなくなりかけたころ・・・
とありがたい申し出を受けましたが、おかずのボリュームがすごすぎて泣く泣く辞退せざるを得ませんでした。
最終的にもちろん全部食べきりましたが、すんごいお腹がいっぱいになりました。
このあしくら御膳はいつもこんなにボリュームがあるのかはわかりませんが、この量だとご年配の方や女性や子供には厳しいのではないかとちょっと心配になりますね。
まあ「このっさん、よう食べそうだから量増やしとかんまいけ」と、芦峅流忖度が働いた可能性もゼロではないかもしれませんが。
芦峅寺の食材が気さくで朗らかな芦峅寺のお母さんらによって、心のこもったおいしい料理をいただくことができる『まんだら食堂』は心からおすすめします。
芦峅寺でしか食べられない郷土料理をぜひ一度堪能してみてください。
立山芦峅ふるさと交流館 まんだら食堂
住所:中新川郡立山町芦峅寺55-1
電話:076-482-1756
営業時間:11:00~15:00
営業日:金土日・祝(12月~3月は冬季休業)
※あしくら御膳は本来事前の予約が必要らしいので、前もって電話してから行ったほうが確実です
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