こんにちは、富山人あるのん@_arnon_です。
自然の恵み豊かな富山ではありますが、いざ「お土産は何を買っていこう」となったとき、意外と地元民でも迷うものです。何があるのか知っている地元民でも迷うのであれば、何があるのかよくわからない県外の人にはもっとわかりませんよね。
今回は数ある富山の特産品の中でも、特に個人的におすすめの10品をご紹介させていただきます。お土産を購入する手がかりにしていただければ幸いです。
富山の特産品10選
ますの寿し
ますの寿しは、富山の特産品の中でも特に外すことのできないもののひとつ。それぞれのお店に伝わる昔ながらの伝統的な製法で作られていて、ますの寿しを作るお店は富山県内に20~30店舗あるといわれています。
ますの寿しの見た目からすると、どれも同じような感じに見えるかもしれませんが、お店によって味付け、鱒の厚みや並べ方、ご飯の炊き方、酢の割合、素材などに趣向を凝らしており、お店の数だけ「伝統の味」があるのです。
最近では脂ののった身が厚くて生っぽいものも人気がありますね。
ますの寿しは富山県内のあらゆる売店で購入できます。店頭に並べてある種類も多いので迷ってしまいますが、どれが一番おいしいのかというとその答えはありません。地元民に「どこのますの寿しが好き?」と聞いて回ると、いろんなお店の名前が出てきまして、つまりこれはもう本当に好みです。
おふくろの味と一緒で、昔から慣れ親しんだ味が好きという人も多いですね。
和菓子
富山にはおすすめの和菓子がいろいろとありますが、その中であえてひとつ選ぶとしたら、『銘菓「薄氷」(うすごおり)、「T五」(ティーゴ)』をおすすめします。
創業1752年、現在16代目にもなるという老舗にもほどがある老舗和菓子店「五郎丸屋」。
銘菓「薄氷」は、見た目にはまさに薄氷を連想させる薄い板状の煎餅でなのですが、食べるとバリッとした食感が次の瞬間にはふわっと淡雪のように消えていき、和三盆のやさしい甘さだけが残る世にも不思議な味わいです。
飾らないシンプルな美しさ、心地よい食感にさわやかな後味。
薄氷というコンセプトといい、見た目や味わいといい、日本人の美意識を体現したようなシンプルの極みというべきお菓子なのです。
このお菓子の製法はこのお店独自のもので、他店では再現できないそうです。藩政時代には禁裏や加賀藩主前田公より幕府に献上されていたとのこと。
そしてこの薄氷をさらに進化、発展させたものがこちらの「T五」(ティーゴ)。
五つのTONE(色合い)とTASTE(味わい)からなり、桜(塩味)、抹茶(苦味)、ゆず(酸味)、胡麻(滋味)、和三盆(甘味)の五味五色が楽しめる逸品。
そしてこのT五はなんと、観光庁が選出した「世界にも通用する究極のお土産9選」のひとつとして選ばれているのです。これは県民としては誇らしく思いますね。この重大な事実がいまいちアピールされていないあたりに、奥ゆかしい富山人らしさが出ているのかもしれません。
富山の日本酒
富山のお酒は富山の海の幸にとてもよく合うものばかり。全体的に評価してしまうのはちょっと乱暴だとは思いますが、富山のお酒は辛口で飲みやすいお酒が多く、あまりお酒が主張しすぎないというのが特徴だと思っています。
お土産にするなら満寿泉・若鶴(苗加屋)・勝駒・千代鶴・羽根屋あたり人気があって無難だと思いますが、勝駒・千代鶴・羽根屋はどの酒屋さんにあるわけではないというのがちょっと残念なところではありますね。
富山の日本酒のご紹介
焼きラウス昆布
長きにわたり「昆布の消費量全国一」だった富山県。(H26~H27年は2位)昆布〆やとろろ昆布のおにぎり、さらには蒲鉾にまで使用するなど、富山の食シーンにおいてあらゆる場面で見かける昆布ですが、昆布のものをあえて一品おすすめするならば、この焼きラウス昆布です。
昆布をそのまま食べるというと、「硬い」「なかなか噛み切れない」などのイメージがありますが、この焼きラウス昆布はバリッとしたまるでスナック菓子のような食感が楽しめる昆布なのです。富山人も意外とこれを知らない人が多く、飲み会に持っていったところ大好評でした。
食感はスナック菓子のようですが、モノはもちろん昆布そのものですので、そのまま食べてもおいしいし、お茶請けやお酒のお供に最適です。
かまぼこ
富山は蒲鉾も有名です。富山ではおなじみすぎる板に乗っていない渦巻きかまぼこ、昆布を巻いた蒲鉾や白えびを使用したもの、薫製にしたものや結婚式などのおめでたい席での豪華な蒲鉾、1月~2月にはバレンタインチョコに見立てたハイカラなかまぼこも売られているんですよ。
どう見てもバレンタインチョコにしか見えないかまぼこなんですが、えてこれを贈ってみるのもユーモアがあって喜ばれると思いますよ。
汐ぶり
富山県の魚といえば「鰤(ぶり)」が特に有名です。特に氷見の寒ブリといえば、全国にもその名が知れ渡るほどで、まさに冬の味覚の王様というべき魚です。
汐(しお)ぶりとは、ぶりに塩を振り浜風で干して熟成させることで、生の切り身を焼いたものよりも格段に旨味が増します。
特にぶりは大きければ大きいほど脂がのって良いとされ、特に10キロを超えるものは大変に美味ということで値段が一気に上がります。そんな10キロ級の寒ぶりが汐ぶりになって一年中味わえるというのが実にありがたいことです。
汐ぶりには「旬の汐ぶり」と「熟成汐ぶり」に分かれます。旬のものは一口目の旨味に優れ、熟成のものは噛めば噛むほどに旨味が広がります。食べ比べしてみたいですね!
汐ぶりだって。めちゃ美味そう♪ pic.twitter.com/rtxFH3N702
— takashi miki (@fireman55617) 2014年8月8日
富山ブラックラーメン
富山のラーメンで「富山ブラック」といえば、テレビで紹介されたりコンビニのカップ麺になったりとご当地グルメとしてそれなりに認知されてきている存在のようです。
富山ブラックラーメンは、スープが真っ黒なのが最大の特徴ですね。
この真っ黒い塩味の濃いラーメンが誕生したきっかけは、「終戦後、肉体労働従事者のための醤油の味が濃いおかずとしてのラーメンをつくった」ということで、富山ブラックの元祖といえば「西町大喜」。元祖の味を知りたいならこれ一択ですね。ぼくが個人的に好きで普段食べるのはえびすこの「俺のブラック」だったりします。
富山ブラックラーメンはお土産としてもいくつか販売されていますので、話の種に買って食べてみるのもいいと思いますよ。カップ麺でもちゃんと富山ブラックの見た目と味になっています。
生麺タイプのものもあります。
ホタルイカ
富山春の味覚ホタルイカ。その身は小さくとも、味はまさに一匹のイカそのもの。ボイルしたぷりぷりの旬のホタルイカを酢味噌につけて口に運べば「ぷつん!」と弾けるような食感が最高だし、ホタルイカの沖漬けは本当にお酒が進んで困っちゃいますね。(困らないけど)
あえてひとつ選ぶとしたら、ホタルイカの素干しですね。
干すことで身が締まって小さくなりますが、その歯ごたえと味の凝縮感はたまりませんね。ライターなどで炙りつつ熱燗をいただくと、もうどれだけでもお酒が進みまくって嬉しくなっちゃいます!
素干しを選ぶときは「内臓入り」をおすすめします。内臓のないホタルイカなど、まるで山がない富山県ではないか。貧山県に魅力なし。
そしてホタルイカといえば沖漬けを外すことは出来ません。
ホタルイカの沖漬けはお酒のお供にも評判いいですが、熱々ご飯でいただくのがまた最高なのです。
白えび
「富山湾の宝石」ともいわれる白えび。ぶり・ホタルイカ・白えびの3種は富山県の魚に指定されています。漁ができるほどに白えびが捕れるのは富山だけということで、かつて白えびの刺し身なんかは地元スペシャルな食材でした。
白えびはその身は小さくともその味わいは良好で、刺し身にしてよし、昆布締めにしてよし、唐揚げにしてよし、お菓子にしてよしと、安価なお菓子から高級食材にまで幅広く利用されています。
中部地区限定の「堅揚げポテト 白えび味」は、白えびを使ったお菓子の中でも秀逸の出来栄えです。スーパーやドラッグストアで見かけますね。
密かにカップ麺や袋麺にもなってるんですよ。シンプルでスッキリとした味わいが白えびの香ばしさを引き立てていて、ぼくも密かにリピーターです。
■白えび寿司
高級食材の白えびの刺し身をこれでもかと敷き詰めて押し寿司にした「白えび寿司」。これはますの寿しの鱒の代わりに白えびをふんだんに使用したというもので、まさに贅を極めた逸品といえるでしょう。日本ギフト大賞2016 ふるさとギフト最高賞。
白えび寿司うますぎ大問題 pic.twitter.com/8MdsF5Z9Ur
— 空石 (@sk_spats_st) 2016年9月10日
大門素麺
「大門素麺」は、だいもんそうめんではありません。「おおかどそうめん」といいますので、どうかお間違えのなきように。
大門素麺は10月から3月にかけて産地である、砺波市の大門地区(旧大門村)にて凍てつく寒さの中で素麺づくりが行われます。まるで日本酒づくりのようですね。
160年以上の歴史を持つ大門素麺ですが、現在では13件の生産者によりつくられ、包装紙には生産者の名前が入ります。
大門素麺の特徴はなんといってもその腰の強さと歯ざわりにあります。それまでに持っていた素麺の概念が見事に覆ってしまいました。とても弾力がありますので、にゅうめんにしてもとてもおいしく食べられますよ。
ひとつ注意する点があるとすれば、茹でる前に麺を2つに割っておかないと、麺をつかんだ箸を天高くかかげることになってしまうことでしょうか。
まとめ
富山は他にもいろいろおいしいものはありますが、とりあえずこの辺から選んでおけばまず間違いはないと思いますよ。
どれもこれもが自分が食べてもおいしく、また人に贈っても喜ばれるものばかりです。うーん、腹減ってきた(笑)
コメント
コメント一覧 (8件)
どれもこれも知ってる人も知らない人も喜べる素晴らしいラインナップですな♪
しかし富山銘菓の「三国一」と「ででれこでん」が抜けてますよw
自分がもらって嬉しいラインナップでもあるんですが(笑)(//∀//)マッテマス
かぐわしい…かぐわしもおすすめですか?^^
私は絶対『かまぼこ』!!!
あらぁ~お取り寄せもできるのん(๑•̀д•́๑)ステキ
かまぼこ好きなんだったねw
富山は実に多種多様のかまぼこがあって
ここではちょっと紹介しきれないのん。
見た目にゴージャスなものから、
素材の味を引き出したシンプルにおいしいもの、
さらにあらゆる海の幸を組み合わせた豪華なものまで実に幅広い。
ぜひぜひお試しあれ!
先日の帰郷の折「ウメカマ」のくるくるかまぼこを土産に持って行くと大層喜ばれました。値段も手頃で沢山買って行くこともできます。
魚の形をしたかまぼこは、そのむかし「こんなもんどうやって食べたらいいのか?」と、富山駅の待合室のゴミ箱に放られていたという逸話もありました。
見た目に特徴的だし、味もいいですからね。
値段が手頃というのもポイント高いですよね。
すごい話だなあ……(´・ω・`)
食べ方にどうもこうもないような気もするんですが、
それほどに珍しい姿形だったのでしょうかねぇ。
ちょっと切ない話ですね。
間違われ安いのですが大門素麺は大門町で作られているのではないのです……。砺波市の旧大門村で作っております……。
そうなんですよね。
とんでもない勘違いに気づいていたのに直すのをすっかり忘れていました。
こっそり修正させていただきますね。ご指摘ありがとうございました。