こんにちは、富山人あるのんです。
今回は富山駅前にある「粋鱗」というお店を予約してみました。SNSでもちょいちょい見かける評判良さげなお店でして、密かに初めての訪問となります。
お店は富山駅からまっすぐ進んでいって~・・・
海のめぐみ 粋鱗(すいりん)
ほー・・・ここなのかあ~
やってるのかどうかわからないこの隠れ家っぽさにキュンときますが、小窓からは店内の灯りが漏れていることで安心して扉を開きましょう。
店内はカウンターとテーブルが整然と並ぶ落ち着いた雰囲気。我々は予約時の要望通りカウンターへと通されました。
お店の人と直接話ができるのもカウンターのメリットなので、2人くらいで予約するときは積極的にカウンターでお願いすることが多いです。
メニュー
富山を感じさせる魚介メニューがずらりと並んでいます。メニューの上部分はシンプルな調理法で、下部分は和洋入り交じった創作感あふれるメニュー構成。
メニューに日付が入ってるのでどうやら毎日更新される系のようです。この個性的なお品書きの内容は「どんだけ調理のレパートリー多いん!?」と思わざるを得ません。
メニューがびっしり書き込まれているので、後からになってから「あー!これ食べたかったのに!気づかなかったー!!」とならないようしっかり熟読していきましょう。←見過ごす常習犯
ドリンクももちろん一通り揃っています。ってアレ・・・!?我らが富山の地酒は!?
ええ、もちろん揃ってるに決まってるじゃないですか。富山の海産物には富山の地酒が一番合いますから。
このときの日本酒メニューは新酒が出回る時期ということもあって生酒が主体。
ここに書いてないお酒や火入れのお酒や県外のお酒もあったりするので気になる人は聞いてみてくださいね。
お通しを撮り忘れるというハプニングに見舞われながら、最初の一品は生ビールにあわせて毛ガニのクリームコロッケをチョイス。
このサイズで800円もするということでおずおずといただいてみると・・・
うまーー!!!超うまーー!!!!なにこれめっちゃカニじゃん!!!!
カニクリームコロッケということで衣はカリッとして中はフワっと・・・これだけの評価なら世に数多あるカニクリとなんら変わりませんが、カニの凝縮感がすごくてちょっとずつ食べながら日本酒といただきたくなるくらいに肴感がすごい。
一品目としてのインパクトはかなりのもので、この先の料理がより楽しみになってこようというもの。
お次は北海道特選生うにのつまみ。
生うにってだけでも贅沢なのに「生うにのつまみ」っていったいなんなんだよ・・・という好奇心に抗えませんでした。
くるくるっと海苔で巻いて一口でパクっと・・・できるはずもなく、貧乏性のあるのん氏はちょっとずつ生うにを堪能しつつ、でもあまり引っ張りすぎると単なるかっぱ巻おつまみになってしまうので、適度なところで巻き巻きしていただきました。
早々とビールと熱燗の二刀流へ
お次は加賀レンコンのお饅頭あげだし。
しっかり揚がってるのでカリホク感がかなりのものですが、あげだしの餡がすこぶるおいしくてこれだけでお酒が進みますよ。
さあ、カキの和風おだしアヒージョがやってまいりましたよ!超ぐっつぐつ!!
うーん・・・こ、これは・・・これも・・・うまいっ!!!!
見た目はアヒージョそのものですが味は和風そのもので、元々の出汁の味に具材の出汁も混ざり合って得も言われぬうまさを醸し出しています。
おおお~っきなカキもごろごろに入ってて幸せ~♡
しかしこの出汁がうますぎてご飯テロかましたい・・・でもそういうのはないからほぼ飲み干すまでしっかりと味わい尽くしました。
さらにメニューを吟味していると「しめさば炙り」が視界に入ってきた。ぼくはしめ鯖大好きマンですが「う~ん、炙りかあ~···より生っぽいほうが好きなんだけどな~」
そんなふうに考えていた時期がぼくにもありました。
臭みなど一点もない美しいしめ鯖に炙りの香ばしさがプラスされ、控えめに言ってもこれは絶品という他ありません。
日本酒の減りがW7系の如く加速していきます。
メニューの「からすみ餅」というのも気になったんですが、お店の人に聞くとからすみを餅と海苔で巻いていただくという説明を受け、「餅はなんかボリュームありそうで・・・」ということでノーマルなからすみをチョイス。
しばしからすみを堪能していると──
な、なんかサービスで出てきたーー!!
店長さんいわく「からすみの一番美味しい食べ方だと思っています」とのこと。ええ、今度はしっかり一口でいただきますとも。
いやもう・・・これは、反則でしょ!!!
日本三大珍味のからすみをもちで包み海苔で巻く。言わば「からすみのミニおにぎり」のようなもの。これが日本人の心の琴線に触れないわけない。
貴重なものをどうもごちそうさまでした!
ここで白菜漬けをいただいて気持をリフレッシュ。
しっかり漬かっていて他の料理と比べるとわりと塩分つよめでしたが味わい深くおいしい白菜漬けです。
ラストはばい貝のバター正油ソテー。バターと醤油のあまりの香ばしさに食欲が不死鳥の如く甦ってきました。
大きなバイ貝とエリンギがたっぷり入っていて香ばしくてめっちゃうめえええ~!としか言いようのないうまさ。よく見るとバイ貝の肝も入ってるので、きっとこれが味に深みを与えているのでしょう。
ツレは最初エリンギから食べて「エリンギみたいなバイ貝だなあ」と思ってたらしいのですが、うん間違ってる···けど合ってる!それだけめちゃうまな一品でした。
いや~もうお腹も気持ちも大満足でした!どうもごちそうさまでした。
居心地の良さ
店長さんが一人で料理を作っていてとても忙しそうにされていたのですが、そんな状況でも初めての我々に何かと気さくに話しかけていただいたり味見などのサービスをしていただいたりと、料理だけではなく気持ちも満足してほしいという思いが伝わってきた一時でした。
日本酒もガッツリ飲んだのですが和らぎ水のグラスが空になると自然にお店の人がきてすぐ注いでくれるというような細やかな気遣いもありがたかったです。
毎日仕入れる旬の魚介を様々な調理法でいただけるお店というのは富山でも貴重だと思いますし、どれもおいしくて店内の雰囲気もよく気持ちよく食事ができるとあらば、確かにそりゃあ人気店になりますでしょうよとしか言いようがありませんね。
他にも色々食べたいものもあるし、またぜひ寄らせていただきたいと思います。満足感がすごいので富山の人も県外の人も安心して訪れてほしいお店ですので、ぜひどうぞ~!
海のめぐみ 粋鱗(すいりん)
住所:富山市内幸町3-23 内幸ビル1F
電話:076-471-5850
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日(連休除く)
席数:25席
クレジットカード使用可
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