からすみとの違いは?からすみ風珍味“唐千寿(からせんじゅ)”を味わってみた

ども、富山人あるのんです。

日本三大珍味のひとつ「からすみ」。

からすみはボラの卵巣を塩漬けにした後、塩抜きして天日干ししたものです。ボラ自体はほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する魚なので、庶民にとっては身近な魚なのだけれども、このからすみになったものは、それはまあお高い。

「大衆魚がこんなにお高くなるなんて、それこそボラれてるんじゃ」と心配になったそこのあなた!

■からすみがお高い理由

からすみになるまでとにかく加工に手間がかかるんです。卵巣についている微細な血管ひとつひとつを手作業で血抜きします。ここで皮を破ってしまうと商品にならないので、この作業はとにかく慎重に慎重に行われます。

塩漬けにして塩抜きして天日干しして商品になるまで2~3週間から長いもので1ヶ月かけるものもあり、からすみが高いのは大量生産ができないからという理由なのです。台湾製のものが安価なのは漁獲量と人件費の安さからです。

からすみが非常に高価なのと、普段の生活でなかなかお目にかからないものだから、そう滅多に口にできるものではありません。

ところがですね、一部のスーパーなんかで超絶にお安いのが売ってるんですよ。

唐千寿、550円!!

からすみ風味の珍味 唐千寿とは

この唐千寿に使用されている魚はボラではなく、卵黄・鱈の卵・鮫の卵を主原料とした“からすみ風味”の珍味なのです。

そのお値段は本家からすみの数分の一。もしこれが本当にからすみの代替品として機能するならばわざわざ数千円も出してからすみを買わなくても良さそうですが、果たして気になるお味の方はどうでしょうか。

どう見てもからすみにしか見えません。広い世の中には間違えて買った人もきっといることでしょう。でもご安心ください。

この袋の下の部分にちゃーんと書いてありますから。

できれば箱を開ける前に見たかった…

いや、もちろんちゃんと箱にも書いてあるんですが、老眼系男子や女子にはトチ難易度高め。まああちこちに「からすみ風味」と書いてありますので、間違えて買うことはそうそうないと思います。

さあ実食!!

■本物のからすみ

■唐千寿

見た目にはほぼ同じですね。

切り分ける前の形からクリソツですからね。切ってる時の固さといい断面といい、素人にはちょっと区別つかないですよこれ。いや~これはこれですごい技術だ。

口に含んでみると、このネットリとした食感はまさにからすみのよう。魚卵と卵黄の風味がなかなかよい感じ。

しかしからすみと比べると、やはりあれほどの深みはない。これはこれでおいしいのだけど、あまりにもからすみに似ているためにどうしても比べてしまう。

とか偉そうなこといいましたけど、からすみだと言ってこれを出されたらころっと騙される自信がありますが。

焼いてみた

焼いてみたらまた違ったおいしさがニョキッと現れるのではないかと思い、やってみました。

うん、なんだかたらこを焼いたような食感と味になりました。

正直からすみ推しじゃなくて、たらこの高級珍味として売ったほうが市民権得られそうな気はしますけどね。あ、鮫の卵も入ってるのか。

スーパーで見つけたらぜひ一度お試しください。それで「はい、これカラスミだよ~」と言って人に食べさせて反応を見てみてください。

ご報告お待ちしてます!

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • からすみ食べた事ない・・・・
    しかも!たらこも苦手だから食べれんねっ(x_x;)タブン
    見た目からモサモサッとしてるのん??日本酒とかにあいそぅwww

    • ほうほう、食べたことないのね。
      三大珍味の中でも一番とっつきやすい味じゃないかなと思う。
      たらこが苦手じゃしょうがないんで、本物で我慢してね~(´~`)モグモグ

  • 子供の頃、冷蔵庫にカラスミが入っていて、何かわからずお腹すいてたんで食べました。
    「なにこれ?変な味!」完食。
    爺ちゃんに怒られました。

    • 変な味で食べきる小学生w
      あれは小学生には難しい味ですなあw
      しかしからすみを1人で食べきるとはなんと贅沢なことで。

      • じいちゃんが部下からもらったとっておきだった模様で、あんな悲しい顔で怒るじいちゃんは最初で最後でしたね(^_^;)

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